極道の密にされる健気少年

安達

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*駿里視点





「ゅっ、ぁっ、ゆっく、りっ、ゆっくりして…っ!」



そうしてくれないと俺怒るんだから…!一気に奥に挿れられると立つのもやっとになる。しかも今は運の悪いことに膝立ちになってる。その状態で足の力が抜けるような事をされたら奥にさらに入ってとんでもないことになる…っ!



「分かってる。ゆっくりするからジタバタするな。」

「してっ、ないっ…もん、っ。」



俺は俺なりに頑張ってるつもりだった。それにちょっとぐらいいいじゃんか…っ、寛也は力が強いんだから俺が少しぐらい暴れたところでなんのダメージにもならないくせに…っ。



「してるから言ってんだろ。」

「だって…っ。」

「だってじゃねぇ。ちゃんとしろ。」

「…ちかやの、おにっ、」

「あ?」

「あぁ゛っ、やだそれ…っ!!」



俺が口答えした瞬間に寛也が俺の下腹部を押してきた。それをされると両方から当たっちゃダメなところに当たるようになるから感じすぎて怖いのに…!



「やっ、めっ、あぁっ、ぁっ、あぁあっ、やめてっ、離して…っ!」

「こら暴れんなって。」

「むりっ、ぁっ、むりだからっ…!!」



この状況で暴れるなとか無理すぎる…!ならせめて下腹部を押してくるのだけでもやめてよばかぁ…っ!!



「たく、仕方ねぇな。このまま挿れるか。」

「まっ、ぁっ、まって…っ!!」

「あ?」



今挿れられたら確実に達してしまう。そしたら寛也はちゃんと止まってくれる?いや多分だけど止まってくれない可能性の方が高い…っ。それはだめだ。俺が辛くなる…っ。



「ゆっく、りっ、挿れて…っ、お願いだから…っ。」

「分かってる。お前の嫌がることはしねぇから。大丈夫。だからいい子にしてろ。」

「…うぅっ。」



寛也の言う通り俺が本気で嫌がるようなことはしてこない。その1歩手前まではしっかりしてくるけどね…っ。



「駿里。こっち向け。」

「…ぇっ、う…?」

「可愛い顔。」



俺は寛也に半ば強引に顔を横に向けさせられた。だから俺は寛也と目が合う形になってほっぺにキスをされた。こんなことされちゃうと何をされても結局俺は流されちゃうんだよね。



「駿里、このまま顔を俺の方に向けてろ。」

「ふっ…っ、ぁっ、う、」



寛也は顔を向けてろなんて言いながら俺の顔を鷲掴みにしていた。だから俺はどう足掻いても寛也の顔を見てなきゃいけない。けどそっちの方が俺は安心するんだ。寛也もそれを分かってこうしてるんだと思う。



「いい子だ。このまま全部挿れるからな。」

「あぁ…っ、ぁっ、ふ…っ、ぅ、」



寛也は言葉通りゆっくりと挿れてくれた。けどそれでも苦しかった。きつくて…っ、圧迫される。けど…もっと欲しいと心のどこかで思う俺がいる…。絶対そんな事寛也に直接は言わないけどね。



「入ったぞ駿里。」

「…くるっ、しぃ…っ。」

「だろうな。」

「まだ…動かないで…っ。」

「分かってる。お前が落ち着くまで待っててやるから。」

「…んんっ。」



俺は落ち着くことが出来るのだろうか。出来ない気がする…。けどこうして寛也に抱きしめられてると呼吸が整っていくんだ。だからもう…大丈夫。



「ちか…、やっ、」

「ん?」

「も、だいっ、じょうぶ…っ。」

「ほんと可愛いやつ。じゃあ動くぞ。」
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