極道の密にされる健気少年

安達

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志方と島袋に連れ去られる話

仕返し *

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*駿里視点








「あの、ちかや…。」

「………………。」



寛也…俺の事無視しやがった。許せない…。なんて薄情なんだ!もう嫌いになってやる…。なんで俺がこんなに機嫌が悪いかって?それは寛也のせいだ!寛也が康二さん達が帰ってからというものずっと俺の事を抱きしめてるんだ!それも1時間ぐらいだ!だから俺は怒ってる!別に嫌なわけじゃないよ。けどずっと抱きしめられてご飯も食べられないしどこにも行けない。いくらなんでもこんなに長時間抱きしめられるのはさすがに我慢ならなかった。



「…ねぇ寛也。」

「……………。」

「寛也ってば…っ!」



寛也が俺の事を無視し続けるから俺は声を荒らげてやった。そしたら寛也がため息したんだよ?俺が逃げようとしたら強い力で抱きしめてきたりするのに俺がちょっと声荒らげただけで機嫌が悪くなるの?もうなんなんだよほんとに!



「なんだよ。」

「なんだよじゃない…っ。」



俺はもう怒ったんだから!いくらなんでも許さない!寛也はほんっとに自分のことしか考えてないんだから!



「あ?んだよお前。文句でもあんのか?」

「あるに決まってんじゃんか…っ、いつまで俺のこと拘束すんのさ…っ。」

「拘束ってなんだその言い方。俺に抱きしめられんのがそんなに嫌なのか?」

「そうじゃないけど…っ。」

「だったらいいじゃねぇか。」

「よくないよ…っ、いやなのっ!」

「あ?」



…怖い。寛也はいっつもそうなんだ。俺の事を圧で縮こませる。今もそうだ。俺は寛也の本気の低いドスの聞いた声にビビって萎縮してしまった。だから…。



「…なんでもない。」



と、俺は言ってしまった。だから寛也から逃げることが出来なくて結局まだ俺は寛也の腕の中にいる。そんな俺の事を寛也は褒めだした。俺の頬にキスしたり頭を撫でたりして。



「ん。いい子。」



寛也に褒められるのは嫌じゃない。けど今は嫌だ。いい加減俺を解放して欲しかった。背伸びがしたい…。だってさ、1時間も同じ体勢だよ?そりゃきつくなるよね。てか逆になんで寛也はきつくないんだろ。あーお腹すいたな…ん?これ…使えるんじゃ…?



「ちかや…。」

「今度はなんだ。」

「俺お腹すいた。」

「そうか。」



お腹が空いたのは実際にそうだし嘘じゃない。だから俺は不自然にならずに寛也にそう言えた。それもあってか寛也はそういった俺を疑わなかった。



「じゃなあなんか頼むか?駿里は何が食べたい?」



よし。これでやっと俺は寛也から解放される。背伸びができる…!俺はその嬉しさとお腹を満たせる嬉しさに包まれた。



「んーっと、ピザ食べたい…っ!」



せっかくの機会だ。普段食べることが出来ないものが食べたかった俺は駄目元で寛也にそう言った。寛也は俺に最近油っこいものを食べさそうとしない。体にいいものばかりを俺に取り入れさせようとする。だから今回も却下されるだろう。俺はそう思っていた。

だけど…。



「お、いいじゃねぇか。たまには普段食べねぇもん食べるか。よし。じゃあ頼むか。」

「うん…っ!」



俺は寛也にそう返事をすると寛也の膝からの降りようとした。俺が降りないと寛也はピザを頼めないから。だから降りようとしたのに…。



「おい駿里。何逃げようとしてんだ。」



って寛也に俺は止められた。止められたどころか強い力で俺の事を寛也は抱きしめてきた。どうして…?寛也は今からピザを頼むんだよね…?



「…え?だ、だって、ピザ頼むんでしょ?」

「そうだぞ。」

「じゃ、じゃあ俺、寛也の邪魔になるんじゃんっ、だから退こうと思って…っ、」

「何言ってんだお前。携帯で出来るのに一々動く奴がいるかよ。」

「………っ。」



やらかした…。俺としたことが…。寛也の言う通りだ。デリバリーにしなきゃ良かった。一緒にご飯作ろうとでも言えばよかった。あー最悪だ。結局俺は寛也の腕の中から出られないままじゃないか…。そのショックから俺は思わずフリーズしてしまう。そんな俺をみて寛也が…。



「なんだお前。俺から逃げたくてデリバリー頼むように俺に言ったのか?」

「そ、そんなわけないじゃん…っ!」



いいえ。大当たり。その通りです。けどそんなこと言えるはずもなく…。



「じゃあなんでそんな顔してんだ?それともなんだ。俺の膝の上が嫌なのか?」



うん。そう…って言えるはずもなく俺は寛也に嘘をつくことしか出来なかった。



「違うからっ、そんなわけないじゃんか…っ!」

「そうか。安心した。ならここにいろ。」



寛也はそう言ってピザ屋さん電話をかけ始めた。そんな寛也が俺は憎たらしかった。くそ…俺ばっかりこんな思いさせられてなんなんだよ…っ。不公平だ…っ。こうなったら…寛也に仕返ししてやる…。



「ああ。ピザの注文をしたいんだが…、っ、」



俺は電話をしている寛也の太ももを服越しに触った。仕返しをするために。電話している最中なら寛也は俺に何も出来ないでしょ?だから俺はそのチャンスを逃さまいと寛也の体を触りまくった。



「サイズ?サイズは…………、ぉぃ」



俺は寛也のズボンの中に手を入れた。その時寛也はさすがに俺を小声ではあったが叱りつけてきた。けどそんなこと気にしない。これは仕返しなんだから。俺は怒る寛也に構わずイタズラを続けた。



「…あ、いやなんでもない。悪い。」



どうやら俺に『おい』と言った声が電話の相手にも聞こえていたようだ。だから多分寛也はそう言った。けど俺はそれでもかわまず寛也の体を触り続けた。そんなことをしてるうちに寛也のちんこはどんどん大きくなっていく。そんな俺を止めようと寛也がやめろと言わんばかりに俺の事を抱き寄せた。けど俺はそんなこと気にしない。その寛也の手を払い除けて今度は…。




「……っ!あ、いやなんでもない。Lサイズで。」



俺は寛也の乳首を服越しに噛んだ。噛んだって言っても軽くだから痛くはないだろうけど寛也は驚いたのか酷く動揺した様子だった。だけどそれは一瞬だけ。一瞬の動揺の後寛也は俺の事を…。



「うわっ!」



なんと寛也は電話をしながら器用に俺の事を押し倒した。そんで俺を仰向けに寝かせて寛也は俺の上に馬乗りになった。



「ちょ……っ、」



この展開を想像していなかった俺は寛也から早く逃げようと試みる。寛也の電話が終わればこんなの即お仕置きコースだから。だからいち早く逃げないといけないのに…。



「ああ。それで頼む。」



と、言って寛也は電話を切ってしまった。その後どうなるのか…。それは容易に想像できた。けど想像したくなかった俺は未だに寛也から逃げようともがいていた。そんな俺の腕を寛也は片手で押さえつけた。



「ち、ちかっ、や、まって…っ、」

「いいや。待たねぇよ。それよりも駿里、手癖が悪いにも程がある。これは一体どういうつもりだ?」

「ご、ごめっ、あやっ、やめてっ!」



今更謝っても遅い。怒っていたとはいえども俺はとんでもないことをしてしまった。けれど寛也に抑えられては逃げることも出来ない。そんな俺の服を寛也は容赦なく脱がしていく。



「電話中の俺に手を出すぐらい溜まってたんだろ?なら嫌ってほどイカせてやるよ。ピザが届くまで永遠にな。」
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