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シマリス様リクエスト
困惑
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*松下視点
「兄貴。チョコレート買ってきました。」
「おう。ありがとうな。」
さっき部下に頼んでおいたチョコレートが到着した。よーし、これで駿里とチョコレート作り開始だな。
「お前いつまでいるんだよ。もう帰っていいぞ。」
「兄貴、今駿里くんいるんですか?」
「あ?居てもお前には会わせねぇよ。さっさと帰れ。」
「…うーす。お疲れ様です。」
「ああ。お疲れ様。」
まぁそうだよな。俺ら幹部は駿里に当たり前のように会ってるけどこいつらは駿里に会ったことすらねぇ。だから俺は今の自分の立場に感謝してる。っていうか組長に感謝してるな。
「駿里。チョコレート届いたぞ。」
「やったっ、康二さんありがとうっ…!!」
「早速作ろうぜ。」
「うん…!」
「で、何作るんだっけ?」
「ガトーショコラみたいなやつ。」
「みたいなやつ?ガトーショコラではねぇの?」
「うん、なんか違う。」
「お、そうか。」
なんだよそれ。ガトーショコラみたいなやつ…?そんなものが存在するのか…?まぁいいや。駿里が喜ぶならなんでもいい。
「康二さん。俺、料理得意じゃないから失敗しそう…。」
「なーに言ってんだよ駿里。失敗してもいいじゃねぇか。気持ちが大切なんだからよ。」
「不味くても…?」
「ああ。そうだ。だから作ってみよう。作る前から自信なくしてんじゃねぇよ。それにこの俺が手伝ってやるんだ。失敗するわけねぇじゃん。」
「たしかに。」
お、嬉しいこと言ってくれんじゃねぇか。まぁ俺の料理の腕は駿里が一番知ってるからな。俺が料理を振舞ってきた中で一番多いのは駿里だから。
「康二さん作ろ…!」
「おー!やるぞー!」
テンションが段々と上がってきた駿里。いい調子だ。何をするにも楽しくなきゃ意味ねぇからな。だから俺はルンルンでキッチンへ歩いて行った駿里の後を追って俺もキッチンへと歩いて行った。
「まずはチョコレート溶かさねぇとな。」
「うんっ、半分ぐらい使う。」
「ん?全部使えばいいじゃねぇか。」
俺の部下が買ってきたチョコレートは確かに多い。量がな。けどその分いっぱい作れる。だから俺は多ければ多いほどいいって思ってたけど駿里はどうやら違う意見らしい。
「食べ切れるかな?」
「あったりめぇだろ。一日で無くなるわ。」
「ほんと?」
「おうよ。俺も組長もよく食べんだから。だから全部使おうぜ。」
俺はそう言いながら駿里の頭を撫でてさりげなくキスしてやった。今は駿里、怒れねぇからな。俺がいなくなっちまったら料理続行出来なくなるからよ。
「…こ、康二さんっ、近い…っ。」
「別にいいじゃねぇか。細かいことは気にすんな。ほらやるぞ駿里。チョコレート溶かさねぇと。」
「う、うん。」
俺がキスをしてからというもの駿里は分かりやすく警戒し出した。それもまた可愛んだよな。だから俺はチョコレートを溶かし始めた駿里にちょっかいを出し始めた。
「こ、康二さん…!」
「なんだよ。」
って言わなくても分かってる。俺は今、チョコレートを溶かしてる駿里に後ろから抱きついてお腹やら首やらを撫で回してんだから。
「こぼれちゃうから離れて…っ!」
「こぼれねぇって。このボウル倒れねぇタイプだから。」
「……………っ。」
このボウル買っといてよかったぜ。駿里の逃げ道を見事に塞げた。
「け、けどっ、やりずらいから…っ!」
「撫でてるだけだぞ?まさか感じてんのか?」
「ち、ちが…っ!」
違う?ならくすぐってぇだけなのか?まぁどっちにしても可愛いな。俺は益々止められなくなっちまった。だから変わらず俺は駿里に抱きついて駿里の体を撫でくりまわした。
「康二さんっ、ほんとにだめだって!」
「んー?駿里。口より手を動かさねぇと。早くチョコレート溶かさねぇと時間過ぎてくぞ。」
「康二さんが退いてくれたら出来るもん…!」
「退いてもいいけどそしたらお菓子作り手伝ってやれねぇよ?」
「……………っ。」
俺がそう言うと当然駿里は黙り込む。そうだよなぁ。俺がいなきゃ出来ねぇもんな。お前は最近料理すらまともに作ってねぇ。その状態で失敗するかもって恐れてるお前がここで俺をどっかに行かせるわけがねぇ。
「…それはいや。」
「なら早く手を動かせ。手伝ってやるから。」
「……うぅ。」
全く。可愛いやつだ。ほんっと健気だよな駿里って。だから俺も欲を少しだけ抑えてやった。そしたら駿里も手を動かすことに集中出来るからな。
「どうだ?駿里。いい感じか?」
「た、多分…。」
「多分じゃねぇよ。いい感じじゃん。」
「ほんと…?」
「嘘つかねぇよ。よし、じゃあ次行こうぜ。チョコレート溶かせたら次はあれだ。」
「おー!やるぞー!」
「はは、可愛いやつ。」
「兄貴。チョコレート買ってきました。」
「おう。ありがとうな。」
さっき部下に頼んでおいたチョコレートが到着した。よーし、これで駿里とチョコレート作り開始だな。
「お前いつまでいるんだよ。もう帰っていいぞ。」
「兄貴、今駿里くんいるんですか?」
「あ?居てもお前には会わせねぇよ。さっさと帰れ。」
「…うーす。お疲れ様です。」
「ああ。お疲れ様。」
まぁそうだよな。俺ら幹部は駿里に当たり前のように会ってるけどこいつらは駿里に会ったことすらねぇ。だから俺は今の自分の立場に感謝してる。っていうか組長に感謝してるな。
「駿里。チョコレート届いたぞ。」
「やったっ、康二さんありがとうっ…!!」
「早速作ろうぜ。」
「うん…!」
「で、何作るんだっけ?」
「ガトーショコラみたいなやつ。」
「みたいなやつ?ガトーショコラではねぇの?」
「うん、なんか違う。」
「お、そうか。」
なんだよそれ。ガトーショコラみたいなやつ…?そんなものが存在するのか…?まぁいいや。駿里が喜ぶならなんでもいい。
「康二さん。俺、料理得意じゃないから失敗しそう…。」
「なーに言ってんだよ駿里。失敗してもいいじゃねぇか。気持ちが大切なんだからよ。」
「不味くても…?」
「ああ。そうだ。だから作ってみよう。作る前から自信なくしてんじゃねぇよ。それにこの俺が手伝ってやるんだ。失敗するわけねぇじゃん。」
「たしかに。」
お、嬉しいこと言ってくれんじゃねぇか。まぁ俺の料理の腕は駿里が一番知ってるからな。俺が料理を振舞ってきた中で一番多いのは駿里だから。
「康二さん作ろ…!」
「おー!やるぞー!」
テンションが段々と上がってきた駿里。いい調子だ。何をするにも楽しくなきゃ意味ねぇからな。だから俺はルンルンでキッチンへ歩いて行った駿里の後を追って俺もキッチンへと歩いて行った。
「まずはチョコレート溶かさねぇとな。」
「うんっ、半分ぐらい使う。」
「ん?全部使えばいいじゃねぇか。」
俺の部下が買ってきたチョコレートは確かに多い。量がな。けどその分いっぱい作れる。だから俺は多ければ多いほどいいって思ってたけど駿里はどうやら違う意見らしい。
「食べ切れるかな?」
「あったりめぇだろ。一日で無くなるわ。」
「ほんと?」
「おうよ。俺も組長もよく食べんだから。だから全部使おうぜ。」
俺はそう言いながら駿里の頭を撫でてさりげなくキスしてやった。今は駿里、怒れねぇからな。俺がいなくなっちまったら料理続行出来なくなるからよ。
「…こ、康二さんっ、近い…っ。」
「別にいいじゃねぇか。細かいことは気にすんな。ほらやるぞ駿里。チョコレート溶かさねぇと。」
「う、うん。」
俺がキスをしてからというもの駿里は分かりやすく警戒し出した。それもまた可愛んだよな。だから俺はチョコレートを溶かし始めた駿里にちょっかいを出し始めた。
「こ、康二さん…!」
「なんだよ。」
って言わなくても分かってる。俺は今、チョコレートを溶かしてる駿里に後ろから抱きついてお腹やら首やらを撫で回してんだから。
「こぼれちゃうから離れて…っ!」
「こぼれねぇって。このボウル倒れねぇタイプだから。」
「……………っ。」
このボウル買っといてよかったぜ。駿里の逃げ道を見事に塞げた。
「け、けどっ、やりずらいから…っ!」
「撫でてるだけだぞ?まさか感じてんのか?」
「ち、ちが…っ!」
違う?ならくすぐってぇだけなのか?まぁどっちにしても可愛いな。俺は益々止められなくなっちまった。だから変わらず俺は駿里に抱きついて駿里の体を撫でくりまわした。
「康二さんっ、ほんとにだめだって!」
「んー?駿里。口より手を動かさねぇと。早くチョコレート溶かさねぇと時間過ぎてくぞ。」
「康二さんが退いてくれたら出来るもん…!」
「退いてもいいけどそしたらお菓子作り手伝ってやれねぇよ?」
「……………っ。」
俺がそう言うと当然駿里は黙り込む。そうだよなぁ。俺がいなきゃ出来ねぇもんな。お前は最近料理すらまともに作ってねぇ。その状態で失敗するかもって恐れてるお前がここで俺をどっかに行かせるわけがねぇ。
「…それはいや。」
「なら早く手を動かせ。手伝ってやるから。」
「……うぅ。」
全く。可愛いやつだ。ほんっと健気だよな駿里って。だから俺も欲を少しだけ抑えてやった。そしたら駿里も手を動かすことに集中出来るからな。
「どうだ?駿里。いい感じか?」
「た、多分…。」
「多分じゃねぇよ。いい感じじゃん。」
「ほんと…?」
「嘘つかねぇよ。よし、じゃあ次行こうぜ。チョコレート溶かせたら次はあれだ。」
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「はは、可愛いやつ。」
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