極道の密にされる健気少年

安達

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本家

55話 確信犯 *

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恐る恐る駿里は寛也の部屋に入った


「おかえり」


「怒ってる?」


「は?なんで?」


「勝手にどっかいったから」


「怒ってない、こんなことで怒るわけないだろ」


駿里は頭の中が?だらけになった


「松下が言ってた、寛也がすごく怒ってるって」


「俺は怒ってない、俺が怒る前にお前を連れ戻したかったんだろ」


「そう言うことか」


「ただ、碓氷といたって言うのには驚いた。わかってるな?」


寛也は駿里の顔を覗き込む


「は、はい」


「今は何もしない。朝食を食べに行こう」



2人はまた大広間へと向かっていった


「駿里、よく眠れたか?」


「お義父さん!眠れました!」


昨日お義父さんと呼んでくれと言われ、早速その名で呼んだ。親父さんも嬉しそうに駿里に微笑む


「よかった。さあ食べよう」


駿里にとって憧れていた空間だった。血のつながりはなくとも家族と思える存在と共に一緒に食事が出来ている。このままこのずっと幸せが続けばいいなと思う駿里だった。





「親父、明日帰るから」


「もう帰るのか、寛也。なら土産持って帰れ。後で俺の部屋に来い」


「ありがとう、後で行く」


それをチャンスとばかり駿里を見つめる碓氷の姿があった










「すぐ戻るから、いい子に待ってろ」


「うん」



寛也が部屋を出た5分後誰かが部屋に入ってきた


「よっ」


「碓氷さん、どうしたんですか?」


「ちょっと遊ぼーぜ」


碓氷は駿里との距離を徐々に詰めてきた


「う、すいさ、ん?」


「寛也が帰ってくる前にさ」


語尾にハートがついている様に話しかけてくる駿里は焦った。それを裏腹に碓氷は駿里をうつ伏せに倒しその上に乗った


「だ、、だめです!!」


「少し遊ぶだけだって。なに?変なことかんがえてんの?」


「ちがいます!のいてッ、、ちょ、、あ!!」


碓氷は駿里に覆いかぶさる様に自らもうつ伏せになった


「感じやすいんだな」


「ほんと、、に!、、だめ、、ふっ、、んん!、、っ!」


「寛也が帰って来んのが楽しみだな」


碓氷は駿里の服の中に手を入れ乳首を摘んだら擦ったりしていた


「う、、ッ!すい、さん!!ゃ、、め!」


部屋のドアが開いた。駿里は思わず青ざめた


「なにをしてる」


「遊んでるだけだよ、お仕置きする?」


「当たり前だ、誰にでも体を許す奴にはお仕置きだ」


「だとよ、駿里」


碓氷はこうなることがわかっていた様に悪い笑顔で駿里を見た。



「おい!お前らは何してんだ!!」


そこに親父さんがきていた


「揃いも揃って性欲爆発させてんじゃねぇ!碓氷お前はちょっと来い」


碓氷は親父さんに引きずられる様に連れて行かれた


「じゃなあ!駿里!またお預けだ!」


駿里は碓氷がいき安心したが、隣にはキレている寛也がいる


「帰ったらお仕置きだ。駿里。逃げるなよ?」


「、、わかってます」



















色んなことがあったが、駿里は寛也のことがもっと知れたのが嬉しかった。



「じゃあ駿里」


「ありがとうございました!お義父さん!」


「何かあったら、いつでも来い。もちろん寛也もな」


「ああ、じゃあもう行く」


旭川家で過ごした時間はあっという間だった。
家に帰るまでの道中駿里は疲れからか寝てしまっていた


「寝ましたか?駿里」


「ああ、気持ちよさそうに寝てる。お前らも楽しかったか?」


「はい!組長のおかげです」


「疲れたろ?明日は休んでいい」


「ありがとうございます!でもそんな烏滸がましいことできませんよ。給料の分はしっかり働きます」


「無理はするなよ」


「はい!」


駿里、寛也と同じ車に乗っていた松下と島袋は部下をいつも気遣ってくれる寛也に感謝したが、心の中では寛也にも休んでほしいと思っていた。










「ひっさしぶりの我が家だ!」


駿里が我が家と言ったことが寛也嬉しそうだった


「そうだな、俺は事務所に顔を出してくるから駿里をよろしくな松下」


「はい」


松下は玄関に向かう寛也に一礼をした






「落ち着く」


駿里はソファにダイブした


「おい!埃が立つからやめろ!」


「康二さんは主婦に向いてるよ」


「これを見ろ」


松下はきていたトレーナーを脱ぎ出した


「こんなかっけぇ刺青入れてるやつが主婦になれるわけねぇだろ、さっきの言葉取り消せ!」


「うわ!!、あはははっ! ごめ、あははっ!スト、、、ップ!!!!」


松下はソファに仰向け寝転ぶ駿里に馬乗りをして、脇腹を揉むようにくすぐった


「なら、取り消すか?」


「けす、からあ!や、やめ、!ふっ…… あははは!!いっ、あ、やぁ、ッあはは!」


「ならやめてやるよ」


「はぁ、ふっ……っ……はぁ、はぁ、」


解放された駿里は肩で息をしていた。その様子を満足そうに松下は見つめていた


「もう!康二さんのばか」


「怒んなって、ほらよ風呂入ってこい。今日俺が料理作ってやるから」


「ほんと!?行ってくる!」


松下の作る料理は本当に美味しいので、目を輝かせながら駿里はお風呂へ向かっていった
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