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完結編
私達は歩む
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その日、わたし達はいつも通りの日常が来ると信じていました。五年生から六年生へと進級したものの、クラス替えは行われておらず、卒業まで去年と同じように毎日が過ぎていくのだろうと。
「ふわあ~」
「ちょっと正道、やめて」
隣で双子の兄が大アクビしているのを見て注意します。二卵性双生児で全く似ていないとはいえ双子は双子。兄の評価は妹のわたしの評価にも直結するのです。
「せめて手で口を隠してよ」
「うるせえなあ、いいだろアクビくらい。せーりげんしょーだよせーりげんしょー」
きっと生理現象という言葉の意味もよくわかってないだろうこの男は大塚 正道。今も言ったように双子の兄。
そしてわたしの名前は大塚 柔。顔の怖い大塚さんとして有名な父が大黒柱の大塚家の次女。私達の上にはさらに歳の離れた姉がいて今は小学校の教師をしています。
正面の壇上では新しい校長先生が着任の挨拶中。なんかキツネみたいな顔で、ちょっと怖い雰囲気かも。額に傷跡があるしインテリっぽい見た目で実は武闘派?
「そういやさ、姉ちゃん今度はどこの学校だって?」
「聞いてない」
三年前に結婚してご近所の木村さん家に嫁いだ姉。すぐ近くなので頻繁に顔は合わせていますが、新しい職場がどこかは秘密だと言われました。家から通える距離だそうなので同じ市内だとは思うのですが。
「案外ここだったりしてな」
「やめてよ」
身内が同じ学校で先生をするなんて想像するだけでも恐ろしい。特に歩美姉ちゃんは。
だって、うちのお姉ちゃんはわたし達を溺愛してるから。家での姿をそのまま学校でも見せたりしたら教師の威厳もへったくれもなし。わたしの評判も“ちょっとミステリアスなクール美少女”から“お姉ちゃんっ子な甘えん坊”になってしまう。
だって赤ちゃんの時からお姉ちゃんにべったりくっつかれて育ったんだもん! 今でもお姉ちゃんにだっこされたりすると反射的に顔がとろけちゃうの! あの人はわたし達が気持ちよくなるツボを熟知してるんだよ!
あんただって他人事じゃないんだからね正道! もしお姉ちゃんがうちの学校に来たりしたら、すぐにもガキ大将の地位を追われて──
「それでは次に、本年度転任して来られた先生の紹介を。木村先生、どうぞ」
「はい! 皆さんはじめまして、私は木村 歩美と申します」
──わたしと正道は同時に硬直しました。正道は口を大きく開けて青ざめた表情。こちらは両目を真ん丸に広げた呆然自失の顔で。
壇上に現れた姉はハキハキと挨拶します。
「教師としてはまだ三年目の若輩者ですが、皆さんと一緒に成長していきたいと思います。どうか、これからよろしくお願いします。私はこの学校の卒業生でもあるので困ったこと、わからないことがあったら後輩として遠慮無く頼って来てください」
「すごいきれいな先生」
「美人」
「私、前にテレビで観たことある。あの先生、柔道の木村選手の奥さんだよ」
「すげー、有名人の身内だ」
生徒達がひそひそ囁き合う中、挨拶を終えてステージから下りる姉。その途中でわたし達の姿を見つけ、にっこり微笑みました。
その瞬間、わたしはさらなる悪夢を予感したのです。
私は黒板に名前を書くと、これから一年間一緒に頑張ることになった六年一組の生徒達の方へ振り返った。前任の先生が産休に入ったので入れ替わりで受け持つことに。
「おはようございます! さっきの始業式でも挨拶しましたが改めて自己紹介を。先生は木村 歩美。さっきちらっと聴こえたんだけど知ってる人もいるかもしれません。柔道で金メダルを取った木村 無限の奥さんです」
おおーと上がる歓声。一つ頷いてから言葉を続ける。
「といっても先生自身は、まだまだ教師生活三年目のひよっこ。皆さんと一緒に成長していくつもりで頑張りますので、これはどうだろう、おかしいんじゃないか、間違ってるんじゃないかと思うことがあったらきちんと指摘してください」
「はい!」
うんうん、良い返事。これは今後が楽しみだ。
あっと、どうせそのうちわかることだろうからこれも最初に言っておこう。
「もう一つ皆さんにお伝えしておくことがあります」
きょとんとする生徒達。
その中に二人だけ見知った顔がある。
私はその二人を見つめ、にっこり微笑んだ。
「実は、このクラスの一員の大塚 正道と柔は私の弟妹です。だからといって特別扱いはしないつもりなので、二人とも覚悟するように」
「え……」
「えええええええええええええええええええええっ!?」
「正道、お前あの先生の弟だったのか!?」
「柔ちゃんも!?」
「は、はは……ははは……」
「あっさりバラした……」
当然。生徒に嘘をついたりするもんか。普通なら身内のいる学校やクラスに配属されることはないんだけど、一度くらいあの子達の担任をしてみたかったなってお正月の親戚の集まりでこぼしたらこういうことになっちゃった。多分雫さんあたりの仕業。
ま、なっちゃったもんは仕方ない。夢を一つ叶えてもらったと思って素直にここからの一年を楽しむことにする。
あ、さっき言ったように特別扱いはしないから。特に正道! 去年のひどい通信簿見たかんな!
「はい、そろそろ静かに。新しい一年。皆さんにとっては小学校で最後の一年。中学校に上がる前の大切な準備期間です。先生は全力で皆の夢を支えるつもりなので、一緒に力を合わせて頑張りましょう。それじゃあ、これからよろしく!」
教え子も 私も未だ 道半ば
繋いで歩む 夢の道行き
「勘弁してよ姉ちゃん!」
「あああああああああああああああっ……」
「こらそこ! 授業中は私語厳禁! 言いたいことがあるなら手を上げるか帰ってからにしなさい!」
にひっ。この子達にこういうことを言ってみたかったんだ。
また一つ、ささやかな夢が叶ったよ。ありがとう。
さあ、今日も頑張ろう皆。一歩一歩、焦らずに歩いて行くんだ。大丈夫、道は逃げたりしない。そこで待っていてくれるし、道が無いなら作ればいい。
先生が支えてるから怖がらずに踏み出してみよう。
せーのっ!
──ほら、できたでしょ。
(完)
「ふわあ~」
「ちょっと正道、やめて」
隣で双子の兄が大アクビしているのを見て注意します。二卵性双生児で全く似ていないとはいえ双子は双子。兄の評価は妹のわたしの評価にも直結するのです。
「せめて手で口を隠してよ」
「うるせえなあ、いいだろアクビくらい。せーりげんしょーだよせーりげんしょー」
きっと生理現象という言葉の意味もよくわかってないだろうこの男は大塚 正道。今も言ったように双子の兄。
そしてわたしの名前は大塚 柔。顔の怖い大塚さんとして有名な父が大黒柱の大塚家の次女。私達の上にはさらに歳の離れた姉がいて今は小学校の教師をしています。
正面の壇上では新しい校長先生が着任の挨拶中。なんかキツネみたいな顔で、ちょっと怖い雰囲気かも。額に傷跡があるしインテリっぽい見た目で実は武闘派?
「そういやさ、姉ちゃん今度はどこの学校だって?」
「聞いてない」
三年前に結婚してご近所の木村さん家に嫁いだ姉。すぐ近くなので頻繁に顔は合わせていますが、新しい職場がどこかは秘密だと言われました。家から通える距離だそうなので同じ市内だとは思うのですが。
「案外ここだったりしてな」
「やめてよ」
身内が同じ学校で先生をするなんて想像するだけでも恐ろしい。特に歩美姉ちゃんは。
だって、うちのお姉ちゃんはわたし達を溺愛してるから。家での姿をそのまま学校でも見せたりしたら教師の威厳もへったくれもなし。わたしの評判も“ちょっとミステリアスなクール美少女”から“お姉ちゃんっ子な甘えん坊”になってしまう。
だって赤ちゃんの時からお姉ちゃんにべったりくっつかれて育ったんだもん! 今でもお姉ちゃんにだっこされたりすると反射的に顔がとろけちゃうの! あの人はわたし達が気持ちよくなるツボを熟知してるんだよ!
あんただって他人事じゃないんだからね正道! もしお姉ちゃんがうちの学校に来たりしたら、すぐにもガキ大将の地位を追われて──
「それでは次に、本年度転任して来られた先生の紹介を。木村先生、どうぞ」
「はい! 皆さんはじめまして、私は木村 歩美と申します」
──わたしと正道は同時に硬直しました。正道は口を大きく開けて青ざめた表情。こちらは両目を真ん丸に広げた呆然自失の顔で。
壇上に現れた姉はハキハキと挨拶します。
「教師としてはまだ三年目の若輩者ですが、皆さんと一緒に成長していきたいと思います。どうか、これからよろしくお願いします。私はこの学校の卒業生でもあるので困ったこと、わからないことがあったら後輩として遠慮無く頼って来てください」
「すごいきれいな先生」
「美人」
「私、前にテレビで観たことある。あの先生、柔道の木村選手の奥さんだよ」
「すげー、有名人の身内だ」
生徒達がひそひそ囁き合う中、挨拶を終えてステージから下りる姉。その途中でわたし達の姿を見つけ、にっこり微笑みました。
その瞬間、わたしはさらなる悪夢を予感したのです。
私は黒板に名前を書くと、これから一年間一緒に頑張ることになった六年一組の生徒達の方へ振り返った。前任の先生が産休に入ったので入れ替わりで受け持つことに。
「おはようございます! さっきの始業式でも挨拶しましたが改めて自己紹介を。先生は木村 歩美。さっきちらっと聴こえたんだけど知ってる人もいるかもしれません。柔道で金メダルを取った木村 無限の奥さんです」
おおーと上がる歓声。一つ頷いてから言葉を続ける。
「といっても先生自身は、まだまだ教師生活三年目のひよっこ。皆さんと一緒に成長していくつもりで頑張りますので、これはどうだろう、おかしいんじゃないか、間違ってるんじゃないかと思うことがあったらきちんと指摘してください」
「はい!」
うんうん、良い返事。これは今後が楽しみだ。
あっと、どうせそのうちわかることだろうからこれも最初に言っておこう。
「もう一つ皆さんにお伝えしておくことがあります」
きょとんとする生徒達。
その中に二人だけ見知った顔がある。
私はその二人を見つめ、にっこり微笑んだ。
「実は、このクラスの一員の大塚 正道と柔は私の弟妹です。だからといって特別扱いはしないつもりなので、二人とも覚悟するように」
「え……」
「えええええええええええええええええええええっ!?」
「正道、お前あの先生の弟だったのか!?」
「柔ちゃんも!?」
「は、はは……ははは……」
「あっさりバラした……」
当然。生徒に嘘をついたりするもんか。普通なら身内のいる学校やクラスに配属されることはないんだけど、一度くらいあの子達の担任をしてみたかったなってお正月の親戚の集まりでこぼしたらこういうことになっちゃった。多分雫さんあたりの仕業。
ま、なっちゃったもんは仕方ない。夢を一つ叶えてもらったと思って素直にここからの一年を楽しむことにする。
あ、さっき言ったように特別扱いはしないから。特に正道! 去年のひどい通信簿見たかんな!
「はい、そろそろ静かに。新しい一年。皆さんにとっては小学校で最後の一年。中学校に上がる前の大切な準備期間です。先生は全力で皆の夢を支えるつもりなので、一緒に力を合わせて頑張りましょう。それじゃあ、これからよろしく!」
教え子も 私も未だ 道半ば
繋いで歩む 夢の道行き
「勘弁してよ姉ちゃん!」
「あああああああああああああああっ……」
「こらそこ! 授業中は私語厳禁! 言いたいことがあるなら手を上げるか帰ってからにしなさい!」
にひっ。この子達にこういうことを言ってみたかったんだ。
また一つ、ささやかな夢が叶ったよ。ありがとう。
さあ、今日も頑張ろう皆。一歩一歩、焦らずに歩いて行くんだ。大丈夫、道は逃げたりしない。そこで待っていてくれるし、道が無いなら作ればいい。
先生が支えてるから怖がらずに踏み出してみよう。
せーのっ!
──ほら、できたでしょ。
(完)
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