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創始
166話 チャンス到来…のはずだった
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「よし、決めた。」
「頑張れよ。」
「うん。まずは康二さんからだ。」
駿里がすることなので穴を掘る未来しか見えないが、楽しめるならいいかと寛也は駿里に協力をすることにした。
「じゃあ今から康二を呼ぶか。」
「すみません組長。います。」
寛也が電話をしようとした時寝室のドアが開いて松下が入ってきた。まさかの訪問客に駿里は思考停止する。
「え?いつから?」
「今だ。それより大変なんですよ。例のやつがまた揉めてしまってすぐに組長に来て欲しいんです。」
今ってことはこの話自体は聞かれていないはずだよね、と自分に言い聞かせたが駿里の心臓の鼓動は速くなっていく一方だ。寛也は松下の話を聞いて思わずため息をつく。どうやら客と従業員がまた揉めてしまったようだ。
「たく、またかよ。めんどくせぇな。駿里、少しの間行ってきてもいいか?」
大体寛也が出てくれば揉め事は収まる。だが逆に言えば寛也が出ていかなければならないほど面倒臭い客とも言える。せっかく駿里と幸せな時間を過ごしていたのに邪魔をされかなり怒りが募った。
「もちろんだよ。怒り抑えてね。」
「そう務める。康二、お前はここにいろ。駿里を頼む。」
「はい。お任せを。」
松下のその返事を聞くと寛也は駿里を抱きしめた。
「チャンスだな。頑張れよ。」
そして寛也は、か細い声でそう言って駿里にキスをし部屋を出ていった。
「お気を付けて。」
寛也を送り届けると松下は駿里の近くに来た。駿里に緊張が走る。いつそれを実行しようか様子を見極めることが大切だと寛也に助言されたからだ。気を抜くことは許されない状況だ。
「駿里。」
「ん?」
「ひっさしぶりに俺の手料理食べねぇか?」
「食べたい!」
あまりの嬉しさに松下にお仕置きをすると言うミッションを一瞬にして忘れて駿里はキッチンへ向かって行ってしまった。
「せっかくなら一緒に作ろうぜ。もし体辛かったら休んでていいぞ。」
「ううん、大丈夫だよ。」
「なら良かった。」
そう言って駿里の頭をポンポンと撫でた後、松下の提案により2人はグラタンを作った。松下は駿里の大好物のパスタを作りたいところだったが、それは寛也が作った後にしようと決めていたのでグラタンにしたのだ。
「そういやお前俺にしたいことあんだろ?」
料理を作り終え、2人は椅子に座って料理を食べていた。最初はただ楽しく話をしていたのだが、松下のその発言によって駿里はお仕置きのことを思い出したのと同時に背筋が凍った。
「なんの事?」
今更誤魔化してももう遅いだろうがとぼけてみた。
「さっき寝室で話してたことはただの冗談だったのか?」
「な、聞いてたのっ、いつから?」
やはり聞かれていたようだ。松下に全てを知った上で今まで一緒に過ごされていたことがなんだか悔しくなる。どれだけ足掻こうが結局松下には勝てなかった。
「さぁ?」
「もうバレたんたならやらない。」
駿里は潔く諦めた。ダラダラと引きずり何度も失敗を重ねるより無理なものは無理と諦める方が効率が良いと考えたのだ。
「なんでだよ。楽しみにしてたのに。つか、あいつらもいるのに俺だけにお仕置きするってどんだけお前さ、俺のこと好きなんだよ。」
「そんなんじゃないしっ、1番引っかかりそうだったから康二さんにしたんだもん。」
「俺は素直だもんな。あ、司波が来た。」
少しも褒めてないのに喜んでいる松下を見て駿里は呆れ顔する。こんなんなのに自分より頭がいいのはなぜなんだと。
「司波さんこんにちは。」
「よう。」
「なんの用だよお前。」
駿里の隣の席に座った司波が気に食わなかったのか松下はガンつけそういった。
「暇だからきたんだ。」
「羨ましいことだな。」
「お前も同じようなもんだろ。」
「うるせぇ黙ってろ。」
「それはそうと、どうしたんだ駿里。」
隣に座っている駿里が胸を抑えて机に伏せている姿を見て司波は心配になった。
「さっきから胸がズキズキするんだ。」
「すぐに見てやる。」
胸と言うよりも心臓辺りを押え苦しそうにしていた。さっきの薬の副作用がまだ起こっているのかと司波は焦る。
「これは……。」
「おいてめぇ、毎度毎度焦らすんじゃねぇ。」
今日は普段よりも司波が溜めるので苛立った松下が司波の足を蹴った。
「ただの恋煩いだ。」
「うーわ、駿里恥ずかし。恋煩いとかドラマでしか聞いた事ねぇぞ。」
駿里はニヤニヤして松下が見てくるので恥ずかしくなって立ち上がった。
「ぅ、うるさいっ、もうあっちの部屋行く。」
「ごめんって。」
立ち上がって寝室に行こうとした駿里の腕を掴み松下は自分の膝の上に乗せた。
「そんなに組長が恋しいのか?」
駿里は頷く事も話すこともしなかったがそれが何よりの証拠だ。
「ならそう言えばよかったじゃねぇか。そしたら組長も行かなかったかもしれねぇぞ。」
「これ以上迷惑かけたくないもん。」
「お前なんか迷惑かけたっけ?」
何を言ってんの、と駿里は松下の顔を見たがその松下も同じ表情をしていた。
「ぇ…?いっぱいかけたじゃん。俺のせいで寛也だけじゃくてみんなに大変な思いさせた。」
「次そんなこと言ったら泣くまでくすぐるからな。」
松下に手を脇の下に入れられて駿里は硬直する。大の苦手なそこをくすぐられ、しかも泣くまでと言われれば反論なんてできるはずがない。
「気を失うまでの方がいいだろ。」
「だな。分かったか、駿里。」
「…っはい。」
「いい子。」
優しい性格の駿里は全てが自分のせいで起きたことだと思っている。その考えを何としても変えさせなければならなかった。
「俺に聞きたい事あるならなんでも言ってくれ。まだどこか痛むか?」
先程から駿里が司波の顔を見ている。何か言いたいことがあるようだが勇気が出ない様子だ。だから司波の方から聞いた。
「さっきみたいに恋煩いじゃねぇの?」
「違うもんっ。」
「いいよ。俺はなんでも聞くから。話してごらん。」
揶揄う松下とは裏腹に司波は優しく言ってくれた。
「……っ、あの、勃起不全って治る?」
「もちろんだ。絶対治る。」
駿里が言った言葉が引っかかっているのか松下はなんとも言えない顔をしていた。しかし、聞いていいものか迷っているようで聞くことを躊躇していた。
「さっき康二さんからお仕置きされた時は勃ってたじゃん?でも寛也に抱かれた時怖くなってそれで…っ。」
「そっか。ゆっくりでいいさ。少しづつ治していこうな。それに体の関係だけが全てじゃねぇだろ?」
「松下の言う通りだ。」
そう言っても駿里からしたらかなり辛いことだろう。18という年頃なだけに恥ずかしいと言う気持ちもあるはずだから。それに一番の問題は勃たなくなった自分自身のペニスを見た時あいつらのことを思い出してしまうということだ。
「まぁどうしてもそれを治したいって言うなら俺らも色々策を考えるぜ。」
「治したい。」
人には言えないような内容の相談を自分たちにしてくれた事、せっかく勇気を出して言ってくれたのだから2人は駿里の意思を尊重した。
「分かった。」
「具体的にはどうすんだ。」
「まだ考えねぇよ。」
いかにも松下らしい。期待するようなことを言って実は何も考えていない。だが、それが松下のいい所でもある。今は考えていなくともその適当さがいい考えを産む。だから結局いつも問題を解決するのは松下なのだ。
「はぁ?」
「んなもん適当でいいんだよ。変に考えたりしたら駿里が緊張しちまうだろ。」
「確かにお前の言う通りだ。」
松下の言うことには一理あった。変に気を使ってしまえば、駿里の性格的に逆効果になる。
「いつも通りでいいんだ。普段みたいに駿里をいじめる。いや、いつも以上に、か。」
「頑張れよ。」
「うん。まずは康二さんからだ。」
駿里がすることなので穴を掘る未来しか見えないが、楽しめるならいいかと寛也は駿里に協力をすることにした。
「じゃあ今から康二を呼ぶか。」
「すみません組長。います。」
寛也が電話をしようとした時寝室のドアが開いて松下が入ってきた。まさかの訪問客に駿里は思考停止する。
「え?いつから?」
「今だ。それより大変なんですよ。例のやつがまた揉めてしまってすぐに組長に来て欲しいんです。」
今ってことはこの話自体は聞かれていないはずだよね、と自分に言い聞かせたが駿里の心臓の鼓動は速くなっていく一方だ。寛也は松下の話を聞いて思わずため息をつく。どうやら客と従業員がまた揉めてしまったようだ。
「たく、またかよ。めんどくせぇな。駿里、少しの間行ってきてもいいか?」
大体寛也が出てくれば揉め事は収まる。だが逆に言えば寛也が出ていかなければならないほど面倒臭い客とも言える。せっかく駿里と幸せな時間を過ごしていたのに邪魔をされかなり怒りが募った。
「もちろんだよ。怒り抑えてね。」
「そう務める。康二、お前はここにいろ。駿里を頼む。」
「はい。お任せを。」
松下のその返事を聞くと寛也は駿里を抱きしめた。
「チャンスだな。頑張れよ。」
そして寛也は、か細い声でそう言って駿里にキスをし部屋を出ていった。
「お気を付けて。」
寛也を送り届けると松下は駿里の近くに来た。駿里に緊張が走る。いつそれを実行しようか様子を見極めることが大切だと寛也に助言されたからだ。気を抜くことは許されない状況だ。
「駿里。」
「ん?」
「ひっさしぶりに俺の手料理食べねぇか?」
「食べたい!」
あまりの嬉しさに松下にお仕置きをすると言うミッションを一瞬にして忘れて駿里はキッチンへ向かって行ってしまった。
「せっかくなら一緒に作ろうぜ。もし体辛かったら休んでていいぞ。」
「ううん、大丈夫だよ。」
「なら良かった。」
そう言って駿里の頭をポンポンと撫でた後、松下の提案により2人はグラタンを作った。松下は駿里の大好物のパスタを作りたいところだったが、それは寛也が作った後にしようと決めていたのでグラタンにしたのだ。
「そういやお前俺にしたいことあんだろ?」
料理を作り終え、2人は椅子に座って料理を食べていた。最初はただ楽しく話をしていたのだが、松下のその発言によって駿里はお仕置きのことを思い出したのと同時に背筋が凍った。
「なんの事?」
今更誤魔化してももう遅いだろうがとぼけてみた。
「さっき寝室で話してたことはただの冗談だったのか?」
「な、聞いてたのっ、いつから?」
やはり聞かれていたようだ。松下に全てを知った上で今まで一緒に過ごされていたことがなんだか悔しくなる。どれだけ足掻こうが結局松下には勝てなかった。
「さぁ?」
「もうバレたんたならやらない。」
駿里は潔く諦めた。ダラダラと引きずり何度も失敗を重ねるより無理なものは無理と諦める方が効率が良いと考えたのだ。
「なんでだよ。楽しみにしてたのに。つか、あいつらもいるのに俺だけにお仕置きするってどんだけお前さ、俺のこと好きなんだよ。」
「そんなんじゃないしっ、1番引っかかりそうだったから康二さんにしたんだもん。」
「俺は素直だもんな。あ、司波が来た。」
少しも褒めてないのに喜んでいる松下を見て駿里は呆れ顔する。こんなんなのに自分より頭がいいのはなぜなんだと。
「司波さんこんにちは。」
「よう。」
「なんの用だよお前。」
駿里の隣の席に座った司波が気に食わなかったのか松下はガンつけそういった。
「暇だからきたんだ。」
「羨ましいことだな。」
「お前も同じようなもんだろ。」
「うるせぇ黙ってろ。」
「それはそうと、どうしたんだ駿里。」
隣に座っている駿里が胸を抑えて机に伏せている姿を見て司波は心配になった。
「さっきから胸がズキズキするんだ。」
「すぐに見てやる。」
胸と言うよりも心臓辺りを押え苦しそうにしていた。さっきの薬の副作用がまだ起こっているのかと司波は焦る。
「これは……。」
「おいてめぇ、毎度毎度焦らすんじゃねぇ。」
今日は普段よりも司波が溜めるので苛立った松下が司波の足を蹴った。
「ただの恋煩いだ。」
「うーわ、駿里恥ずかし。恋煩いとかドラマでしか聞いた事ねぇぞ。」
駿里はニヤニヤして松下が見てくるので恥ずかしくなって立ち上がった。
「ぅ、うるさいっ、もうあっちの部屋行く。」
「ごめんって。」
立ち上がって寝室に行こうとした駿里の腕を掴み松下は自分の膝の上に乗せた。
「そんなに組長が恋しいのか?」
駿里は頷く事も話すこともしなかったがそれが何よりの証拠だ。
「ならそう言えばよかったじゃねぇか。そしたら組長も行かなかったかもしれねぇぞ。」
「これ以上迷惑かけたくないもん。」
「お前なんか迷惑かけたっけ?」
何を言ってんの、と駿里は松下の顔を見たがその松下も同じ表情をしていた。
「ぇ…?いっぱいかけたじゃん。俺のせいで寛也だけじゃくてみんなに大変な思いさせた。」
「次そんなこと言ったら泣くまでくすぐるからな。」
松下に手を脇の下に入れられて駿里は硬直する。大の苦手なそこをくすぐられ、しかも泣くまでと言われれば反論なんてできるはずがない。
「気を失うまでの方がいいだろ。」
「だな。分かったか、駿里。」
「…っはい。」
「いい子。」
優しい性格の駿里は全てが自分のせいで起きたことだと思っている。その考えを何としても変えさせなければならなかった。
「俺に聞きたい事あるならなんでも言ってくれ。まだどこか痛むか?」
先程から駿里が司波の顔を見ている。何か言いたいことがあるようだが勇気が出ない様子だ。だから司波の方から聞いた。
「さっきみたいに恋煩いじゃねぇの?」
「違うもんっ。」
「いいよ。俺はなんでも聞くから。話してごらん。」
揶揄う松下とは裏腹に司波は優しく言ってくれた。
「……っ、あの、勃起不全って治る?」
「もちろんだ。絶対治る。」
駿里が言った言葉が引っかかっているのか松下はなんとも言えない顔をしていた。しかし、聞いていいものか迷っているようで聞くことを躊躇していた。
「さっき康二さんからお仕置きされた時は勃ってたじゃん?でも寛也に抱かれた時怖くなってそれで…っ。」
「そっか。ゆっくりでいいさ。少しづつ治していこうな。それに体の関係だけが全てじゃねぇだろ?」
「松下の言う通りだ。」
そう言っても駿里からしたらかなり辛いことだろう。18という年頃なだけに恥ずかしいと言う気持ちもあるはずだから。それに一番の問題は勃たなくなった自分自身のペニスを見た時あいつらのことを思い出してしまうということだ。
「まぁどうしてもそれを治したいって言うなら俺らも色々策を考えるぜ。」
「治したい。」
人には言えないような内容の相談を自分たちにしてくれた事、せっかく勇気を出して言ってくれたのだから2人は駿里の意思を尊重した。
「分かった。」
「具体的にはどうすんだ。」
「まだ考えねぇよ。」
いかにも松下らしい。期待するようなことを言って実は何も考えていない。だが、それが松下のいい所でもある。今は考えていなくともその適当さがいい考えを産む。だから結局いつも問題を解決するのは松下なのだ。
「はぁ?」
「んなもん適当でいいんだよ。変に考えたりしたら駿里が緊張しちまうだろ。」
「確かにお前の言う通りだ。」
松下の言うことには一理あった。変に気を使ってしまえば、駿里の性格的に逆効果になる。
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