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忍者部、戦力強化
第80話:最終日遭遇戦
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ノリの号令を聞き、アカとシンは動き出す。
しばらく森を移動していると、アカが動きを止める。
「シンさん、誰かいます!」
アカの声にシンも動きを止め、木に隠れて様子を窺う。
「ノブ達だな。プレッソもいる。アカ、やれるかい?」
「はい。」
「じゃぁ、まずはおれがあいつらの視界を塞ぐから、アカはシゲを狙って。おれはノブを。プレッソは、手の空いた方が相手しよう。」
「りょーかいっ!」
「じゃぁいくよ。砂幻の術!」
シンが術を発動させると、重清たちを囲んで辺り一面に砂塵の幻が巻き起こる。
「シゲ。いきなり退場になるかもだけど、恨まないでね!火弾の術!」
そう言ってアカは、手に火を灯し、デコピンの要領で指を弾く。すると、そこから火の玉が発生し、砂塵の中を突き進む。
それと同時に、
「火炎の術!」
シンがノブに対して術を発動すると、炎が砂塵の中のノブへと襲い掛かる。
それを合図に2人は、それぞれの相手の死角へと回り込み、シンはクナイを投げ、アカは火鎧を纏って重清へと接近する。
(さっきので終わっちゃったかもだけど、シゲ、これでトドメよっ!)
そう思ってアカが拳に力を入れた直後、額に銃が突きつけられていた。
「は?」
「おっ、アカだった。」
重清が間の抜けた声を出すのを聞いたアカは、訳も分からず後ろへと跳び、シンの方へと退避する。
「ノブさん、大丈夫でしたか?」
重清の声に反応し、アカがシンとノブの方へと顔を向ける。
そこには、左手でシンの放った炎を凍らせ、右手でクナイを握るノブの姿があった。
「あぁ、大丈夫だ。雅さんのシゴキがあって、助かったよ。」
そう言って笑うノブにシンは、
「ちっ。炎を凍らせるなんて、めちゃくちゃだな!」
と舌打ちをする。
「バカもん!氷は水の属性だ!炎を凍らせるなんて、あたり前じゃないか!
って、雅さんの受け売りだけどな。」
ノブがガハハとシンに笑いかける。
「シンさん、2人とも、かなり強くなってません?」
「アカもそう思う?でもまぁ、それを言うならおれたちも、ってやつだよ。このままシゲを頼める?」
「もち!」
そう言って再度重清に向かうアカに、
「あー、火の玉か?鉄の盾でギリギリだったな。」
そう呟いて鉄壁を消した重清が、アカへと構える。
「次は、撃つよっ!」
そう言って重清は、アカに向かって銃を撃つ。
重清に向かいながらアカは、放たれる銃弾を避け、手甲で弾きながら接近していくも、最後の銃弾を避けることができず、肩へと銃弾が直撃する。
その衝撃で体を回転させながら地面へ倒れ込むアカ。
「ちょ、だいじょう・・!?」
思ったよりも勢いよく飛ばされたアカに、重清が声をかけようとすると、突然頭上に微かな殺気を感じる。
即座に鉄壁の術を頭上に発動させると、先程まで目の前にいたアカが踵を振り下ろしていた。
「せっかく、ギリ射程圏内だったのに!」
そう叫んだアカは、振り下ろしていた。踵を引っ込め、重清が空に固定した盾の縁に捕まり、その勢いのまま重清を蹴る。
「ぐゎぁっ!」
アカの攻撃に反応できず、重清は吹き飛ばされる。
「マジか。アカ、どんだけ身体能力上がってんだよっ!」
「わたしもなかなかやるでしょ?」
重清の言葉に、ニッっとアカが笑って返すのであった。
「こりゃぁ、接近戦だと、おれ1人じゃきついかな。チーノ、わりぃ。もう出番来ちゃった。」
「りょーかいよ。」
重清が呟くと、アカの背後の茂みから、白い猫が現れてアカを襲う。
(プレッソ、じゃない!?)
突如現れた白猫の攻撃を背に受けながら、アカはプレッソとは対照的な白い猫を見て思う。
(あれ、猫なのに、なんか色っぽい!?)
と。
そんな色っぽ猫チーノは、
「あら、やっぱり火鎧の術に、金属性の爪じゃダメね。」
と、融けた自身の爪に目をやり、そう呟いていた。
アカが束の間、チーノに見とれていると、すぐ横で重清がアカに対して銃を構える。
「おれもいるんだから、忘れないでよ!」
「・・・シゲ、この子は?プレッソはどうしちゃったの?」
「ん?こいつはチーノ。おれの新しい具現獣!」
「よろしくね。」
アカに微笑みかけるチーノの笑顔に、アカの顔がほんのり赤くなる。
(同性の、しかも猫に対して・・・チーノ、侮れない。)
アカの中で、チーノに対する評価が爆上がりする。
「ちなみに、プレッソはここね。」
そう言って、銃を掲げる重清。
「さっきから気になっていたけど、銃ね、それ。」
「そ、銃。おれの新しい術、具現獣銃化の術でプレッソが変化した、猫銃・マキネッタだーー!」
「・・・もう、どこからつっこめばいいかわからなくなってきたわ。」
アカがため息をつく。
「ふふふ。それにしても、さっきまで争っていたのに、こんなにのんびりしてていいの?」
「そうだったわ。シゲ、良かったらこのまま、見逃して欲しいんだけど?」
「え?引いてくれるなら助かる!まだ水の属性使えないし、おれ1人じゃアカに接近戦で勝てる気しないし。」
(1人じゃ、ね。)
アカはその言葉に若干引っかかりながらも、素直に重清の言葉を受け入れて頷く。
「あとは、あっちね。」
そう言ってアカが目を向けた先では、シンとノブが未だに戦闘を繰り広げていた。
「じゃ、しばらく見学するか。」
そう言ってマキネッタをプレッソに戻した重清は、そのまま歩いて木陰へと腰を下ろす。
「あの子、私と契約してから良い意味で余裕が出来たわね。」
「まぁ、お前からあれだけの殺気を向けられたからな。っていうか、あれ良い意味の余裕か?」
チーノの言葉に、プレッソが反論する。
「あら、慌てなくなったんだからいいじゃない。これが狙いだったのよ?」
「ほんとかよ。」
そう言って2匹は、重清の元へと歩いて近づき、プレッソは重清の頭へ、チーノは重清の傍らへと、それぞれの定位置に落ち着く。
「落ち着きすぎ!」
アカはそうつっこみながらも、結局自身も重清の隣へと腰を下ろし、先輩2人へと視線を向けるのであった。
しばらく森を移動していると、アカが動きを止める。
「シンさん、誰かいます!」
アカの声にシンも動きを止め、木に隠れて様子を窺う。
「ノブ達だな。プレッソもいる。アカ、やれるかい?」
「はい。」
「じゃぁ、まずはおれがあいつらの視界を塞ぐから、アカはシゲを狙って。おれはノブを。プレッソは、手の空いた方が相手しよう。」
「りょーかいっ!」
「じゃぁいくよ。砂幻の術!」
シンが術を発動させると、重清たちを囲んで辺り一面に砂塵の幻が巻き起こる。
「シゲ。いきなり退場になるかもだけど、恨まないでね!火弾の術!」
そう言ってアカは、手に火を灯し、デコピンの要領で指を弾く。すると、そこから火の玉が発生し、砂塵の中を突き進む。
それと同時に、
「火炎の術!」
シンがノブに対して術を発動すると、炎が砂塵の中のノブへと襲い掛かる。
それを合図に2人は、それぞれの相手の死角へと回り込み、シンはクナイを投げ、アカは火鎧を纏って重清へと接近する。
(さっきので終わっちゃったかもだけど、シゲ、これでトドメよっ!)
そう思ってアカが拳に力を入れた直後、額に銃が突きつけられていた。
「は?」
「おっ、アカだった。」
重清が間の抜けた声を出すのを聞いたアカは、訳も分からず後ろへと跳び、シンの方へと退避する。
「ノブさん、大丈夫でしたか?」
重清の声に反応し、アカがシンとノブの方へと顔を向ける。
そこには、左手でシンの放った炎を凍らせ、右手でクナイを握るノブの姿があった。
「あぁ、大丈夫だ。雅さんのシゴキがあって、助かったよ。」
そう言って笑うノブにシンは、
「ちっ。炎を凍らせるなんて、めちゃくちゃだな!」
と舌打ちをする。
「バカもん!氷は水の属性だ!炎を凍らせるなんて、あたり前じゃないか!
って、雅さんの受け売りだけどな。」
ノブがガハハとシンに笑いかける。
「シンさん、2人とも、かなり強くなってません?」
「アカもそう思う?でもまぁ、それを言うならおれたちも、ってやつだよ。このままシゲを頼める?」
「もち!」
そう言って再度重清に向かうアカに、
「あー、火の玉か?鉄の盾でギリギリだったな。」
そう呟いて鉄壁を消した重清が、アカへと構える。
「次は、撃つよっ!」
そう言って重清は、アカに向かって銃を撃つ。
重清に向かいながらアカは、放たれる銃弾を避け、手甲で弾きながら接近していくも、最後の銃弾を避けることができず、肩へと銃弾が直撃する。
その衝撃で体を回転させながら地面へ倒れ込むアカ。
「ちょ、だいじょう・・!?」
思ったよりも勢いよく飛ばされたアカに、重清が声をかけようとすると、突然頭上に微かな殺気を感じる。
即座に鉄壁の術を頭上に発動させると、先程まで目の前にいたアカが踵を振り下ろしていた。
「せっかく、ギリ射程圏内だったのに!」
そう叫んだアカは、振り下ろしていた。踵を引っ込め、重清が空に固定した盾の縁に捕まり、その勢いのまま重清を蹴る。
「ぐゎぁっ!」
アカの攻撃に反応できず、重清は吹き飛ばされる。
「マジか。アカ、どんだけ身体能力上がってんだよっ!」
「わたしもなかなかやるでしょ?」
重清の言葉に、ニッっとアカが笑って返すのであった。
「こりゃぁ、接近戦だと、おれ1人じゃきついかな。チーノ、わりぃ。もう出番来ちゃった。」
「りょーかいよ。」
重清が呟くと、アカの背後の茂みから、白い猫が現れてアカを襲う。
(プレッソ、じゃない!?)
突如現れた白猫の攻撃を背に受けながら、アカはプレッソとは対照的な白い猫を見て思う。
(あれ、猫なのに、なんか色っぽい!?)
と。
そんな色っぽ猫チーノは、
「あら、やっぱり火鎧の術に、金属性の爪じゃダメね。」
と、融けた自身の爪に目をやり、そう呟いていた。
アカが束の間、チーノに見とれていると、すぐ横で重清がアカに対して銃を構える。
「おれもいるんだから、忘れないでよ!」
「・・・シゲ、この子は?プレッソはどうしちゃったの?」
「ん?こいつはチーノ。おれの新しい具現獣!」
「よろしくね。」
アカに微笑みかけるチーノの笑顔に、アカの顔がほんのり赤くなる。
(同性の、しかも猫に対して・・・チーノ、侮れない。)
アカの中で、チーノに対する評価が爆上がりする。
「ちなみに、プレッソはここね。」
そう言って、銃を掲げる重清。
「さっきから気になっていたけど、銃ね、それ。」
「そ、銃。おれの新しい術、具現獣銃化の術でプレッソが変化した、猫銃・マキネッタだーー!」
「・・・もう、どこからつっこめばいいかわからなくなってきたわ。」
アカがため息をつく。
「ふふふ。それにしても、さっきまで争っていたのに、こんなにのんびりしてていいの?」
「そうだったわ。シゲ、良かったらこのまま、見逃して欲しいんだけど?」
「え?引いてくれるなら助かる!まだ水の属性使えないし、おれ1人じゃアカに接近戦で勝てる気しないし。」
(1人じゃ、ね。)
アカはその言葉に若干引っかかりながらも、素直に重清の言葉を受け入れて頷く。
「あとは、あっちね。」
そう言ってアカが目を向けた先では、シンとノブが未だに戦闘を繰り広げていた。
「じゃ、しばらく見学するか。」
そう言ってマキネッタをプレッソに戻した重清は、そのまま歩いて木陰へと腰を下ろす。
「あの子、私と契約してから良い意味で余裕が出来たわね。」
「まぁ、お前からあれだけの殺気を向けられたからな。っていうか、あれ良い意味の余裕か?」
チーノの言葉に、プレッソが反論する。
「あら、慌てなくなったんだからいいじゃない。これが狙いだったのよ?」
「ほんとかよ。」
そう言って2匹は、重清の元へと歩いて近づき、プレッソは重清の頭へ、チーノは重清の傍らへと、それぞれの定位置に落ち着く。
「落ち着きすぎ!」
アカはそうつっこみながらも、結局自身も重清の隣へと腰を下ろし、先輩2人へと視線を向けるのであった。
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