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貧民街に行ってから3週間後。
今日も、クルス王子との婚約披露の場で知り合ったヒメネス伯爵の令嬢、イルダ様とともに化粧の研究に励んでいます。
「やっぱり、この筆の方がいいわね。」
イルダ様が手にしている丸筆は、父親であるヒメネス伯爵の絵筆です。
使われている毛の太さが不揃いな筆ですが、ファンデーションを塗るのにいいのだそうです。
「これで塗ると薄く塗れるのよ。だから見栄えもいいし、おまけに崩れにくいわ。」
それは重要な要素ですね。
「ただ、もっと太いものが欲しいわね。」
「それも太目の筆なんだけどね。」
「そうかもしれませんが、もっと太目の筆だと楽に塗れます。お父様、どこで買ったか教えて下さい。」
「デルガドという画材店で買った。」
私達は、ヒメネス伯爵に教えていただいた画材店に向かいました。
エルゼに馬車の馭者をしてもらって。
アズナールとオラシオは、屋敷の庭の手入れ。
ウルファとイシドラは、化粧品のレシピの研究。
それぞれの理由で屋敷に残りました。
店の前で馬車から降り、エルゼに留守番をしてもらいます。
店に入り、筆を手にします。
「ダメね。これも違うわ。」
イルダ様は、置いてある筆で手のひらを撫でては、戻しを繰り返します。
「どうもしっくりこないのよ。感触が違いすぎるわ。」
「作った職人が違うのでしょう。」
誰が作ったのかは、店の人に聞くしかないでしょう。
「違うだろっ!ふざけんなよっ!」
そう思った時、店内に響く聞き覚えのある声。
ひょっとして。
私が、声のする方に行ってみました。
そこにいたのは、店員とおぼしき男と、それとやりあっているカリストに兄妹らしき男の子と女の子でした。
兄妹に見覚えがあります。
確か慈善事業で見かけたバジリオ君とアナちゃんの兄弟だ。
「おい、貧民街のガキのくせに、いちゃもんつけようってのか、あぁ。」
「何がいちゃもんだ。金を誤魔化そうとするんじゃねえよ!」
「そうだ、どう考えても筆1本銅貨13枚、9本なら117枚だろう!それを110枚って、オイラ達を貧民街の子だと思ってなめるな!」
バジリオ君の方も、論争に参戦してます。
「あぁん、大人が間違ってるってのか!」
バンッとカウンターを叩く音は大きい。
男は、大柄ではありませんが、結構な力持ちのようです。
「間違ってるだろう。バジリオの計算が正しい。13×9は117だ。」
カリスト君の言う通りです。明らかに男の計算は間違っている。
「ちょっと待って、あなた、計算明らかに間違っているじゃない。筆1本で銅貨13枚なら9本で117枚。カリスト君が正しいわよ。そんなんでよく商売ができるわね。」
正しい計算は商売の基本、そうお父様から叩き込まれている身として、一言言わずにおれませんでした。
「なんだ、おまえ、このガキどもの仲間か。」
「知り合いよ。ちょっと聞きたいことがあるんだけど。」
「はっ、このクソガキの知り合いだぁ。失せな。」
「失せなって何よ、ちょっと聞きたいことがあるんだけど。」
「黙れ、こんなガキどもの知り合いなんぞ相手できるか。」
そう言って店員は、カウンターに置かれている筆を集めます。
集めた筆をそのまま後ろの棚に片づけます。
「おい、待て!相手しねえなら筆返せ!」
バジリオ君が怒鳴ります。
「やかましい、迷惑料だ!」
「何言ってるの?でたらめな計算して、あげくに取り上げようなんて、どういう商売してるの!」
「うるせえ、ガキが、黙ってろ!」
「何ですって!」
黙ってられるわけありません。
こんなでたらめな商売、見逃すわけにはいきません。
「あんたね、まともに計算できないで正しい帳簿がつけられるの?正確な帳簿無しに商売なんてできないんだからね。」
お父様が商売に興味を示した私に向かって、最初に言った言葉。
「帳簿は、毎日正確につけなさい。」
「どうして?」
ちょっと幼かった私の質問にお父様は、丁寧に教えてくれました。
「正確な帳簿があれば、自分の手持ち資金と資産を知り、無駄のない商売ができる。できることなら、取引の都度、帳簿に記入することが理想だ。取引相手に数字を確認できるからね。」
「毎日やるの?」
「毎日、正確に、数字をきちんと合わせること。それができないなら商売はできないよ。」
「商売したいから頑張る。」
そして、お父様からお小遣いをもらい、お小遣い帳をつけることから始めました。
クルス王子の婚約者となってから、結構なお金を必要になるだろうからと貰っていますが、それだってちゃんと帳簿につけています。
それに反するような、それ以前に人の物を勝手に取り上げるような真似を見過ごすなんてできません。
泥棒や強盗の類じゃないですか!
「お金を誤魔化すわ、物を取り上げるわ、この店は、悪党の巣なのかしら!?」
「言わせておきゃあ、貧民街のガキがあ!」
カウンターから男が出てきます。
「このアマぁ!」
拳を振りかぶった。
殴られる!
そう思って身構えた瞬間、私の前に誰かが割り込んできました。
バジリオ君です。
「女の子に手を上げるな!」
そう言って、バジリオ君は、男のみぞおちに肩からぶつかっていきました。
「ぐふ。」
さすがにダメージがあったようで、半歩下がってます。
「このガキぃ。」
男は、今度はバジリオ君を睨みつけます。
「お兄ちゃん。」
「こっち来るな、アナ。家みたいにじっとしてろ。」
「無茶するなよ、バジリオ。」
「カリスト、アナを押さえててくれ。」
バジリオ君、この男とやりあう気?
あんまり背が高くないし、やせっぽっちで、喧嘩強そうに見えないんだけど。
「大人とまっとうにやれると思うなよ!」
男がバジリオ君に殴りかかります。
バジリオ君は、その拳をかわして再度体当たりをしようとします。
だが、男はそれを読んでいたようで、バジリオ君を膝で蹴りました。
「バジリオ!」
「こんくらい、へい……。」
離れたバジリオを、男は足を伸ばして蹴ります。
蹴り足は、腹にあたり、バジリオ君は、腹を押さえながら尻餅をつきました。
「ふん、一度うまくいったからって、二度も同じ攻撃を受けるか、ガキが。」
男がバジリオ君に殴り掛かった瞬間、私の背後から誰かが男に襲い掛かりました。
今度は、男が尻餅をつかされました。
「エルゼ。」
馬車にいるはずのエルゼの仕業でした。
風のようなスピードで男に迫り、鼻っ柱にパンチを見舞ってくれたのです。
「お嬢様の声がしたので。」
「ありがと。」
私に何かあっては、と駆けつけ、バジリオ君を助けてくれたようです。
「なんだ、てめ……。」
男はエルゼに睨みつけられ口の動きが止まります。
長身で美人のエルゼに、圧かけられて平常心保てる人は、そういません。
男も例外では無いようで。
「貴方達、この筆、貴方達が作ったのかしら。」
いつの間にかカウンターの中に入っていたイルダ様が、筆を手にしています。
「おい、あんた。」
「貴方などに、『あんた』などと呼ばれる言われはありませんわ。」
ピシャッと言い放つあたりは、流石に伯爵家令嬢。
エルゼとは、また違った圧があります。
「さぁ、貴方達の筆でしょう。お取りなさいな。」
そう言ってイルダ様は、筆をカウンターに置きます。
「お姉ちゃん、ありがとう。」
そう言ってアナちゃんが、筆を受け取ります。
「この、てめえら、どいつもこいつもオレの店から出ていけ!」
オレの店?
ひょっとして、この男が店長のデルガド?
カリスト君の顔が変わりました。
「そ、そんな。」
「うるせえっ、出て行かねえと、警備の兵を呼ぶぞ!」
今日も、クルス王子との婚約披露の場で知り合ったヒメネス伯爵の令嬢、イルダ様とともに化粧の研究に励んでいます。
「やっぱり、この筆の方がいいわね。」
イルダ様が手にしている丸筆は、父親であるヒメネス伯爵の絵筆です。
使われている毛の太さが不揃いな筆ですが、ファンデーションを塗るのにいいのだそうです。
「これで塗ると薄く塗れるのよ。だから見栄えもいいし、おまけに崩れにくいわ。」
それは重要な要素ですね。
「ただ、もっと太いものが欲しいわね。」
「それも太目の筆なんだけどね。」
「そうかもしれませんが、もっと太目の筆だと楽に塗れます。お父様、どこで買ったか教えて下さい。」
「デルガドという画材店で買った。」
私達は、ヒメネス伯爵に教えていただいた画材店に向かいました。
エルゼに馬車の馭者をしてもらって。
アズナールとオラシオは、屋敷の庭の手入れ。
ウルファとイシドラは、化粧品のレシピの研究。
それぞれの理由で屋敷に残りました。
店の前で馬車から降り、エルゼに留守番をしてもらいます。
店に入り、筆を手にします。
「ダメね。これも違うわ。」
イルダ様は、置いてある筆で手のひらを撫でては、戻しを繰り返します。
「どうもしっくりこないのよ。感触が違いすぎるわ。」
「作った職人が違うのでしょう。」
誰が作ったのかは、店の人に聞くしかないでしょう。
「違うだろっ!ふざけんなよっ!」
そう思った時、店内に響く聞き覚えのある声。
ひょっとして。
私が、声のする方に行ってみました。
そこにいたのは、店員とおぼしき男と、それとやりあっているカリストに兄妹らしき男の子と女の子でした。
兄妹に見覚えがあります。
確か慈善事業で見かけたバジリオ君とアナちゃんの兄弟だ。
「おい、貧民街のガキのくせに、いちゃもんつけようってのか、あぁ。」
「何がいちゃもんだ。金を誤魔化そうとするんじゃねえよ!」
「そうだ、どう考えても筆1本銅貨13枚、9本なら117枚だろう!それを110枚って、オイラ達を貧民街の子だと思ってなめるな!」
バジリオ君の方も、論争に参戦してます。
「あぁん、大人が間違ってるってのか!」
バンッとカウンターを叩く音は大きい。
男は、大柄ではありませんが、結構な力持ちのようです。
「間違ってるだろう。バジリオの計算が正しい。13×9は117だ。」
カリスト君の言う通りです。明らかに男の計算は間違っている。
「ちょっと待って、あなた、計算明らかに間違っているじゃない。筆1本で銅貨13枚なら9本で117枚。カリスト君が正しいわよ。そんなんでよく商売ができるわね。」
正しい計算は商売の基本、そうお父様から叩き込まれている身として、一言言わずにおれませんでした。
「なんだ、おまえ、このガキどもの仲間か。」
「知り合いよ。ちょっと聞きたいことがあるんだけど。」
「はっ、このクソガキの知り合いだぁ。失せな。」
「失せなって何よ、ちょっと聞きたいことがあるんだけど。」
「黙れ、こんなガキどもの知り合いなんぞ相手できるか。」
そう言って店員は、カウンターに置かれている筆を集めます。
集めた筆をそのまま後ろの棚に片づけます。
「おい、待て!相手しねえなら筆返せ!」
バジリオ君が怒鳴ります。
「やかましい、迷惑料だ!」
「何言ってるの?でたらめな計算して、あげくに取り上げようなんて、どういう商売してるの!」
「うるせえ、ガキが、黙ってろ!」
「何ですって!」
黙ってられるわけありません。
こんなでたらめな商売、見逃すわけにはいきません。
「あんたね、まともに計算できないで正しい帳簿がつけられるの?正確な帳簿無しに商売なんてできないんだからね。」
お父様が商売に興味を示した私に向かって、最初に言った言葉。
「帳簿は、毎日正確につけなさい。」
「どうして?」
ちょっと幼かった私の質問にお父様は、丁寧に教えてくれました。
「正確な帳簿があれば、自分の手持ち資金と資産を知り、無駄のない商売ができる。できることなら、取引の都度、帳簿に記入することが理想だ。取引相手に数字を確認できるからね。」
「毎日やるの?」
「毎日、正確に、数字をきちんと合わせること。それができないなら商売はできないよ。」
「商売したいから頑張る。」
そして、お父様からお小遣いをもらい、お小遣い帳をつけることから始めました。
クルス王子の婚約者となってから、結構なお金を必要になるだろうからと貰っていますが、それだってちゃんと帳簿につけています。
それに反するような、それ以前に人の物を勝手に取り上げるような真似を見過ごすなんてできません。
泥棒や強盗の類じゃないですか!
「お金を誤魔化すわ、物を取り上げるわ、この店は、悪党の巣なのかしら!?」
「言わせておきゃあ、貧民街のガキがあ!」
カウンターから男が出てきます。
「このアマぁ!」
拳を振りかぶった。
殴られる!
そう思って身構えた瞬間、私の前に誰かが割り込んできました。
バジリオ君です。
「女の子に手を上げるな!」
そう言って、バジリオ君は、男のみぞおちに肩からぶつかっていきました。
「ぐふ。」
さすがにダメージがあったようで、半歩下がってます。
「このガキぃ。」
男は、今度はバジリオ君を睨みつけます。
「お兄ちゃん。」
「こっち来るな、アナ。家みたいにじっとしてろ。」
「無茶するなよ、バジリオ。」
「カリスト、アナを押さえててくれ。」
バジリオ君、この男とやりあう気?
あんまり背が高くないし、やせっぽっちで、喧嘩強そうに見えないんだけど。
「大人とまっとうにやれると思うなよ!」
男がバジリオ君に殴りかかります。
バジリオ君は、その拳をかわして再度体当たりをしようとします。
だが、男はそれを読んでいたようで、バジリオ君を膝で蹴りました。
「バジリオ!」
「こんくらい、へい……。」
離れたバジリオを、男は足を伸ばして蹴ります。
蹴り足は、腹にあたり、バジリオ君は、腹を押さえながら尻餅をつきました。
「ふん、一度うまくいったからって、二度も同じ攻撃を受けるか、ガキが。」
男がバジリオ君に殴り掛かった瞬間、私の背後から誰かが男に襲い掛かりました。
今度は、男が尻餅をつかされました。
「エルゼ。」
馬車にいるはずのエルゼの仕業でした。
風のようなスピードで男に迫り、鼻っ柱にパンチを見舞ってくれたのです。
「お嬢様の声がしたので。」
「ありがと。」
私に何かあっては、と駆けつけ、バジリオ君を助けてくれたようです。
「なんだ、てめ……。」
男はエルゼに睨みつけられ口の動きが止まります。
長身で美人のエルゼに、圧かけられて平常心保てる人は、そういません。
男も例外では無いようで。
「貴方達、この筆、貴方達が作ったのかしら。」
いつの間にかカウンターの中に入っていたイルダ様が、筆を手にしています。
「おい、あんた。」
「貴方などに、『あんた』などと呼ばれる言われはありませんわ。」
ピシャッと言い放つあたりは、流石に伯爵家令嬢。
エルゼとは、また違った圧があります。
「さぁ、貴方達の筆でしょう。お取りなさいな。」
そう言ってイルダ様は、筆をカウンターに置きます。
「お姉ちゃん、ありがとう。」
そう言ってアナちゃんが、筆を受け取ります。
「この、てめえら、どいつもこいつもオレの店から出ていけ!」
オレの店?
ひょっとして、この男が店長のデルガド?
カリスト君の顔が変わりました。
「そ、そんな。」
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