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冷血な極道
はじまり
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駿里が酷い目にあってしまうお話です。
モブやレイプ表現が苦手な方には不快な思いをさせてしまうかもしれません。。
本編とは全く別の話になってます!
「康二さん遅いなぁ。何してんだろう。忙しいのかな…?」
駿里は人通りはさほど多くは無いがぽつりぽつりと通るぐらいの場所で松下を待っていた。大好きなパン屋に行っていたからだ。駄目元でどうしてもパン屋に行きたいと駿里が言ったら行きと帰りを車で送ることを承諾するのなら行ってもいいと寛也から言われ今、帰りを待っている状態だ。だがいくら待っても中々こなかった。かれこれ15分ほどだ。いつもなら2.3分で来るのに何かあったんだろかと駿里が心配になっていたその時ーーー。
「よぉ駿里。久しぶりだな。元気にしてたか?」
背後から誰かに声をかけられた。しかも知っている声だ。出来ることなら死ぬまで会いたくなかった相手。駿里は急いでこの場から立ち去ろうかと考えたが駿里が足を動かすよりも前に声をかけてきた男が駿里の腕を強く掴んだ。
「久々に会ったのになんだその顔はよぉ。相変わらずだな。」
そういった男の名は巽(たつみ)。そして巽の横で悪い笑みを浮かべながら駿里を見てるもう一人の男は真寛(まひろ)という名の男だ。彼らはかつて駿里の事を犯し、レイプしていた。高校時代駿里に一目惚れをした2人は手段を選ばず駿里の手の内に置いていた。殴る、蹴るなどの暴力も日常茶飯事だった。だがそれは寛也が駿里を攫っていったことで終わりを告げた。それなのにまさかこんなところで出会うなんて…と駿里は冷や汗が止まらなくなっていく。しかしここでビクビクしていれば彼らの思うつぼ。最悪の場合誘拐されてしまうかもしれない。それだけは避けたかった駿里は強気の姿勢で彼らに立ち向かう。
「…っ、はなせ!」
「はっ…、お前も言うようになったんだな。しばらく会わない間に生意気になりやがって。もう一度躾直さねぇといけねぇようだな。」
「………っ。」
「おい巽、ちょっと待て。」
「あ?」
巽が駿里が逃げないようがっちりと腰をホールドし後頭部を掴んでいると真寛にそう言われた。いい所で声をかけるなと思いながらも真寛の方を見ると通行人の何人かがこちらをチラチラとみていた。それもそのはずだ。今はまだ昼時。普通に人が出歩く時間帯だ。真寛はその周りの目が気になり巽に声をかけたのだ。
「チッ、見せもんじゃねぇんだよ。たく、仕方ねぇ。場所を変えるか。行くぞ、駿里。」
「嫌だっ…!」
「おい。あんまり可愛くねぇこと続けてると俺らも容赦しねぇぞ。」
そんな風に脅されるようなことを言われても駿里は負けなかった。もう少しで松下が来てくれるはずだから。それまで持ちこたえれば勝ち。あと数分。ただそれだけ待ち続ければいいんだ。駿里は怖気づきそうになりながらも強気のままの姿勢で巽らに反抗した。
「嫌だって言ってんだろっ、いいかげんに、離せっ…!」
「はは、いいねぇ。でもよぉ駿里、ビビってんのが丸わかりだぜ?足がさっきからガクガクしてんじゃねぇか。」
真寛がそう言いながら駿里の顔を掴んだ。少し動けば唇同士が当たってしまいそうなほどの距離まで詰められ駿里は思わず目をつぶってしまった。その瞬間唇に温かさを感じて慌てて目を開くと真寛が駿里に噛み付くようなキスをしていた。駿里は酷い嫌悪感に包まれ全力で顔を背けて真寛のことを拒否した。
「なんだぁ、その目は。」
キスを拒否されたことが相当頭にきたらしく真寛は駿里の顔を先程よりも強く掴んだ。駿里はその痛みに思わず顔を顰めた。
「い…っ。」
「お前がその気なら仕方ねぇよな。俺らも酷くするしかねぇけどこれはお前が悪いんだからな、駿里。」
そう真寛が言った途端駿里は目の前が真っ暗になった。みぞおちを思いっきり殴られ気を失いかけてしまったのだ。
「久しぶりのお仕置き楽しみだな、駿里。」
「身体中可愛がってやるから楽しみにしとけよ。」
意識が途切れそうになっていく瞬間そんな会話が聞こえてきた。ああ、なんて最悪だ。早く…早く…助けに来て。寛也…お願い。そう強く思いながら駿里は意識を失った。そしてそんな駿里の思いは叶うことは無かった。
「完全に意識飛んだか?」
「ああ。さっさと行くぞ。警察でも呼ばれたら面倒だからな。それと巽、お前は若に連絡入れとけ。」
「おう。任せとけ。」
巽と真寛はそんな会話をしながら車に乗りこみある場所へと向かっていった。そしてその頃すれ違いとなって松下の車が来た。
「おいおい。どこ行ったんだよ駿里の野郎。たく、散歩でもしてんじゃねぇだろうな。」
松下はそう言いながら車を駐車場に止めると車から降りてしまった。これまで平和に物事がすすでいたこともあり、まさか駿里が攫われているなどと考えが至らなかったのだ。それに加えていつも駿里は外出をした際はそこら辺を散歩していた。外に出るのとが中々ない分貴重なこの時間を少しでも長く過ごしたかったからだ。だから松下はいつものように駿里がどこかしらにいると思ったのだ。後にこの決断があの悲劇を産むなどとも知らずに…。
「おーい。駿里帰るぞ。今日は一緒に飯作るんだろ?」
そう。2人は夕飯を一緒に作る約束をしていた。だから駿里は今日ずっと待っていたのだ。いつもなら散歩するのに松下のことをパン屋の前でずーっと。もしかしたら散歩をしていたらこんな悲劇は起きなかったかもしれない。偶然が重なり合いこんな状態になってしまったのだ。
「いねぇな。どこ行ったんだ。」
いくら探しても駿里の姿が見つからず少し焦り始めた松下は駿里に電話をした。だがもちろんその電話に駿里が出ることはなかった。そこで松下はやっと緊急事態に気づいた。しかし既に時遅し。駿里が攫われてから数十分が経ってしまっていた。
「組長…!!すみません。駿里の身になにか起きてしまったかもしれません。俺の責任です…!!」
焦りを感じた松下は急いで寛也に電話をし防犯カメラの映像を近辺にないか探した。しかし不運が重なってしまい近くに防犯カメラが1つもなかった。寛也はとりあえず松下に周辺を車で探るように指示をした。だが、その時にはもう駿里を乗せた車はある場所に着いていた。
モブやレイプ表現が苦手な方には不快な思いをさせてしまうかもしれません。。
本編とは全く別の話になってます!
「康二さん遅いなぁ。何してんだろう。忙しいのかな…?」
駿里は人通りはさほど多くは無いがぽつりぽつりと通るぐらいの場所で松下を待っていた。大好きなパン屋に行っていたからだ。駄目元でどうしてもパン屋に行きたいと駿里が言ったら行きと帰りを車で送ることを承諾するのなら行ってもいいと寛也から言われ今、帰りを待っている状態だ。だがいくら待っても中々こなかった。かれこれ15分ほどだ。いつもなら2.3分で来るのに何かあったんだろかと駿里が心配になっていたその時ーーー。
「よぉ駿里。久しぶりだな。元気にしてたか?」
背後から誰かに声をかけられた。しかも知っている声だ。出来ることなら死ぬまで会いたくなかった相手。駿里は急いでこの場から立ち去ろうかと考えたが駿里が足を動かすよりも前に声をかけてきた男が駿里の腕を強く掴んだ。
「久々に会ったのになんだその顔はよぉ。相変わらずだな。」
そういった男の名は巽(たつみ)。そして巽の横で悪い笑みを浮かべながら駿里を見てるもう一人の男は真寛(まひろ)という名の男だ。彼らはかつて駿里の事を犯し、レイプしていた。高校時代駿里に一目惚れをした2人は手段を選ばず駿里の手の内に置いていた。殴る、蹴るなどの暴力も日常茶飯事だった。だがそれは寛也が駿里を攫っていったことで終わりを告げた。それなのにまさかこんなところで出会うなんて…と駿里は冷や汗が止まらなくなっていく。しかしここでビクビクしていれば彼らの思うつぼ。最悪の場合誘拐されてしまうかもしれない。それだけは避けたかった駿里は強気の姿勢で彼らに立ち向かう。
「…っ、はなせ!」
「はっ…、お前も言うようになったんだな。しばらく会わない間に生意気になりやがって。もう一度躾直さねぇといけねぇようだな。」
「………っ。」
「おい巽、ちょっと待て。」
「あ?」
巽が駿里が逃げないようがっちりと腰をホールドし後頭部を掴んでいると真寛にそう言われた。いい所で声をかけるなと思いながらも真寛の方を見ると通行人の何人かがこちらをチラチラとみていた。それもそのはずだ。今はまだ昼時。普通に人が出歩く時間帯だ。真寛はその周りの目が気になり巽に声をかけたのだ。
「チッ、見せもんじゃねぇんだよ。たく、仕方ねぇ。場所を変えるか。行くぞ、駿里。」
「嫌だっ…!」
「おい。あんまり可愛くねぇこと続けてると俺らも容赦しねぇぞ。」
そんな風に脅されるようなことを言われても駿里は負けなかった。もう少しで松下が来てくれるはずだから。それまで持ちこたえれば勝ち。あと数分。ただそれだけ待ち続ければいいんだ。駿里は怖気づきそうになりながらも強気のままの姿勢で巽らに反抗した。
「嫌だって言ってんだろっ、いいかげんに、離せっ…!」
「はは、いいねぇ。でもよぉ駿里、ビビってんのが丸わかりだぜ?足がさっきからガクガクしてんじゃねぇか。」
真寛がそう言いながら駿里の顔を掴んだ。少し動けば唇同士が当たってしまいそうなほどの距離まで詰められ駿里は思わず目をつぶってしまった。その瞬間唇に温かさを感じて慌てて目を開くと真寛が駿里に噛み付くようなキスをしていた。駿里は酷い嫌悪感に包まれ全力で顔を背けて真寛のことを拒否した。
「なんだぁ、その目は。」
キスを拒否されたことが相当頭にきたらしく真寛は駿里の顔を先程よりも強く掴んだ。駿里はその痛みに思わず顔を顰めた。
「い…っ。」
「お前がその気なら仕方ねぇよな。俺らも酷くするしかねぇけどこれはお前が悪いんだからな、駿里。」
そう真寛が言った途端駿里は目の前が真っ暗になった。みぞおちを思いっきり殴られ気を失いかけてしまったのだ。
「久しぶりのお仕置き楽しみだな、駿里。」
「身体中可愛がってやるから楽しみにしとけよ。」
意識が途切れそうになっていく瞬間そんな会話が聞こえてきた。ああ、なんて最悪だ。早く…早く…助けに来て。寛也…お願い。そう強く思いながら駿里は意識を失った。そしてそんな駿里の思いは叶うことは無かった。
「完全に意識飛んだか?」
「ああ。さっさと行くぞ。警察でも呼ばれたら面倒だからな。それと巽、お前は若に連絡入れとけ。」
「おう。任せとけ。」
巽と真寛はそんな会話をしながら車に乗りこみある場所へと向かっていった。そしてその頃すれ違いとなって松下の車が来た。
「おいおい。どこ行ったんだよ駿里の野郎。たく、散歩でもしてんじゃねぇだろうな。」
松下はそう言いながら車を駐車場に止めると車から降りてしまった。これまで平和に物事がすすでいたこともあり、まさか駿里が攫われているなどと考えが至らなかったのだ。それに加えていつも駿里は外出をした際はそこら辺を散歩していた。外に出るのとが中々ない分貴重なこの時間を少しでも長く過ごしたかったからだ。だから松下はいつものように駿里がどこかしらにいると思ったのだ。後にこの決断があの悲劇を産むなどとも知らずに…。
「おーい。駿里帰るぞ。今日は一緒に飯作るんだろ?」
そう。2人は夕飯を一緒に作る約束をしていた。だから駿里は今日ずっと待っていたのだ。いつもなら散歩するのに松下のことをパン屋の前でずーっと。もしかしたら散歩をしていたらこんな悲劇は起きなかったかもしれない。偶然が重なり合いこんな状態になってしまったのだ。
「いねぇな。どこ行ったんだ。」
いくら探しても駿里の姿が見つからず少し焦り始めた松下は駿里に電話をした。だがもちろんその電話に駿里が出ることはなかった。そこで松下はやっと緊急事態に気づいた。しかし既に時遅し。駿里が攫われてから数十分が経ってしまっていた。
「組長…!!すみません。駿里の身になにか起きてしまったかもしれません。俺の責任です…!!」
焦りを感じた松下は急いで寛也に電話をし防犯カメラの映像を近辺にないか探した。しかし不運が重なってしまい近くに防犯カメラが1つもなかった。寛也はとりあえず松下に周辺を車で探るように指示をした。だが、その時にはもう駿里を乗せた車はある場所に着いていた。
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