上 下
9 / 45
歯車はまた動き出す

【7】

しおりを挟む








「うわぁああぁんもういやだ!!!」



連日雨が降っていて天気が悪くじめじめとしていたが
二日前から天気が良くなり、今日の昼下がりも晴れやかには晴れていた
だがそこに似合わない僕の悲痛な叫び声が響いていた


「泣き言はおやめなさい坊ちゃん。これで二十三回目ですよ。立って構えてくださいませ。そのままふっ飛ばされたいのですか?」


ひぇえええぇあくまだぁ!


僕は悪夢を見た日に決心し
その日うちにユダに、稽古をつけてくれと頼んだ
ユダは珍しくポカンとし即答しなかった
暫し思案顔でいると
なぜそのようにお考えに?坊ちゃんにはまだ不必要かと思いますが、その意思と自分の身を守れることは何も悪いことはないですね…
それに僕は、守られるだけでは嫌だと守れる力が欲しいと告げるとこちらをまっすぐ見て頷いてくれた
そして日々の社交マナーと学問を勉強をする時間とさらに
ユダに稽古をつけてもらえる時間を貰ったのだ

だが後悔を大いにしている!!

厳しすぎるぞユダ!悪魔め!

最初の方は戦術や基本の戦闘技術、戦法など詳しく教えてくれた
僕は簡単な基礎魔術をすでに習っていたし
一度目の人生があるから余裕かと思っていた
それが甘かったのだ

「何をお考えで?無駄な思考ができる余裕がおありなようですね。死にますよ」

ユダが素早く足払いをして体勢を崩した僕の腕を掴み捻って地面に組み伏せた
そして手刀で首を押さえられた

「これでまた死にましたね。戦闘中に無駄に考える暇なんてありませんよ坊ちゃん。常に相手の思考と出方を考え先手をとり常に優位に動かなくてはいけません。では次」

僕を起こして少し離れて構える
素手での近接戦から始めたがもうすでにやめたい
だが確かにこれが身につけば強くなれる
ていうか強すぎないかなユダ
我が家の厳しい採用試験にトップの好成績で採用されて
僕の執事兼専属護衛となっている
魔術の才の適性もセンスもすごいらしく
本来なら魔術師団か国王陛下の側近にも推薦されていたらしい
僕より少しだけ身長が大きいだけで体も細いし中性的な
見た目をしているのに
軽やかに素早く動き無駄がない
成人してる僕でも近接戦だけなら勝てないだろう

「ユダ。どうかもっと加減をしてくれないか?セウスが怪我でもしたら可哀想だ。相手なら俺がかわろう」

庭の真ん中で組み手をしていた僕たちから離れた場所に、
白いテーブルと傘の下に椅子がありそこに心配そうにこちらを見ているログナスがいる
目の前に出された菓子とお茶にも手はつけられてはいない

「それはできませんね。実戦では刻々と状況は変化するものです。厳しくせねばいざ本番で臆し満足に戦えぬまま死ぬだけの戦士が多くいます。必要なことなのですよ」

ユダはこちらに視線を向けながら話す
隙がない
「それに、ログナス様に代わっていただいても何も身につきません。貴方様は非常に甘すぎなのです。お遊戯会かと思いましたよ」

数日ぶりにいつのまにかやってきたログナスは
庭でしごかれている僕を見て驚いていた
何事だとユダに問い詰めたが
珍しく僕以外に面倒くさそうにして
坊ちゃんの自己防衛のための護身術をお学びに自ら御志願なさったのです
そこに席を設けてありますのでそこでお待ちくださいはぁ

涼やかに流してた
相手は国一番の騎士だぞ?
不敬罪って知ってる?

そわそわしていたログナスはなら俺が相手をしようと進言し
国一番の騎士を僕の相手をさせるなんて贅沢な

だが自分で言うのもなんだがこれはダメだ

僕が全力で剣を振っても
当たるなんてあり得ないがそれにしても、慈愛の瞳で見つめ僕の手が痛くならないよう剣同士をぶつけても力を流されて庇われる始末だ
介護か!!

一度目は死闘を繰り広げたと仲だと言うのに悔しすぎる

僕もこれはダメだとユダを見たが
彼は姿勢を綺麗にしたまま佇んでこちら身を見ていたが
、その目には光がなく怖かった



そしてユダに代わってもらい
素手の組み手一時間
剣を構えてが一時間
合間に休憩を挟んだ
ログナスの反対側に座りユダに汗を拭ってもらっている
ユダは汗ひとつかいておらず淡々としている
悔しい
このあとは魔術の訓練だ
以前から魔術はユダに基礎を教わっていた
知識はあっても、技術がまだなかなか身につかない

「お疲れ様、セウス。しかし突然どうしたんだ訓練だなんて」

「僕だって自衛できたほうが今後いいでしょ?貴族だってむしろ魔術適正高い血筋が多いしあるなら備えたいと思ってさ」

「まぁそうだが……無理はしないでくれよ。セウスは俺が守るしユダもいるんだ」

だからこそ力が必要なんだ
無力な奴は何もできない一方的に踏み躙られるなんて
もう二度と僕は嫌だ

「うんわかってるよ程々にしとく」

「しかしセウスもあんなに動けるなんて知らなかったな。驚いた」

「ユダの訓練がすごいからね。最初は全身筋肉痛だったな」

そっと静かに透明なガラスの容器に
琥珀色の紅茶とカットされたフルーツが入って花が飾ってあるアイスティーが置かれた

「ありがとうユダ。ユダも休みなよ」

ユダは軽く一礼し皿を片付けている
「私は平気ですお気になさらずにどうぞ」

僕の執事生意気すぎないか?

訓練で熱った体に冷たい紅茶が喉を潤し
一息つけた
フルーツの香りと風味が美味しく感じられほのかに甘さが加えられていた
僕好みの味だった
ここから見える生い茂った濃い緑の葉とふわっと大きく咲いた赤い花が光に当たって綺麗だった
この花はユダがエディブルフラワーで飾り付けにゼリーやサラダ
、カルパッチョやセミドライにして茶葉に混ぜたりしていた

この庭園はユダが管理しておりハーブや珍しい植物や綺麗な花が多い
以前一人で遊んでいたら毒草のエリアだったらしく
怒られた
そんなもん植えとくなって内心思っていた



ゆっくりしたあと次の訓練だ

「坊ちゃんは魔術の素養がおありです。冷静に集中して体内の魔力の流れを意識し、形をイメージしてください。論理的思考と感覚的行動を一致できるように覚えましょう」


僕は瞳を閉じて魔力の流れを意識し
力を集中させる

「坊ちゃんの魔術属性の適正は風、火、雷ですね。三属性は非常に珍しいです。基本的に一属性、貴族や才能があるものはニ属性です」

「他属性が全く使えないってわけでもないのですが適正があれば発動も威力も違います。それを魔道具や刻印などで増幅したり構築させたりします」

自分の中で風をイメージする
大いなる疾風
大地を駆ける風

「その調子です。そこからは式を構築し詠唱して具現化させて発動です」


「風の精霊よ我が望みに応え形を成さん 願う立ちはだかるものを廃せよエア!」

大気に魔力が混じり合い緑色に発光する
それが形となり前方の木の人形を吹き飛ばした

「お見事です。適正した属性なら中級程度扱えそうですね。ですが完成度はいいですが発動が少し遅いです。練習ですからかまいませんが、敵なら発動前に攻撃します。なのですぐ発動できる魔術も習得しましょう」

「わかったよ。確かに実戦なら考えとかないとね」

こちらを黙ったままユダが見る

「どうかした?まだ何かある?」

「いえ、随分練度が高いと思いましてね。昨日魔術学論をお教えいたしましたが、そこまでできるとは思っておりませんでした」

「そ、そう?才能とかあるのかなぁはは」
あぶない察しが良すぎる
以前の僕は上級、禁断魔術に手を出していた
今の体に合わせてと考えていたが
構築の速さは確かに速すぎたかもしれない

「そうですね。まぁ悪いことではないですが、あまり魔力が慣れてないと離脱症状が出る場合もあるのでご注意を」

「そうだね!気をつけて頑張ってみるよ」
なんとか誤魔化せたな
ユダはこれでも俺の身を案じてくれてるからな
悪いけど僕の嘘に付き合って欲しい


「セウスはすごいな!驚かせてもらったぞ。それなら魔道具の杖か儀礼剣、魔法剣とかも扱えそうだな」

近場にログナスが寄っていた

「確かにそれがいいですね。坊ちゃんに合うものを見繕いませんと」

「なら俺の剣とかどうだろうか」
ずいっと腰にさしてある剣を渡そうとしてきた

「ダメに決まってるだろ!それ国の聖剣じゃないか。それは人を選ぶし簡単に貸したりしたらダメなんだぞ!」
僕はそう怒ってログナスをとめた
なぜか不服そうにしょんぼりしているがダメなものはダメなのだ

「そうですね。何かあったら国宝です坊ちゃんでも処罰は免れませんねふふ」

「なんで嬉しそうなの?」

「いえ別に」

キッ!
この性悪小悪魔め!

「ならこれを」
ユダがそう言って腰の隠してある黒い短刀を差し出してきた
黒い刀身で赤い魔石が埋まっている装飾品のような美しいナイフ

動悸が早まる呼吸がうまくできない
これはあの、あの時じゃない
しないはずの炎と肉が焼ける煙の匂い
人の叫び声
そして初めて見せたユダの緩んだ優しい顔


「坊ちゃん!!」
「セウス!!」


ハッとして現実に戻される
二人に肩を掴まれ腰を支えられていた

「坊ちゃん具合が悪くなりましたか?魔力の枯渇はしていないと思っていましたが魔力酔いかもしれません。お休みください」

「セウス無理をするな!苦しそうだが大丈夫か?顔色が悪い少し待っててくれすぐ良くなる」

ログナスがいつのまにか回復魔術を発動してくれていた
体の震えが落ち着き楽になる
ユダは体を支えてくれて背中を撫でてくれていた

そうだあの時とは違う
僕がしっかりして歴史を変えなくちゃならない
絶対にだ


「二人ともありがとう。…だいぶ良くなったよ心配させてごめんね」

少し休むよ
そう言って歩いたが結局二人に支えられて
屋敷に戻った





そのまま屋敷の部屋で三人で談笑していた
夕食もお母様とユダとログナスが混ざり
四人で食事をした
全てを守りたい
なんてできないけど
せめて犯した罪をおかさず
自分の大切なものだけでも必ず守るんだ





お母様は話し足りないようだったが
遅くなってはいけないと部屋に下がってもらった

そして僕の自室でお茶を飲んで休んでいる

「体調は大丈夫か?」

「大丈夫だよ。心配しすぎだよログナス」

「心配はいくらでもするぞ俺はな。それぐらいはせめてさせて欲しい。ほんとはずっとそばにいれたらいいのに」

……

「それは僕が息が詰まるから困る!ユダだけで精一杯さ」

「ほぅ。私だけで精一杯でございますか。ならご自分でご自分のことをこなせます様に指導しますのも私の勤めですね。では朝から早速調教を」

「なんでもないですごめんなさい」

「仲がいいな。確かにユダがいるなら心配はあまりないが、これは俺の気持ちの問題だから許してくれ」

許すとか許さないとかの話しじゃないと思うんだけどなぁ
忙しい国一番の騎士のくせに来すぎじゃない?
二人はこんなに過保護だったかな
二回目だからこそ気づけることもあるのかも知れない




和やかに時間が過ぎていった

「そこでドラゴンが現れて流石に驚いたな。仕方ないのでゴーレム八体と地竜を倒す羽目になったんだ。流石にあの時は日帰りでは帰れなかった」

ログナスのちょっと街までふらっと寄ったら祭りがあって遊んだら遅くなってしまった
並の軽さで国の三分の一は被害が出そうな案件を気軽そうに話す
アホか

「ログナスがいなかったら国はとっくに滅んでいたかもなぁ」

「そんなことはない。この国の戦士も人々も勇猛果敢で強い。俺がいなくともなんとかなったさ」

「どうだろうそれは……。被害が大きいし国力も下がるから他国との戦争に発展したかもしれないね」

「そうですね。今は大国のニ国ともおとなしいですが、きっかけがあればまたってこともあり得ます。百年戦争のとき魔王の復活により戦争どころじゃなくなりまして仕方なく協定を結び、三国と勇者のおかげで世界は平和になりました。人は利権や欲をかくと碌なことをしませんからね」

「手厳しいなユダ。確かに歴史はそうだが、繰り返さないように我らが歩み寄り未来を築いていかねばならないだろう。あと四年で平和記念祭五十周年を祝うのだから我らは日々努めなければならないのだ」

そうだ
あと数年であの悪夢の日がやってくる
それまでに準備をして復讐の刃を研がねばならないな
全盛期までとはいかないが剣術と魔術は底上げし
戦力を増やさないと
あとはあの日何があったか裏切り者を炙り出し必ず阻止して僕が自ら裁くのだ
誰も悲しまない世界なんて夢物語なんてわかっているけど
悲劇よりいいじゃないか

一度目は王族の誰もお母様のことも僕のこともなかったことにされた
ただの不幸な事故だと
王城の主賓たちの襲撃は多くなく
なぜか城の離れた場所にいた僕たちの場所が爆破し襲撃され
あの悍ましいアイツがいた
結局アイツは二度も会うことはなかった
自滅したのかログナスが倒したのだろうか

一度目の時反乱軍を率いていて名を告げて宣戦布告をした
その後戦場でログナスと再会した
だが僕のことを騙されているだとかそんな事はする必要はないだとか戻ってこいだとかほざいていた
あまりにくだらなく腹が立ったので話をそれ以降聞かず
戦った
ログナスは悪くない
己の使命と誇りにかけて動いたんだ当たり前だ
でもそれでも
兄のような人でも
僕の邪魔をするなら殺すつもりだった
結局勝てなかったけど
今はあれで良かったと思う
大切な人を殺さなかったのは正しいことだった
それだけは信じられた


「セウス、もう眠くなったのか?今日は頑張っていたからな」

「坊ちゃんそのままそこで寝ないでくださいませ。ログナス様は本日はどの様にいたしますか?」

「そうだな。泊まるつもりはあまりなかったが朝早く出れば大丈夫だし、世話になってもいいか?」

「もちろんお任せください。ではそれまでごゆるりとお待ち….」

「…」

ん?
なぜ二人とも黙ったんだ?
僕何かしましたか?
確かに眠くて聞き流したけどさ





「坊ちゃん、招かざるお客様です」




つまり侵入者か



こんなことあったっけ?
覚えてない


「申し訳ございませんがお二人はこのお部屋でお待ちくださいませ。掃除をしてきますのでしばしお待ちを」

「ユダ、俺が片付けよう。お前はセウスのそばにいたほうがいい」

「この屋敷は私の管轄でございます。ご主人様とお客様は侍従である私どもでお守りせねばなりません。どうか坊ちゃんのお側にいてくだされば私も安心して働けます」

「だが俺が動けばすぐに片付けられる。セウスも不安だろうお前がそばにいれば心強いはずだ」

「ちょっ、ちょっと待ってよ僕も戦えるから大丈夫!それよりお母様たちが心配だ!」

「奥様は近衛兵がついております。この屋敷の使用人は御者まで戦えますご安心を。そして守るべき坊ちゃんを前にだして戦うなんて愚行はしません。弱点を晒す行為ですご理解を」

「うぅ、でもそれじゃあユダが…、強いのはわかってるけど、それでも嫌なんだ。部外者でいるのは」

………



「それならばログナス様と表の方をお願いできますか?ログナス様がいればかすり傷もあり得ないでしょう屋敷、壊さないでくださいね。私は奥様たちを確認した後裏庭の方を片付けます。感知魔道具の最初にある道具に感知される様な相手です。己過信した愚か者か隠す気もない実力者かどちらかですね」

「任せてくれユダ。セウスには指一本触れさせない。片付けたなら応援に行く」

「期待してお待ちしております」

「…….ユダ、ログナス。ごめん、でも力を貸してほしい」

二人はこちらを向いて優しい笑顔で頷いてくれた

これは今後のための模擬戦にもなる
記憶にないってことは簡単に前回は片付けられたんだろう
正直言ってこの家は王城より戦力過多だ
運が悪かったな侵入者


そして部屋を出て別れ道で僕とログナス、
ユダと別れた




廊下の窓からは状況にそぐわない
白い月が静かに僕らを照らしていた






しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!

当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。 しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。 彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。 このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。 しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。 好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。 ※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*) ※他のサイトにも重複投稿しています。

願いの守護獣 チートなもふもふに転生したからには全力でペットになりたい

戌葉
ファンタジー
気付くと、もふもふに生まれ変わって、誰もいない森の雪の上に寝ていた。 人恋しさに森を出て、途中で魔物に間違われたりもしたけど、馬に助けられ騎士に保護してもらえた。正体はオレ自身でも分からないし、チートな魔法もまだ上手く使いこなせないけど、全力で可愛く頑張るのでペットとして飼ってください! チートな魔法のせいで狙われたり、自分でも分かっていなかった正体のおかげでとんでもないことに巻き込まれちゃったりするけど、オレが目指すのはぐーたらペット生活だ!! ※「1-7」で正体が判明します。「精霊の愛し子編」や番外編、「美食の守護獣」ではすでに正体が分かっていますので、お気を付けください。 番外編「美食の守護獣 ~チートなもふもふに転生したからには全力で食い倒れたい」 「冒険者編」と「精霊の愛し子編」の間の食い倒れツアーのお話です。 https://www.alphapolis.co.jp/novel/2227451/394680824

イケメン王子四兄弟に捕まって、女にされました。

天災
BL
 イケメン王子四兄弟に捕まりました。  僕は、女にされました。

【完結】僕の大事な魔王様

綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
BL
母竜と眠っていた幼いドラゴンは、なぜか人間が住む都市へ召喚された。意味が分からず本能のままに隠れたが発見され、引きずり出されて兵士に殺されそうになる。 「お母さん、お父さん、助けて! 魔王様!!」 魔族の守護者であった魔王様がいない世界で、神様に縋る人間のように叫ぶ。必死の嘆願は幼ドラゴンの魔力を得て、遠くまで響いた。そう、隣接する別の世界から魔王を召喚するほどに……。 俺様魔王×いたいけな幼ドラゴン――成長するまで見守ると決めた魔王は、徐々に真剣な想いを抱くようになる。彼の想いは幼過ぎる竜に届くのか。ハッピーエンド確定 【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ 2023/12/11……完結 2023/09/28……カクヨム、週間恋愛 57位 2023/09/23……エブリスタ、トレンドBL 5位 2023/09/23……小説家になろう、日間ファンタジー 39位 2023/09/21……連載開始

愛され末っ子

西条ネア
BL
本サイトでの感想欄は感想のみでお願いします。全ての感想に返答します。 リクエストはTwitter(@NeaSaijou)にて受付中です。また、小説のストーリーに関するアンケートもTwitterにて行います。 (お知らせは本編で行います。) ******** 上園琉架(うえぞの るか)四男 理斗の双子の弟 虚弱 前髪は後々左に流し始めます。髪の毛の色はご想像にお任せします。深い赤みたいなのアースアイ 後々髪の毛を肩口くらいまで伸ばしてゆるく結びます。アレルギー多め。その他の設定は各話で出てきます! 上園理斗(うえぞの りと)三男 琉架の双子の兄 琉架が心配 琉架第一&大好き 前髪は後々右に流します。髪の毛の色はご想像にお任せします。深い緑みたいなアースアイ 髪型はずっと短いままです。 琉架の元気もお母さんのお腹の中で取っちゃった、、、 上園静矢 (うえぞの せいや)長男 普通にサラッとイケメン。なんでもできちゃうマン。でも弟(特に琉架)絡むと残念。弟達溺愛。深い青色の瞳。髪の毛の色はご想像にお任せします。 上園竜葵(うえぞの りゅうき)次男 ツンデレみたいな、考えと行動が一致しないマン。でも弟達大好きで奮闘して玉砕する。弟達傷つけられたら、、、 深い青色の瞳。兄貴(静矢)と一個差 ケンカ強い でも勉強できる。料理は壊滅的 上園理玖斗(うえぞの りくと)父 息子達大好き 藍羅(あいら・妻)も愛してる 家族傷つけるやつ許さんマジ 琉架の身体が弱すぎて心配 深い緑の瞳。普通にイケメン 上園藍羅(うえぞの あいら) 母 子供達、夫大好き 母は強し、の具現化版 美人さん 息子達(特に琉架)傷つけるやつ許さんマジ。 てか普通に上園家の皆さんは顔面偏差値馬鹿高いです。 (特に琉架)の部分は家族の中で順列ができているわけではなく、特に琉架になる場面が多いという意味です。 琉架の従者 遼(はる)琉架の10歳上 理斗の従者 蘭(らん)理斗の10歳上 その他の従者は後々出します。 虚弱体質な末っ子・琉架が家族からの寵愛、溺愛を受ける物語です。 前半、BL要素少なめです。 この作品は作者の前作と違い毎日更新(予定)です。 できないな、と悟ったらこの文は消します。 ※琉架はある一定の時期から体の成長(精神も若干)がなくなる設定です。詳しくはその時に補足します。 皆様にとって最高の作品になりますように。 ※作者の近況状況欄は要チェックです! 西条ネア

美少年に転生したらヤンデレ婚約者が出来ました

SEKISUI
BL
 ブラック企業に勤めていたOLが寝てそのまま永眠したら美少年に転生していた  見た目は勝ち組  中身は社畜  斜めな思考の持ち主  なのでもう働くのは嫌なので怠惰に生きようと思う  そんな主人公はやばい公爵令息に目を付けられて翻弄される    

ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?

音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。 役に立たないから出ていけ? わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます! さようなら! 5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!

主人公の兄になったなんて知らない

さつき
BL
レインは知らない弟があるゲームの主人公だったという事を レインは知らないゲームでは自分が登場しなかった事を レインは知らない自分が神に愛されている事を 表紙イラストは マサキさんの「キミの世界メーカー」で作成してお借りしています⬇ https://picrew.me/image_maker/54346

処理中です...