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いざ、中忍体!
第130話:謝罪と降臨
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「みんな、ごめんなさい。」
アカはそう言って、その場で頭を下げる。
「私、あの琴音って子が、何か企んでいるって気付いてました!」
「えっ。アカ、それってどういう・・・」
アカの言葉に、重清が言葉を詰まらせる。
「そのまんまの意味らしいぞ。アカは、初めてお前らが会っていた時に、琴音ってヤツが怪しいって思ってたらしいんだ。」
恒久が、重清にそう答える。
「アカはあの時、こう呟いていた。『面白いことになった』ってな。だったよな、ソウ?」
「えっ!?う、うん。確かにあの時アカは、そう言っていたけど・・・」
突然振られたソウが、驚きながらも答えているのを確認した恒久が、アカへと詰め寄る。
「あの言葉の意味、説明してもらおうか?お前、中忍体でこうなる事がわかってたんじゃないのか!?」
「ち、違うっ!わたし、あの子が忍者だなんて、思ってもみなかったわっ!」
「だったら、何故?」
ケンが、呟く。
「・・・わたし、ただ、重清がどう振り回されるのかが楽しみだっただけなのよ。」
「え?」
アカの言葉に、恒久が間の抜けた声を出す。
「えっ、ちょっ。これだけ引っ張っておいて、そんな理由!?
お前、1中のスパイとかじゃないのか!?
俺もう、気分は名探偵だったんだぞ!?」
恒久が声を荒げ始める。
「そんなの知らないわよっ!!」
「それならそうと、どうして言わなかったんだよっ!おれスゲー恥ずいヤツじゃんか!」
「だって、重清の失恋した姿を見て笑おうとしてたなんて酷い事、言えるわけないじゃないのっ!!」
シゲ「えっ、おれ笑われる予定だったの!?」
ソウ「まぁ、今となっては笑えないけどね。」
シン「でも、ざまぁとは少し思ったけどな。」
ノブ「がっはっは!」
ケン「いやなんか言えよゴリラ。」
ツネ「ダメだ、流石の俺も、今日はもうつっこめない・・・」
それぞれが好き勝手言っていると、
「ぷっ。」
ショウが吹き出して、そのまま笑い声をあげる。
突然笑い出したショウへと視線が集中するなか、ひとしきり笑ったショウが、涙を拭きながら口を開く。
「もー。君達、少しは僕の身にもなってよー。これでも僕、今日が最後の中忍体だったんだからー。」
ショウの言葉に、一同が沈黙する。
「でも、君達が仲間で本当によかったよー。負けたことなんてすぐに忘れちゃうくらい、バタバタしてくれる君達でね。」
ショウが、そう言って微笑む。
「ショウさん・・・」
アカが涙目でそう言っていると、
「アカ、ちゃんと話してくれてありがとうねー。勇気のいることだったでしょー?」
そう言ってアカの頭を撫でていた。
(な、ナチュラルに頭をポンポンしているっ!!)
モテない男達(ノリを含む)が、その様子を驚愕の面持ちで見つめていた。
「でっ、でもよ。」
恒久が、ショウのナチュラルイケメンぶりを羨みながらも口を開く。
「俺たちに教えてくれてもよかったじゃねーか。シゲにだって、いくらその時は信じてくれなかったとしても、言っていればあの時、琴音ってヤツを警戒できたはずだろ?」
「えっ?おれ、信じたと思うよ!?」
「いや、重清は信じなかったな。絶対、琴音の方を信じたはずだ。」
「えぇ、そうね。重清は、そうしたはずね。」
「うっ、そうかなぁ。」
プレッソとチーノの言葉に、重清が落ち込んでいると・・・
「あっちゃんを責めるのは、そこまでにしてやってくれないかい?」
一同の背後から、そんな声が聞こえてくる。
一同が振り向くと、先程まで中忍体会場へと繋がっていた絵の前に、雅が佇んでいた。
「み、みーちゃん・・・」
「み、みーちゃん!?」
アカの呟きに、これまで場を静観していたオウが叫ぶ。
それも無理もないことだった。
平八と並んで天才と呼ばれ、今なお多くの忍者の尊敬の的となっている雑賀雅を、あろうことか『みーちゃん』呼ばわりである。
この場にいる者の中で最も雅と付き合いの長いオウでさえ、これまで雅のことを『みーちゃん』などと呼ぶ者に出会ったことなどあるはずもなかった。
(若さゆえか・・・)
オウがそう考えて自分を無理やり、それはもう無理やりに自分を納得させていると。
「「「「「「だ、大魔王・・・」」」」」」
「「だ、大魔王!?」」
シゲ、アカを除く忍者部の言葉に、今度はオウだけでなく、今の今まで存在感の薄かった甲賀アケことあけみ姉さんも声をあげた。
日々『中央公園』で接客をしながらアカが雅を『みーちゃん』と呼ぶことを聞いていたあけみ姉さんにとって、それに対しては耐性ができていた。
しかし、『大魔王』は初耳だったのだ。
そしてもちろん、オウが驚くのは無理もないことだった。
平八と並んで―――(以下略)
(2中忍者部、恐るべし、じゃな。)
オウが、もう半分くらい諦めながらそう自分の中でこれまでの衝撃を吸収していると。
「あっちゃん、悪かったねぇ、1人で抱え込ませてしまって。」
「ううん。元はと言えば、わたしがみんなにすぐに言わなかったのが悪かったんだし・・・」
(あーうん。雅様もアカって子を『あっちゃん』と呼ぶのじゃな。そして、『大魔王』についても特に気にされるご様子も無し。もー、訳が分からんわい。)
若干キャラがおかしくなりつつあるオウが考えることを辞め、再びその場の静観に努めることにした瞬間であった。
「やはり、雅様はご存じでしたか。」
ノリが、雅に対して口を開く。
「まぁね。あっちゃんから琴音って子のことを聞いて、すぐにあっちゃんに他言しないようお願いをした後、1中の修行場を覗いて少し調べたらすぐにね。」
全国の忍者部が使用している部室と修行の場は、雅が作成した術によるものであり、雅は全ての修行の場を覗くことが可能なのであった。
「ショウ君、すまなかったね。」
雅がそう言って、ショウへと向き直る。
「あたしは、あの琴音って子が必ず重清を傷つけると分かっていた。しかし、それがいつか必ず重清の成長につながると信じていた。だからあたしは、敢えてみっちゃんを口止めし、そのまま成り行きに任せた。あたしは、2中の勝利ではなく、孫の、重清の成長を選んだのさ。
許してもらえるものかはわからないが、謝らせてもらう。」
そう言って、雅は深々と頭を下げる。
(あ、あの雅様が頭を下げている!?ダメじゃ、この数分だけでワシのキャパを超えておる!!)
呆然としながらオウが隣に目を向けると・・・
(ふむ。アケは既に遠くを見つめて現実から目を逸らしておるのか。よかった、ワシがおかしいわけではないようじゃのぉ。)
隣で現実逃避するアケに、何故か安心するオウなのであった。
オウのキャラがもう、わからなくなってきたのである。
アカはそう言って、その場で頭を下げる。
「私、あの琴音って子が、何か企んでいるって気付いてました!」
「えっ。アカ、それってどういう・・・」
アカの言葉に、重清が言葉を詰まらせる。
「そのまんまの意味らしいぞ。アカは、初めてお前らが会っていた時に、琴音ってヤツが怪しいって思ってたらしいんだ。」
恒久が、重清にそう答える。
「アカはあの時、こう呟いていた。『面白いことになった』ってな。だったよな、ソウ?」
「えっ!?う、うん。確かにあの時アカは、そう言っていたけど・・・」
突然振られたソウが、驚きながらも答えているのを確認した恒久が、アカへと詰め寄る。
「あの言葉の意味、説明してもらおうか?お前、中忍体でこうなる事がわかってたんじゃないのか!?」
「ち、違うっ!わたし、あの子が忍者だなんて、思ってもみなかったわっ!」
「だったら、何故?」
ケンが、呟く。
「・・・わたし、ただ、重清がどう振り回されるのかが楽しみだっただけなのよ。」
「え?」
アカの言葉に、恒久が間の抜けた声を出す。
「えっ、ちょっ。これだけ引っ張っておいて、そんな理由!?
お前、1中のスパイとかじゃないのか!?
俺もう、気分は名探偵だったんだぞ!?」
恒久が声を荒げ始める。
「そんなの知らないわよっ!!」
「それならそうと、どうして言わなかったんだよっ!おれスゲー恥ずいヤツじゃんか!」
「だって、重清の失恋した姿を見て笑おうとしてたなんて酷い事、言えるわけないじゃないのっ!!」
シゲ「えっ、おれ笑われる予定だったの!?」
ソウ「まぁ、今となっては笑えないけどね。」
シン「でも、ざまぁとは少し思ったけどな。」
ノブ「がっはっは!」
ケン「いやなんか言えよゴリラ。」
ツネ「ダメだ、流石の俺も、今日はもうつっこめない・・・」
それぞれが好き勝手言っていると、
「ぷっ。」
ショウが吹き出して、そのまま笑い声をあげる。
突然笑い出したショウへと視線が集中するなか、ひとしきり笑ったショウが、涙を拭きながら口を開く。
「もー。君達、少しは僕の身にもなってよー。これでも僕、今日が最後の中忍体だったんだからー。」
ショウの言葉に、一同が沈黙する。
「でも、君達が仲間で本当によかったよー。負けたことなんてすぐに忘れちゃうくらい、バタバタしてくれる君達でね。」
ショウが、そう言って微笑む。
「ショウさん・・・」
アカが涙目でそう言っていると、
「アカ、ちゃんと話してくれてありがとうねー。勇気のいることだったでしょー?」
そう言ってアカの頭を撫でていた。
(な、ナチュラルに頭をポンポンしているっ!!)
モテない男達(ノリを含む)が、その様子を驚愕の面持ちで見つめていた。
「でっ、でもよ。」
恒久が、ショウのナチュラルイケメンぶりを羨みながらも口を開く。
「俺たちに教えてくれてもよかったじゃねーか。シゲにだって、いくらその時は信じてくれなかったとしても、言っていればあの時、琴音ってヤツを警戒できたはずだろ?」
「えっ?おれ、信じたと思うよ!?」
「いや、重清は信じなかったな。絶対、琴音の方を信じたはずだ。」
「えぇ、そうね。重清は、そうしたはずね。」
「うっ、そうかなぁ。」
プレッソとチーノの言葉に、重清が落ち込んでいると・・・
「あっちゃんを責めるのは、そこまでにしてやってくれないかい?」
一同の背後から、そんな声が聞こえてくる。
一同が振り向くと、先程まで中忍体会場へと繋がっていた絵の前に、雅が佇んでいた。
「み、みーちゃん・・・」
「み、みーちゃん!?」
アカの呟きに、これまで場を静観していたオウが叫ぶ。
それも無理もないことだった。
平八と並んで天才と呼ばれ、今なお多くの忍者の尊敬の的となっている雑賀雅を、あろうことか『みーちゃん』呼ばわりである。
この場にいる者の中で最も雅と付き合いの長いオウでさえ、これまで雅のことを『みーちゃん』などと呼ぶ者に出会ったことなどあるはずもなかった。
(若さゆえか・・・)
オウがそう考えて自分を無理やり、それはもう無理やりに自分を納得させていると。
「「「「「「だ、大魔王・・・」」」」」」
「「だ、大魔王!?」」
シゲ、アカを除く忍者部の言葉に、今度はオウだけでなく、今の今まで存在感の薄かった甲賀アケことあけみ姉さんも声をあげた。
日々『中央公園』で接客をしながらアカが雅を『みーちゃん』と呼ぶことを聞いていたあけみ姉さんにとって、それに対しては耐性ができていた。
しかし、『大魔王』は初耳だったのだ。
そしてもちろん、オウが驚くのは無理もないことだった。
平八と並んで―――(以下略)
(2中忍者部、恐るべし、じゃな。)
オウが、もう半分くらい諦めながらそう自分の中でこれまでの衝撃を吸収していると。
「あっちゃん、悪かったねぇ、1人で抱え込ませてしまって。」
「ううん。元はと言えば、わたしがみんなにすぐに言わなかったのが悪かったんだし・・・」
(あーうん。雅様もアカって子を『あっちゃん』と呼ぶのじゃな。そして、『大魔王』についても特に気にされるご様子も無し。もー、訳が分からんわい。)
若干キャラがおかしくなりつつあるオウが考えることを辞め、再びその場の静観に努めることにした瞬間であった。
「やはり、雅様はご存じでしたか。」
ノリが、雅に対して口を開く。
「まぁね。あっちゃんから琴音って子のことを聞いて、すぐにあっちゃんに他言しないようお願いをした後、1中の修行場を覗いて少し調べたらすぐにね。」
全国の忍者部が使用している部室と修行の場は、雅が作成した術によるものであり、雅は全ての修行の場を覗くことが可能なのであった。
「ショウ君、すまなかったね。」
雅がそう言って、ショウへと向き直る。
「あたしは、あの琴音って子が必ず重清を傷つけると分かっていた。しかし、それがいつか必ず重清の成長につながると信じていた。だからあたしは、敢えてみっちゃんを口止めし、そのまま成り行きに任せた。あたしは、2中の勝利ではなく、孫の、重清の成長を選んだのさ。
許してもらえるものかはわからないが、謝らせてもらう。」
そう言って、雅は深々と頭を下げる。
(あ、あの雅様が頭を下げている!?ダメじゃ、この数分だけでワシのキャパを超えておる!!)
呆然としながらオウが隣に目を向けると・・・
(ふむ。アケは既に遠くを見つめて現実から目を逸らしておるのか。よかった、ワシがおかしいわけではないようじゃのぉ。)
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