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感情表現が痙攣になった話
しおりを挟む会社を休職した時、私は全てを諦めていた。
精神性の激痛は続き、
自分の不可解な現象に嫌気が指していた。
でも、
就職出来て本当に良かったと思った。
ずっと今の世の中就職出来るだろうか不安だったのだ。
嫌気がする面接とか、
落ちた時の絶望感とか、
エントリーシート書いたり、
履歴書書いたり、
人より少なかったとは思うが、なんとか就職出来た。
私は達成したのだ。
もう悔いはない。
常時痛み感じていた為、
他の感情が疎かになったのだと思う。
入院2ヶ月目くらいだろうか。
私は真っ白になった。
少し痛むが前ほどではない。
相変わらず体調が悪いが前ほどではない。
頭の中は真っ白、
もういいや。
ただ何もしないでベッドに寝ていた。
弟がサリンジャーの本を持ってきてくれた。
フラニーとズーイだった。
その頃私は、ライ麦畑でつかまえてしか読んだことはなかった。
久々に本を読むのでとてもゆっくり読んだ。
面白いとかつまらないとかの感情はどこかへ行っていたので分からないが、
所々で両手が痙攣した。
細かいときや、
とても激しいときがあった
きっと面白いってどこかで感じていたのだろう。
今もたまに読む。
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