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7.差し出して許しを請え
しおりを挟むニヤニヤ笑っている魔王様はすごく楽しそう。そして、俺の肌に焼けた鞭の先を近づけてくる。
「あっ……! あぁっ……! あっ!! あつっ……!! ぃやっ……」
少しずつ、腹から、あばらのあたりまで、鞭が移動してくる。
その度に逃げようにもがく俺を、魔王様は楽しげに眺めていた。
「見ろ。お前の体から出てきたぞ」
「え?」
見ると、鞭を近づけられたところから、煙みたいに何かが出てくる。これが魔力? よくわかんないけど、今魔力なんかどうでもいい!! 熱い!!
「いや!! も、もうやめろっ……あ、あつ!! 熱いっ!!」
「そうしてお前が苦痛を感じるごとに、私には魔力が戻る。存分に苦しめ」
「い、いやっ……! あ、あっっ!! いやっ…………ゆ、許してっ……!!」
「誰が許すか。散々人を馬鹿にしておいて。あまり動くと、本当に焼いてしまうぞ」
「いやっ……ひんっ! あ! あっ……」
少しでも、焼けた先から逃れたくて身をよじる。だけど、魔王様は俺が苦しむ様を楽しむように、鞭の先を触れないギリギリのところまで近づけて、ゆっくり動かしていく。
ついにそれの先が、俺の胸の上まできた。
「礼を言え。もっと敏感なところをこれから嬲ってやる」
「い、いや!! 嫌だっ……! も、もう熱いのっ……熱いの嫌だっ!! 許してっ!!」
「黙れ」
そいつが非情な笑みを浮かべて、鞭の先は、俺の乳首に押しつけられた。
「ぎゃああああーーーーーーっっ!!!」
押しつけられたそこが、焼けるように熱い。身をよじろうとしても、鎖が強く俺を押さえつけて、もう体は全く動かせない。
焼かれて、俺の乳首は赤くなって膨れてる。まるで火を押しつけられたみたい。泣き叫ぶだけの俺の体に、魔王様は焼けた先をぐりぐり押しつけた。
「あああーーっっ!! 嫌だっ……! や、やめっ…………!」
「……熱いか?」
「あつっ……熱い…………っ! ゆっ……許してっ……! もぅっ……許してぇっ……!!」
「そうだなぁ……もう、ここは許してやるか……」
楽しそうに、魔王様はやっと鞭を離してくれた。
だけどやっと終わったかと思えば、今度は腹に、熱い鞭が押しつけられた。何度も何度もそれを繰り返され、俺の腹や胸に、いくつも赤いあとができていく。
「あぁぁっ……!! あっ……! あつっ……!! いやぁ……あついっ……!! やめてぇっ……!」
「まだだ」
「いやぁぁっっ……! 許してっ……!」
「存分に苦しめると言っただろう」
「あっ……あつっ……! やだっ!! いやっ……やめろっ!! あぁっ……も、もうっ……もうゆるしてえっ……!」
何度も俺が泣くと、魔王様はやっと鞭を俺の体から離してくれた。
もう俺の体には、あちこちにいくつも赤いあとができている。
「うっ……ひっく…………あ、熱い……もうやだ……」
「では、次は別のところを焼くか?」
「い、嫌っ!! もう嫌だっ……!!」
逃げようと足掻くけど、無駄だった。
俺の足を拘束していた鎖がゆっくり動いて、俺の足を開いていく。もう、抵抗する力もなくて、俺は泣きながら首を横に振った。
「いや……嫌だ…………ゆるして…………許してください……」
どれだけ懇願しても、鎖は無情に、俺の両足を引きずって開かせていく。
じっくり、時間をかけて、まるでそこが晒されていくことを俺に思い知らせるかのように、鎖が動いていく。
ひどい男の前で足を開かされて、秘部を丸見えにされて。俺は恥ずかしくてもう真っ赤だった。
泣いている俺の足の間を、魔王様が舌舐めずりをして眺めている。
そして、最も敏感なそこに、あの焼けた鞭を近づけてきた。ぞっとした。そんなところを焼かれたら死ぬ!
「い、いやっ……!! やだ!! やめてくれっ……!! ひっ!!」
右の太ももに、焼けた鞭が押し当てられる。今度は左にも。まるで恐怖を煽るかのように、魔王様は鞭を足のあちこちに当てながら、中心に近づけていく。
「い、いやっ……あっ……! ぁっ……!!」
「そんなに可愛く泣かれると……我慢できなくなりそうだな」
「ふっ……ふざけんな……熱いっ……も、もうやめろっ!!」
鞭が下まで移動していくたびに、体がびくびく震える。どんどん敏感になっているらしい。
「あ、あつっ……!! あ、あ、ぎゃあああああーーーーっっ!!!!」
中心が、焼けた刃物でえぐられているかのようだ。そこに焼けた鞭で触れられて、我慢なんてできるはずなくて、反射的に足を閉じようとしたけど、鎖がそれを許さない。
逃げることもできずに足を開かされ、焼けた棒で弱いところを嬲られて、俺はずっと泣き叫んでいた。
たっぷり、俺の喉が痛くなるまで俺を痛めつけると、やっと魔王様は鞭を離してくれた。
「うっ……ぅっ……ひっく……ひ、ひどい…………」
「泣くことはない。見ろ」
「ひっ!!」
胸にできた、赤い跡に触れられて、体が跳ね上がる。また焼かれるのかと思ったけど、魔王様はその跡を見て、満足げに笑った。
「キスのあとのようではないか」
「ど、どこがっ……!!」
「……お前、名前は?」
「はっ!? な、名前??」
「ああ。お前の名前だ」
「い、狗道……恋雨……」
「仔犬?」
「こいう!!」
「では、イウ」
「今犬って言っただろ!」
「言っていない」
「ひゃっ!!」
後孔に、冷たい指の感触。魔王様がそこに、指で触れてきたんだ。なにしてるんだ? なにする気だよ!!
「あとは、ここだけか……」
「い、いや!! いやだ! い、嫌だ!! やだっ……!! やめろよっ!! 頼むからっ……!」
「ここを使うのは初めてか?」
「つ、使う? 使うって……」
「男に抱かれたことはないのか?」
「あるわけないだろ!! こ、恋人だっていたことないのにっ……!!」
「では、少しくらい、手加減してやろうか」
「いやだあぁっ!!」
誰にも触れられたことのないそこに、濡れた指が押し当てられる。ひやっと冷たくて、ヌルヌルしてて、ゾッとした。それが、くるくると周りを撫でる。
一体なにをされるんだ。
そんなところに触れて、何をする気なんだ。
魔王様の冷たい指が、ドロドロした気味の悪いものを、震えて縮こまるそこにゆっくり塗りつけていく。
指が動くたびに、俺の体はびくびく震えた。
「い、嫌だ……やめろっ!! 嫌っ……! ま、魔王様!! 嫌っ……! あ、謝るからっ……!」
「そう恐れるな。楽しめ。泣いて私を楽しませれば、特別に気持ちよくしてやる」
「嫌っ……!」
こんなこと、気持ち良いはずがない。
そこがずきっと微かに痛んで、中に指先が入ってきた。
「あっ……ぐっ…………!!」
「痛いか? ん?」
痛いに決まってる。尻に指突っ込まれてるんだぞ!
気持ち悪い。痛い。もう嫌だ。
どれだけ拒否しようとしても、体は鎖で拘束されている。
濡れた男の指が、ズブズブ俺の中に入ってきた。
「あっ……あ、あ…………ぅあ!」
指が、秘部の肉を撫でる。気持ち悪い。それなのに、じわじわ、くすぐるような熱が生まれる。
なんだこれ。指が動くたび、ビクンビクンと感じてしまう。気持ち悪かったはずのところから快感が広がっているんだ。こんなはずないのに。
「いやっ……!! やめろっ……!! ぬ、抜いて!! ぬいてっ……!」
「ピーピー泣くわりに、中がビクビクしてるじゃないか。本当は、いいんじゃないのか?」
「よ、よくなんかないっ……! いやあぁっ……!」
怖い。そこから、じわじわと熱が広がるのが。
ゾッとした。このまま、欲望を溢れさせてしまいそうだ。
「いや……嫌だっ! あ!!」
ずるっと、中で暴れていた指が抜かれる。
やっと恐ろしい時間が終わるはずだったのに、そいつは、俺の中心に触れてくる。
「勃っているな……」
「や、やだっ……こんなのっ……嘘!!」
「嘘? これだけ膨れさせておいてか?」
魔王様の言うとおりだった。俺の中心は膨れ上がり、魔王様に少し触れられただけで、弾けるような快楽が広がる。
「あっ……ぁっ……! あぁぁっっ……や、やだっ……! いやっ……! やめてっ……!!」
「先から何か出てきたぞ。ん? 気持ちいいんじゃないのか?」
「ち、ちがっ……! 違うっ……ぁっ……ああっっ……」
どうしよう……腰が蕩けてしまいそうなほど気持ちいい。縛られて、無理矢理足を開かされて、先を弄ばれているのに。
「そろそろいただくか……」
「い、いやっ……!」
泣きながら、身をよじる。こんなの嫌だ。
「やめてくれっ……!! た、頼むからっ……!! もう許してっ……! いや…………いやだああああ!! ……あっ!!!!」
ドロドロに濡れたそこに、猛ったものが押し当てられる。いつもよりやわらかくなった後孔に、馬鹿でかいものが沈んできた。
「あああああーーーーーーっ!!!!」
最初に感じたのは、痛み。そんなところに、膨らんだ欲を押し付けられて、無理矢理中に押し込まれてるんだから。
それなのに、中はすでに、あいつの指で広げられていて、そいつのものが動くたび、体の中に甘い快楽が広がっていく。
「ひっ……!! い、いやっ!! いやぁっ……!! あ、あっ……!!」
魔王様に握られたそこから、白濁が飛び出していく。吹き出したもので、俺の体が汚れていく。
泣きながら喘ぐ俺を、魔王はほくそ笑んで見下ろしていた。
「気に入ったぞ……今日からお前を買ってやる」
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