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孤独を選んだ少女のたった一人の友達
真由の過去prat1
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それは中学一年の時のこと。私は友達を作るためにクラスメイトに近付いた。この時も引っ越してきてすぐだったため、学校に小学校からの友達は居なかった。引っ越した理由は親の転勤。私は親の転勤のため田舎から都会に出てきた。正直都会景色にはびっくりだったが、それよりも、友達を作っていっしょに遊びたいと当時は思っていた。緊張しながら学校へ行くと友達は案外楽に作れ、その友達と一緒に都会の町で遊んだり、一緒に学校の宿題をやったりしてとても楽しかった。しかしこの時の私はこの『薄っぺらい関係』を友達と思っていただけだった。『薄っぺらい関係』それは普通に接していれば分からない関係。『薄っぺらい関係』そしてそれは、その人の事情が変わると豆腐のように簡単に壊れる関係......。私はそれを考えずに友達を作った。そして壊れた。元々壊れやすかった『薄っぺらい関係』が.......。
壊れたのきっかけは父親の死だった。仕事に打ち込み転勤を繰り返していた反面、家族思いで優しかった父が
「一週間ぐらい出張に行ってくる。」
と言ったきり帰って来なかった。
父は交通事故で亡くなった。そのことを母から聞いた。死因は、焼死らしい。事故を起こした車が結局燃えたらしい。しかも犯人は不明、犯人は車を盗み、その盗んだ車で父を轢き、さらに火をつけて、自分が犯人である証拠を消したらしい。そして私は父の葬式に行ったが、父の唯一の弟は葬式に来なかった。その父の弟を『冷たいな...自分の兄の葬式にぐらい来てもいいと思うな......』と思っていた。しかしこの葬式で父が亡くなったことを改めて痛感されられ、心が痛かった。それで私は以前より暗くなった。誰とも話そうとせず、学校以外の時は部屋に引きこもっていた。突然父が亡くなるなんて考えもしなかったせいで余計困惑し
「なんで......」
と私は思った。優しかった父ともう話すことも会うことすら出来ないなんて......。私は父の死からすぐに立ち直れず、部屋に引きこもって泣くことしか出来なかった。私は引きこもっていても学校には通った。しかし学校でも暗くなり、誰とも関わろうとしなかった。暗くなったせいで周りにいた『薄っぺらい関係』の友達は近づかなくなっていた。しかし最初は私が父の死で傷ついているから、私のことを考えて話しかけないと思っていた。だから私は友達が話しかけて来ないことに疑問を感じなかった。その上そんなことを考えられないほど、私は父の死で傷ついていた。
壊れたのきっかけは父親の死だった。仕事に打ち込み転勤を繰り返していた反面、家族思いで優しかった父が
「一週間ぐらい出張に行ってくる。」
と言ったきり帰って来なかった。
父は交通事故で亡くなった。そのことを母から聞いた。死因は、焼死らしい。事故を起こした車が結局燃えたらしい。しかも犯人は不明、犯人は車を盗み、その盗んだ車で父を轢き、さらに火をつけて、自分が犯人である証拠を消したらしい。そして私は父の葬式に行ったが、父の唯一の弟は葬式に来なかった。その父の弟を『冷たいな...自分の兄の葬式にぐらい来てもいいと思うな......』と思っていた。しかしこの葬式で父が亡くなったことを改めて痛感されられ、心が痛かった。それで私は以前より暗くなった。誰とも話そうとせず、学校以外の時は部屋に引きこもっていた。突然父が亡くなるなんて考えもしなかったせいで余計困惑し
「なんで......」
と私は思った。優しかった父ともう話すことも会うことすら出来ないなんて......。私は父の死からすぐに立ち直れず、部屋に引きこもって泣くことしか出来なかった。私は引きこもっていても学校には通った。しかし学校でも暗くなり、誰とも関わろうとしなかった。暗くなったせいで周りにいた『薄っぺらい関係』の友達は近づかなくなっていた。しかし最初は私が父の死で傷ついているから、私のことを考えて話しかけないと思っていた。だから私は友達が話しかけて来ないことに疑問を感じなかった。その上そんなことを考えられないほど、私は父の死で傷ついていた。
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