極道の密にされる健気少年

安達

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番外編

誰かここから出して *

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松下は先程手に取った振動付きのバイブを駿里に見せつけるように持っていた。駿里はそれが視界に入るたび涙がポロポロと流れ出る。暴れ出してしまう。それを抑えようと駿里の頭の方にいた島袋が動き出した。駿里の腕を足に挟んで手で両肩を押さえた。少なくとも駿里は今は、島袋のせいで上半身は自由に動かすことができなくなってしまった。そんな駿里を見て松下は笑みを浮かべた。



「島袋、そのまま抑えてろよ。暴れ出せないようにな。」



松下はそう言うと自身のズボンに手をかけた。それを見た島袋はちょっと待てと言うようにたまらず声を上げる。



「はぁ?おいふざけんな。お前からやんの?俺だってもう挿れてぇんだけど。」

「何言ってんだお前。俺からだ。そもそも今日島袋が見張り役に選ばれたのも俺のおかげだろ?恩を仇で返すのかよ。」



松下の言う通り今日島袋は本来なら仕事をしていた。たが、あまりにも駿里に会いたかった。我慢できそうになかった。耐えられなかった。そのことをダメ元で松下に話したのだ。すると松下は意外にも手伝ってくれた。今日する分の仕事を一緒にやってくれたのだ。そのおかげで島袋は今ここにいることができている。だから松下にそう言われては島袋は何も言い返せなかった。



「…分かったよ。お前からだ。早くしろ。」

「話がわかるやつでよかった。助かるぜ島袋。」



そういうと松下は念の為ほぐれているか確認するように駿里の後孔に指を入れ中をかき混ぜるように動かした。その小さな刺激すら駿里は辛かった。きつくて歯を食いしばって耐える。



「う゛ぅ…っ、ふ、ぁ゛、う゛っ、ん゛あっ!」

「声我慢すんなよ。ここが気持ちいいんだろ。もっといじってやろうか?」



松下がそんな風にして駿里をいじめ出した。気持ちよくなんてないのに。苦痛でしかないのに駿里が泣けば泣くほど松下は酷く快楽を与える。そんな時間が長く続きずっと大人しく待っていた島袋だったが我慢の限界を超えたのであろう。島袋が松下の頭をしばいた。



「おいてめぇ焦らすんじゃねぇ。俺が待ってんだぞ。つべこべ言わずに早く挿れろ。」



そう島袋に言われ松下は一旦手を止めた。そしてしばかれた頭を痛そうにしながら島袋のことを見た。



「痛ってぇじゃねぇか。」

「お前が悪い。」

「へいへい。」



島袋はかなり気が立っている様子だった。それも無理はないだろう。こんなに乱れた姿の駿里が目の前にいるのに抱くことが叶わないのだから。松下が終わるまで待ち続けなければならない。それなのに松下が駿里を焦らしている。怒らないはずがなかった。松下はそんな島袋をこれ以上刺激しないように駿里の中を堪能することにした。



「さぁ駿里。お待ちかねの楽しい時間だぞ。」



松下は恐怖でいっぱいになった駿里の頬を撫でながら後孔に陰茎をあてるとゆっくりと腰を進めて行く。後孔の中に徐々に松下の陰茎が入ってくるにつれて駿里は圧迫感に苦しんだ。怖すぎてもはや叫び声すら出なかった。



「ぅ…っ、ふ…ぁ、うぅ…っ、は、ぅ…っ」



そしてついに我慢が爆発してしまった。溢れ出す涙が止まらなくなる。まともに話すことが出来ないほど駿里は泣き始めてしまった。そんな駿里をみて松下は進めていた腰を一旦止める。



「おいおい。ガチっぽい泣き方すんじゃねぇ。傷つくだろ?それともお仕置きされてぇの?」



『お仕置き』このワードがどれだけ駿里を縛り付けているだろうか。駿里はこのワードを聞くごとに震える。怖くてたまらなくなる。酷いことをされる。それなのに松下は普通にお仕置きと言ってくる。駿里が怖がっていることを知っている上で。



「なぁどうすんの?お仕置きされてぇの?」

「ぅ…ふっ、うぅ、ちっ、か゛ぅ…ちか゛っ、」

「そうだよな。その涙も俺に抱かれんのが嬉しくて流してんだろ?ほんとに可愛い奴だ。」



そういうと松下は容赦なく奥を一気に突いた。その衝撃に駿里は目がチカチカした。挿れられただけで軽くメスイキしてしまったのだ。最悪なことが起きてしまった。どうしよう。駿里は目の前にいる松下から逃げたいのに絶頂を迎えたばかりで身体を動かすことができなかった。



「はっ…お前、俺が挿れただけでイったのか?可愛すぎんだろ。そんなに気持ちよかったのか。いい子だ。今からもっと良くしてやるからな。」

「い゛っ、ゃ、ぅ、あ゛ぁっ、あ゛…や゛っ、め、ぇ、あ゛か゛っ、んん゛ぁ…!!!」

「おいおい馬鹿かお前。そんな口聞いてると康二が怒るぞ駿里。」



せっかくメスイキをして松下の機嫌が良くなったのにピストンを開始した途端に駿里が否定の言葉を連呼し出した。このままでは松下が怒ってしまう。その状況を自分で作ってしまった駿里に呆れるように島袋がそういった。すでに時遅しかもしれないが…。なぜなら松下の表情が明らかに変わったから。



「もう遅い。」

「あぁ゛あっーーーー!!!」



怒った松下は腰を大きく引いて奥まで勢いよく突いた。結腸まで届いただろうか。先程メスイキをしたこともあり駿里は感じやすくなっていた。そのためその叩き込まれた大きな快楽に潮までも吹いてしまった。それを見た松下は狙い通りだと言うように悪い笑みを浮かべ腰を止めなかった。



「休ませねぇよ。」



そう言いながら松下は潮をふいて身体をまだ痙攣させている駿里を容赦なく突き続けた。奥まで突き前立腺も勿論擦る。駿里は何が何だか分からなくなった。いらない。もうやめて。苦しい。拷問のような快楽から逃げたくて暴れたいのにそれもできない。逃げられない。苦しくてたまらないのに駿里は泣き叫ぶことしかできなかった。絶頂を迎えた後に攻め立てられるのはそれだけ辛かったのだ。その上今回は潮をふいたあとだ。辛くないはずがなかった。そんな駿里を激しいピストンを繰り返しながら松下は満足げに見て笑っていた。



「こ゛っ、め、んな、さっ、ぃ゛っ、やた゛っ、ぁ、ん゛っ、あぁあ゛っ、ぁ゛っ、う、い゛やっ、や゛めっ、うぅっ、あ゛…!!!」

「奥挿れるぞ。」

「はは、最高だな康二。お前のその容赦ねぇとこ大好きだぜ。」

「お前もだろうが島袋。そっくりそのまま返すぞその言葉。」



そう言って2人は目を合わせ笑いあった。そして視線を島袋から駿里に戻すと松下は駿里の腰を持った。そのまま駿里の顔を見ながら結腸目がけて腰を勢いよく突いた。



「っー~~~~~~!!!!」



その衝撃で駿里は腰を跳ね上げた。そして動かなくなってしまった。先程まで枯れた声で泣き叫んでいたのにそれが聞こえなくなった。どうしたものかと松下が腰を止めて駿里を見ると気を失いそうになっていた。見るところまだ気は失っていなさそうだが時間の問題だ。



「おい、駿里。」



松下は駿里を起こそうと結腸あたりで腰を動かしたりペニスを刺激したりするが駿里の意識は中々覚醒しない。島袋も駿里の頬を叩いたり肩をさすったりするも駿里が目を覚醒させる気配は松下がやった時同様になかった。



「駄目だなこりゃ。康二、今薬使うか?それとも完全に堕ちてから使うか?」

「どうしようか。」



松下は駿里の顔を持ち様子を見た。するとその駿里は意識が朦朧として焦点が合っていなかった。この状態で薬を使えば直ぐに覚醒するだろう。だが松下はそれをしなかった。なぜなら…。



「いや後でだな。」

「なんでだ。」



理由がわからなかった島袋は松下にそう聞いた。起こすなら早いほうがいいだろうと思ったからだ。



「幸せを知れば地獄がもっと辛くなるだろ?1回気を失って開放されたと思ってる時に起こす方が効果的だ。」

「俺も中々酷いやつだけどよ。康二、お前も負けねぇぐらい怖いな。」

「はは、ありがとよ。」

「褒めてねぇよ馬鹿。お、みろよ康二。駿里墜ちたみたいだぜ。」



島袋にそう言われて松下は笑いながら薬を準備し始めた。布に液体を適量流すとそれを全体に浸透させる。そして薬品付きの布を島袋に渡した。その布を島袋は眠ってしまった駿里の口元に当てた。
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