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忍者部
第6話:質問は手を挙げて
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シゲの具現獣の名前がプレッソに決まって一段落したところで、古賀が4人に話し出す。
「さて、今日のところはこれで解散としたいんだけど、最後に何か、質問はあるかな?」
そう古賀が尋ねると、ツネが手をあげる。
「3つほどいいですか?1つ目ですが、おれの武具は手裏剣でした。これ、当たれば確実に怪我すると思うんですけど、これって順守事項に引っ掛かりますよね?」
「あー、その辺話してなかったね。もちろんその辺は、状況によるよ。基本的に、忍者部として活動してるときは、私が許可するから安心して。」
それを聞いたツネが頷くと、アカが古賀に尋ねる。
「さっきの話だと、忍者部の活動の中では誰かを傷つける可能性があるってことですか?ってことは逆に、自分が傷つくこともあるんですか?それって、その、危なくないですか?」
「そうだねー、危ないかどうかで言ったら、やっぱり危ないとは思うよ。そこは、私がちゃんと目を見張らせてるから、安心して、としかいえないかなぁ。一応、ここで負った傷は、ここから出たら無くなるからそこは安心して。おまけに、ここでの時間は掛け軸の向こうと違って止まってるから、ここから出たら、入ったときの時間から変わってないんだ。」
それを聞いた4人は、驚く。
「先生、そんな忍術使えるんですか!?すげーー!」
と、シゲが古賀を尊敬の眼差しで見る。
「あ、これは私の忍術じゃないよ?忍者部のある学校全部に、配置されてるからね。ほんと、この忍術作った人は天才としか言いようがないよ。」
「忍者部って、ほかの学校にもあるんですか?」
と、ソウが聞く。
「あるよー。市内だと、うち以外に一中、三中、四中にあるね。」
((((市内の中学全部じゃねーか!))))
4人心のなかでの総つっこみには気づかず、古賀が話しを続ける。
「まぁ、この辺の話は明日また話すよ。それよりはシゲ、なんで忍者部の部室の時間が止められているのかわかる?」
そう問われたシゲは、少し考えてこう答える。
「えっと、部活終わったあと遊ぶため?」
「はぁー、まったく。いいかい、きみたちはもともと、『社会科研究部』に入るという名目でここにきたでしょ?ここから出たあとは、社会科研究部として、活動してもらいます。といっても、それはそこまでガッツリやる必要はないんだけどね。年に一度ある文化祭に出すために、それなりのことをまとめた報告書を作るくらいだから、みんなでぼちぼち作ってね。それよりも大事なことがある。アカ、何だと思う?」
問われたアカは、自信を持って答える。
「デート、ですn」
「違う。」古賀が被せぎみに言う。
「ほんとにきみたちは・・・アカとシゲはよーくお似合いだよ。」
そう言われてシゲが顔を赤くしてアカを見るも、
「ごめんなさい!」
と、告白してもいないのにソッコーでアカにフラれてしまうシゲ。
「ふっ、ざまぁ(ボソッ)」
シゲは真顔で、ソウに話しかける。
「なぁソウ、おれここ2ヶ月で2回フラれたぞ。月1ペースだぞ。しかも今のは、ほぼほぼ巻き込まれ事故だぞ。どうするんだ?さらに、古賀先生小さな声で『ざまぁ』とか言ってたぞ。」
「いや、知らないよ!シゲの中で処理してよ!古賀先生の言葉には僕も衝撃受けてるとこなんだよ!」
「はいはい、無駄話はこれくらいにして、続けるよー」
古賀が(自分の発言を誤魔化しつつ)呆れながら言う。
「きみたちにとって大事なこと、それは勉強だよ。」
「忍者の、ですか?」
古賀の言葉に、戸惑いながらアカが聞く。
「いやいや、学校の勉強ね。課題だったり予習・復習だったりとか。忍者部の存在のせいで、きみたちが学校の勉強時間がとれなくなることの無いようにっていう、制作者の配慮なんだよ、この部室の時間停止も。」
(またでたな、『制作者の配慮』)
ツネがそう思っていると、古賀が続ける。
「きみたちには、忍者部として活動してもらいつつ、社会科研究部としても活動し、さらには勉強もしっかりと頑張ってもらいます。」
「えぇーー!勉強なんて、忍者に必要ないじゃーーん!」
と、シゲが心の底から嫌そうに言う。
「シゲ、本当にそう思う?例えばシゲが、忍者として生活するとする。結婚して子どもも生まれる。そして40才になったある日、ちょっとした不注意で周りに忍者ということがばれてしまう。
するとどうなる?きみは忍者としての記憶がなくなる。もちろん、忍者としての仕事もなくなる。つまりきみは、訳もわからず突然無職になるわけだ。そうなったとき、家族はどうする?」
「うぐっ・・・」
そう言われてシゲは、なにも言い返せなくなる。
「わかっただろ?忍者というのは所詮裏の顔でしかない。だからこそ、しっかりと表の顔を築き上げる必要があるんだ。そのために、必ず勉強が必要になるとは限らない。でも、してて損はないと思わないかい?」
古賀のその言葉に、4人は納得して頷く。
「判ってくれてよかったよ。」
と、古賀は笑顔で4人を見る。
「っていうか、だったらこの部屋で勉強すれば、時間気にしなくてすむんじゃないですか?」
ソウが聞くと、
「残念ながらそれは出来ない。なぜならこの部屋、1日3時間いたら自動的に追い出されるから。」
古賀がそう返す。
「と、話が長くなってしまったけど、ツネ、質問の2つ目は?」
「2つ目ですが、おれ、さっきも言ったように父から言われてここに来ました。ってことは多分、父も忍者の可能性が高いんですが、この場合ここでのこと、話しても大丈夫なんですか?」
「んー、あくまでも可能性の話だよね?さすがに、それだけでツネから話すのはやめておいてくれないかな?」
「相手が忍者かどうかって、わかるもんなんですか?」
古賀の言葉に、ツネが続けて質問する。
「んー、今のきみたちには難しいだろうね。一人前の忍者なら、相手が忍者かどうかはわかるはずだよ。一応忍者の礼儀として、忍名を名乗ったりするから、相手が忍名を名乗った場合は、忍者だと思っていいよ。」
「そうですか。わかりました。じゃぁ最後の質問なんですが、この忍者部は、一体何を目的に活動するんですか?」
「ツネ、いい質問だね。でも、この質問に対する説明は、明日改めてにするよ。今日はきみたちの先輩も来てないしね。」
「えっ、先輩もいるんですか!?」
古賀の言葉に、アカが顔を輝かせて聞き返す。
「アカのこれまでの発言で、何を期待してるかはなーんとなくわかるけど、ここ、部内恋愛禁止だからね。私の前でリア充になったら、きつーい罰を与えます。」
「えぇーー!ちょっとそれ、ひどくないですか!?」
アカの悲痛な叫びがこだまする。
「いやほら、これも公私混同しないようにする練習みたいなもんだから、さ。」
((((絶対嘘だ))))
古賀のこれまでの発言から、古賀こそが公私混同したルールを作っていると、4人の意見は一致していた。
そのときふと、シゲが足元を見ると、プレッソがいつも間にか、眠っていた。
「あー、先生?プレッソは、どうすればいいんですか?」
そう聞かれた古賀は、
「『戻れ』って念じてごらん?ほかのみんなも、武具に戻れって念じて?」
そう言われた4人がそれぞれ念じると、プレッソと武具は光になり、そのまま持ち主(飼い主?)の胸の中へと吸い込まれる。
「基本的に武具や具現獣は、念じれば簡単に出し入れ出来るからね。プレッソはまだいいとして、他の3人は簡単に武具の出し入れしないようにね?」
「プレッソはいいんですか?」
ツネが不満そうにそう言うと、
「ポンポン出し入れするのはまずいけど、一度出てしまえばプレッソは普通の猫にしか見えないからね。武具だと、他の人が見たりしたらいろいろ面倒だろ?それに、生きているからこそ、たまには外に出してあげないと、ね?」
そう古賀が言うと同時に、古賀の具現獣ハチが出てきて、古賀を優しくつついてまたすぐに姿を消す。
「具現獣とは、しっかりと信頼関係築いていかなきゃいけないし、よかったらベットとして飼えるか、家で聞いてみたらどう?」
その古賀の提案に、重清は残念そうに答える。
「ウチ、いつも動物飼うの反対されるんですよねー」
「ま、聞くだけ聞いてみなよ?ダメなら1人でいるときだけこっそり出してあげればいいんだし。」
「とりあえず、聞くだけ聞いてみるか!」
シゲがなかばやけになってそう言うと、古賀が4人を見て言う。
「他に質問がないなら今日はこれで解散!明日も放課後、またここに来てね。掛け軸に忍力出しながら触れたら入れるから。明日は今日話さなかった忍者部の目的と、先輩達との顔合わせになるかな?ってことで、かいさーん。」
古賀がそう言うと、4人と古賀は現実の部屋へと戻っていた。
実際には、見た目の全く変わらない部屋ではあるものの、忍者となった4人には、そこがこれまでいた部屋と違うということがすぐにわかった。
「じゃ、今日はこれにて、ドロン。」
と言って、古賀は普通に図書室につながる扉から出ていく。
「さて、今日のところはこれで解散としたいんだけど、最後に何か、質問はあるかな?」
そう古賀が尋ねると、ツネが手をあげる。
「3つほどいいですか?1つ目ですが、おれの武具は手裏剣でした。これ、当たれば確実に怪我すると思うんですけど、これって順守事項に引っ掛かりますよね?」
「あー、その辺話してなかったね。もちろんその辺は、状況によるよ。基本的に、忍者部として活動してるときは、私が許可するから安心して。」
それを聞いたツネが頷くと、アカが古賀に尋ねる。
「さっきの話だと、忍者部の活動の中では誰かを傷つける可能性があるってことですか?ってことは逆に、自分が傷つくこともあるんですか?それって、その、危なくないですか?」
「そうだねー、危ないかどうかで言ったら、やっぱり危ないとは思うよ。そこは、私がちゃんと目を見張らせてるから、安心して、としかいえないかなぁ。一応、ここで負った傷は、ここから出たら無くなるからそこは安心して。おまけに、ここでの時間は掛け軸の向こうと違って止まってるから、ここから出たら、入ったときの時間から変わってないんだ。」
それを聞いた4人は、驚く。
「先生、そんな忍術使えるんですか!?すげーー!」
と、シゲが古賀を尊敬の眼差しで見る。
「あ、これは私の忍術じゃないよ?忍者部のある学校全部に、配置されてるからね。ほんと、この忍術作った人は天才としか言いようがないよ。」
「忍者部って、ほかの学校にもあるんですか?」
と、ソウが聞く。
「あるよー。市内だと、うち以外に一中、三中、四中にあるね。」
((((市内の中学全部じゃねーか!))))
4人心のなかでの総つっこみには気づかず、古賀が話しを続ける。
「まぁ、この辺の話は明日また話すよ。それよりはシゲ、なんで忍者部の部室の時間が止められているのかわかる?」
そう問われたシゲは、少し考えてこう答える。
「えっと、部活終わったあと遊ぶため?」
「はぁー、まったく。いいかい、きみたちはもともと、『社会科研究部』に入るという名目でここにきたでしょ?ここから出たあとは、社会科研究部として、活動してもらいます。といっても、それはそこまでガッツリやる必要はないんだけどね。年に一度ある文化祭に出すために、それなりのことをまとめた報告書を作るくらいだから、みんなでぼちぼち作ってね。それよりも大事なことがある。アカ、何だと思う?」
問われたアカは、自信を持って答える。
「デート、ですn」
「違う。」古賀が被せぎみに言う。
「ほんとにきみたちは・・・アカとシゲはよーくお似合いだよ。」
そう言われてシゲが顔を赤くしてアカを見るも、
「ごめんなさい!」
と、告白してもいないのにソッコーでアカにフラれてしまうシゲ。
「ふっ、ざまぁ(ボソッ)」
シゲは真顔で、ソウに話しかける。
「なぁソウ、おれここ2ヶ月で2回フラれたぞ。月1ペースだぞ。しかも今のは、ほぼほぼ巻き込まれ事故だぞ。どうするんだ?さらに、古賀先生小さな声で『ざまぁ』とか言ってたぞ。」
「いや、知らないよ!シゲの中で処理してよ!古賀先生の言葉には僕も衝撃受けてるとこなんだよ!」
「はいはい、無駄話はこれくらいにして、続けるよー」
古賀が(自分の発言を誤魔化しつつ)呆れながら言う。
「きみたちにとって大事なこと、それは勉強だよ。」
「忍者の、ですか?」
古賀の言葉に、戸惑いながらアカが聞く。
「いやいや、学校の勉強ね。課題だったり予習・復習だったりとか。忍者部の存在のせいで、きみたちが学校の勉強時間がとれなくなることの無いようにっていう、制作者の配慮なんだよ、この部室の時間停止も。」
(またでたな、『制作者の配慮』)
ツネがそう思っていると、古賀が続ける。
「きみたちには、忍者部として活動してもらいつつ、社会科研究部としても活動し、さらには勉強もしっかりと頑張ってもらいます。」
「えぇーー!勉強なんて、忍者に必要ないじゃーーん!」
と、シゲが心の底から嫌そうに言う。
「シゲ、本当にそう思う?例えばシゲが、忍者として生活するとする。結婚して子どもも生まれる。そして40才になったある日、ちょっとした不注意で周りに忍者ということがばれてしまう。
するとどうなる?きみは忍者としての記憶がなくなる。もちろん、忍者としての仕事もなくなる。つまりきみは、訳もわからず突然無職になるわけだ。そうなったとき、家族はどうする?」
「うぐっ・・・」
そう言われてシゲは、なにも言い返せなくなる。
「わかっただろ?忍者というのは所詮裏の顔でしかない。だからこそ、しっかりと表の顔を築き上げる必要があるんだ。そのために、必ず勉強が必要になるとは限らない。でも、してて損はないと思わないかい?」
古賀のその言葉に、4人は納得して頷く。
「判ってくれてよかったよ。」
と、古賀は笑顔で4人を見る。
「っていうか、だったらこの部屋で勉強すれば、時間気にしなくてすむんじゃないですか?」
ソウが聞くと、
「残念ながらそれは出来ない。なぜならこの部屋、1日3時間いたら自動的に追い出されるから。」
古賀がそう返す。
「と、話が長くなってしまったけど、ツネ、質問の2つ目は?」
「2つ目ですが、おれ、さっきも言ったように父から言われてここに来ました。ってことは多分、父も忍者の可能性が高いんですが、この場合ここでのこと、話しても大丈夫なんですか?」
「んー、あくまでも可能性の話だよね?さすがに、それだけでツネから話すのはやめておいてくれないかな?」
「相手が忍者かどうかって、わかるもんなんですか?」
古賀の言葉に、ツネが続けて質問する。
「んー、今のきみたちには難しいだろうね。一人前の忍者なら、相手が忍者かどうかはわかるはずだよ。一応忍者の礼儀として、忍名を名乗ったりするから、相手が忍名を名乗った場合は、忍者だと思っていいよ。」
「そうですか。わかりました。じゃぁ最後の質問なんですが、この忍者部は、一体何を目的に活動するんですか?」
「ツネ、いい質問だね。でも、この質問に対する説明は、明日改めてにするよ。今日はきみたちの先輩も来てないしね。」
「えっ、先輩もいるんですか!?」
古賀の言葉に、アカが顔を輝かせて聞き返す。
「アカのこれまでの発言で、何を期待してるかはなーんとなくわかるけど、ここ、部内恋愛禁止だからね。私の前でリア充になったら、きつーい罰を与えます。」
「えぇーー!ちょっとそれ、ひどくないですか!?」
アカの悲痛な叫びがこだまする。
「いやほら、これも公私混同しないようにする練習みたいなもんだから、さ。」
((((絶対嘘だ))))
古賀のこれまでの発言から、古賀こそが公私混同したルールを作っていると、4人の意見は一致していた。
そのときふと、シゲが足元を見ると、プレッソがいつも間にか、眠っていた。
「あー、先生?プレッソは、どうすればいいんですか?」
そう聞かれた古賀は、
「『戻れ』って念じてごらん?ほかのみんなも、武具に戻れって念じて?」
そう言われた4人がそれぞれ念じると、プレッソと武具は光になり、そのまま持ち主(飼い主?)の胸の中へと吸い込まれる。
「基本的に武具や具現獣は、念じれば簡単に出し入れ出来るからね。プレッソはまだいいとして、他の3人は簡単に武具の出し入れしないようにね?」
「プレッソはいいんですか?」
ツネが不満そうにそう言うと、
「ポンポン出し入れするのはまずいけど、一度出てしまえばプレッソは普通の猫にしか見えないからね。武具だと、他の人が見たりしたらいろいろ面倒だろ?それに、生きているからこそ、たまには外に出してあげないと、ね?」
そう古賀が言うと同時に、古賀の具現獣ハチが出てきて、古賀を優しくつついてまたすぐに姿を消す。
「具現獣とは、しっかりと信頼関係築いていかなきゃいけないし、よかったらベットとして飼えるか、家で聞いてみたらどう?」
その古賀の提案に、重清は残念そうに答える。
「ウチ、いつも動物飼うの反対されるんですよねー」
「ま、聞くだけ聞いてみなよ?ダメなら1人でいるときだけこっそり出してあげればいいんだし。」
「とりあえず、聞くだけ聞いてみるか!」
シゲがなかばやけになってそう言うと、古賀が4人を見て言う。
「他に質問がないなら今日はこれで解散!明日も放課後、またここに来てね。掛け軸に忍力出しながら触れたら入れるから。明日は今日話さなかった忍者部の目的と、先輩達との顔合わせになるかな?ってことで、かいさーん。」
古賀がそう言うと、4人と古賀は現実の部屋へと戻っていた。
実際には、見た目の全く変わらない部屋ではあるものの、忍者となった4人には、そこがこれまでいた部屋と違うということがすぐにわかった。
「じゃ、今日はこれにて、ドロン。」
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