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松下康二と駿里のお話
滴れ落ちる血
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「なんでだよお前。なんでこんなことすんだよ。」
「声をいちいち荒らげるな康二。お前には分からねぇよ。」
「意味わかんねぇよ。」
「別に分からなくていい。」
「天馬…なんで。」
そう。ここに入っていた裏切り者は天馬だった。寛也といちばん長く関わってきていたはずのこの男。だから松下は寛也に言えなかったのだ。天馬が裏切ったと知ればきっと悲しむから。
「最後に残したい言葉があれば聞いてやるぞ康二。」
邪魔者は容赦なく排除する。天満の顔からはそれが容易に感じ取れた。そんな天馬をみて松下はもう手遅れだと悟り最後の手段として取っておいた事をしようとする。
「…なら教えろ天馬。」
「何を?」
「なんで駿里を連れ去ろうとする。」
「そんなの決まってんだろ。あいつが来てから寛也は変わった。みんな変わっちまった。俺らは親に捨てられのたれ苦しんできた仲なのに…。」
松下は天馬の言っていることが分からなかった。変わったのはいいことだ。それに変わったからこそ金儲けがよりできるようになった。なのに何故そんなことを言うのだと…。
「何言ってんだお前。頭おかしくなったのかよ。」
「頭おかしくなったのは康二、お前らだろ!」
「…は?」
「殺しも売春も違法薬物の売買も全部…全部だ。寛也はやめた。駿里のために。入ってくる金は変わらなかったからそれが唯一の救いだが俺らはもう黒に染ってんだよ。もう戻れねぇんだよ。なのになんで良い奴になろうとしてんだ。」
「…天馬。」
ここでやっと松下は理解した。この組の幹部でもない組員でもないが天馬はきっといちばん辛い目にあってきた。だからこそ壊れてしまっている。母親に壊された自分はもう戻らないと自分自身で断言してしまっている。その為天馬は変わりゆく皆に焦りを隠せなかったのだろう。
「俺はお前らみたいにはなれねぇ。それに俺自身駿里の事を気に入ってるからそれが一番許せねぇ。なんなら寛也と同じように駿里を閉じ込めて言うことを聞かせて自分のものだけにしてぇぐらいにな。だから俺が駿里を監禁して俺のものにする。」
「組長は許さねぇよ。」
「知ったこっちゃねぇ。それにあいつは気づかねぇよ。気づいたとしても俺の事捨てきれねぇだろうしな。」
天馬の言う通り寛也は天馬に手を出せないだろう。過去の思い出がそうさせてしまうだろうから。それを知っている天馬はこの作戦をなんの躊躇もなく決行したのだ。
「…お前自分が何言ってんのかわかってんのかよ。」
「ああ。もちろん分かってる。自分がやばい事にも気づいてる。けどもうそんなの今更だろ。親にあんなことされてまともに育つわけがねぇ。まともでいられる訳がねぇだろ。だから俺は駿里が欲しい。寛也から奪い取って元の寛也に戻す。そんで俺は駿里と幸せになってやる。」
「言ってることがごちゃごちゃだぞ天馬。落ち着け。それに今なら後戻りできる。組長にも黙っててやるから。」
「その必要はねぇよ康二。俺はもう止まらない。これ以上邪魔すんなら本当に殺すぞ。」
「やってみろよ。」
「そうか。なら遠慮なくやらせてもらう。」
バン!!!
「く゛…っ、」
天馬はポケットに拳銃を隠していたようでそれを素早く取り出すと松下を躊躇なく撃った。さすがに撃たれれば松下も戦力ダウンしてしまう。力が体に入らず血が床にポタポタとたれてしまう。そんな松下をみて天馬は彼に背を向けた。
「じゃあな康二。」
お腹を打たれれば内臓出血は避けられない。外に出る血が全てではない。体の中でも出血が起こる。だから時期に死ぬ。そう思っていたのに…。
「おい天馬待てや!!!」
「なんだ。足りなかったか?」
「そっちこそ…わざと急所外してんじゃねぇよ…今まで俺と過ごしてきた時間がそうしたか?慈悲なんて…かけんなよ。俺は…腹を撃たれた…からって…死なねぇし…動けんだぞ。」
「息も絶え絶えになってる奴がよく喋ることだ。そんな状態で動けねぇよ。それにほおっといたら時期に死ぬだろうからな。」
「死なねぇ…駿里と…約束したからな…俺は…死なねぇよ。」
松下はそう言うと天馬の所まで走っていき松下は彼を止めようと天馬の顔を思いっきり殴った。お腹を打たれているとは思えないほど強力なパンチだった。そのパンチをくらい天馬はふらつき始める。脳震盪が起こっているのだろう。
「…くそ野郎が。」
「どっちがクソ野郎だよ…。お前だろ天馬。」
松下は強気でそう言い返したが限界が近いようで立っているのもやっとのようだった。なのに天馬はそんな松下とは逆に動きが過敏になっていく。どうやら復活してしまったようだ。だから松下は焦った。本当に死んでしまいそうだから。身体に力が入らなくなってきた。この状態で天馬を殴れるのはあと数発だろう。もう一度撃たれでもしたらもうその数発すら無くなるかも知らない。しかし悪いことは起きてしまう。脳震盪から回復した天馬が松下を押し倒し馬乗りになった。そして松下の鼻先に銃口を当てる。そんな天馬に松下は微笑んだ。
「なぁ天馬…。」
「おい、いいのか康二。まじで死ぬぞ。」
「だからいってんだろ…俺は…死なねぇ…。だから話を聞け…。」
「まぁ最後だしな。許してやる。」
「俺は…お前が好きだ…。出会えてよかったと…思ってる…だから頼む…踏みとどまってくれ…駿里は関係ない…こいつは可哀想な奴だ…親に捨てられあんな目に遭ってここでも酷いことされて…なのに笑ってる…俺あのあいつの笑顔をずっと見たい…死ぬとしても空の上からあいつの笑顔を見たい…だから頼む…あいつを連れ去らないでくれ天馬…。」
駿里を連れ去ろうとする天馬にそんなことを言っても無駄かもしれない。けれど希望が少しでもあるならと松下はそう言ったのだ。しかし天馬の答えは決まっていたようだ。
「馬鹿が。そう言われて俺が止まるとでも?お前がいちばん知ってんだろ。」
「そうかも…しれねぇ…けど俺ら仲間だろ?」
「よく言う。そんなことよく言えたものだ。俺はお前を撃ったんだぞ。」
「違う…俺は自分から撃たれに…行った…だからお前が撃ったんじゃない…俺が撃たれに行ったんだ。」
「馬鹿を言うのもいい加減にしろ康二。話はそれで終わりか?」
「ああ…終わりだ…もし俺が死んだら…駿里を頼むな。」
「悪いがその願いは聞けねぇ。俺はもう決めてんだ。駿里を自分のもんにするってな。」
「そうか…なら俺は…まだ死にきれねぇな…。」
「は?そんな体で何言ってんだ。」
天馬が呆れた顔をして松下を見ていると身体が反転した。松下の上に乗っていたはずなのになぜ今は逆になっている。そしてそれを理解するよりも先に松下に思いっきり殴られた。
「あか゛っ!!」
「悪いな天馬。俺は強いんだ。」
そういい松下は天馬が動けなくなるまで殴ると台所の方から縄を持ってきて天馬を縛り付けた。身動きが取れないほど厳重に。そんなことをされて天馬が黙っているはずもなく彼は声を荒らげた。
「てめぇふざけんな!!縄を解け!!」
「俺の勝ちだな天馬…。」
そういい松下はその場に崩れ落ちた。最後の力だったのだろう。駿里を守りたい。その想いが松下の体を動かしたのだ。だがその力ももうない。その場に崩れ落ちた松下は寝室を見た。駿里がいる寝室を…。
「くそ!!おいてめぇ死ぬならこれを解いてから死ね!!」
「無理だ…あとは組長に頼むんだな…。」
そういい松下康二は目を閉じた。天馬からみてまだ微かに息をしているようにも見えたが息をしてないようにも見えた。だから天馬は松下の名前を呼び続ける。
「…康二?おい康二!目を開けろって!これ解けよ!!」
ここまで来ても天馬は自分のことしか考えていなかった。駿里だけを連れ去るだけだったらきっと寛也は天馬を殺さない。だが松下が死ねば話は別だ。寛也にとって松下は一番可愛がっている大切な部下だから。いや大切な息子と言った方が正しいかもしれない。だから天馬はこんなにも焦っているのだ。
「ふざけんじゃねぇ康二!!おいさっさと起きろ!!!」
「声をいちいち荒らげるな康二。お前には分からねぇよ。」
「意味わかんねぇよ。」
「別に分からなくていい。」
「天馬…なんで。」
そう。ここに入っていた裏切り者は天馬だった。寛也といちばん長く関わってきていたはずのこの男。だから松下は寛也に言えなかったのだ。天馬が裏切ったと知ればきっと悲しむから。
「最後に残したい言葉があれば聞いてやるぞ康二。」
邪魔者は容赦なく排除する。天満の顔からはそれが容易に感じ取れた。そんな天馬をみて松下はもう手遅れだと悟り最後の手段として取っておいた事をしようとする。
「…なら教えろ天馬。」
「何を?」
「なんで駿里を連れ去ろうとする。」
「そんなの決まってんだろ。あいつが来てから寛也は変わった。みんな変わっちまった。俺らは親に捨てられのたれ苦しんできた仲なのに…。」
松下は天馬の言っていることが分からなかった。変わったのはいいことだ。それに変わったからこそ金儲けがよりできるようになった。なのに何故そんなことを言うのだと…。
「何言ってんだお前。頭おかしくなったのかよ。」
「頭おかしくなったのは康二、お前らだろ!」
「…は?」
「殺しも売春も違法薬物の売買も全部…全部だ。寛也はやめた。駿里のために。入ってくる金は変わらなかったからそれが唯一の救いだが俺らはもう黒に染ってんだよ。もう戻れねぇんだよ。なのになんで良い奴になろうとしてんだ。」
「…天馬。」
ここでやっと松下は理解した。この組の幹部でもない組員でもないが天馬はきっといちばん辛い目にあってきた。だからこそ壊れてしまっている。母親に壊された自分はもう戻らないと自分自身で断言してしまっている。その為天馬は変わりゆく皆に焦りを隠せなかったのだろう。
「俺はお前らみたいにはなれねぇ。それに俺自身駿里の事を気に入ってるからそれが一番許せねぇ。なんなら寛也と同じように駿里を閉じ込めて言うことを聞かせて自分のものだけにしてぇぐらいにな。だから俺が駿里を監禁して俺のものにする。」
「組長は許さねぇよ。」
「知ったこっちゃねぇ。それにあいつは気づかねぇよ。気づいたとしても俺の事捨てきれねぇだろうしな。」
天馬の言う通り寛也は天馬に手を出せないだろう。過去の思い出がそうさせてしまうだろうから。それを知っている天馬はこの作戦をなんの躊躇もなく決行したのだ。
「…お前自分が何言ってんのかわかってんのかよ。」
「ああ。もちろん分かってる。自分がやばい事にも気づいてる。けどもうそんなの今更だろ。親にあんなことされてまともに育つわけがねぇ。まともでいられる訳がねぇだろ。だから俺は駿里が欲しい。寛也から奪い取って元の寛也に戻す。そんで俺は駿里と幸せになってやる。」
「言ってることがごちゃごちゃだぞ天馬。落ち着け。それに今なら後戻りできる。組長にも黙っててやるから。」
「その必要はねぇよ康二。俺はもう止まらない。これ以上邪魔すんなら本当に殺すぞ。」
「やってみろよ。」
「そうか。なら遠慮なくやらせてもらう。」
バン!!!
「く゛…っ、」
天馬はポケットに拳銃を隠していたようでそれを素早く取り出すと松下を躊躇なく撃った。さすがに撃たれれば松下も戦力ダウンしてしまう。力が体に入らず血が床にポタポタとたれてしまう。そんな松下をみて天馬は彼に背を向けた。
「じゃあな康二。」
お腹を打たれれば内臓出血は避けられない。外に出る血が全てではない。体の中でも出血が起こる。だから時期に死ぬ。そう思っていたのに…。
「おい天馬待てや!!!」
「なんだ。足りなかったか?」
「そっちこそ…わざと急所外してんじゃねぇよ…今まで俺と過ごしてきた時間がそうしたか?慈悲なんて…かけんなよ。俺は…腹を撃たれた…からって…死なねぇし…動けんだぞ。」
「息も絶え絶えになってる奴がよく喋ることだ。そんな状態で動けねぇよ。それにほおっといたら時期に死ぬだろうからな。」
「死なねぇ…駿里と…約束したからな…俺は…死なねぇよ。」
松下はそう言うと天馬の所まで走っていき松下は彼を止めようと天馬の顔を思いっきり殴った。お腹を打たれているとは思えないほど強力なパンチだった。そのパンチをくらい天馬はふらつき始める。脳震盪が起こっているのだろう。
「…くそ野郎が。」
「どっちがクソ野郎だよ…。お前だろ天馬。」
松下は強気でそう言い返したが限界が近いようで立っているのもやっとのようだった。なのに天馬はそんな松下とは逆に動きが過敏になっていく。どうやら復活してしまったようだ。だから松下は焦った。本当に死んでしまいそうだから。身体に力が入らなくなってきた。この状態で天馬を殴れるのはあと数発だろう。もう一度撃たれでもしたらもうその数発すら無くなるかも知らない。しかし悪いことは起きてしまう。脳震盪から回復した天馬が松下を押し倒し馬乗りになった。そして松下の鼻先に銃口を当てる。そんな天馬に松下は微笑んだ。
「なぁ天馬…。」
「おい、いいのか康二。まじで死ぬぞ。」
「だからいってんだろ…俺は…死なねぇ…。だから話を聞け…。」
「まぁ最後だしな。許してやる。」
「俺は…お前が好きだ…。出会えてよかったと…思ってる…だから頼む…踏みとどまってくれ…駿里は関係ない…こいつは可哀想な奴だ…親に捨てられあんな目に遭ってここでも酷いことされて…なのに笑ってる…俺あのあいつの笑顔をずっと見たい…死ぬとしても空の上からあいつの笑顔を見たい…だから頼む…あいつを連れ去らないでくれ天馬…。」
駿里を連れ去ろうとする天馬にそんなことを言っても無駄かもしれない。けれど希望が少しでもあるならと松下はそう言ったのだ。しかし天馬の答えは決まっていたようだ。
「馬鹿が。そう言われて俺が止まるとでも?お前がいちばん知ってんだろ。」
「そうかも…しれねぇ…けど俺ら仲間だろ?」
「よく言う。そんなことよく言えたものだ。俺はお前を撃ったんだぞ。」
「違う…俺は自分から撃たれに…行った…だからお前が撃ったんじゃない…俺が撃たれに行ったんだ。」
「馬鹿を言うのもいい加減にしろ康二。話はそれで終わりか?」
「ああ…終わりだ…もし俺が死んだら…駿里を頼むな。」
「悪いがその願いは聞けねぇ。俺はもう決めてんだ。駿里を自分のもんにするってな。」
「そうか…なら俺は…まだ死にきれねぇな…。」
「は?そんな体で何言ってんだ。」
天馬が呆れた顔をして松下を見ていると身体が反転した。松下の上に乗っていたはずなのになぜ今は逆になっている。そしてそれを理解するよりも先に松下に思いっきり殴られた。
「あか゛っ!!」
「悪いな天馬。俺は強いんだ。」
そういい松下は天馬が動けなくなるまで殴ると台所の方から縄を持ってきて天馬を縛り付けた。身動きが取れないほど厳重に。そんなことをされて天馬が黙っているはずもなく彼は声を荒らげた。
「てめぇふざけんな!!縄を解け!!」
「俺の勝ちだな天馬…。」
そういい松下はその場に崩れ落ちた。最後の力だったのだろう。駿里を守りたい。その想いが松下の体を動かしたのだ。だがその力ももうない。その場に崩れ落ちた松下は寝室を見た。駿里がいる寝室を…。
「くそ!!おいてめぇ死ぬならこれを解いてから死ね!!」
「無理だ…あとは組長に頼むんだな…。」
そういい松下康二は目を閉じた。天馬からみてまだ微かに息をしているようにも見えたが息をしてないようにも見えた。だから天馬は松下の名前を呼び続ける。
「…康二?おい康二!目を開けろって!これ解けよ!!」
ここまで来ても天馬は自分のことしか考えていなかった。駿里だけを連れ去るだけだったらきっと寛也は天馬を殺さない。だが松下が死ねば話は別だ。寛也にとって松下は一番可愛がっている大切な部下だから。いや大切な息子と言った方が正しいかもしれない。だから天馬はこんなにも焦っているのだ。
「ふざけんじゃねぇ康二!!おいさっさと起きろ!!!」
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