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47 マウノ 支払いをもぎ取る
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「マウノよ、船の建造の方はどうなっている?」
「年明け早々に提出しました計画通りに進んでおります。」
「そうであるか。」
「陛下からの助言に従い、東方大陸より傭兵を雇い入れたことが功を奏しました。」
「傭兵を雇入れたことが?」
アルバン三世には、傭兵と造船の関係が把握できず聞き返した。
「はい、東方大陸バーデン帝国の戦士は、築城のために木工に秀でており、木の伐採や加工に力を発揮してくれたのです。」
傭兵たちは、荒っぽくはあるが、武器となる軍船の建造には積極的に力を発揮してくれた。マウノにしてみればうれしい誤算だった。
「それは構わぬが、戦場において十分な働きをするのであろうな?」
「それはもちろん。彼らは戦場で功績を上げることを願っており、そのための準備になるならと協力してくれておるのであります。」
「それならばいいが。」
「何か懸念が?」
「うむ、築城に秀でるのは構わぬが、城に籠って戦わぬ、ということはあるまいな?」
「大丈夫でしょう。彼らは功績を上げるために来ているのです。城に籠っては功績を上げることはできません。それに。」
「それに?」
「首一つに金貨1枚、指揮官クラスだと10枚、将軍クラスだと金貨100枚の報酬を約束しております。彼らは目の色を変えておりました。」
「なれば問題はないか。」
「はい。陛下。ローレンツ家の傭兵部隊、陛下の指揮にて存分にお使いください。私は、補給船団の指揮官として洋上におりますので、部隊のこと陛下に委ねとうございます。」
「よかろう、ローレンツ候の傭兵部隊には先鋒を命じよう。」
「それは彼らも喜びましょう。」
なんて会話だ。
マウノの後ろに控えているダミアンにしてみれば笑うしかない。
アルバン三世は、マウノが金を投じて集めた傭兵部隊を危険な部署に配置し、使い潰すつもりであることをダミアンは知っている。
それを知らず、傭兵部隊が活躍できると喜ぶあたり、所詮軍事に関しては素人か。
ダミアンは、嘲笑を隠さなかった。
マウノを挟んでアルバン三世と目を合わせる。
一瞬、アルバン三世は、ダミアンを見て邪な笑みになった。
すぐにその笑みを消した。
「ローレンツ候、そなたの忠誠、嬉しく思うぞ。」
「陛下に喜んで頂き、このマウノ嬉しく思います。」
ダミアンもアルバン三世も気づいていない。
マウノにしてみれば、傭兵部隊は、アルバン三世の歓心を買う手段でしかない。
アルバン三世の歓心を買えれば、後はどうでもいいのだ。
むしろ、全滅してくれた方が、戦後給料を払わずとも済む分都合がいいとも言える。
マウノは、そんな冷酷なことを考えて傭兵部隊をアルバン三世の指揮に委ねたのだ。
「スヴァールのアズレート王は、即位してすぐにビエールイ公国を併合しておる。余も負けてはおれぬ。イスファハーン帝国との国境を我が国優位に策定するにとどめず、帝国領を奪ってやろうぞ。」
そんな内心を知らぬアルバン三世は、野望を膨らませる。
「陛下ならばできましょう。」
マウノは、阿諛追従を言う。
「ローレンツ候も賛同してくれるか。他の将軍や貴族どもは、慎重にと言うばかりで頼りにならぬ。」
「このマウノ、陛下のために微力を尽くします。」
「ローレンツ候、今年の秋にでも出陣しよう。」
「秋の出陣ですか?」
「収穫が終わり次第、になるであろう。」
来るべきものが来た。
マウノは、緊張するのを自覚した。
「ところで、傭兵部隊はどの程度の数になる?」
「今現在、二千ですが、出陣前までには五千を揃えるように致します。」
今、三千も増やすと傭兵の給与などの負担が増えるだけで意味がない。
出陣が秋の収穫後ならば、それまでに集めればいい。
今いる二千の傭兵が軍の中核となり、残りの三千を動かしてくれる。
マウノは、船団の指揮官として安全な洋上で高みの見物をしていればいいのだ。
後は、肝心要のことについて交渉するだけだ。
「陛下、そろそろ支払いに関しましてお話いたしたいのですが。」
船の建造をはじめとする、物資などの調達にかかる費用は、マウノが立て替える形になっている。
傭兵部隊は、ローレンツ家の負担するのはやむを得ないが、船の建造費は支払ってもらわねばならない。
商会も、そろそろ資金繰りが危なくなっている。
「支払い?何の支払いか?」
「陛下、船の建造費をはじめとする物資などの調達費用でございますうううううぅぅ。」
突然の強烈な頭痛のせいで、語尾がおかしくなってしまった。
「おい、お前は陛下に忠誠を尽くすんだろう。」
後ろに控えていたダミアンが、強烈な頭痛のせいで床に倒れ込んだマウノを引き起こす。
「忠誠を尽くすにしても、金はひつよ……がああぁぁぁぁ。」
「そこをなんとかするのが、忠誠ってものだろうが。」
「……げ、限度が……。」
マウノは、強烈な頭痛に苛まれながら言葉を絞り出す。
「うるさい、異議を言うのは忠誠じゃない。それがわからんのか。」
「し、支払い……。」
「まだ言うか。」
「ダミアン、『鳥ノ巣』は?」
アルバン三世は、エルフ専用の拷問道具の名を出した。
「既に発動させております。」
「それでしゃべるのか。」
アルバン三世が、マウノを見る目が驚きのものに変わった。
「お……まえ……た……ちが。」
「ダミアン、こやつ好きにしゃべらせろ。」
「よろしいのですか?」
「『鳥ノ巣』は、エルフを発狂するか死に至りかねぬ程の苦痛を与えるのだろう。そんな中で正気を保って何を言おうとするのか、興味がある。」
「かしこまりました。」
ダミアンは、マウノを背後から押し倒し両腕の関節を極める。
その上で、「鳥ノ巣」を停止させた。
「おい、大人しくしゃべるだけにしろよ。下手なことをすると殺す。」
ダミアンは格闘技も鍛練している。
「いいな、腕をほどいても、首を素早くへし折ってやるからな。」
耳元で警告を与える。
「わかった。」
マウノにしても暴力に訴えるつもりはない。そういうことは苦手なのだ。
「陛下、ローレンツ家の財力にも限度があります。何らかの支払いが無ければ、商会は破綻します。」
「そうなのか、ダミアン。」
「私にはわかりかねますが、商会の幹部どもがそう言って不満を漏らしているには確かです。」
「ローレンツ候、支払い無くばどうなるのだ?」
「商会は、スヴァールやバーデン帝国と交易しております。輸入に対する支払いができぬ以上、今後の取引ができなくなりますので、商会は倒産します。」
「ローレンツ家の資産は?」
「とうにつぎ込んでおります。」
嘘ではない。もともと父コンラートも兄リクも贅沢に興味がなく、ローレンツ家は大した資産を持っていない。
あるのは広大な森林くらいだ。
「言わせてもらうが、あんたらがローレンツ家の資産や商会を乗っ取っても上手く機能させられるか?」
その辺のことは、マウノは自信を持って言えた。
広大な森林から得られる材木を持って商売して利益を上げる。
それができるのは自分だ。
アルバン三世やダミアンにできるはずもない。
「ここは俺の言う通りにしないと、秋の出陣前に、せっかくの船団も傭兵部隊もガタガタになるぞ。」
「黙れ。」
ダミアンが足でマウノの頭を踏みつけ、床に這いつくばらせる。
「貴様、陛下になんと言う口を。」
「どうとでもするがいい。暴力で金は生まれん。金無くして何ができる?」
「黙れ、これ以上減らず口を叩くなら。」
ダミアンは、マウノを踏みつける足に力を込める。
「どうにでもしろ。これ以上資金を投じ続ければ商会もローレンツ家も破産する。それくらいなら死んだ方がマシだ。」
マウノの偽らざる本音だった。
戦闘技術は父や兄に及ばぬマウノにとって、商会を上手く運営し利益を上げることだけがプライドの拠り所だった。
商会を破産させるくらいなら、本気で自殺するつもりである。
「もういい、ダミアン。」
「陛下、しかしこやつ陛下に無礼な口を。」
「よいと申した。」
「はっ。」
そう言われては、ダミアンは逆らえない。
「ローレンツ候、支払いは金でなく別のもので構わぬか?」
「構いませぬが、何を。」
「カタランヌ山脈裾野の森林の管理をローレンツ商会に委ねる。それでどうだ?」
「それならば。」
マウノの顔が明るくなった。
近年、伐採が進んではいるが、まだ十分な森林資源が残る森林である。
ローレンツ商会の林業部門のノウハウを以てすれば、巨大な富を生み出せる。
マウノにはその自信があった。
「では、秋の出陣に向け準備を進めよ、よいな。」
「かしこまりました。」
「年明け早々に提出しました計画通りに進んでおります。」
「そうであるか。」
「陛下からの助言に従い、東方大陸より傭兵を雇い入れたことが功を奏しました。」
「傭兵を雇入れたことが?」
アルバン三世には、傭兵と造船の関係が把握できず聞き返した。
「はい、東方大陸バーデン帝国の戦士は、築城のために木工に秀でており、木の伐採や加工に力を発揮してくれたのです。」
傭兵たちは、荒っぽくはあるが、武器となる軍船の建造には積極的に力を発揮してくれた。マウノにしてみればうれしい誤算だった。
「それは構わぬが、戦場において十分な働きをするのであろうな?」
「それはもちろん。彼らは戦場で功績を上げることを願っており、そのための準備になるならと協力してくれておるのであります。」
「それならばいいが。」
「何か懸念が?」
「うむ、築城に秀でるのは構わぬが、城に籠って戦わぬ、ということはあるまいな?」
「大丈夫でしょう。彼らは功績を上げるために来ているのです。城に籠っては功績を上げることはできません。それに。」
「それに?」
「首一つに金貨1枚、指揮官クラスだと10枚、将軍クラスだと金貨100枚の報酬を約束しております。彼らは目の色を変えておりました。」
「なれば問題はないか。」
「はい。陛下。ローレンツ家の傭兵部隊、陛下の指揮にて存分にお使いください。私は、補給船団の指揮官として洋上におりますので、部隊のこと陛下に委ねとうございます。」
「よかろう、ローレンツ候の傭兵部隊には先鋒を命じよう。」
「それは彼らも喜びましょう。」
なんて会話だ。
マウノの後ろに控えているダミアンにしてみれば笑うしかない。
アルバン三世は、マウノが金を投じて集めた傭兵部隊を危険な部署に配置し、使い潰すつもりであることをダミアンは知っている。
それを知らず、傭兵部隊が活躍できると喜ぶあたり、所詮軍事に関しては素人か。
ダミアンは、嘲笑を隠さなかった。
マウノを挟んでアルバン三世と目を合わせる。
一瞬、アルバン三世は、ダミアンを見て邪な笑みになった。
すぐにその笑みを消した。
「ローレンツ候、そなたの忠誠、嬉しく思うぞ。」
「陛下に喜んで頂き、このマウノ嬉しく思います。」
ダミアンもアルバン三世も気づいていない。
マウノにしてみれば、傭兵部隊は、アルバン三世の歓心を買う手段でしかない。
アルバン三世の歓心を買えれば、後はどうでもいいのだ。
むしろ、全滅してくれた方が、戦後給料を払わずとも済む分都合がいいとも言える。
マウノは、そんな冷酷なことを考えて傭兵部隊をアルバン三世の指揮に委ねたのだ。
「スヴァールのアズレート王は、即位してすぐにビエールイ公国を併合しておる。余も負けてはおれぬ。イスファハーン帝国との国境を我が国優位に策定するにとどめず、帝国領を奪ってやろうぞ。」
そんな内心を知らぬアルバン三世は、野望を膨らませる。
「陛下ならばできましょう。」
マウノは、阿諛追従を言う。
「ローレンツ候も賛同してくれるか。他の将軍や貴族どもは、慎重にと言うばかりで頼りにならぬ。」
「このマウノ、陛下のために微力を尽くします。」
「ローレンツ候、今年の秋にでも出陣しよう。」
「秋の出陣ですか?」
「収穫が終わり次第、になるであろう。」
来るべきものが来た。
マウノは、緊張するのを自覚した。
「ところで、傭兵部隊はどの程度の数になる?」
「今現在、二千ですが、出陣前までには五千を揃えるように致します。」
今、三千も増やすと傭兵の給与などの負担が増えるだけで意味がない。
出陣が秋の収穫後ならば、それまでに集めればいい。
今いる二千の傭兵が軍の中核となり、残りの三千を動かしてくれる。
マウノは、船団の指揮官として安全な洋上で高みの見物をしていればいいのだ。
後は、肝心要のことについて交渉するだけだ。
「陛下、そろそろ支払いに関しましてお話いたしたいのですが。」
船の建造をはじめとする、物資などの調達にかかる費用は、マウノが立て替える形になっている。
傭兵部隊は、ローレンツ家の負担するのはやむを得ないが、船の建造費は支払ってもらわねばならない。
商会も、そろそろ資金繰りが危なくなっている。
「支払い?何の支払いか?」
「陛下、船の建造費をはじめとする物資などの調達費用でございますうううううぅぅ。」
突然の強烈な頭痛のせいで、語尾がおかしくなってしまった。
「おい、お前は陛下に忠誠を尽くすんだろう。」
後ろに控えていたダミアンが、強烈な頭痛のせいで床に倒れ込んだマウノを引き起こす。
「忠誠を尽くすにしても、金はひつよ……がああぁぁぁぁ。」
「そこをなんとかするのが、忠誠ってものだろうが。」
「……げ、限度が……。」
マウノは、強烈な頭痛に苛まれながら言葉を絞り出す。
「うるさい、異議を言うのは忠誠じゃない。それがわからんのか。」
「し、支払い……。」
「まだ言うか。」
「ダミアン、『鳥ノ巣』は?」
アルバン三世は、エルフ専用の拷問道具の名を出した。
「既に発動させております。」
「それでしゃべるのか。」
アルバン三世が、マウノを見る目が驚きのものに変わった。
「お……まえ……た……ちが。」
「ダミアン、こやつ好きにしゃべらせろ。」
「よろしいのですか?」
「『鳥ノ巣』は、エルフを発狂するか死に至りかねぬ程の苦痛を与えるのだろう。そんな中で正気を保って何を言おうとするのか、興味がある。」
「かしこまりました。」
ダミアンは、マウノを背後から押し倒し両腕の関節を極める。
その上で、「鳥ノ巣」を停止させた。
「おい、大人しくしゃべるだけにしろよ。下手なことをすると殺す。」
ダミアンは格闘技も鍛練している。
「いいな、腕をほどいても、首を素早くへし折ってやるからな。」
耳元で警告を与える。
「わかった。」
マウノにしても暴力に訴えるつもりはない。そういうことは苦手なのだ。
「陛下、ローレンツ家の財力にも限度があります。何らかの支払いが無ければ、商会は破綻します。」
「そうなのか、ダミアン。」
「私にはわかりかねますが、商会の幹部どもがそう言って不満を漏らしているには確かです。」
「ローレンツ候、支払い無くばどうなるのだ?」
「商会は、スヴァールやバーデン帝国と交易しております。輸入に対する支払いができぬ以上、今後の取引ができなくなりますので、商会は倒産します。」
「ローレンツ家の資産は?」
「とうにつぎ込んでおります。」
嘘ではない。もともと父コンラートも兄リクも贅沢に興味がなく、ローレンツ家は大した資産を持っていない。
あるのは広大な森林くらいだ。
「言わせてもらうが、あんたらがローレンツ家の資産や商会を乗っ取っても上手く機能させられるか?」
その辺のことは、マウノは自信を持って言えた。
広大な森林から得られる材木を持って商売して利益を上げる。
それができるのは自分だ。
アルバン三世やダミアンにできるはずもない。
「ここは俺の言う通りにしないと、秋の出陣前に、せっかくの船団も傭兵部隊もガタガタになるぞ。」
「黙れ。」
ダミアンが足でマウノの頭を踏みつけ、床に這いつくばらせる。
「貴様、陛下になんと言う口を。」
「どうとでもするがいい。暴力で金は生まれん。金無くして何ができる?」
「黙れ、これ以上減らず口を叩くなら。」
ダミアンは、マウノを踏みつける足に力を込める。
「どうにでもしろ。これ以上資金を投じ続ければ商会もローレンツ家も破産する。それくらいなら死んだ方がマシだ。」
マウノの偽らざる本音だった。
戦闘技術は父や兄に及ばぬマウノにとって、商会を上手く運営し利益を上げることだけがプライドの拠り所だった。
商会を破産させるくらいなら、本気で自殺するつもりである。
「もういい、ダミアン。」
「陛下、しかしこやつ陛下に無礼な口を。」
「よいと申した。」
「はっ。」
そう言われては、ダミアンは逆らえない。
「ローレンツ候、支払いは金でなく別のもので構わぬか?」
「構いませぬが、何を。」
「カタランヌ山脈裾野の森林の管理をローレンツ商会に委ねる。それでどうだ?」
「それならば。」
マウノの顔が明るくなった。
近年、伐採が進んではいるが、まだ十分な森林資源が残る森林である。
ローレンツ商会の林業部門のノウハウを以てすれば、巨大な富を生み出せる。
マウノにはその自信があった。
「では、秋の出陣に向け準備を進めよ、よいな。」
「かしこまりました。」
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