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ジョエルの再起動を待った。
「ごめんね。待たせて」
ジョエルは、俺の横に腰掛けて、目と目を合わせてきた。
「彼が捜していたのは、湖箔で間違いないね」
「・・・はい。俺です」
「副部長に言っていた事は、どこまでが真実?」
「今日会った、俺を捜していた人との、面識はないと思います。俺に恋人がいた事もありませんし、もちろん、お金や物を借りたりした事も無い。」
「彼の言う、友達に心当たりはあるのかな?」
「恋人ではないですが、誰かは見当が付きます。かなり執着されていたので・・・たぶん、あの人かなって感じに」
「執着って?」
「・・・・・・」
はっきり言って、言いたくない、皇紀との事は・・・
顔に熱が集中して、赤くなっていると思う。
こんなんじゃ、何かあったってバレバレな気がする。
思わず、下を向いてしまった。
「うっ、(涙目やばい、抱き締めたい)」
「・・・できれば、・・言いたくない」
「(何があったか、知りたいが、今、全部を聴き出すのは無理か・・)話せる範囲でいいから、教えてくれ」
「・・・ハァ・・・いつだったか・・2~3年前、かな?付き合ってくれって、告白されて、きちんと断わったんだけど・・・、街で見つけられる度、告られて、付き合えないって言ってるのに、しつこいから、見たら逃げるようにしてたけど、とうとう、ここに来る一月前に捕まってしまって・・・実家とかを知られてからは、帰りに待ち伏せとかされて、行きたくなくても、家に帰る前に、拉致られるというか、無理やり車に乗せられて・・・」
「無理やり車って・・・振り切れなかったのか?」
「あ~、無理ですね。暴走族のリーダーやってる人で、仲間っていうのかな・・それとも手下?まぁ、大勢いたから・・・それに、何回か隙を突いて逃げていたら、その都度、改善?されて、どんどん逃げ辛くなって行って、で、とうとう逃げ道が無くなったって感じで・・・」
「んっ?暴走族?レディースじゃなく?」
「要するに、相手は男だと・・・」
・・・・・・コクンッ
「湖箔が男だって知らなかったのか?」
「ん~んっ、知ってる。告白される度に、ちゃんと、男だから無理って言ったし・・・」
まぁ、大概の人は、信じてくれないけどね。
でも、皇紀は解っていた。
男だと解ってて、それでも、好きだって・・・
「ごめんね。待たせて」
ジョエルは、俺の横に腰掛けて、目と目を合わせてきた。
「彼が捜していたのは、湖箔で間違いないね」
「・・・はい。俺です」
「副部長に言っていた事は、どこまでが真実?」
「今日会った、俺を捜していた人との、面識はないと思います。俺に恋人がいた事もありませんし、もちろん、お金や物を借りたりした事も無い。」
「彼の言う、友達に心当たりはあるのかな?」
「恋人ではないですが、誰かは見当が付きます。かなり執着されていたので・・・たぶん、あの人かなって感じに」
「執着って?」
「・・・・・・」
はっきり言って、言いたくない、皇紀との事は・・・
顔に熱が集中して、赤くなっていると思う。
こんなんじゃ、何かあったってバレバレな気がする。
思わず、下を向いてしまった。
「うっ、(涙目やばい、抱き締めたい)」
「・・・できれば、・・言いたくない」
「(何があったか、知りたいが、今、全部を聴き出すのは無理か・・)話せる範囲でいいから、教えてくれ」
「・・・ハァ・・・いつだったか・・2~3年前、かな?付き合ってくれって、告白されて、きちんと断わったんだけど・・・、街で見つけられる度、告られて、付き合えないって言ってるのに、しつこいから、見たら逃げるようにしてたけど、とうとう、ここに来る一月前に捕まってしまって・・・実家とかを知られてからは、帰りに待ち伏せとかされて、行きたくなくても、家に帰る前に、拉致られるというか、無理やり車に乗せられて・・・」
「無理やり車って・・・振り切れなかったのか?」
「あ~、無理ですね。暴走族のリーダーやってる人で、仲間っていうのかな・・それとも手下?まぁ、大勢いたから・・・それに、何回か隙を突いて逃げていたら、その都度、改善?されて、どんどん逃げ辛くなって行って、で、とうとう逃げ道が無くなったって感じで・・・」
「んっ?暴走族?レディースじゃなく?」
「要するに、相手は男だと・・・」
・・・・・・コクンッ
「湖箔が男だって知らなかったのか?」
「ん~んっ、知ってる。告白される度に、ちゃんと、男だから無理って言ったし・・・」
まぁ、大概の人は、信じてくれないけどね。
でも、皇紀は解っていた。
男だと解ってて、それでも、好きだって・・・
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