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快楽抽選箱
85話 3日目
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駿里は昨日、余裕で体を動かせたが、今日はさすがに無理だった。それを見越して寛也は仕事がある自分に代わって島袋に駿里の世話を頼んでいた。
「湿布貼ったからだいぶ楽になるだろうよ」
「ありがとう」
駿里がここまで体にダメージを受けているのは久しぶりだった為、島袋はまた駿里が何かやらかしたのだと思っていた。
「組長と仲直り出来たか?」
「ん?喧嘩なんてしてないよ」
「は?」
駿里も島袋もお互いに理解出来ていない顔をした。
「組長怒らせてお仕置きされたんじゃねぇの?」
「違うよ!寛也が変態なだけ!俺は怒らせてないし、お仕置きなんでされてないよ」
「あ、そうやったんか」
さすがに島袋は駿里に同情した。毎日酷く抱かれているんだろうな、と。
「…別に俺も嫌じゃないからいいけどね。それに今日は休ましてくれるみたいだし」
「ドMだなお前」
「違うもん!」
「おっ、少し元気になってきたじゃねぇか。朝ごはん食べるぞ」
島袋は駿里を抱きかかえてリビングまで運んだ。
「ほら、食べれるだけ食べろ」
「うん、ありがとう」
島袋はひとつ引っかかることがあった。あの独占欲と性欲の塊の寛也が今日駿里の事を本当に休ませるのかという事だ。愛する恋人のためなら我慢出来るもんなのかと凄く考え込んでいた。
「どしたの、島袋さん」
「いや、なんでもねぇよ。なぁ、組長ほんとに休ませるって言ったのか?無条件で?」
「うん、特に何も言ってこなかった」
絶対裏があるなと思ったが、自分のことではないし下手に首を突っ込んで巻き込まれたくなかったので口を閉じた。それに寛也のことだからそこまで酷いことはしないだろうと思っていた。
「食べ終わったんなら寝とけ」
「うん。おやすみ」
「おう」
駿里は寛也が帰ってくるまでぐっすりと寝ていた。寝すぎて逆に体がだるくなってしまった。リビングから寛也の声が聞こえたので駿里は起きて、寛也のところに行った。
「おかえり」
「ただいま。お前すげぇ怠そうじゃねぇか。大丈夫か?」
「ちょっと寝過ぎちゃった」
「それならいい。こっち来い」
寝起きの駿里を呼び、椅子に座っている自分の膝の上に座らせた。
「それでは、組長俺は失礼しますね」
「ああ、ありがとな」
島袋は一礼をして帰った。寝すぎたと言っていたのにまた寝ようとする駿里の頬をギュッと寛也の大きな手で掴んだ。
「なに」
「何じゃねぇよ。お前猫じゃねぇんだからそんなに寝んなよ」
「誰のせいで眠たくなるんでしょーね」
少しいじける駿里が可愛くて寛也はちょっかいを出したくなった。
「今日はどうしよか」
「……え!?何もしないって言ったじゃん!」
「射精するようなことは、な?」
駿里はどういうこと?、という顔している。
「元々はこの中にも入ってたやつなんだけどな。これならは絶対射精しない。俺は約束を守っているからな」
こればかりはちゃんと話を聞いていなかった自分が悪いと反省した。が、何をするのか未だに言おうとしないので不安が大きくなって言った。
「なにするの?先に言ってよ」
「言ったら面白くないだろ」
寛也は膝の上に乗せていた駿里をそのまま持ち上げソファに仰向けに寝させ、その上に馬乗りした。
「…え、なにするの?」
「すぐに分かる」
不安で堪らない駿里の着ている服の中に寛也は手を入れた。
「湿布貼ったからだいぶ楽になるだろうよ」
「ありがとう」
駿里がここまで体にダメージを受けているのは久しぶりだった為、島袋はまた駿里が何かやらかしたのだと思っていた。
「組長と仲直り出来たか?」
「ん?喧嘩なんてしてないよ」
「は?」
駿里も島袋もお互いに理解出来ていない顔をした。
「組長怒らせてお仕置きされたんじゃねぇの?」
「違うよ!寛也が変態なだけ!俺は怒らせてないし、お仕置きなんでされてないよ」
「あ、そうやったんか」
さすがに島袋は駿里に同情した。毎日酷く抱かれているんだろうな、と。
「…別に俺も嫌じゃないからいいけどね。それに今日は休ましてくれるみたいだし」
「ドMだなお前」
「違うもん!」
「おっ、少し元気になってきたじゃねぇか。朝ごはん食べるぞ」
島袋は駿里を抱きかかえてリビングまで運んだ。
「ほら、食べれるだけ食べろ」
「うん、ありがとう」
島袋はひとつ引っかかることがあった。あの独占欲と性欲の塊の寛也が今日駿里の事を本当に休ませるのかという事だ。愛する恋人のためなら我慢出来るもんなのかと凄く考え込んでいた。
「どしたの、島袋さん」
「いや、なんでもねぇよ。なぁ、組長ほんとに休ませるって言ったのか?無条件で?」
「うん、特に何も言ってこなかった」
絶対裏があるなと思ったが、自分のことではないし下手に首を突っ込んで巻き込まれたくなかったので口を閉じた。それに寛也のことだからそこまで酷いことはしないだろうと思っていた。
「食べ終わったんなら寝とけ」
「うん。おやすみ」
「おう」
駿里は寛也が帰ってくるまでぐっすりと寝ていた。寝すぎて逆に体がだるくなってしまった。リビングから寛也の声が聞こえたので駿里は起きて、寛也のところに行った。
「おかえり」
「ただいま。お前すげぇ怠そうじゃねぇか。大丈夫か?」
「ちょっと寝過ぎちゃった」
「それならいい。こっち来い」
寝起きの駿里を呼び、椅子に座っている自分の膝の上に座らせた。
「それでは、組長俺は失礼しますね」
「ああ、ありがとな」
島袋は一礼をして帰った。寝すぎたと言っていたのにまた寝ようとする駿里の頬をギュッと寛也の大きな手で掴んだ。
「なに」
「何じゃねぇよ。お前猫じゃねぇんだからそんなに寝んなよ」
「誰のせいで眠たくなるんでしょーね」
少しいじける駿里が可愛くて寛也はちょっかいを出したくなった。
「今日はどうしよか」
「……え!?何もしないって言ったじゃん!」
「射精するようなことは、な?」
駿里はどういうこと?、という顔している。
「元々はこの中にも入ってたやつなんだけどな。これならは絶対射精しない。俺は約束を守っているからな」
こればかりはちゃんと話を聞いていなかった自分が悪いと反省した。が、何をするのか未だに言おうとしないので不安が大きくなって言った。
「なにするの?先に言ってよ」
「言ったら面白くないだろ」
寛也は膝の上に乗せていた駿里をそのまま持ち上げソファに仰向けに寝させ、その上に馬乗りした。
「…え、なにするの?」
「すぐに分かる」
不安で堪らない駿里の着ている服の中に寛也は手を入れた。
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