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快楽抽選箱2
番外編 ルーティーン
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駿里が目を覚ますと暖かいベットの上にいた。このくだり何回目だろうか。もう慣れてしまっていた。慣れたくなんてないが、気絶するまで抱かれることが日常化してそれを拒めない自分が一番怖い。
「今何時だろう。」
駿里が起き上がり近くにあったスマホで時刻を確認しようとすると体にとんでもない痛みが走った。腰が痛すぎてまともに動けない。これではこの寝室からリビングへ行くことも困難だ。
「…あの2人のせいだ。」
1人では動くことが出来ないと思い駿里はもう一度ベットの上で休むことにした。だが、寝すぎたせいか全く眠くない。
「なんで隣にいないんだよ。」
駿里がそうボソッと呟いた時寝室のドアが開いた。誰が入ってきたのか見たかったが身体が痛くてそれすらも出来ないので自分の近くに来るまで待つことにした。
「飯食えそうか?」
寛也の声だ。声のした方に顔を向けると寛也は軽く食べられそうなご飯とタオル、水を持っていた。寛也はこれを取りに行っていたため駿里が起きた時隣にいなかったのだ。
「ちょっとだけなら食べられる。」
これも毎度のお決まりのセリフだ。駿里がこう言ったあと寛也が微笑みお皿を手に取る。そして寛也の膝に乗り食べさせてもらう事もまたルーティーン化している。
「今日はお休み?」
「ん?なんの事だ?」
「あの箱のこと。」
まさか駿里の口から例の箱の件が出てくるとは思わなかった寛也は目を丸くした。
「やりたいのか?無理させちまったから今日は休みにしてやろうとしたんだが駿里がやりたいんなら話は別だ。どうする?」
そう寛也に聞かれて駿里は少し考えた。好奇心からやりたいとは思う。ただ…。
「箱の中身って全部えっちなものなのかな。」
「まぁあいつらの事だし、多分そうだろうな。」
寛也は少し呆れ顔でそう言った。全部が全部そうではないだろうが激しいプレイが好きな2人のことだ。仮にエッチなものが入っていなくてもそれはかなり少ないだろう。
「そっか。なら今日は寛也と2人がいい。」
「ああ、そうしよう。」
寛也的にもそっちの方が良かったので駿里の言ったことに笑顔で頷いた。
「じゃあ早速引いちゃお。」
「待て。今は駄目だ。飯を食ってから引こう。」
「分かった。」
寛也はセックスするってなると優しいどころかドSスイッチ入って酷くしてくるのにこういう時は優しいんだよな。不意に優しくされると照れちゃうからやめて欲しい。俺はいつもそれを隠すのに必死だけど多分寛也にはバレてるよね。
「なぁ、駿里。やけにあの箱を引きたがるがそんなに俺としたいのか?」
「ちがっ、そうじゃなくてなんか今日は運がいい気がしていいのが引ける気がするから。」
慌てながら言えば図星だとわかるのに顔を真っ赤に染めてまで否定する駿里が可愛くて寛也は頬にキスを落とした。
「男の勘ってやつか。」
「そんなところ。」
「はは、それが当たるといいな。」
寛也は笑ったもののこういう時の駿里はかなりの確率で当たる。たまにはまったりと駿里と過ごすような、そういった類の物もいいだろうと寛也は駿里の男の勘を信じ期待した。
「寛也は何が出たら嬉しい?」
「そうだな。俺は…。」
「今何時だろう。」
駿里が起き上がり近くにあったスマホで時刻を確認しようとすると体にとんでもない痛みが走った。腰が痛すぎてまともに動けない。これではこの寝室からリビングへ行くことも困難だ。
「…あの2人のせいだ。」
1人では動くことが出来ないと思い駿里はもう一度ベットの上で休むことにした。だが、寝すぎたせいか全く眠くない。
「なんで隣にいないんだよ。」
駿里がそうボソッと呟いた時寝室のドアが開いた。誰が入ってきたのか見たかったが身体が痛くてそれすらも出来ないので自分の近くに来るまで待つことにした。
「飯食えそうか?」
寛也の声だ。声のした方に顔を向けると寛也は軽く食べられそうなご飯とタオル、水を持っていた。寛也はこれを取りに行っていたため駿里が起きた時隣にいなかったのだ。
「ちょっとだけなら食べられる。」
これも毎度のお決まりのセリフだ。駿里がこう言ったあと寛也が微笑みお皿を手に取る。そして寛也の膝に乗り食べさせてもらう事もまたルーティーン化している。
「今日はお休み?」
「ん?なんの事だ?」
「あの箱のこと。」
まさか駿里の口から例の箱の件が出てくるとは思わなかった寛也は目を丸くした。
「やりたいのか?無理させちまったから今日は休みにしてやろうとしたんだが駿里がやりたいんなら話は別だ。どうする?」
そう寛也に聞かれて駿里は少し考えた。好奇心からやりたいとは思う。ただ…。
「箱の中身って全部えっちなものなのかな。」
「まぁあいつらの事だし、多分そうだろうな。」
寛也は少し呆れ顔でそう言った。全部が全部そうではないだろうが激しいプレイが好きな2人のことだ。仮にエッチなものが入っていなくてもそれはかなり少ないだろう。
「そっか。なら今日は寛也と2人がいい。」
「ああ、そうしよう。」
寛也的にもそっちの方が良かったので駿里の言ったことに笑顔で頷いた。
「じゃあ早速引いちゃお。」
「待て。今は駄目だ。飯を食ってから引こう。」
「分かった。」
寛也はセックスするってなると優しいどころかドSスイッチ入って酷くしてくるのにこういう時は優しいんだよな。不意に優しくされると照れちゃうからやめて欲しい。俺はいつもそれを隠すのに必死だけど多分寛也にはバレてるよね。
「なぁ、駿里。やけにあの箱を引きたがるがそんなに俺としたいのか?」
「ちがっ、そうじゃなくてなんか今日は運がいい気がしていいのが引ける気がするから。」
慌てながら言えば図星だとわかるのに顔を真っ赤に染めてまで否定する駿里が可愛くて寛也は頬にキスを落とした。
「男の勘ってやつか。」
「そんなところ。」
「はは、それが当たるといいな。」
寛也は笑ったもののこういう時の駿里はかなりの確率で当たる。たまにはまったりと駿里と過ごすような、そういった類の物もいいだろうと寛也は駿里の男の勘を信じ期待した。
「寛也は何が出たら嬉しい?」
「そうだな。俺は…。」
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