90 / 188
90:俺様王子がデレてきた
しおりを挟む
サラリとした短い金髪に、ロイヤルブルーの瞳が涼しげな目もとをいろどる。
キラキラとした、いかにも王子様然としたリオン殿下は、そのにじみ出るロイヤルオーラとあいまって、どうにも近寄りがたい雰囲気をまとっている。
さらに原作ゲームではメイン攻略キャラクターであり、わりと正義感が強めだからこそ、ある意味当て馬的立ち位置の腹黒姑息系キャラクターの原作パレルモとは、そりが合わないという設定だった。
けれど昨夜まではリオン殿下も、パレルモ様が無意識にふりまく魅了の魔法にかかっていたからこそ、無条件にかわいいと愛でていたわけで。
この世界が整合性を求めた結果なのかわからないけれど、その取りまきのひとりである俺は、これまでその原作パレルモへの嫌悪分もまとめて引き受けているかのように、リオン殿下からは蛇蝎のごとく嫌われていた。
まさか、そんなリオン殿下からわざわざ俺に話しかけてくるなんて。
いや、魅了の魔法自体は、ブレイン殿下の誘導もあって昨夜のうちに解けたとは思うけど、俺への嫌悪感がそれで減るわけでもあるまいし……。
一瞬あまりに予想外のことに呆けそうになり、あわててあたまを下げる。
「おはようございます、リオン殿下。ご心配いただきまして、ありがとうございます」
「……あのあと、兄上が無体を働いたのではないか?ツラかったなら、遠慮なく俺に言え。代わりに抗議してやるから」
……しかも、ふつうに心配されるとか、めちゃくちゃ意外だ。
「昨日の様子だと、兄上は相当な惚れ込みようだったからな。正直あんな姿、はじめて見た。だからその……今朝はよく起きられたな?昨晩の兄上はかなりしつこくて大変だったんじゃないか?」
あ、やっぱりそっちの意味での無事の確認だったか。
まぁ、朝の時点では、まちがいなく起きあがれなかったですけどね。
一応ブレイン殿下の寝室には、任意で防音の魔法が発動できるようになっているから、同じフロアとはいえども、昨夜のあれこれは聞こえていないハズ。
つーか、聞かれてたら俺のメンタルが死ぬ。
「あー……はい、そうですね……」
一瞬気まずい話題だけにごまかそうかと目が泳ぎかけたけれど、それをしても意味がないと思いなおして肯定すれば、リオン殿下からはかわいそうなものを見る目で見られた。
「やっぱり……これまで相当浮き名を流してきたせいで、うつり気なヤツだと思われがちだけど、ああ見えて兄上はものすごい一途な面もあってだな……」
「それはそうですね、よくわかります」
それはもう、隠し攻略キャラクターの持つ魅力を目のあたりにして、落とされた側になったからこそ、よくわかる。
「弟である俺の目から見て、貴様を愛でる兄上の執着は、これまでのどんな相手でも見たことがないほどだった」
と、そこでリオン殿下は言葉を区切る。
伏し目がちになるせいで、長いまつげがよく見えた。
あぁ、ブレイン殿下とは種類がちがうけど、まちがいないリオン殿下も美形だよなぁ……。
さすがは兄弟というべきか、なんてことをふと思う。
「それに……母上も言っていたように、あの場に連れてきた恋人に、紫を身につけさせていたのははじめてだったから、兄上にとって特別な存在だというのは、まちがいようもない事実だと思うぞ───まぁ、それを言うなら今もだが」
セリフ終わりに薄紫のカーディガンを羽織る俺をジッと見てくるその視線に、微妙な居心地の悪さを感じて目線をはずした。
やっぱり、リオン殿下を前にすると緊張する。
そりゃ、めちゃくちゃ嫌ってた相手が自分の兄の恋人だと紹介されたとしたら、相当複雑な心境だっただろうなぁとは思う。
なんなら、勝手にこっちが気まずくなりそうなくらいには、その気持ちはわかる。
「……昨日みたいに、笑ってはくれないのか……?」
「え……?」
うつむいたまま黙りこくる俺に、リオン殿下が問いかけてきた。
「いえ、あの、作り笑いが気持ち悪いとおっしゃられたので……」
だから下手な愛想笑いもしていないのだと、そう言外に告げる。
いくらなんでも、昨夜に言われた苦情くらいはおぼえている。
気持ち悪い、と。
面と向かってそう言われたし、その後にうっかり笑いかけてしまったときにも、微妙な対応をされた。
相手に不快感をあたえるだけになってしまうくらいなら、無愛想でも真顔のままでいたほうがいいかと思ったのに……。
「っ、その件は本当にすまなかった!あれは俺がおかしかった。別にダグラスが悪いわけでもなんでもないのに、なぜか悪く言わねばならないと思い込んでいた。本当にすまない!」
だけど思った以上に、大きな声であやまられた。
しかも、めちゃくちゃお辞儀をされるオプション付きで。
「えぇっ!?そんなリオン殿下、どうぞお顔をあげてください!」
そんな、王族の方にあやまられるとか、冗談じゃない!
教室内の視線が、一気に集まるのを感じる。
「それにその件は、昨夜のうちにあやまっていただいておりますので、どうぞお気になさらず……!」
本当になにがしたいんだよ、リオン殿下は?!
「あれから、ずっとこれまでのことをかんがえていた。本当にパレルモのわりを食うのは、いつも貴様だったが、文句ひとつ口にしていなかったと思って……」
気むずかしそうな顔をして、リオン殿下がつづける。
そりゃね、パレルモ様に文句なんて、言えるわけがないですよ。
身分差ってもんがありますし。
ついでにもう、このからだには自然と彼のワガママを聞くように刷り込まれてますから。
───そう言えたらよかったけれど、あいにくとそんなこと、言えるハズもない。
結局、あいまいな笑みを浮かべるしかできなかった。
でも。
「それだ!貴様のその寂しそうなほほえみ、それを見ると俺はこう、胸のあたりがギューッとなるんだ!」
「っ!?」
顔を真っ赤にしてさけんだリオン殿下に、息を飲む。
───デジャヴと言ったらいいんだろうか?
いや、むしろこれは例のイベントスチルを回収してしまっているアレだ。
ヒロインのベルへの好感度があがったときの、そのセリフ。
原作のほうは『その元気な笑顔』だったから、笑顔の種類はちがうけど、そんなものは些細な差だった。
いったい、どういうことなんだよ!?
昨日までのツンから一転して、急激にデレはじめたリオン殿下に、なんと言っていいかわからなかった。
キラキラとした、いかにも王子様然としたリオン殿下は、そのにじみ出るロイヤルオーラとあいまって、どうにも近寄りがたい雰囲気をまとっている。
さらに原作ゲームではメイン攻略キャラクターであり、わりと正義感が強めだからこそ、ある意味当て馬的立ち位置の腹黒姑息系キャラクターの原作パレルモとは、そりが合わないという設定だった。
けれど昨夜まではリオン殿下も、パレルモ様が無意識にふりまく魅了の魔法にかかっていたからこそ、無条件にかわいいと愛でていたわけで。
この世界が整合性を求めた結果なのかわからないけれど、その取りまきのひとりである俺は、これまでその原作パレルモへの嫌悪分もまとめて引き受けているかのように、リオン殿下からは蛇蝎のごとく嫌われていた。
まさか、そんなリオン殿下からわざわざ俺に話しかけてくるなんて。
いや、魅了の魔法自体は、ブレイン殿下の誘導もあって昨夜のうちに解けたとは思うけど、俺への嫌悪感がそれで減るわけでもあるまいし……。
一瞬あまりに予想外のことに呆けそうになり、あわててあたまを下げる。
「おはようございます、リオン殿下。ご心配いただきまして、ありがとうございます」
「……あのあと、兄上が無体を働いたのではないか?ツラかったなら、遠慮なく俺に言え。代わりに抗議してやるから」
……しかも、ふつうに心配されるとか、めちゃくちゃ意外だ。
「昨日の様子だと、兄上は相当な惚れ込みようだったからな。正直あんな姿、はじめて見た。だからその……今朝はよく起きられたな?昨晩の兄上はかなりしつこくて大変だったんじゃないか?」
あ、やっぱりそっちの意味での無事の確認だったか。
まぁ、朝の時点では、まちがいなく起きあがれなかったですけどね。
一応ブレイン殿下の寝室には、任意で防音の魔法が発動できるようになっているから、同じフロアとはいえども、昨夜のあれこれは聞こえていないハズ。
つーか、聞かれてたら俺のメンタルが死ぬ。
「あー……はい、そうですね……」
一瞬気まずい話題だけにごまかそうかと目が泳ぎかけたけれど、それをしても意味がないと思いなおして肯定すれば、リオン殿下からはかわいそうなものを見る目で見られた。
「やっぱり……これまで相当浮き名を流してきたせいで、うつり気なヤツだと思われがちだけど、ああ見えて兄上はものすごい一途な面もあってだな……」
「それはそうですね、よくわかります」
それはもう、隠し攻略キャラクターの持つ魅力を目のあたりにして、落とされた側になったからこそ、よくわかる。
「弟である俺の目から見て、貴様を愛でる兄上の執着は、これまでのどんな相手でも見たことがないほどだった」
と、そこでリオン殿下は言葉を区切る。
伏し目がちになるせいで、長いまつげがよく見えた。
あぁ、ブレイン殿下とは種類がちがうけど、まちがいないリオン殿下も美形だよなぁ……。
さすがは兄弟というべきか、なんてことをふと思う。
「それに……母上も言っていたように、あの場に連れてきた恋人に、紫を身につけさせていたのははじめてだったから、兄上にとって特別な存在だというのは、まちがいようもない事実だと思うぞ───まぁ、それを言うなら今もだが」
セリフ終わりに薄紫のカーディガンを羽織る俺をジッと見てくるその視線に、微妙な居心地の悪さを感じて目線をはずした。
やっぱり、リオン殿下を前にすると緊張する。
そりゃ、めちゃくちゃ嫌ってた相手が自分の兄の恋人だと紹介されたとしたら、相当複雑な心境だっただろうなぁとは思う。
なんなら、勝手にこっちが気まずくなりそうなくらいには、その気持ちはわかる。
「……昨日みたいに、笑ってはくれないのか……?」
「え……?」
うつむいたまま黙りこくる俺に、リオン殿下が問いかけてきた。
「いえ、あの、作り笑いが気持ち悪いとおっしゃられたので……」
だから下手な愛想笑いもしていないのだと、そう言外に告げる。
いくらなんでも、昨夜に言われた苦情くらいはおぼえている。
気持ち悪い、と。
面と向かってそう言われたし、その後にうっかり笑いかけてしまったときにも、微妙な対応をされた。
相手に不快感をあたえるだけになってしまうくらいなら、無愛想でも真顔のままでいたほうがいいかと思ったのに……。
「っ、その件は本当にすまなかった!あれは俺がおかしかった。別にダグラスが悪いわけでもなんでもないのに、なぜか悪く言わねばならないと思い込んでいた。本当にすまない!」
だけど思った以上に、大きな声であやまられた。
しかも、めちゃくちゃお辞儀をされるオプション付きで。
「えぇっ!?そんなリオン殿下、どうぞお顔をあげてください!」
そんな、王族の方にあやまられるとか、冗談じゃない!
教室内の視線が、一気に集まるのを感じる。
「それにその件は、昨夜のうちにあやまっていただいておりますので、どうぞお気になさらず……!」
本当になにがしたいんだよ、リオン殿下は?!
「あれから、ずっとこれまでのことをかんがえていた。本当にパレルモのわりを食うのは、いつも貴様だったが、文句ひとつ口にしていなかったと思って……」
気むずかしそうな顔をして、リオン殿下がつづける。
そりゃね、パレルモ様に文句なんて、言えるわけがないですよ。
身分差ってもんがありますし。
ついでにもう、このからだには自然と彼のワガママを聞くように刷り込まれてますから。
───そう言えたらよかったけれど、あいにくとそんなこと、言えるハズもない。
結局、あいまいな笑みを浮かべるしかできなかった。
でも。
「それだ!貴様のその寂しそうなほほえみ、それを見ると俺はこう、胸のあたりがギューッとなるんだ!」
「っ!?」
顔を真っ赤にしてさけんだリオン殿下に、息を飲む。
───デジャヴと言ったらいいんだろうか?
いや、むしろこれは例のイベントスチルを回収してしまっているアレだ。
ヒロインのベルへの好感度があがったときの、そのセリフ。
原作のほうは『その元気な笑顔』だったから、笑顔の種類はちがうけど、そんなものは些細な差だった。
いったい、どういうことなんだよ!?
昨日までのツンから一転して、急激にデレはじめたリオン殿下に、なんと言っていいかわからなかった。
0
お気に入りに追加
397
あなたにおすすめの小説
森の中の華 (オメガバース、α✕Ω、完結)
Oj
BL
オメガバースBLです。
受けが妊娠しますので、ご注意下さい。
コンセプトは『受けを妊娠させて吐くほど悩む攻め』です。
ちょっとヤンチャなアルファ攻め✕大人しく不憫なオメガ受けです。
アルファ兄弟のどちらが攻めになるかは作中お楽しみいただけたらと思いますが、第一話でわかってしまうと思います。
ハッピーエンドですが、そこまで受けが辛い目に合い続けます。
菊島 華 (きくしま はな) 受
両親がオメガのという珍しい出生。幼い頃から森之宮家で次期当主の妻となるべく育てられる。囲われています。
森之宮 健司 (もりのみや けんじ) 兄
森之宮家時期当主。品行方正、成績優秀。生徒会長をしていて学校内での信頼も厚いです。
森之宮 裕司 (もりのみや ゆうじ) 弟
森之宮家次期当主。兄ができすぎていたり、他にも色々あって腐っています。
健司と裕司は二卵性の双子です。
オメガバースという第二の性別がある世界でのお話です。
男女の他にアルファ、ベータ、オメガと性別があり、オメガは男性でも妊娠が可能です。
アルファとオメガは数が少なく、ほとんどの人がベータです。アルファは能力が高い人間が多く、オメガは妊娠に特化していて誘惑するためのフェロモンを出すため恐れられ卑下されています。
その地方で有名な企業の子息であるアルファの兄弟と、どちらかの妻となるため育てられたオメガの少年のお話です。
この作品では第二の性別は17歳頃を目安に判定されていきます。それまでは検査しても確定されないことが多い、という設定です。
また、第二の性別は親の性別が反映されます。アルファ同士の親からはアルファが、オメガ同士の親からはオメガが生まれます。
独自解釈している設定があります。
第二部にて息子達とその恋人達です。
長男 咲也 (さくや)
次男 伊吹 (いぶき)
三男 開斗 (かいと)
咲也の恋人 朝陽 (あさひ)
伊吹の恋人 幸四郎 (こうしろう)
開斗の恋人 アイ・ミイ
本編完結しています。
今後は短編を更新する予定です。
虐げられ聖女(男)なので辺境に逃げたら溺愛系イケメン辺境伯が待ち構えていました【本編完結】(異世界恋愛オメガバース)
美咲アリス
BL
虐待を受けていたオメガ聖女のアレクシアは必死で辺境の地に逃げた。そこで出会ったのは逞しくてイケメンのアルファ辺境伯。「身バレしたら大変だ」と思ったアレクシアは芝居小屋で見た『悪役令息キャラ』の真似をしてみるが、どうやらそれが辺境伯の心を掴んでしまったようで、ものすごい溺愛がスタートしてしまう。けれども実は、辺境伯にはある考えがあるらしくて⋯⋯? オメガ聖女とアルファ辺境伯のキュンキュン異世界恋愛です、よろしくお願いします^_^ 本編完結しました、特別編を連載中です!
【完】悪女と呼ばれた悪役令息〜身代わりの花嫁〜
咲
BL
公爵家の長女、アイリス
国で一番と言われる第一王子の妻で、周りからは“悪女”と呼ばれている
それが「私」……いや、
それが今の「僕」
僕は10年前の事故で行方不明になった姉の代わりに、愛する人の元へ嫁ぐ
前世にプレイしていた乙女ゲームの世界のバグになった僕は、僕の2回目の人生を狂わせた実父である公爵へと復讐を決意する
復讐を遂げるまではなんとか男である事を隠して生き延び、そして、僕の死刑の時には公爵を道連れにする
そう思った矢先に、夫の弟である第二王子に正体がバレてしまい……⁉︎
切なく甘い新感覚転生BL!
下記の内容を含みます
・差別表現
・嘔吐
・座薬
・R-18❇︎
130話少し前のエリーサイド小説も投稿しています。(百合)
《イラスト》黒咲留時(@black_illust)
※流血表現、死ネタを含みます
※誤字脱字は教えて頂けると嬉しいです
※感想なども頂けると跳んで喜びます!
※恋愛描写は少なめですが、終盤に詰め込む予定です
※若干の百合要素を含みます
ちっちゃくなった俺の異世界攻略
鮨海
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた!
精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!
婚約破棄された悪役令息は従者に溺愛される
田中
BL
BLゲームの悪役令息であるリアン・ヒスコックに転生してしまった俺は、婚約者である第二王子から断罪されるのを待っていた!
なぜなら断罪が領地で療養という軽い処置だから。
婚約破棄をされたリアンは従者のテオと共に領地の屋敷で暮らすことになるが何気ないリアンの一言で、テオがリアンにぐいぐい迫ってきてーー?!
従者×悪役令息
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
副会長様は平凡を望む
慎
BL
全ての元凶は毬藻頭の彼の転入でした。
ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー
『生徒会長を以前の姿に更生させてほしい』
…は?
「え、無理です」
丁重にお断りしたところ、理事長に泣きつかれました。
Switch!〜僕とイケメンな地獄の裁判官様の溺愛異世界冒険記〜
天咲 琴葉
BL
幼い頃から精霊や神々の姿が見えていた悠理。
彼は美しい神社で、家族や仲間達に愛され、幸せに暮らしていた。
しかし、ある日、『燃える様な真紅の瞳』をした男と出逢ったことで、彼の運命は大きく変化していく。
幾重にも襲い掛かる運命の荒波の果て、悠理は一度解けてしまった絆を結び直せるのか――。
運命に翻弄されても尚、出逢い続ける――宿命と絆の和風ファンタジー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる