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二度目のくすぐり

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「あーたく、暴れんなって。組長、一旦こいつを大人しくさせます?」

「そうだな。」



俺があまりにも暴れたからかこいつらはそんは会話を始めた。そうしろ。そうしてくれ。俺は殴られた方がマシなんだ。痛い方がマシだ…。



「誠也。お前が悪いんだからな。」



俺が悪い?冗談言うなよ。お前だろ。お前が俺を攫ってここに連れてきたんだ。そんで今度はお前とお前の部下で俺をいたぶる。それのどこに俺が悪い要素があるんだ…。



「確かお前は擽られるのが苦手だったよな。」

「………っ!!」

「図星のようだな。さっきもあの狂いようだったからな。」

「そうなんですか?組長。」

「ああ。そうだ。」

「そりゃ楽しみですね。」

「ほんとにお前がここまで乗り気なのは珍しいな。」

「あったりまえじゃないですか。こいつほど可愛いやつ見たことないですから。」



…冗談じゃねぇ。またくすぐられんのかよ…。しかも今相手は2人いる。その状況でくすぐられたら俺はまたこいつらに負ける。負けて思ってもないことを言わされちまう。それだけは避けねぇと…。



「おっと、逃げるなと何度言えば分かるんだ誠也。」

「逃げ切れてねぇけどな。」

「そうですね、組長。」

「っ、はなせっ、」

「組長に相当擽られたようだがそんなに擽られるのが嫌なのか?」

「当たり前だろ!!」



あんなの苦痛でしかない!しかも知りもしないこいつらなんかに…!嫌に決まってんだろ!



「へぇ。それは面白そうだな。組長、俺が好きなようにやってもいいですか?ちゃんと躾ますので。」

「ああ。お前の好きにしろ健二。」

「ふざけんなっ、勝手に決めんなよ…!!!」

「その口の悪さも治してやるよ。」



こいつも面がいいくせになんで俺ばっかりに構うんだよ…!他の連中でしてくれよ…!



「やめろっ、離せって!!」

「んー?離さねえよ。」

「うっ、ぅ、やめっ、やめろ!」

「これで身動き出来ねぇだろ。」



くそ…。力の差がありすぎる。俺にはどうしようも出来ねぇ。もうなんでこんな目に遭わなきゃいけねぇんだよ。この力の強い男に馬乗りになられて逃げれるわけ…ねぇじゃんか。



「どうした誠也。大人しくなったじゃねぇか。諦めたのか?」



ちがう。諦めてない。けど今足掻いてもどうせ逃げられない…。だから大人しくしてるんだ。



「組長、騙されないでください。どうせ逃げる機会を伺ってるんですよ。そんなことすらさせないぐらいに躾ましょう。」

「それもそうだな。」

「はい。てことだ誠也。お前の大好きな擽りをめいいっぱいしてやるよ。」



勝手にしろ…。さっきみたいに適当にこいつらの機嫌を取って早めに終わらせてやる。そんで逃げ出してやる。



「………っ、ぅ、」



こいつ…!こいつこいつ…!なんで俺の弱点が分かるんだよ…!脇ばっかくすぐってきやがって…!この野郎…!



「どうした誠也。苦しそうだな。そんなに脇が好きなのか?ならここを重点的にくすぐってやるか。」

「っ、や、っ、ぐっ、やめっ、ろ、」

「やめねぇよ。俺は組長と違って甘くねぇからな。お前が心からちゃんと俺たちに従うまでくすぐり続けるからな。」

「はは、健二は鬼畜だな。」

「躾はちゃんとしとかないと逃げ出されでもしたら面倒ですからね。」

「そうだな。」



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