35 / 188
35:この展開は、腐向けすぎます
しおりを挟む
保健室から教室までの道のりは、意外と遠い。
それもこれもムダに広い中庭と、お城のような造りの校舎がいけないんだけど。
いや、でも『心ときめく最強のファンタジー系恋愛シミュレーションゲーム』と銘打った『星華の刻』の舞台なんだから、それくらいこだわらなきゃダメだとスタッフ一同で盛りあがった結果、白い壁にあざやかな水色の三角屋根と尖塔とを組み合わせたような、『いかにも』なデザインの校舎になったのだから仕方ない。
シナリオライターとしてそこに参加していた俺の場合は、当時彼女たちの熱意を止めきれなかったから、ある意味で自業自得というものだった。
───まぁ、結果的にビジュアルだけは満点の、乙女心をくすぐるデザインにはなったのだから、ゲーム的にはいいのかもしれないけれど。
「それにしても、遠いな……」
思わず口をついて愚痴がこぼれる。
保健室からは階段をあがり、中庭を見下ろす回廊をまわりこんでいかないと教室までたどりつけない仕組みとか、校舎を使う側からすると不便すぎて、本当に設計したヤツ今すぐ出てきてあやまれ!って思う。
でも、ここから見下ろす景色は、あのゲームのなかの世界なんだよなぁ。
そう思うと、やっぱりワクワクしてきて、つい足を止めてしまう。
そよそよと流れる風も気持ちいいし、もうちょっとだけここにいてもいいよな……?
校庭は広大な幾何学模様を描く植込みに囲まれていて、いわゆるフランス式庭園に近いデザインだった。
その分中庭は自然豊かで、大きめの池やそれにかかるレンガ造りの橋、なだらかなラインを描く丘に、葉を繁らせる木々と、いわゆる自然を生かすイギリス式庭園の様相を呈していた。
もちろんほかにも貴族学校のお約束、バラ園だとか温室だとか、噴水付きの花畑なんかもある。
中庭もふくめたそれらのなかには、やはり乙女チックなデザインの、半球状の屋根を持つガゼボが点在しているのもお約束だろう。
この学校に通うご令嬢たちが、そこでお茶会を開くのもゲーム内でのお約束だったからな!
こうして見てると、なんだか巨大な植物園だとかテーマパークにいるみたいで、それだけでもふつうに楽しくなってくる。
あー、なによりそれがリアル『星華の刻』の世界ってだけで、心おどるな!
何時間でも見ていられるかもしれない、なんて思っていたら。
「おや、こんなところにいたんですね?教室にはいないようだったので、探しましたよ」
ふいに背後からかけられた声は、とてもなじみのある、艶のある声だった。
「ブレイン殿下……?」
ふりかえった先には、今の俺とおなじ服装をしたブレイン殿下が立っていた。
少し袖が余りがちな俺とくらべると、やっぱり本人にあわせて仕立てられただけに、きれいな着こなしだ。
クソ、やっぱり何度見てもカッコいいな!?
「なにを見ていたんです?」
そして俺の横まで歩いてくると、いっしょになって中庭をながめる。
「これといってなにもない、ですよね……?」
ふしぎそうに首をかしげる姿に、俺は苦笑をかえす。
「そりゃ、ぼんやりと庭を見ながら『いい風だな』って思ってただけですからね」
会社にカンヅメでシナリオ書いてた身からすると、こういう緑は目に染みるんだよ。
というか、めちゃくちゃ癒される。
「ふぅん、そんなものですか。それより……気のせいか、ずいぶんと制服の着方が乱れているようなんですけれども。まさか脱がされたりなんて、していないですよね?」
さりげなく横に立つとこちらの腰にエスコートをするように手を添えてくるブレイン殿下がグッと顔を近づけてのぞきこんできた。
ヒェ、近い近い!!
つーか、至近距離からのイケメンとか、めっちゃ顔圧高いから!
うぅ、まぶしい!
「いや、あの、今日うちの学年は体育の授業がありまして……」
「知ってるよ、キミが授業を見学していたことも、ボールにあたって保健室にかつぎ込まれたこともね」
だけどあっさりと、俺のセリフをさえぎってその先まわりをする。
知ってるなら、聞くなよな?!
こちとら、ボンヤリしてたせいで顔面ボールキャッチをしたとか、しかもそれでぶっ倒れたとか知られるの、もうスゲーはずかしいんだからな!?
「そうだね、その保健室で───そんな制服が乱れるようなことをセラーノとしてたのかな?」
「え?いや、特になにもないですけど……」
気のせいか、その薔薇色の瞳が剣呑な光を帯びたように見えた。
その光に気圧されたように後ずされば、腰にまわした手で引き寄せられ、退路をふさぐように壁とのあいだに閉じ込められる。
うわ、もう片方の手は壁についてるとか、これっていわゆる『壁ドン』じゃん?
「……だれかさんのせいで寝不足だったんで、少し昼寝をしてきたのと、お茶を出されて飲んできたくらいですから」
「それで、なにを話してきたんだい?」
俺のこたえを信用していないのか、さらに質問が重ねられる。
相手は笑顔のはずなのに、なぜだか背すじがひんやりする。
なんか知らないけど、怒ってないか??
今の短いやりとりのなかに、怒らせるような要素なんてあったっけ?
「昨日のこと、お詫びされてただけです。ブレイン殿下のことも、止められなくてゴメンって……」
「そのお詫びをするのに、なぜキミが制服を脱ぐ必要があったんだろうね?」
なかば食い気味に問いかけてくるブレイン殿下は、まぎれもなく不機嫌になっていた。
ん?あれっ??
これはひょっとして、なんかセラーノとの仲を誤解されてたりするのか?
いや、でもそれじゃまるでブレイン殿下が嫉妬でもしてるみたいじゃん!
───それともあれか、実はブレイン殿下も改変の影響を受けていたりするのか?
この世界を侵食した腐女子さんは、てっきりパレルモ総受け一択なんだと思ってたけど、実はブレラノもお好みだったんだろうか!?
なんて思っていたら。
「キミが話してくれないなら、からだに直接聞くしかないかな?」
ニィッと凶悪な笑みを浮かべたブレイン殿下が、俺のネクタイへと手をかけた。
「え?ちょっと待って!?」
シュルリと引き抜かれ、シャツのボタンへと手がかかり、あっという間にはずされていく。
はあぁぁ!!?
なんなんだよ、その同人的腐向け展開は?!
突如として降りかかってきた災難に、思わず心のなかで改変者にたいする愚痴が爆発しそうだった。
それもこれもムダに広い中庭と、お城のような造りの校舎がいけないんだけど。
いや、でも『心ときめく最強のファンタジー系恋愛シミュレーションゲーム』と銘打った『星華の刻』の舞台なんだから、それくらいこだわらなきゃダメだとスタッフ一同で盛りあがった結果、白い壁にあざやかな水色の三角屋根と尖塔とを組み合わせたような、『いかにも』なデザインの校舎になったのだから仕方ない。
シナリオライターとしてそこに参加していた俺の場合は、当時彼女たちの熱意を止めきれなかったから、ある意味で自業自得というものだった。
───まぁ、結果的にビジュアルだけは満点の、乙女心をくすぐるデザインにはなったのだから、ゲーム的にはいいのかもしれないけれど。
「それにしても、遠いな……」
思わず口をついて愚痴がこぼれる。
保健室からは階段をあがり、中庭を見下ろす回廊をまわりこんでいかないと教室までたどりつけない仕組みとか、校舎を使う側からすると不便すぎて、本当に設計したヤツ今すぐ出てきてあやまれ!って思う。
でも、ここから見下ろす景色は、あのゲームのなかの世界なんだよなぁ。
そう思うと、やっぱりワクワクしてきて、つい足を止めてしまう。
そよそよと流れる風も気持ちいいし、もうちょっとだけここにいてもいいよな……?
校庭は広大な幾何学模様を描く植込みに囲まれていて、いわゆるフランス式庭園に近いデザインだった。
その分中庭は自然豊かで、大きめの池やそれにかかるレンガ造りの橋、なだらかなラインを描く丘に、葉を繁らせる木々と、いわゆる自然を生かすイギリス式庭園の様相を呈していた。
もちろんほかにも貴族学校のお約束、バラ園だとか温室だとか、噴水付きの花畑なんかもある。
中庭もふくめたそれらのなかには、やはり乙女チックなデザインの、半球状の屋根を持つガゼボが点在しているのもお約束だろう。
この学校に通うご令嬢たちが、そこでお茶会を開くのもゲーム内でのお約束だったからな!
こうして見てると、なんだか巨大な植物園だとかテーマパークにいるみたいで、それだけでもふつうに楽しくなってくる。
あー、なによりそれがリアル『星華の刻』の世界ってだけで、心おどるな!
何時間でも見ていられるかもしれない、なんて思っていたら。
「おや、こんなところにいたんですね?教室にはいないようだったので、探しましたよ」
ふいに背後からかけられた声は、とてもなじみのある、艶のある声だった。
「ブレイン殿下……?」
ふりかえった先には、今の俺とおなじ服装をしたブレイン殿下が立っていた。
少し袖が余りがちな俺とくらべると、やっぱり本人にあわせて仕立てられただけに、きれいな着こなしだ。
クソ、やっぱり何度見てもカッコいいな!?
「なにを見ていたんです?」
そして俺の横まで歩いてくると、いっしょになって中庭をながめる。
「これといってなにもない、ですよね……?」
ふしぎそうに首をかしげる姿に、俺は苦笑をかえす。
「そりゃ、ぼんやりと庭を見ながら『いい風だな』って思ってただけですからね」
会社にカンヅメでシナリオ書いてた身からすると、こういう緑は目に染みるんだよ。
というか、めちゃくちゃ癒される。
「ふぅん、そんなものですか。それより……気のせいか、ずいぶんと制服の着方が乱れているようなんですけれども。まさか脱がされたりなんて、していないですよね?」
さりげなく横に立つとこちらの腰にエスコートをするように手を添えてくるブレイン殿下がグッと顔を近づけてのぞきこんできた。
ヒェ、近い近い!!
つーか、至近距離からのイケメンとか、めっちゃ顔圧高いから!
うぅ、まぶしい!
「いや、あの、今日うちの学年は体育の授業がありまして……」
「知ってるよ、キミが授業を見学していたことも、ボールにあたって保健室にかつぎ込まれたこともね」
だけどあっさりと、俺のセリフをさえぎってその先まわりをする。
知ってるなら、聞くなよな?!
こちとら、ボンヤリしてたせいで顔面ボールキャッチをしたとか、しかもそれでぶっ倒れたとか知られるの、もうスゲーはずかしいんだからな!?
「そうだね、その保健室で───そんな制服が乱れるようなことをセラーノとしてたのかな?」
「え?いや、特になにもないですけど……」
気のせいか、その薔薇色の瞳が剣呑な光を帯びたように見えた。
その光に気圧されたように後ずされば、腰にまわした手で引き寄せられ、退路をふさぐように壁とのあいだに閉じ込められる。
うわ、もう片方の手は壁についてるとか、これっていわゆる『壁ドン』じゃん?
「……だれかさんのせいで寝不足だったんで、少し昼寝をしてきたのと、お茶を出されて飲んできたくらいですから」
「それで、なにを話してきたんだい?」
俺のこたえを信用していないのか、さらに質問が重ねられる。
相手は笑顔のはずなのに、なぜだか背すじがひんやりする。
なんか知らないけど、怒ってないか??
今の短いやりとりのなかに、怒らせるような要素なんてあったっけ?
「昨日のこと、お詫びされてただけです。ブレイン殿下のことも、止められなくてゴメンって……」
「そのお詫びをするのに、なぜキミが制服を脱ぐ必要があったんだろうね?」
なかば食い気味に問いかけてくるブレイン殿下は、まぎれもなく不機嫌になっていた。
ん?あれっ??
これはひょっとして、なんかセラーノとの仲を誤解されてたりするのか?
いや、でもそれじゃまるでブレイン殿下が嫉妬でもしてるみたいじゃん!
───それともあれか、実はブレイン殿下も改変の影響を受けていたりするのか?
この世界を侵食した腐女子さんは、てっきりパレルモ総受け一択なんだと思ってたけど、実はブレラノもお好みだったんだろうか!?
なんて思っていたら。
「キミが話してくれないなら、からだに直接聞くしかないかな?」
ニィッと凶悪な笑みを浮かべたブレイン殿下が、俺のネクタイへと手をかけた。
「え?ちょっと待って!?」
シュルリと引き抜かれ、シャツのボタンへと手がかかり、あっという間にはずされていく。
はあぁぁ!!?
なんなんだよ、その同人的腐向け展開は?!
突如として降りかかってきた災難に、思わず心のなかで改変者にたいする愚痴が爆発しそうだった。
10
お気に入りに追加
397
あなたにおすすめの小説
森の中の華 (オメガバース、α✕Ω、完結)
Oj
BL
オメガバースBLです。
受けが妊娠しますので、ご注意下さい。
コンセプトは『受けを妊娠させて吐くほど悩む攻め』です。
ちょっとヤンチャなアルファ攻め✕大人しく不憫なオメガ受けです。
アルファ兄弟のどちらが攻めになるかは作中お楽しみいただけたらと思いますが、第一話でわかってしまうと思います。
ハッピーエンドですが、そこまで受けが辛い目に合い続けます。
菊島 華 (きくしま はな) 受
両親がオメガのという珍しい出生。幼い頃から森之宮家で次期当主の妻となるべく育てられる。囲われています。
森之宮 健司 (もりのみや けんじ) 兄
森之宮家時期当主。品行方正、成績優秀。生徒会長をしていて学校内での信頼も厚いです。
森之宮 裕司 (もりのみや ゆうじ) 弟
森之宮家次期当主。兄ができすぎていたり、他にも色々あって腐っています。
健司と裕司は二卵性の双子です。
オメガバースという第二の性別がある世界でのお話です。
男女の他にアルファ、ベータ、オメガと性別があり、オメガは男性でも妊娠が可能です。
アルファとオメガは数が少なく、ほとんどの人がベータです。アルファは能力が高い人間が多く、オメガは妊娠に特化していて誘惑するためのフェロモンを出すため恐れられ卑下されています。
その地方で有名な企業の子息であるアルファの兄弟と、どちらかの妻となるため育てられたオメガの少年のお話です。
この作品では第二の性別は17歳頃を目安に判定されていきます。それまでは検査しても確定されないことが多い、という設定です。
また、第二の性別は親の性別が反映されます。アルファ同士の親からはアルファが、オメガ同士の親からはオメガが生まれます。
独自解釈している設定があります。
第二部にて息子達とその恋人達です。
長男 咲也 (さくや)
次男 伊吹 (いぶき)
三男 開斗 (かいと)
咲也の恋人 朝陽 (あさひ)
伊吹の恋人 幸四郎 (こうしろう)
開斗の恋人 アイ・ミイ
本編完結しています。
今後は短編を更新する予定です。
虐げられ聖女(男)なので辺境に逃げたら溺愛系イケメン辺境伯が待ち構えていました【本編完結】(異世界恋愛オメガバース)
美咲アリス
BL
虐待を受けていたオメガ聖女のアレクシアは必死で辺境の地に逃げた。そこで出会ったのは逞しくてイケメンのアルファ辺境伯。「身バレしたら大変だ」と思ったアレクシアは芝居小屋で見た『悪役令息キャラ』の真似をしてみるが、どうやらそれが辺境伯の心を掴んでしまったようで、ものすごい溺愛がスタートしてしまう。けれども実は、辺境伯にはある考えがあるらしくて⋯⋯? オメガ聖女とアルファ辺境伯のキュンキュン異世界恋愛です、よろしくお願いします^_^ 本編完結しました、特別編を連載中です!
【完】悪女と呼ばれた悪役令息〜身代わりの花嫁〜
咲
BL
公爵家の長女、アイリス
国で一番と言われる第一王子の妻で、周りからは“悪女”と呼ばれている
それが「私」……いや、
それが今の「僕」
僕は10年前の事故で行方不明になった姉の代わりに、愛する人の元へ嫁ぐ
前世にプレイしていた乙女ゲームの世界のバグになった僕は、僕の2回目の人生を狂わせた実父である公爵へと復讐を決意する
復讐を遂げるまではなんとか男である事を隠して生き延び、そして、僕の死刑の時には公爵を道連れにする
そう思った矢先に、夫の弟である第二王子に正体がバレてしまい……⁉︎
切なく甘い新感覚転生BL!
下記の内容を含みます
・差別表現
・嘔吐
・座薬
・R-18❇︎
130話少し前のエリーサイド小説も投稿しています。(百合)
《イラスト》黒咲留時(@black_illust)
※流血表現、死ネタを含みます
※誤字脱字は教えて頂けると嬉しいです
※感想なども頂けると跳んで喜びます!
※恋愛描写は少なめですが、終盤に詰め込む予定です
※若干の百合要素を含みます
ちっちゃくなった俺の異世界攻略
鮨海
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた!
精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!
婚約破棄された悪役令息は従者に溺愛される
田中
BL
BLゲームの悪役令息であるリアン・ヒスコックに転生してしまった俺は、婚約者である第二王子から断罪されるのを待っていた!
なぜなら断罪が領地で療養という軽い処置だから。
婚約破棄をされたリアンは従者のテオと共に領地の屋敷で暮らすことになるが何気ないリアンの一言で、テオがリアンにぐいぐい迫ってきてーー?!
従者×悪役令息
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
副会長様は平凡を望む
慎
BL
全ての元凶は毬藻頭の彼の転入でした。
ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー
『生徒会長を以前の姿に更生させてほしい』
…は?
「え、無理です」
丁重にお断りしたところ、理事長に泣きつかれました。
Switch!〜僕とイケメンな地獄の裁判官様の溺愛異世界冒険記〜
天咲 琴葉
BL
幼い頃から精霊や神々の姿が見えていた悠理。
彼は美しい神社で、家族や仲間達に愛され、幸せに暮らしていた。
しかし、ある日、『燃える様な真紅の瞳』をした男と出逢ったことで、彼の運命は大きく変化していく。
幾重にも襲い掛かる運命の荒波の果て、悠理は一度解けてしまった絆を結び直せるのか――。
運命に翻弄されても尚、出逢い続ける――宿命と絆の和風ファンタジー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる