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35 ホワイダニット(唐突にブチ込まれるミステリ要素)
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なーーーーーーーんてな。
俺は至って平常運転、冷静だし健康だし世はなべて事もなし。あいつが誰に懸想しようがどーぞどーぞご勝手になのだ。いやーウェリナも大変だよなぁ。せっかく良いツラと良い声と良いガタイに産んでもらったってのに、肝心の恋人がノンケの異世界人に乗っ取られちまうなんてよぉ。だが、いくら奴がゴリゴリのイケメン力で押し込もうが、俺はふわふわで可愛くておっぱいのでかい女の子と愛し合いたいのだ。
だから、その、あれだ。
この、はらわたを炙るような感覚も、きっと、ただの思い込みなのだろう。
ともあれウェリナの当て擦り作戦は、初日の夕方には早くも終わりを告げる。ウェリナとしても気の乗らない作戦だったのだろう。この分では、中庭での思わせぶりな会話も仕込みだったに違いない。いやお可愛いことで。
ただ、翌日からまた置物と化してしまったマリーはさすがに気の毒だった。そうでなくとも、機密保持のために軟禁される身だ。これで、主人であるウェリナが接待に心を砕いてくれるのならまだしも、そのそぶりすら見せないのは俺も正直どーかと思うぜ。と、いうわけで日中は、もっぱら俺がマリーの話し相手を引き受けていた。俺としても、この世界の知識や情報を得られるので一石二鳥。ウィンウィンってやつだ。
「ふーん、じゃあ王族の血を引く人間は、いくら五侯の血を入れても力が無効化されちゃうわけだ」
するとマリーは、「は、はい……」と怪訝な顔で頷く。
季節柄、中庭はどこもかしこも花に溢れ、改めて春だな、と思う。そういえば、異世界転生で良かったことの一つに、この世界には花粉症が存在しないのだ。前世では、毎年この時期になると壊れた水道管のように涙と鼻水を垂れ流していた俺も、ここではマスクなしで存分に深呼吸ができるってわけ。……って、ンな話は今はどうでもいいんだわ。
「司祭さまは、だからこそクリステン家が国の柱に選ばれたのだと仰います。単独でも強大な精霊五侯を平等に支配するには、何色にも染まらぬ無垢の血が必須だった、と」
「無垢……なるほどね」
つまり、数字のゼロみたいなもんか。どんなにデカい数字を掛けても「=0」にしてしまうゼロは、存在しないというまさにその一点によって不可欠な数字とされる。それに、この〝ゼロ〟は五侯としてもありがたい存在だっただろうと俺は思う。マリー曰く単独で強大な力を持つ五侯が、もしガチの権力闘争に突入すれば、それこそエンドレスな消耗戦と化すだろう。それはそれで無益だと彼らも理解しているからこそ、何の力も持たない代わりにどの色にも染まらぬ無垢の血、すなわちクリステン家を王に立てたのだ。
「じゃあ、俺の弟のリチャード君は、モーフィアス家の血を引いてはいても、炎の力を使えるわけじゃないんだね」
「はい。ただ……力を使えない、というだけで、まぁその、裏ではいろいろ込み入ったお話があるようです」
「込み入った話?」
オチにアタリをつけつつ、あえて問う。するとマリーは、やや困った顔で溜息をつく。
「はい。やはりその……お母さまだったりお妃さまのご家系には、何かと便宜が図られることも多いようです。まぁ、王様といっても人間ですからね」
なるほど。後宮を抱える王家にはつきものの黒い話だな。だからこそ貴顕たちは、自分の娘を無理やりにも王や皇帝に差し出そうとする。その娘が男子を産み、ワンチャン次期国王に即位すれば我が世の春。息子や孫のサポートと称して王権を掌握し、うまくすりゃ王様以上の権勢を揮えるってわけ。まさに、「もちづきのかけたることもなしとおもへば」ってやつ。
「ってことは……リチャードを王に据えたいモーフィアス家としては、現王太子の俺はやっぱり邪魔だよな……」
「それって……先日の暗殺の件ですか? いいえ! カサンドラ妃は違います! あの方は、とても誠実で、それにまっすぐな方です。……暗殺なんて、そんな、卑怯なこと……」
確かに、王宮でもカサンドラ妃、つまりリチャードのご母堂の評判はすこぶる良かった。誠実で実直、部下の面倒見もよく、彼女のもとで花嫁修業をさせたいと娘を預けたがる貴族は後を絶たない。……が、カサンドラ個人は善良でも、その後ろ盾であるモーフィアス家の意志はわからない。少なくとも、動機――ホワイダニットの観点から、いの一番に疑うべき連中だろう。
ふと視線を感じて振り返る。マリーが、不思議なものを見る目でじいっと俺を見つめていた。
「ん、何?」
「あ、いえ……本当に、何もかも忘れていらっしゃるのですね」
俺の〝記憶喪失〟のことを言っているのだろう。彼女には、すでにこの件は明かしてある。
「あー……うん。困っちゃうよねホント。だからさ、これからもいろいろ教えてくれると助かるな」
やがて日が傾き、中庭が建物の陰に沈むころ、マリーは晩餐用の身支度のために自分の部屋へと帰ってゆく。こんな茶番に、そうとは知らないまでも辛抱強く付き合ってくれる彼女は、改めて、根は良い子なんだよなと俺は思う。……たまに、段差もない場所で勝手に躓いて廊下の壺を割るなどのファンブルを起こすのが玉に瑕だけど。
一方、特にこれという準備のない俺は、通りかかったメイドのサビーナに声をかける。二日前に出したイザベラへの手紙。その返事が届いていないか確かめるためだ。
ところがサビーナは、「いえ、ございません」と控え目に被りを振る。
「えっ、でも……あれから二日だぜ? ……あ、ちなみに、もしイザベラちゃんが俺の手紙を読んですぐに返事を書いてくれたとして、大体いつ頃届く感じ?」
「そうですね……当日中にはうちの者が先方のお屋敷にお届け致しますので、早ければ、その日のうちには届くものかと」
そうか。貴族の場合は屋敷の人間が直接先方に届けるから、郵便事情なんてものは関係ないのか。……が、だとすると返事は、サビーナも言うように一昨日には届いていなきゃおかしい。なぜ返事は来ないのか。単純にイザベラがスルーしているのか。うわー異世界にもあるんだな既読スルー。しんどみ。
「ひょっとして……失礼だけど、出し忘れ……とか?」
するとサビーナは、一瞬、心外なという顔をする。そりゃそうだよな。彼女たちの仕事ぶりは完璧だ。今の言葉は、そんな彼女たちを侮辱したにも等しい。
「お言葉ですが、それはありえません。ウェリナ様に限ってそのような……仮にお手紙が出されていないのだとすれば、ウェリナ様の方で、内容に問題がおありだと判断されたのでしょう」
「へぇ……えっ、ウェリナ!?」
何だってここで急にウェリナの話が? ……いや待て。高度に機密が保持された屋敷。偶然押しかけてきたマリーすら、教会に帰さず留め置いている。そんなウェリナが、情報の塊である手紙の類をスルーするはずもない……
まさか、あいつ。
するとサビーナは、やはり何食わぬ顔で事情を明かす。それは、俺がまさに予期した通りの返答だった。
「はい。こちらのお屋敷から送られるお手紙はすべて、ウェリナ様によって事前に内容が精査されます。なにぶん、機密を扱うことも多いお屋敷ですので」
俺は至って平常運転、冷静だし健康だし世はなべて事もなし。あいつが誰に懸想しようがどーぞどーぞご勝手になのだ。いやーウェリナも大変だよなぁ。せっかく良いツラと良い声と良いガタイに産んでもらったってのに、肝心の恋人がノンケの異世界人に乗っ取られちまうなんてよぉ。だが、いくら奴がゴリゴリのイケメン力で押し込もうが、俺はふわふわで可愛くておっぱいのでかい女の子と愛し合いたいのだ。
だから、その、あれだ。
この、はらわたを炙るような感覚も、きっと、ただの思い込みなのだろう。
ともあれウェリナの当て擦り作戦は、初日の夕方には早くも終わりを告げる。ウェリナとしても気の乗らない作戦だったのだろう。この分では、中庭での思わせぶりな会話も仕込みだったに違いない。いやお可愛いことで。
ただ、翌日からまた置物と化してしまったマリーはさすがに気の毒だった。そうでなくとも、機密保持のために軟禁される身だ。これで、主人であるウェリナが接待に心を砕いてくれるのならまだしも、そのそぶりすら見せないのは俺も正直どーかと思うぜ。と、いうわけで日中は、もっぱら俺がマリーの話し相手を引き受けていた。俺としても、この世界の知識や情報を得られるので一石二鳥。ウィンウィンってやつだ。
「ふーん、じゃあ王族の血を引く人間は、いくら五侯の血を入れても力が無効化されちゃうわけだ」
するとマリーは、「は、はい……」と怪訝な顔で頷く。
季節柄、中庭はどこもかしこも花に溢れ、改めて春だな、と思う。そういえば、異世界転生で良かったことの一つに、この世界には花粉症が存在しないのだ。前世では、毎年この時期になると壊れた水道管のように涙と鼻水を垂れ流していた俺も、ここではマスクなしで存分に深呼吸ができるってわけ。……って、ンな話は今はどうでもいいんだわ。
「司祭さまは、だからこそクリステン家が国の柱に選ばれたのだと仰います。単独でも強大な精霊五侯を平等に支配するには、何色にも染まらぬ無垢の血が必須だった、と」
「無垢……なるほどね」
つまり、数字のゼロみたいなもんか。どんなにデカい数字を掛けても「=0」にしてしまうゼロは、存在しないというまさにその一点によって不可欠な数字とされる。それに、この〝ゼロ〟は五侯としてもありがたい存在だっただろうと俺は思う。マリー曰く単独で強大な力を持つ五侯が、もしガチの権力闘争に突入すれば、それこそエンドレスな消耗戦と化すだろう。それはそれで無益だと彼らも理解しているからこそ、何の力も持たない代わりにどの色にも染まらぬ無垢の血、すなわちクリステン家を王に立てたのだ。
「じゃあ、俺の弟のリチャード君は、モーフィアス家の血を引いてはいても、炎の力を使えるわけじゃないんだね」
「はい。ただ……力を使えない、というだけで、まぁその、裏ではいろいろ込み入ったお話があるようです」
「込み入った話?」
オチにアタリをつけつつ、あえて問う。するとマリーは、やや困った顔で溜息をつく。
「はい。やはりその……お母さまだったりお妃さまのご家系には、何かと便宜が図られることも多いようです。まぁ、王様といっても人間ですからね」
なるほど。後宮を抱える王家にはつきものの黒い話だな。だからこそ貴顕たちは、自分の娘を無理やりにも王や皇帝に差し出そうとする。その娘が男子を産み、ワンチャン次期国王に即位すれば我が世の春。息子や孫のサポートと称して王権を掌握し、うまくすりゃ王様以上の権勢を揮えるってわけ。まさに、「もちづきのかけたることもなしとおもへば」ってやつ。
「ってことは……リチャードを王に据えたいモーフィアス家としては、現王太子の俺はやっぱり邪魔だよな……」
「それって……先日の暗殺の件ですか? いいえ! カサンドラ妃は違います! あの方は、とても誠実で、それにまっすぐな方です。……暗殺なんて、そんな、卑怯なこと……」
確かに、王宮でもカサンドラ妃、つまりリチャードのご母堂の評判はすこぶる良かった。誠実で実直、部下の面倒見もよく、彼女のもとで花嫁修業をさせたいと娘を預けたがる貴族は後を絶たない。……が、カサンドラ個人は善良でも、その後ろ盾であるモーフィアス家の意志はわからない。少なくとも、動機――ホワイダニットの観点から、いの一番に疑うべき連中だろう。
ふと視線を感じて振り返る。マリーが、不思議なものを見る目でじいっと俺を見つめていた。
「ん、何?」
「あ、いえ……本当に、何もかも忘れていらっしゃるのですね」
俺の〝記憶喪失〟のことを言っているのだろう。彼女には、すでにこの件は明かしてある。
「あー……うん。困っちゃうよねホント。だからさ、これからもいろいろ教えてくれると助かるな」
やがて日が傾き、中庭が建物の陰に沈むころ、マリーは晩餐用の身支度のために自分の部屋へと帰ってゆく。こんな茶番に、そうとは知らないまでも辛抱強く付き合ってくれる彼女は、改めて、根は良い子なんだよなと俺は思う。……たまに、段差もない場所で勝手に躓いて廊下の壺を割るなどのファンブルを起こすのが玉に瑕だけど。
一方、特にこれという準備のない俺は、通りかかったメイドのサビーナに声をかける。二日前に出したイザベラへの手紙。その返事が届いていないか確かめるためだ。
ところがサビーナは、「いえ、ございません」と控え目に被りを振る。
「えっ、でも……あれから二日だぜ? ……あ、ちなみに、もしイザベラちゃんが俺の手紙を読んですぐに返事を書いてくれたとして、大体いつ頃届く感じ?」
「そうですね……当日中にはうちの者が先方のお屋敷にお届け致しますので、早ければ、その日のうちには届くものかと」
そうか。貴族の場合は屋敷の人間が直接先方に届けるから、郵便事情なんてものは関係ないのか。……が、だとすると返事は、サビーナも言うように一昨日には届いていなきゃおかしい。なぜ返事は来ないのか。単純にイザベラがスルーしているのか。うわー異世界にもあるんだな既読スルー。しんどみ。
「ひょっとして……失礼だけど、出し忘れ……とか?」
するとサビーナは、一瞬、心外なという顔をする。そりゃそうだよな。彼女たちの仕事ぶりは完璧だ。今の言葉は、そんな彼女たちを侮辱したにも等しい。
「お言葉ですが、それはありえません。ウェリナ様に限ってそのような……仮にお手紙が出されていないのだとすれば、ウェリナ様の方で、内容に問題がおありだと判断されたのでしょう」
「へぇ……えっ、ウェリナ!?」
何だってここで急にウェリナの話が? ……いや待て。高度に機密が保持された屋敷。偶然押しかけてきたマリーすら、教会に帰さず留め置いている。そんなウェリナが、情報の塊である手紙の類をスルーするはずもない……
まさか、あいつ。
するとサビーナは、やはり何食わぬ顔で事情を明かす。それは、俺がまさに予期した通りの返答だった。
「はい。こちらのお屋敷から送られるお手紙はすべて、ウェリナ様によって事前に内容が精査されます。なにぶん、機密を扱うことも多いお屋敷ですので」
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