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雑賀家お家騒動
第205話:雑賀重清 対 雑賀美影 その6
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「はぁーーーっ!!」
重清は声を上げて、美影へと向かって行った。
対する美影は、迫る重清に2つの銃口を向けて乱射した。
重清は自身へと撃ち込まれる弾の全てを、金の忍力を纏わせたその体で受け止めながら美影へと迫る。
「当たると分かってりゃ、どーにかなるっ!!」
そう言いながら重清は、美影に殴りかかった。
それを紙一重で躱した美影は、その身を回転させて勢いをつけ、そのまま拳銃のグリップで重清の頭を殴りつけた。
「ぐっ!」
頭に衝撃を受けた重清は、声を漏らしながら美影から距離をとった。
グリップを打ち付けられたその頭からは、血がにじみ出ていた。
「ふん。どうやら当たると分かってなけりゃ防げないようね」
美影が重清の口調を真似て嘲った表情を浮かべて、再び拳銃を構え重清に向って撃ち始めた。
「うわっ、すげームカつく!」
美影の言葉に少しイラっとしつつ、重清は全身に金の忍力を纏わせて美影の弾を防ぎつつ移動しながら、心の中で呟く。
(雷纏の術と金の忍力の使い分け、良い案だと思ったんだけどなぁ。自動で防御とかしてくれないかな?)
(あら、だったら私が、やってあげましょうか?)
重清の頭の中で、チーノのそんな声が聞こえてくる。
(え、できんの!?)
(えぇ。普段あなたの忍力で生きているのだから、ここからだったら十分可能よ)
(すげぇな・・・)
(じゃぁ―――)
(でも、今回は辞めとくよ)
(あら、理由を聞いても?)
(命掛かってるような時だったらチーノの案に乗ってるけどさ。今は別にそうじゃないし、まぁ、できることなら自分で切り抜けたい、的な?)
(ふふふ。だったら私は、黙って見ておくわね)
(あ、力は貸してくれなくていいんだけど、何か良いアドバイスあったらよろしくなっ!)
(えぇ、任せて。あら、早速だけど重清、あの子が向かってきてるわよ)
「げっ!!」
チーノの言葉に反応して重清が美影に目を向けると、拳銃を手放した美影が重清へと向かってきていた。
美影の手から離れた拳銃はそのままその場に留まり、ご丁寧にも2丁がそれぞれ、鉄の弾と雷の弾を重清へと撃ち続けていた。
(おぉ、あんな使い方もあるのか)
(言ってる場合!?来るわよっ!!)
その声と同時に、銃弾の雨の中から現れた美影の蹴りが重清を
襲う。
「ガキィン!」
腕と脚、2つの金属のぶつかる音があたりに響いた。
(よっし!防げる!)
重清はそう考えながら周りに弾丸の術でいくつもの弾丸を出現させ、それと同時に美影へと拳をふるった。
「ガキィン!」
再び、金属のぶつかる音が響いた。
美影は重清の拳を蹴りでいなしつつ、いくつもの弾丸を全身を金と雷の忍力で防いでいた。
「だぁっ、もう!!」
重清は叫んで、美影から離れた。
(防げても、こっちの攻撃も通らないっ!!せめてマキネッタがあれば!)
(呼んだか、重清)
重清の心の叫びに、プレッソの声が返ってきた。
重清がチラリと美影に目を向けると、美影は息を切らし、その場で呼吸を整えていた。
(あっちも、忍力ヤバめっぽいな。それよりプレッソ、戻ったのか?)
(あぁ。悪ぃ、負けちまった)
(ま、あいつ相手ならしょうがないわよ。それより重清、マキネッタ、使えるみたいよ?)
(んー、そうは言ったけど、やっぱやめとくわ!)
(おいっ!さっきマキネッタあればって言ってたじゃねーかよっ!!)
(チーノ、説明よろしく!)
そう言いながら重清は、雷纏の術を解き、忍力を腕へと集中させていった。
(あら重清、何をやるつもり?)
(いやチーノ、説明してくれないのかよっ!!)
頭の中で響くプレッソのチーノに対する抗議の声を無視して、重清はチーノへと答える。
(こういう局面でこそ、前に作ろうとした『波的な術』ができるかもじゃん?)
ニヤッと笑う重清に、
(あなたねぇ。マンガの主人公じゃないんだから・・・)
チーノは呆れ声で返した。
(まぁまぁ、そう言わないで。どっちにしろ、おれだけの力だと現状あの人に勝てる術が無いんだから、一か八かやってみるしかないじゃん!)
(いやだから、オイラ使えばいいじゃん!!なんで2人だけで盛り上がってんだよっ!!)
(チーノ、説明しといてよ。おれ、ちょっと集中するから!)
重清はへそを曲げ始めたプレッソの対応をチーノにぶん投げて、集中した。
(よし、いい感じじゃね!?)
腕へと集まる忍力を感じ、重清は両腕を前へと突き出して叫んだ。
「くらえ!忍力波ぁーーーーーーーーっ!!」
重清は声を上げて、美影へと向かって行った。
対する美影は、迫る重清に2つの銃口を向けて乱射した。
重清は自身へと撃ち込まれる弾の全てを、金の忍力を纏わせたその体で受け止めながら美影へと迫る。
「当たると分かってりゃ、どーにかなるっ!!」
そう言いながら重清は、美影に殴りかかった。
それを紙一重で躱した美影は、その身を回転させて勢いをつけ、そのまま拳銃のグリップで重清の頭を殴りつけた。
「ぐっ!」
頭に衝撃を受けた重清は、声を漏らしながら美影から距離をとった。
グリップを打ち付けられたその頭からは、血がにじみ出ていた。
「ふん。どうやら当たると分かってなけりゃ防げないようね」
美影が重清の口調を真似て嘲った表情を浮かべて、再び拳銃を構え重清に向って撃ち始めた。
「うわっ、すげームカつく!」
美影の言葉に少しイラっとしつつ、重清は全身に金の忍力を纏わせて美影の弾を防ぎつつ移動しながら、心の中で呟く。
(雷纏の術と金の忍力の使い分け、良い案だと思ったんだけどなぁ。自動で防御とかしてくれないかな?)
(あら、だったら私が、やってあげましょうか?)
重清の頭の中で、チーノのそんな声が聞こえてくる。
(え、できんの!?)
(えぇ。普段あなたの忍力で生きているのだから、ここからだったら十分可能よ)
(すげぇな・・・)
(じゃぁ―――)
(でも、今回は辞めとくよ)
(あら、理由を聞いても?)
(命掛かってるような時だったらチーノの案に乗ってるけどさ。今は別にそうじゃないし、まぁ、できることなら自分で切り抜けたい、的な?)
(ふふふ。だったら私は、黙って見ておくわね)
(あ、力は貸してくれなくていいんだけど、何か良いアドバイスあったらよろしくなっ!)
(えぇ、任せて。あら、早速だけど重清、あの子が向かってきてるわよ)
「げっ!!」
チーノの言葉に反応して重清が美影に目を向けると、拳銃を手放した美影が重清へと向かってきていた。
美影の手から離れた拳銃はそのままその場に留まり、ご丁寧にも2丁がそれぞれ、鉄の弾と雷の弾を重清へと撃ち続けていた。
(おぉ、あんな使い方もあるのか)
(言ってる場合!?来るわよっ!!)
その声と同時に、銃弾の雨の中から現れた美影の蹴りが重清を
襲う。
「ガキィン!」
腕と脚、2つの金属のぶつかる音があたりに響いた。
(よっし!防げる!)
重清はそう考えながら周りに弾丸の術でいくつもの弾丸を出現させ、それと同時に美影へと拳をふるった。
「ガキィン!」
再び、金属のぶつかる音が響いた。
美影は重清の拳を蹴りでいなしつつ、いくつもの弾丸を全身を金と雷の忍力で防いでいた。
「だぁっ、もう!!」
重清は叫んで、美影から離れた。
(防げても、こっちの攻撃も通らないっ!!せめてマキネッタがあれば!)
(呼んだか、重清)
重清の心の叫びに、プレッソの声が返ってきた。
重清がチラリと美影に目を向けると、美影は息を切らし、その場で呼吸を整えていた。
(あっちも、忍力ヤバめっぽいな。それよりプレッソ、戻ったのか?)
(あぁ。悪ぃ、負けちまった)
(ま、あいつ相手ならしょうがないわよ。それより重清、マキネッタ、使えるみたいよ?)
(んー、そうは言ったけど、やっぱやめとくわ!)
(おいっ!さっきマキネッタあればって言ってたじゃねーかよっ!!)
(チーノ、説明よろしく!)
そう言いながら重清は、雷纏の術を解き、忍力を腕へと集中させていった。
(あら重清、何をやるつもり?)
(いやチーノ、説明してくれないのかよっ!!)
頭の中で響くプレッソのチーノに対する抗議の声を無視して、重清はチーノへと答える。
(こういう局面でこそ、前に作ろうとした『波的な術』ができるかもじゃん?)
ニヤッと笑う重清に、
(あなたねぇ。マンガの主人公じゃないんだから・・・)
チーノは呆れ声で返した。
(まぁまぁ、そう言わないで。どっちにしろ、おれだけの力だと現状あの人に勝てる術が無いんだから、一か八かやってみるしかないじゃん!)
(いやだから、オイラ使えばいいじゃん!!なんで2人だけで盛り上がってんだよっ!!)
(チーノ、説明しといてよ。おれ、ちょっと集中するから!)
重清はへそを曲げ始めたプレッソの対応をチーノにぶん投げて、集中した。
(よし、いい感じじゃね!?)
腕へと集まる忍力を感じ、重清は両腕を前へと突き出して叫んだ。
「くらえ!忍力波ぁーーーーーーーーっ!!」
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