14 / 59
第一章 終わり。そして、新たな道へ。
Ep.2.0-① 残念系女神様と真実。-①
しおりを挟む
驚いて声が聞こえた方に振り向く。
するとそこには言葉では表せないほどに透き通った白い髪と真っ白な肌の美しい、だがしかし、何か不思議な、違和感のある雰囲気をまとった女性が立っていた。
あまりの美しさに数秒フリーズして、見つめてしまう。
今までこんなに美しい女性は、二次元や、モデル以外では佐川さんぐらいしか見たことがない。
だが、佐川さんの可愛い、あどけない感じの美しさとは違い、高潔で、凛とした美しさだ。
体はすらりと細いのに出るとこ出てて……。
その時、気がついた。
その女性の後ろに何かが付いている。
いや、生えていると言った方が妥当だろうか。
まるで、白鳥や天使の羽のような……。
ん?
羽?
え?
どういう事?
っていうかさっきの”元”霞ヶ浦佑介っていう事はやっぱり、俺……。
頭の奥の方では理解しているのに、表面に出てこないような感覚。
すると、目の前の女性が口を開いた。
「失礼しました。
自己紹介が遅れましたね。
私、この度貴方の“転生“を担当させていただくこととなりました。
ルアンメシアと申します。
まあ、俗に言う女神ってやつです。
早速ですが、まず死因についての確認と、来世での“技能”の選択を……」
ちょ、ちょ、ちょっと!
いっぺんに捲し立てないでくれよ!
情報量多いって!
え、何?
“転生“?
俺死んだの?
女神?
何?
あれ?
あのアニメとかラノベとかの?
死因?
“技能“?
カレーうどん?
何それ美味しいの?
変にあたふたしてしまう。
おそらく客観的に今の俺を見たら、さぞかしとてつもなくキモいのだろう。
俺がそんな状態なことに気がついたのか、ルアンメシアさんは、
「す、すいません!
私ったら、つい。
いつもの癖なんです。
毎回毎回変に緊張しちゃって変にカッコつけようとするんですけど、うまくいかなくて。」
「は、はあ。」
どうにかして自分を落ち着ける。
「本当にごめんなさい!
ま、まあ、まずは座ってお話しましょう。」
ルアンメシアさんが指を刺した先のほうへ振り向く。
すると、先ほどまで何もなかった場所にいつの間にかおしゃれなガーデンテーブルと椅子が置かれており、いつの間にか周りは、テレビかなんかで見たことがあるようなおしゃれな温室に変わっていた。
ルアンメシアさんに促され、椅子に腰掛ける。
「どうぞ。」
ルアンメシアさんはいつの間に用意したティーセットで紅茶を淹れてくれていた。
恐る恐る口をつける。
とても温かかった。
「美味しい。」
思わず声が出てしまった。
「よかった。」
ルアンメシアさんがフフフと笑っっていた。
ほっと一息ついたところで、ルアンメシアさんは話し始めた。
「先程は取り乱してしまいすいませんでした。
ええと、まずは、“転生“についてお話ししますね。
まあ、すっっっごく端的にざっくり言うと、貴方が抽選に当たって、転生する権利を得たと言うことですね。」
「すっっっごく端的にざっくりなんですね。」
「はい。
すっっっっっごく端的にざっくりです。
もっとしっかり言うと、最高神審議会で魂の裁判が行われて、適正診断があってとか色々あるんですけどね。
まあ、ぶっちゃけ、すっごくどうでもいいですし、私もきちんと覚えていないので。
あははは。」
おいおいこの人大丈夫なのかよ。
あはははじゃないだろ。
でも、笑ってる顔とか、花のようですっごく可愛い。
どうやらルアンメシアさんはポンコツ残念系美人のようだ。
「では、次に、死因、そして、心残りの確認ですね。」
ルアンメシアさんの顔が真面目になり、空気が重くなる。
俺もなごみ始めていた心も急に引き締まる。
「貴方は、同級生だった榊原玄弥に駅のホームで押され、ちょうど来ていた電車に撥ねられ、殺された。
間違い無いですね。」
「……はい……。
でも、なんで殺されたのか、全く分からないんです。
心当たりもないですし。」
そう、榊原に怒りや憎しみを抱く前に、何故殺されたのか“分からない“のだ。
「それは……。
聞きますか?」
「わ、分かるんですか?」
「はい、まあ、一応。
でも、碌な理由じゃ無いですよ。
あの榊原という少年の動機は単純に逆恨みですね。
私はああいうタイプの人大嫌いです。」
ルアンメシアさんは苦虫を潰したかのような、心底不快そうな顔をした。
「その、逆恨みって一体?」
「貴方も知っていますね?
榊原という少年が、文化祭、つまり貴方が霞ヶ浦佑介の人生に幕を閉じたあの日、貴方も恋していた佐川亜理紗という方に想いを伝えようとしていたことを。」
「はい。」
もちろん知ってはいるが一体そのことと俺の死に一体なんの関係があるというのだろうか。
***
おはよう御座います!寝不足かましまくりな、錦木れるむです。
眠いですねー。
今日中にn番外編Ep.1.5の現在投稿してある分を全部投下するので、よろしくお願いします!
ご気軽にコメントお願い致します。必ず返信させていただきます。応援、感想コメント頂けると嬉しいです。また、表現や、言葉などに間違えなどがあったら指摘してくださるとありがたいです。よろしければ、お気に入りをよろしくお願いいたします!
するとそこには言葉では表せないほどに透き通った白い髪と真っ白な肌の美しい、だがしかし、何か不思議な、違和感のある雰囲気をまとった女性が立っていた。
あまりの美しさに数秒フリーズして、見つめてしまう。
今までこんなに美しい女性は、二次元や、モデル以外では佐川さんぐらいしか見たことがない。
だが、佐川さんの可愛い、あどけない感じの美しさとは違い、高潔で、凛とした美しさだ。
体はすらりと細いのに出るとこ出てて……。
その時、気がついた。
その女性の後ろに何かが付いている。
いや、生えていると言った方が妥当だろうか。
まるで、白鳥や天使の羽のような……。
ん?
羽?
え?
どういう事?
っていうかさっきの”元”霞ヶ浦佑介っていう事はやっぱり、俺……。
頭の奥の方では理解しているのに、表面に出てこないような感覚。
すると、目の前の女性が口を開いた。
「失礼しました。
自己紹介が遅れましたね。
私、この度貴方の“転生“を担当させていただくこととなりました。
ルアンメシアと申します。
まあ、俗に言う女神ってやつです。
早速ですが、まず死因についての確認と、来世での“技能”の選択を……」
ちょ、ちょ、ちょっと!
いっぺんに捲し立てないでくれよ!
情報量多いって!
え、何?
“転生“?
俺死んだの?
女神?
何?
あれ?
あのアニメとかラノベとかの?
死因?
“技能“?
カレーうどん?
何それ美味しいの?
変にあたふたしてしまう。
おそらく客観的に今の俺を見たら、さぞかしとてつもなくキモいのだろう。
俺がそんな状態なことに気がついたのか、ルアンメシアさんは、
「す、すいません!
私ったら、つい。
いつもの癖なんです。
毎回毎回変に緊張しちゃって変にカッコつけようとするんですけど、うまくいかなくて。」
「は、はあ。」
どうにかして自分を落ち着ける。
「本当にごめんなさい!
ま、まあ、まずは座ってお話しましょう。」
ルアンメシアさんが指を刺した先のほうへ振り向く。
すると、先ほどまで何もなかった場所にいつの間にかおしゃれなガーデンテーブルと椅子が置かれており、いつの間にか周りは、テレビかなんかで見たことがあるようなおしゃれな温室に変わっていた。
ルアンメシアさんに促され、椅子に腰掛ける。
「どうぞ。」
ルアンメシアさんはいつの間に用意したティーセットで紅茶を淹れてくれていた。
恐る恐る口をつける。
とても温かかった。
「美味しい。」
思わず声が出てしまった。
「よかった。」
ルアンメシアさんがフフフと笑っっていた。
ほっと一息ついたところで、ルアンメシアさんは話し始めた。
「先程は取り乱してしまいすいませんでした。
ええと、まずは、“転生“についてお話ししますね。
まあ、すっっっごく端的にざっくり言うと、貴方が抽選に当たって、転生する権利を得たと言うことですね。」
「すっっっごく端的にざっくりなんですね。」
「はい。
すっっっっっごく端的にざっくりです。
もっとしっかり言うと、最高神審議会で魂の裁判が行われて、適正診断があってとか色々あるんですけどね。
まあ、ぶっちゃけ、すっごくどうでもいいですし、私もきちんと覚えていないので。
あははは。」
おいおいこの人大丈夫なのかよ。
あはははじゃないだろ。
でも、笑ってる顔とか、花のようですっごく可愛い。
どうやらルアンメシアさんはポンコツ残念系美人のようだ。
「では、次に、死因、そして、心残りの確認ですね。」
ルアンメシアさんの顔が真面目になり、空気が重くなる。
俺もなごみ始めていた心も急に引き締まる。
「貴方は、同級生だった榊原玄弥に駅のホームで押され、ちょうど来ていた電車に撥ねられ、殺された。
間違い無いですね。」
「……はい……。
でも、なんで殺されたのか、全く分からないんです。
心当たりもないですし。」
そう、榊原に怒りや憎しみを抱く前に、何故殺されたのか“分からない“のだ。
「それは……。
聞きますか?」
「わ、分かるんですか?」
「はい、まあ、一応。
でも、碌な理由じゃ無いですよ。
あの榊原という少年の動機は単純に逆恨みですね。
私はああいうタイプの人大嫌いです。」
ルアンメシアさんは苦虫を潰したかのような、心底不快そうな顔をした。
「その、逆恨みって一体?」
「貴方も知っていますね?
榊原という少年が、文化祭、つまり貴方が霞ヶ浦佑介の人生に幕を閉じたあの日、貴方も恋していた佐川亜理紗という方に想いを伝えようとしていたことを。」
「はい。」
もちろん知ってはいるが一体そのことと俺の死に一体なんの関係があるというのだろうか。
***
おはよう御座います!寝不足かましまくりな、錦木れるむです。
眠いですねー。
今日中にn番外編Ep.1.5の現在投稿してある分を全部投下するので、よろしくお願いします!
ご気軽にコメントお願い致します。必ず返信させていただきます。応援、感想コメント頂けると嬉しいです。また、表現や、言葉などに間違えなどがあったら指摘してくださるとありがたいです。よろしければ、お気に入りをよろしくお願いいたします!
0
お気に入りに追加
28
あなたにおすすめの小説
男女比崩壊世界で逆ハーレムを
クロウ
ファンタジー
いつからか女性が中々生まれなくなり、人口は徐々に減少する。
国は女児が生まれたら報告するようにと各地に知らせを出しているが、自身の配偶者にするためにと出生を報告しない事例も少なくない。
女性の誘拐、売買、監禁は厳しく取り締まられている。
地下に監禁されていた主人公を救ったのはフロムナード王国の最精鋭部隊と呼ばれる黒龍騎士団。
線の細い男、つまり細マッチョが好まれる世界で彼らのような日々身体を鍛えてムキムキな人はモテない。
しかし転生者たる主人公にはその好みには当てはまらないようで・・・・
更新再開。頑張って更新します。
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第二章シャーカ王国編
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
俺の召喚獣だけレベルアップする
摂政
ファンタジー
【第8章、始動!!】ダンジョンが現れた、現代社会のお話
主人公の冴島渉は、友人の誘いに乗って、冒険者登録を行った
しかし、彼が神から与えられたのは、一生レベルアップしない召喚獣を用いて戦う【召喚士】という力だった
それでも、渉は召喚獣を使って、見事、ダンジョンのボスを撃破する
そして、彼が得たのは----召喚獣をレベルアップさせる能力だった
この世界で唯一、召喚獣をレベルアップさせられる渉
神から与えられた制約で、人間とパーティーを組めない彼は、誰にも知られることがないまま、どんどん強くなっていく……
※召喚獣や魔物などについて、『おーぷん2ちゃんねる:にゅー速VIP』にて『おーぷん民でまじめにファンタジー世界を作ろう』で作られた世界観……というか、モンスターを一部使用して書きました!!
内容を纏めたwikiもありますので、お暇な時に一読していただければ更に楽しめるかもしれません?
https://www65.atwiki.jp/opfan/pages/1.html
神様に転生させてもらった元社畜はチート能力で異世界に革命をおこす。賢者の石の無限魔力と召喚術の組み合わせって最強では!?
不死じゃない不死鳥(ただのニワトリ)
ファンタジー
●あらすじ
ブラック企業に勤め過労死してしまった、斉藤タクマ。36歳。彼は神様によってチート能力をもらい異世界に転生をさせてもらう。
賢者の石による魔力無限と、万能な召喚獣を呼べる召喚術。この二つのチートを使いつつ、危機に瀕した猫人族達の村を発展させていく物語。だんだんと村は発展していき他の町とも交易をはじめゆくゆくは大きな大国に!?
フェンリルにスライム、猫耳少女、エルフにグータラ娘などいろいろ登場人物に振り回されながらも異世界を楽しんでいきたいと思います。
タイトル変えました。
旧題、賢者の石による無限魔力+最強召喚術による、異世界のんびりスローライフ。~猫人族の村はいずれ大国へと成り上がる~
※R15は保険です。異世界転生、内政モノです。
あまりシリアスにするつもりもありません。
またタンタンと進みますのでよろしくお願いします。
感想、お気に入りをいただけると執筆の励みになります。
よろしくお願いします。
想像以上に多くの方に読んでいただけており、戸惑っております。本当にありがとうございます。
※カクヨムさんでも連載はじめました。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
追放されてから数年間ダンジョンに篭り続けた結果、俺は死んだことになっていたので、あいつを後悔させてやることにした
チドリ正明@不労所得発売中!!
ファンタジー
世間で高い評価を集め、未来を担っていく次世代のパーティーとして名高いAランクパーティーである【月光】に所属していたゲイルは、突如として理不尽な理由でパーティーを追放されてしまった。 これ以上何を言っても無駄だと察したゲイルはパーティーリーダーであるマクロスを見返そうと、死を覚悟してダンジョンに篭り続けることにした。 それから月日が経ち、数年後。 ゲイルは危険なダンジョン内で生と死の境界線を幾度となく彷徨うことで、この世の全てを掌握できるであろう力を手に入れることに成功した。 そしてゲイルは心に秘めた復讐心に従うがままに、数年前まで活動拠点として構えていた国へ帰還すると、そこで衝撃の事実を知ることになる。 なんとゲイルは既に死んだ扱いになっており、【月光】はガラッとメンバーを変えて世界最強のパーティーと呼ばれるまで上り詰めていたのだ。 そこでゲイルはあることを思いついた。 「あいつを後悔させてやろう」 ゲイルは冒険者として最低のランクから再び冒険を始め、マクロスへの復讐を目論むのだった。
クラス転移したひきこもり、僕だけシステムがゲームと同じなんですが・・・ログアウトしたら地球に帰れるみたいです
こたろう文庫
ファンタジー
学校をズル休みしてオンラインゲームをプレイするクオンこと斉藤悠人は、登校していなかったのにも関わらずクラス転移させられた。
異世界に来たはずなのに、ステータス画面はさっきやっていたゲームそのもので…。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる