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10:事件は解決したけれど……
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ブレイン殿下の率いるこの学園の風紀委員会で、あらかじめこの不良たちを一網打尽にする予定を立てていて、そこにたまたま都合よくあらわれたのが、パレルモ様と俺だった。
だからこそ囮にしたわけだし、消去法でかんがえたなら、摘発するための犠牲を払うのであれば当然のように俺側ということになるだろう。
わかっていることでも、それなりに胸は痛む。
……ただ、くやしいことに、それはある意味でファインプレーだったけど。
いくら禁止薬物を使う生徒を取り締まるためとはいえ、さすがに公爵家の子息を毒牙にかけさせるわけにはいかないだろうしな。
ついでに、たぶんそんなことになったら、俺だって怒り狂った公爵閣下の手で首をハネ飛ばされていたと思う。
うん、それどころか、まちがいなくもっとヒドイ目に遭わされたあとに殺される。
そういう意味では、いちばん無事な感じにおさまったのかもしれないけれど。
とはいえ俺個人で言えば、被害は甚大だ。
今だって必要以上に薬が効いているせいで、むちゃくちゃ気持ちが悪い。
王族の前だというのに口調もつくろえないし、なかば半裸の服すら着直せずにいるし、なんならめまいがツラくて思わず目を閉じたくらいだ。
あとはなんだろう、これが指定禁止薬物『魅了香』とやらの薬効みたいなものなんだろうか?
さっきから皮膚の感覚がやけに敏感になっていて、どうしたって吐く息は熱く、切ないものになる。
できることなら、このまましばらく放っておいてほしい。
そう思うのに、なぜだかブレイン殿下はさっきからずっと俺をなでまわしてくる。
「~~~~~っ!!」
そのたびに、からだは勝手にビクビクとハネるし、気を抜けば変な声がもれてしまいそうだった。
というより、さっきから下半身が反応しかけてるの、この状態じゃ丸見えなんじゃ……。
あり得ねー、どんな羞恥プレイだよ!?
───あぁもう、身分差!!
それさえなけりゃ、一発殴ってやったのに!
思わずこぶしをにぎりしめたところで、そもそもからだに力も入らなかったし、どうしようもないことだったけど。
「ブレイン殿下、証拠品の押収が終わりました!」
「うん、ご苦労さま」
あらかじめ準備をしていただけあって、彼らの手際はよかった。
まるで警察みたいだな……。
段ボール箱にきっちりと詰めた証拠品をかかえ、さらに鎖でつながれた犯人たちを連行していく姿は、組の事務所のガサ入れをする組対一課のメンバーにも見えてくる。
それにしても、この部屋に充満している匂いを嗅いでいるだろうに、なんで彼らは無事なんだろうか?
それだけじゃない、気になることなら他にもあった。
さっき、俺にだけ聞こえた機械の合成音声みたいなヤツ。
あれの正体だって気になる。
なんとなく、今回のモブレが未遂で済んだのは、それのおかげのような気もするけれど。
───いや、そうは言っても、アイツらにさわられたりなめられたところの気持ち悪さだとか、感触はまだ残ってる気がするんだけどさ。
それに未遂だろうと、あきらかになんか精神的な耐久値みたいなものは減った気もするから、無事とは言いがたいとも思うし。
「さて、それじゃあそこのキミ、そちらのライムホルン公爵令息を自室まで送り届けてあげて」
「ハイッ!」
ブレイン殿下の指示に、近くにいたマジメそうな短めの茶色の髪の少年が敬礼ポーズでこたえる。
「部屋までお送りしましょう、ライムホルン様」
服を引き裂かれていたパレルモ様に、そっとハンカチを差し出してマントをかけてあげながら言う姿は、かなり紳士的なものだったけど。
でもちょっと待て、うちのぼっちゃんは無意識に魅了の魔法───それもうんと強いのをかけてくるタイプなんだぞ?
うっかりそれにやられたら、今度はそいつに襲われて、二次被害なんてことになったりしないか?
そんな俺の疑問は、どうも顔に出ていたらしい。
「なに、大丈夫だよ、彼らの着ている制服には、『状態異常無効』の効果が付与されているからね。魅了の魔法だって、効きはしないさ」
「~~ひぅっ!」
そう説明しながらも、するりとほっぺたを手の甲でなでられ、大きく肩がハネた。
ヤバい、マジでさわるのは今すぐやめてほしい!
ガッツリふれてくるならともかく、そういうソフトタッチなヤツは、よけいにヤバいんだってば!!
クスッと笑う気配を頭上に感じながらも、いまだに半裸みたいな姿の俺は、腕の1本すら動かせずにいる。
その一方で、テイラーとしてではない俺が、前世の記憶を思い出していた。
───あぁ、それか……って。
話を聞いた瞬間に、記憶がよみがえってきた。
たしか、そう───風紀委員の制服には物理攻撃耐性強化と状態異常無効の効果が付与されていて、その腕章には全般的な魔法耐性強化の付与がされているんだっけか。
だから彼らは、ふつうの人よりも強いんだった。
そんなやりとりをしている横で、パレルモ様はモジモジしている。
いくら自前の魔法で無意識に相殺していたとしても、やっぱりこの『魅了香』の効果が少しは出ているんだろうか?
「えっと、あの……ボクね、そっちのお兄ちゃんのほうがいいな……」
だけどそんな俺の心配をよそに、パレルモ様はとんでもない希望を口にした。
それって───部屋まで送る役目をブレイン殿下にお願いしたいってことか?!
「おや、キミは私のほうがいいと?」
上目づかいで見上げるパレルモ様に、殿下が小首をかしげながらかえしている。
そりゃ疑問にも思うよな?!
いくらなんでも、それは甘えすぎだろうよ!
「うん、だってカッコいいし、頼りになりそうなんだもん!」
そりゃモブよりかは攻略キャラのほうが、顔だっていいし、強いかもしれないけど。
でも王族を相手に、その理由はないでしょうよパレルモ様?!
まさかとは思いますけど、ここにいるのがブレイン殿下だと───この国の第二王子だってことわかってないなんてこと、ないでしょうね?!
時間の経過とともに少しは軽くなるかと思っためまいは、己の主のあまりにも無垢すぎる言動により、頭痛や胃痛をともなって、あらためて俺に襲いかかってきたのだった。
だからこそ囮にしたわけだし、消去法でかんがえたなら、摘発するための犠牲を払うのであれば当然のように俺側ということになるだろう。
わかっていることでも、それなりに胸は痛む。
……ただ、くやしいことに、それはある意味でファインプレーだったけど。
いくら禁止薬物を使う生徒を取り締まるためとはいえ、さすがに公爵家の子息を毒牙にかけさせるわけにはいかないだろうしな。
ついでに、たぶんそんなことになったら、俺だって怒り狂った公爵閣下の手で首をハネ飛ばされていたと思う。
うん、それどころか、まちがいなくもっとヒドイ目に遭わされたあとに殺される。
そういう意味では、いちばん無事な感じにおさまったのかもしれないけれど。
とはいえ俺個人で言えば、被害は甚大だ。
今だって必要以上に薬が効いているせいで、むちゃくちゃ気持ちが悪い。
王族の前だというのに口調もつくろえないし、なかば半裸の服すら着直せずにいるし、なんならめまいがツラくて思わず目を閉じたくらいだ。
あとはなんだろう、これが指定禁止薬物『魅了香』とやらの薬効みたいなものなんだろうか?
さっきから皮膚の感覚がやけに敏感になっていて、どうしたって吐く息は熱く、切ないものになる。
できることなら、このまましばらく放っておいてほしい。
そう思うのに、なぜだかブレイン殿下はさっきからずっと俺をなでまわしてくる。
「~~~~~っ!!」
そのたびに、からだは勝手にビクビクとハネるし、気を抜けば変な声がもれてしまいそうだった。
というより、さっきから下半身が反応しかけてるの、この状態じゃ丸見えなんじゃ……。
あり得ねー、どんな羞恥プレイだよ!?
───あぁもう、身分差!!
それさえなけりゃ、一発殴ってやったのに!
思わずこぶしをにぎりしめたところで、そもそもからだに力も入らなかったし、どうしようもないことだったけど。
「ブレイン殿下、証拠品の押収が終わりました!」
「うん、ご苦労さま」
あらかじめ準備をしていただけあって、彼らの手際はよかった。
まるで警察みたいだな……。
段ボール箱にきっちりと詰めた証拠品をかかえ、さらに鎖でつながれた犯人たちを連行していく姿は、組の事務所のガサ入れをする組対一課のメンバーにも見えてくる。
それにしても、この部屋に充満している匂いを嗅いでいるだろうに、なんで彼らは無事なんだろうか?
それだけじゃない、気になることなら他にもあった。
さっき、俺にだけ聞こえた機械の合成音声みたいなヤツ。
あれの正体だって気になる。
なんとなく、今回のモブレが未遂で済んだのは、それのおかげのような気もするけれど。
───いや、そうは言っても、アイツらにさわられたりなめられたところの気持ち悪さだとか、感触はまだ残ってる気がするんだけどさ。
それに未遂だろうと、あきらかになんか精神的な耐久値みたいなものは減った気もするから、無事とは言いがたいとも思うし。
「さて、それじゃあそこのキミ、そちらのライムホルン公爵令息を自室まで送り届けてあげて」
「ハイッ!」
ブレイン殿下の指示に、近くにいたマジメそうな短めの茶色の髪の少年が敬礼ポーズでこたえる。
「部屋までお送りしましょう、ライムホルン様」
服を引き裂かれていたパレルモ様に、そっとハンカチを差し出してマントをかけてあげながら言う姿は、かなり紳士的なものだったけど。
でもちょっと待て、うちのぼっちゃんは無意識に魅了の魔法───それもうんと強いのをかけてくるタイプなんだぞ?
うっかりそれにやられたら、今度はそいつに襲われて、二次被害なんてことになったりしないか?
そんな俺の疑問は、どうも顔に出ていたらしい。
「なに、大丈夫だよ、彼らの着ている制服には、『状態異常無効』の効果が付与されているからね。魅了の魔法だって、効きはしないさ」
「~~ひぅっ!」
そう説明しながらも、するりとほっぺたを手の甲でなでられ、大きく肩がハネた。
ヤバい、マジでさわるのは今すぐやめてほしい!
ガッツリふれてくるならともかく、そういうソフトタッチなヤツは、よけいにヤバいんだってば!!
クスッと笑う気配を頭上に感じながらも、いまだに半裸みたいな姿の俺は、腕の1本すら動かせずにいる。
その一方で、テイラーとしてではない俺が、前世の記憶を思い出していた。
───あぁ、それか……って。
話を聞いた瞬間に、記憶がよみがえってきた。
たしか、そう───風紀委員の制服には物理攻撃耐性強化と状態異常無効の効果が付与されていて、その腕章には全般的な魔法耐性強化の付与がされているんだっけか。
だから彼らは、ふつうの人よりも強いんだった。
そんなやりとりをしている横で、パレルモ様はモジモジしている。
いくら自前の魔法で無意識に相殺していたとしても、やっぱりこの『魅了香』の効果が少しは出ているんだろうか?
「えっと、あの……ボクね、そっちのお兄ちゃんのほうがいいな……」
だけどそんな俺の心配をよそに、パレルモ様はとんでもない希望を口にした。
それって───部屋まで送る役目をブレイン殿下にお願いしたいってことか?!
「おや、キミは私のほうがいいと?」
上目づかいで見上げるパレルモ様に、殿下が小首をかしげながらかえしている。
そりゃ疑問にも思うよな?!
いくらなんでも、それは甘えすぎだろうよ!
「うん、だってカッコいいし、頼りになりそうなんだもん!」
そりゃモブよりかは攻略キャラのほうが、顔だっていいし、強いかもしれないけど。
でも王族を相手に、その理由はないでしょうよパレルモ様?!
まさかとは思いますけど、ここにいるのがブレイン殿下だと───この国の第二王子だってことわかってないなんてこと、ないでしょうね?!
時間の経過とともに少しは軽くなるかと思っためまいは、己の主のあまりにも無垢すぎる言動により、頭痛や胃痛をともなって、あらためて俺に襲いかかってきたのだった。
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