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シマリス様リクエスト
目覚めのいい朝
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*松下視点
「おーし。そろそろ組長の家行くか。」
俺は志方や他のやつよりも早めに組長の家に行こうとしてる。それは駿里の様子を確認したかったから。まぁ昨日のあの様子じゃ駿里は組長に抱き潰されてるだろうしな。だから俺は早めに行って駿里がまともに歩けるか確認したかったんだよ。
「組長。お邪魔します。」
「よぉ康二。早いな。」
俺がリビングに入ると組長1人だけがいた。てことは駿里は寝室か。そうなれば長いことやってた事になる。なのに組長は元気だよな。料理まで作って…。まぁ俺も人の事言えねぇけど。
「ちょっと様子見に来たんですよ。駿里どうです?歩けそうですか?」
「あ?なんで知ってんだ?駿里がお前にメールしたのか?」
「違いますよ。ただの勘です。それに昨日の様子見てれば分かりますよ。組長は駿里を抱くだろうなーって。」
「まぁそうか。駿里は寝室にいる。」
「ちょっと様子見てきますね。」
「ああ。けど寝てたら起こすなよ。」
「分かってますよ組長。ああ、それとこれ届きました。駿里に着せるとっておきの服です。」
俺はそう言って組長にある服を渡した。その瞬間組長は分かりやすく機嫌が良くなった。これ…可愛いですもんね。他のやつが来たらそうでもねぇかもしれねぇけど駿里が着るって考えたらたまんねぇよ。
「いい趣味してんなお前。」
「いやいや組長には負けますよ。」
「同じレベルだろ。」
「はは、確かにそうですね。じゃあ寝室行ってきます。」
「ああ。」
さぁて駿里は寝てるか…起きてるか。どっちだろうな。まぁ起きてたとしたら不貞腐れてるだろうけど。
「駿里。入るぞ。」
俺は一応ドアをノックして寝室に入った。急に俺が目の前に現れたらびっくりさせちまうからな。
「お、起きてんじゃん。」
ベットの所まで歩いて行って駿里の顔を覗き込んだらなんと駿里は起きてた。けどおかしいな。こういう時の駿里は大抵拗ねてんのに今日はそうでもねぇ。
「おはよ…康二さん。」
「おはよ。どうした駿里。機嫌いいじゃん。」
「いい匂いがするから。」
「あーそういや組長色んなもん作ってたからな。」
「今日のパーティ用かな?」
「多分そうだろうな。あとお前の朝飯。どうする駿里。起き上がれそうだったら下連れてくけど。」
駿里はまだ眠そうだし身体も少し辛そうだ。めちゃめちゃにやったんだろうな組長と。だから俺は駿里にそう聞いた。時間があるわけだし無理にリビングに連れていく必要はねぇからな。
「…んー起きる。」
「無理すんなよ。大丈夫か?」
「うん。大丈夫。けど抱っこして。」
「はは、仕方ねぇな。」
俺はそう言ってこの甘ったれた駿里を抱き上げた。そん時思わずキスしたくなったが…今は我慢だ。今夜色々出来るんだからな。それまでは耐えねぇと。
「組長、駿里起きてたんで連れてきました。腹減ってるみたいですよ。」
「そうか。おはよう駿里。調子はどうだ?」
「大丈夫だよ。」
「なら良かった。こっちにおいで。」
そう言って組長は俺から駿里を取っていっちまった。まぁしょうがねぇ。流石に組長には勝ち目ねぇからな。けど俺も放っておかれると寂しいから駿里と組長の近くにいた。
「あ、フレンチトースト!」
「そうだ。お前好きだろ?だから作っておいた。」
「寛也ありがとう。」
「ああ。康二はどうする?お前どうせ朝飯食ってねぇんだろ。」
な、なんでバレてんだよ。ていうかどうせって…。組長もしかして俺がいつも食べてねぇのに気づいてんのか?そりゃ怒られそうだな…。ちょっとだけでも食べてることにすっか…。
「組長、俺はいつもあんま食べねぇからいいんですよ。」
「駄目だ馬鹿。朝飯はちゃんと食え。これ食っていいからなんか腹にいれとけ。」
「いいんですか?」
「そう言ってんだろ。さっさと食え。体調崩したらどうすんだよ。俺の補佐は誰がするんだ馬鹿。」
「…す、すんません。じゃあ頂きます。」
どの道俺は組長に怒られちまったけどそう言われてなんだか嬉しかった。組長の補佐をできるってことほど光栄なことはないからな。
「組長。すげぇ美味いです。」
「そうか。」
「やばいですよこれ。駿里はこれを毎日食ってんのか。羨ましい。」
「でしょ。けどね、あまりにも美味しいから食べすぎて太っちゃうんだよ。」
確かに。最近駿里肉付きが良くなったよな。まぁけど太ってはない。標準な体型だし体重だろう。けど前が痩せてたからな。
「幸せな事じゃねぇか駿里。それに俺はぷにぷにしてるお前も好きだぜ。」
「…なっ、絶対痩せるし。」
「無理すんなよ駿里。あんま痩せようとすると身体にストレスかかるぞ。」
「康二の言う通りだ。お前筋トレ禁止になったのに今度はダイエットまでするつもりか。またお仕置きされてぇの?」
「ち、違うよ寛也。冗談だよ…ははっ。」
「ならいい。」
冗談じゃなかっただろうけどあのお仕置きをされたあとだから駿里はそう言うしかないよな。過度な快楽はきついからよ。
「そういえばさ、寛也。」
「どうした?」
「志方さん達はいつ来るの?」
「昼頃だ。康二が早めに来ただけであいつらは朝ゆっくりしてから来るはずだ。」
「そっか。」
駿里のやつちょっと寂しそうだな。まぁ早く会いたいよな。中々みんなに会えねぇわけだし森廣さんに至っては駿里は最近全く会ってねぇからよ。けど安心しろ。圷は早めに来るぜ。
「あ、けど組長、圷と海斗は早めに来るって言ってましたよ。」
「そうなのか?」
「はい。海斗が楽しみにしてたから早めに連れていくって。」
「そうかそうか。良かったな駿里。」
「うん!」
お、嬉しそうな顔。ならタイミングは今だな。駿里はこれ着ろって言ったらテンション下がるだろうからな。
「んじゃ駿里、あいつらが来る前にこれに着替えろ。」
「ん?康二さん何これ?」
「コスプレの服。」
って言ってもこっちの服は露出なしだけどな。当たり前だ。あいつらにただでさえ可愛い駿里のさらに可愛くなった姿なんて見せられっかよ。
「…あ、思ったよりいい服だ。」
と、安心したように駿里が言った。けどな駿里、これはいい服かもしれねぇけどあいつらが帰った後でお前とんでもねぇ服着せられるんだぜ。ま、言わねぇけど。
「だろ?俺が選んだ服だ。これなら着れるだろ?」
「うん。ありがとう康二さん。じゃあ着替えてくる。」
「あ?どこ行くんだ。ここで着替えろ。」
「そうだぞ駿里。組長の言う通りだ。ここで脱げ。」
「…変態。」
「おーし。そろそろ組長の家行くか。」
俺は志方や他のやつよりも早めに組長の家に行こうとしてる。それは駿里の様子を確認したかったから。まぁ昨日のあの様子じゃ駿里は組長に抱き潰されてるだろうしな。だから俺は早めに行って駿里がまともに歩けるか確認したかったんだよ。
「組長。お邪魔します。」
「よぉ康二。早いな。」
俺がリビングに入ると組長1人だけがいた。てことは駿里は寝室か。そうなれば長いことやってた事になる。なのに組長は元気だよな。料理まで作って…。まぁ俺も人の事言えねぇけど。
「ちょっと様子見に来たんですよ。駿里どうです?歩けそうですか?」
「あ?なんで知ってんだ?駿里がお前にメールしたのか?」
「違いますよ。ただの勘です。それに昨日の様子見てれば分かりますよ。組長は駿里を抱くだろうなーって。」
「まぁそうか。駿里は寝室にいる。」
「ちょっと様子見てきますね。」
「ああ。けど寝てたら起こすなよ。」
「分かってますよ組長。ああ、それとこれ届きました。駿里に着せるとっておきの服です。」
俺はそう言って組長にある服を渡した。その瞬間組長は分かりやすく機嫌が良くなった。これ…可愛いですもんね。他のやつが来たらそうでもねぇかもしれねぇけど駿里が着るって考えたらたまんねぇよ。
「いい趣味してんなお前。」
「いやいや組長には負けますよ。」
「同じレベルだろ。」
「はは、確かにそうですね。じゃあ寝室行ってきます。」
「ああ。」
さぁて駿里は寝てるか…起きてるか。どっちだろうな。まぁ起きてたとしたら不貞腐れてるだろうけど。
「駿里。入るぞ。」
俺は一応ドアをノックして寝室に入った。急に俺が目の前に現れたらびっくりさせちまうからな。
「お、起きてんじゃん。」
ベットの所まで歩いて行って駿里の顔を覗き込んだらなんと駿里は起きてた。けどおかしいな。こういう時の駿里は大抵拗ねてんのに今日はそうでもねぇ。
「おはよ…康二さん。」
「おはよ。どうした駿里。機嫌いいじゃん。」
「いい匂いがするから。」
「あーそういや組長色んなもん作ってたからな。」
「今日のパーティ用かな?」
「多分そうだろうな。あとお前の朝飯。どうする駿里。起き上がれそうだったら下連れてくけど。」
駿里はまだ眠そうだし身体も少し辛そうだ。めちゃめちゃにやったんだろうな組長と。だから俺は駿里にそう聞いた。時間があるわけだし無理にリビングに連れていく必要はねぇからな。
「…んー起きる。」
「無理すんなよ。大丈夫か?」
「うん。大丈夫。けど抱っこして。」
「はは、仕方ねぇな。」
俺はそう言ってこの甘ったれた駿里を抱き上げた。そん時思わずキスしたくなったが…今は我慢だ。今夜色々出来るんだからな。それまでは耐えねぇと。
「組長、駿里起きてたんで連れてきました。腹減ってるみたいですよ。」
「そうか。おはよう駿里。調子はどうだ?」
「大丈夫だよ。」
「なら良かった。こっちにおいで。」
そう言って組長は俺から駿里を取っていっちまった。まぁしょうがねぇ。流石に組長には勝ち目ねぇからな。けど俺も放っておかれると寂しいから駿里と組長の近くにいた。
「あ、フレンチトースト!」
「そうだ。お前好きだろ?だから作っておいた。」
「寛也ありがとう。」
「ああ。康二はどうする?お前どうせ朝飯食ってねぇんだろ。」
な、なんでバレてんだよ。ていうかどうせって…。組長もしかして俺がいつも食べてねぇのに気づいてんのか?そりゃ怒られそうだな…。ちょっとだけでも食べてることにすっか…。
「組長、俺はいつもあんま食べねぇからいいんですよ。」
「駄目だ馬鹿。朝飯はちゃんと食え。これ食っていいからなんか腹にいれとけ。」
「いいんですか?」
「そう言ってんだろ。さっさと食え。体調崩したらどうすんだよ。俺の補佐は誰がするんだ馬鹿。」
「…す、すんません。じゃあ頂きます。」
どの道俺は組長に怒られちまったけどそう言われてなんだか嬉しかった。組長の補佐をできるってことほど光栄なことはないからな。
「組長。すげぇ美味いです。」
「そうか。」
「やばいですよこれ。駿里はこれを毎日食ってんのか。羨ましい。」
「でしょ。けどね、あまりにも美味しいから食べすぎて太っちゃうんだよ。」
確かに。最近駿里肉付きが良くなったよな。まぁけど太ってはない。標準な体型だし体重だろう。けど前が痩せてたからな。
「幸せな事じゃねぇか駿里。それに俺はぷにぷにしてるお前も好きだぜ。」
「…なっ、絶対痩せるし。」
「無理すんなよ駿里。あんま痩せようとすると身体にストレスかかるぞ。」
「康二の言う通りだ。お前筋トレ禁止になったのに今度はダイエットまでするつもりか。またお仕置きされてぇの?」
「ち、違うよ寛也。冗談だよ…ははっ。」
「ならいい。」
冗談じゃなかっただろうけどあのお仕置きをされたあとだから駿里はそう言うしかないよな。過度な快楽はきついからよ。
「そういえばさ、寛也。」
「どうした?」
「志方さん達はいつ来るの?」
「昼頃だ。康二が早めに来ただけであいつらは朝ゆっくりしてから来るはずだ。」
「そっか。」
駿里のやつちょっと寂しそうだな。まぁ早く会いたいよな。中々みんなに会えねぇわけだし森廣さんに至っては駿里は最近全く会ってねぇからよ。けど安心しろ。圷は早めに来るぜ。
「あ、けど組長、圷と海斗は早めに来るって言ってましたよ。」
「そうなのか?」
「はい。海斗が楽しみにしてたから早めに連れていくって。」
「そうかそうか。良かったな駿里。」
「うん!」
お、嬉しそうな顔。ならタイミングは今だな。駿里はこれ着ろって言ったらテンション下がるだろうからな。
「んじゃ駿里、あいつらが来る前にこれに着替えろ。」
「ん?康二さん何これ?」
「コスプレの服。」
って言ってもこっちの服は露出なしだけどな。当たり前だ。あいつらにただでさえ可愛い駿里のさらに可愛くなった姿なんて見せられっかよ。
「…あ、思ったよりいい服だ。」
と、安心したように駿里が言った。けどな駿里、これはいい服かもしれねぇけどあいつらが帰った後でお前とんでもねぇ服着せられるんだぜ。ま、言わねぇけど。
「だろ?俺が選んだ服だ。これなら着れるだろ?」
「うん。ありがとう康二さん。じゃあ着替えてくる。」
「あ?どこ行くんだ。ここで着替えろ。」
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