極道の密にされる健気少年

安達

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志方と島袋に連れ去られる話

外への1歩 *

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「ぅ……ふっ…………っ、いやっ、」



くすぐりが開始されるや否や酷くくすぐられるのかと思いきや違った。なんと寛也は駿里の顔や首あたりを撫で回すように触れてきたのだ。それがなんとももどかしかった。そのため駿里がたまらず顔を背けると…。



「おい駿里。顔背けたら30秒追加な。」

「…っ、ぅ、ふ…っ、」



寛也にそう言われては顔をそむける訳にはいかない。だから駿里はもどかしさに耐えながら時間が経つのを待っていた。



「いい子じゃねぇか。」

「うぅ…っ、やだっ、ふっ、ぅ、」



ゾワゾワする。首を擽られると変な気持ちになる。頬も撫でられて色んなのが混ざりあって…おかしくなりそうだ。



「ちょ、もぅ…じか、んっ、た、った!」

「まだに決まってんだろ馬鹿。始まったばっかりだぞ。」

「うぅ…っ、きつ、っ、ぃ、」



ガッツリくすぐられている訳では無いから苦しくもない。くすぐったさもあまりない。なのにきついのだ。そのもどかしさが苦しい。激しい刺激にばかり慣れてきた駿里にとっては激しく責められるより優しく攻められる方が苦痛なのかもしれない。



「ちかっ、ぅ、ちかやっ、ぁ、」

「ん?なんだよ。」

「………っ、」



もっと触って欲しい…。もどかしい…。それがきつい…。そう言いたいけれど駿里は恥ずかしくて言えない。もっと…足りない…こんなんじゃ全然足りない。なんで触ってくれないの…!



「いやっ、ぁ…っ、ぅ、」

「だから優しくしてやってんだろ。ガッツリくすぐったらお前泣くじゃねぇか。」

「そうじゃ、っ、なぃっ、」

「あ?そうじゃないだと?ならハッキリ喋れ。」

「…うぅっ、」



それが出来ないから言えないんだ!寛也のばか!察してよ!てか絶対わかっててやってる…。俺が触って欲しいのを分かっててこんな触り方してくるんだ…。



「も、やだっ、やめろっ、」

「おいおい。そんな可愛くねぇ言い方してっとここ触っちまうぞ?」

「う…っ、ぃ、あっ、」



寛也の手が乳首に触れた。その瞬間駿里は期待の顔をしてしまった。いつもなら触られることを嫌がられる駿里。なのに今は焦らされるように触れられていたことで期待してしまったのだ。だから寛也のことも拒まなかった。



「なにお前。期待してんの?」

「………っ、ぅ、」



いつもなら寛也に言い返していたであろう場面。それだけでなく暴れだしていた場面だろう。なのに駿里はそれをしなかった。それどころかもっと求めるように寛也を見ていた。そんな目をされては寛也も我慢できない。



「こっちも触ってやろうか?」

「ふっ…っ、ぅ、あっ、」



ほぅ…。焦らすとこうなるのか。可愛いもんだな…と寛也は気づけば駿里に噛み付くようなキスをしていた。



「んんっ、んっ、ん、」



こいつ…。いつもなら顔背けてでも嫌がるのに受け入れやがった。だがこっちの方がいい。こりゃまぁ心地がいいな。



「んんっ、んっ、んんっ、」



寛也の舌…気持ちいい…。とけちゃいそう。でももっと…ほしい。イキたい。もっと…もっと…。



「んぅっ、んんっ、んっ、」



駿里は自ら寛也の舌を求めた。そして駿里から寛也の舌を絡めとるように舌を動かした。その時寛也は一瞬驚いたような顔をしたがその後すぐに駿里に応えるよう舌を動かした。



「んんっ、ぅ、ん………んん!?!」



寛也が急にペニスに触れたことで駿里は驚いたように目を見開いた。達したいとは思っていた駿里だがそこまで触れられるとは思っていなかったのだろう。そのため駿里は抵抗を始めた。だがここまで来て寛也が逃がしてくれるはずがない。



「んん゛っ!!」



だめだめ…イっちゃう!だめ!さわるのやめて!ほんとにだめなの、と駿里は顔を背けながら声を出しながら寛也に訴えるが寛也は離してくれるどころかより早くペニスを扱いできた。



「ん゛っ、んん゛っ、ん゛っ、んぅっーーー!!」



まだ触れられてまもないのに駿里は達してしまった。その後寛也が口を直ぐに解放してくれたから駿里は息苦しさに苦しまなくてよかったが達した余韻でまだ少し体は震えていた。



「可愛い。」

「…ちょ!?ま、まって…っ、んん!!」



やばいよこれ。寛也スイッチ入っちゃってるよ!どうしようこのままじゃまた抱かれる…。再び寛也に深いキスをされた駿里は大慌てだ。だけど寛也が駿里の顔を鷲掴みしているがために駿里は逃げることも出来ない。



「んん゛っ!!」



駿里は離してと言わんばかりに寛也の胸元を叩いた。すると寛也は意外にもすんなりキスをやめてくれた。



「…っ、ぷはっ、はぁ…っ、はぁ…っ、もうキスだめ!」

「嫌だったのか?」

「…っ、や!!」

「そうか。ならもうしない。」

「…え?」



いつも強引で無理やりしてくる寛也がそう言ってくれると思わなかった駿里は思わずフリーズをしてしまう。そんな駿里の頬を撫でながら寛也が笑ってきた。



「はは、お前のそのとぼけた顔嫌いじゃねぇよ。」

「とぼけてないから…っ!!」

「何を言ってもお前は可愛いな。」



寛也はそう言いながら起き上がった。そして駿里に手を差し伸べると…。



「さぁ駿里。外に行こう。」

「…ほんとに?いいの?」

「ああ。俺から絶対離れないと約束できるならな。」

「できる!!」
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