ゴブリン戦記

木下寅丸

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6話:『勇者との対決』

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勇者:「ふぅ。この村も後一押しだな、、、」




勇者は遠征に次ぐ遠征で疲れていた。
祖国の野望、人類統一を叶える為。
その思いが原動力になっている。


しかし、
戦場を眺めてふと思う。
なぜなのだろう?
達成感が感じられない。


勇者:「しっかりしないと」


顔をパァンと叩き気合いを入れる。すると、



ピーチ:「お待たせしました。ピーチのお助け便。ご内容はお一人様でー!」


なんだ?魔女だと!?
ゴブリン達の士気が上がっている!!
もう終わりのはずなのに。




味方がやられていくのが見えた。
私が助けなくては。




スー:「みいつけた」




突如包帯野郎が突っ込んできた。
咄嗟に剣で受けた。



スー:「しね、しね。しねしね」



我流の剣は、少々手ごわかった。
が、
私の敵ではない。



勇者は相手の攻撃の規則性を
僅かな時間で見出した。


勇者:「そこぉっ!」


剣でパリィして中段蹴りをかます。
包帯野郎を押し倒し、動けなくした。



勇者:「顔を見せてもらうぞ!!」


包帯をむしり取った。



勇者:「人間の、、、少年、、、」




スーはハァハァと肩で息をしながら、勇者を睨み付けている。
勇者は戸惑った。
人間の少年が何故ゴブリン達に肩入れしている?
そして、こいつは明らかに私に敵意を向けている。何故だ?



ピーチ:「ファイヤーボーーーーーール」


火球がこちらに向かってきた。


ピーチ:「うちの最高傑作がぁーーー。なんでー?」
   :「このチート野郎。これでもくらえ。くらえ」




魔女は少年の間に割って入り、塩をまいてきた。
ダメージはない。




ピーチ:「それじゃあーねー」


少年を抱えると空に消えて行っていまった。








戦い後、スーとピーチ


スー:「ぐすっ、ぐすっ」
  :「くそっ、くそう。これでも勝てない」
  :「俺では勝てないのか」


ピーチ:「、、、」




ピーチは黙って考え事をしていた。


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