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新しい人
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「…誰ですか?」
「警戒心マックスじゃねぇか。組長に躾されたんじゃねぇの?ん?」
この人もヤクザだ…。刺青入ってる…。けど健二よりは下の人…。あいつのこと健二って呼び捨てにしてたから。
「無視かよ。まぁいいや。俺は藤本 渚(なぎ)だ。渚さんって呼べな。あそこにいる健二さんの部下だ。部下っていうか俺も一応幹部ではある。健二さんは幹部を取りまとめてるちょっと偉い人なんだよ。」
この人1番弱そうだな…。健二より治より多分弱い。こいつなら倒せる…か?
「んで、お前が誠也か。初めてみたが組長が気に入るのもわかる可愛さだな。俺も一応この顔だから色んな女が寄ってくんだがそいつらより断然お前の方が可愛い。」
自分で言ってんじゃねぇよ…。つか触んな。くそ…健二が居なくなったらこいつを殴り倒せるのに…。健二が居たら何も出来ねぇ。下手に動けねぇ。ん…?いやこれはチャンスなのでは…?こいつ口軽そうだし色々聞き出そう。
「…あの、」
「ん?どうした?」
こいつほんとに陽気なやつだ。ずっと笑ってる…。
「健二さんはそんなに偉い人なんですか…?」
「そうだぞ。何せ組長の右腕と呼ばれる方だからな。俺たちみたいな奴を束ねてる凄い人でもある。幹部はみんな健二さんを尊敬してる。」
幹部はみんな…?てことは幹部はこいつだけじゃねぇ。つかこの組は若いやつで構成されてるのか?こいつも中々に若く見える…。
「そうなんですね…。」
「ん?なんだその浮かない顔は。健二さんが怖いのか?まぁそれも無理はないよな。お前まだ16だっけ?」
こいつも俺の年齢知ってんのかよ…。
「そうです。」
「そっかそっか。じゃあ俺と歳は近いな。俺は22だから。」
やっぱり若い…。しかも幹部って言ってたから多分ヤクザになって長いはず。いきなり幹部にはなるはずないから。けど若くしてヤクザになるってことはなんかあったってことだよな。なのにこんなに笑顔…。こいつはもしかしたら良い奴なのかもしれない。
「渚さん…。」
「ん?」
「…ここはどこですか?」
「ここか?ここは…いて゛!!」
もう少しでこの場所が聞ける…そう思ったのに健二が渚を殴った。こいつ耳もいいのかよ…。
「健二さん!痛いじゃないですか!」
「渚…たく、お前は。馬鹿なのか?何言おうとしてんだ。こいつは逃げようとしてんのに余計なこと言いやがって。」
「別にいいじゃないですか!どうせここからは逃げらんねぇんだから!」
すごい自信だ。そんなに逃げるのが困難なのか…?
「まぁそれはそうだが。」
「でしょ!?」
「でしょ、じゃねぇよ。用が終わったならさっさと出てけ。仕事があるだろ?」
「ちょっとぐらいいいじゃないですか。」
「お前はそんなに余裕があるのか?それなら渚、お前だけ仕事量2倍にしてやろうか?」
「い、いえ…。」
「ならさっさと行け。」
「はーい。誠也、またな。」
「警戒心マックスじゃねぇか。組長に躾されたんじゃねぇの?ん?」
この人もヤクザだ…。刺青入ってる…。けど健二よりは下の人…。あいつのこと健二って呼び捨てにしてたから。
「無視かよ。まぁいいや。俺は藤本 渚(なぎ)だ。渚さんって呼べな。あそこにいる健二さんの部下だ。部下っていうか俺も一応幹部ではある。健二さんは幹部を取りまとめてるちょっと偉い人なんだよ。」
この人1番弱そうだな…。健二より治より多分弱い。こいつなら倒せる…か?
「んで、お前が誠也か。初めてみたが組長が気に入るのもわかる可愛さだな。俺も一応この顔だから色んな女が寄ってくんだがそいつらより断然お前の方が可愛い。」
自分で言ってんじゃねぇよ…。つか触んな。くそ…健二が居なくなったらこいつを殴り倒せるのに…。健二が居たら何も出来ねぇ。下手に動けねぇ。ん…?いやこれはチャンスなのでは…?こいつ口軽そうだし色々聞き出そう。
「…あの、」
「ん?どうした?」
こいつほんとに陽気なやつだ。ずっと笑ってる…。
「健二さんはそんなに偉い人なんですか…?」
「そうだぞ。何せ組長の右腕と呼ばれる方だからな。俺たちみたいな奴を束ねてる凄い人でもある。幹部はみんな健二さんを尊敬してる。」
幹部はみんな…?てことは幹部はこいつだけじゃねぇ。つかこの組は若いやつで構成されてるのか?こいつも中々に若く見える…。
「そうなんですね…。」
「ん?なんだその浮かない顔は。健二さんが怖いのか?まぁそれも無理はないよな。お前まだ16だっけ?」
こいつも俺の年齢知ってんのかよ…。
「そうです。」
「そっかそっか。じゃあ俺と歳は近いな。俺は22だから。」
やっぱり若い…。しかも幹部って言ってたから多分ヤクザになって長いはず。いきなり幹部にはなるはずないから。けど若くしてヤクザになるってことはなんかあったってことだよな。なのにこんなに笑顔…。こいつはもしかしたら良い奴なのかもしれない。
「渚さん…。」
「ん?」
「…ここはどこですか?」
「ここか?ここは…いて゛!!」
もう少しでこの場所が聞ける…そう思ったのに健二が渚を殴った。こいつ耳もいいのかよ…。
「健二さん!痛いじゃないですか!」
「渚…たく、お前は。馬鹿なのか?何言おうとしてんだ。こいつは逃げようとしてんのに余計なこと言いやがって。」
「別にいいじゃないですか!どうせここからは逃げらんねぇんだから!」
すごい自信だ。そんなに逃げるのが困難なのか…?
「まぁそれはそうだが。」
「でしょ!?」
「でしょ、じゃねぇよ。用が終わったならさっさと出てけ。仕事があるだろ?」
「ちょっとぐらいいいじゃないですか。」
「お前はそんなに余裕があるのか?それなら渚、お前だけ仕事量2倍にしてやろうか?」
「い、いえ…。」
「ならさっさと行け。」
「はーい。誠也、またな。」
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