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 濡れた音を立てて離れた唇に寂しさを覚えた。そんなメイベルの心情が伝わったのか、クロードが笑う。

「物欲しそうな顔だな」
「んっ……ぁ、んっ」

 背中をクロードに預けたメイベルは、彼の膝の上で切なく吐息を漏らす。ゆっくりと彼が足を開くと、それに呼応してメイベルの足も自然と開かされてしまう。トラウザーズ越しに太腿の内側を撫でられ、完全に開かされた足の付け根にクロードの指が触れた。

「は、ぁ……っ」
「濡れてる音がするな」

 ゆっくりと上下になぞる指に、身体が大きく跳ねてしまう。するとお尻に感じた熱くて硬いモノ。やたらと存在感のあるソレが何か悟った瞬間、メイベルのお腹の奥がズクリと疼く。

「メイベル……脱がせてもいいか……?」

 問いかけながらも、すでにクロードの指はトラウザーズの前を寛げ始めている。

「すまない、借り物だから仕方ないと分かっているが、他の男の香りを纏っていて欲しくないんだ」

 履き口に指がかかり、メイベルは彼の動きに合わせて腰を浮かせる。下履きと共に脱がされたトラウザーズは床へと放られ、太腿にフサフサの尻尾が巻き付いてきた。

「ん、ぁ……」
「トロトロだな……」

 花弁を掻き分けた指先が入口に触れた瞬間、ビリビリと甘い痺れが身体に走る。堪らず身を捩ったメイベルの唇を捕まえたクロードは、ねっとりと舌を絡めてくる。くぐもった喘ぎ声は彼の口内に飲み込まれた。

「ん……ふ、ぁ……」

 ゆっくりと入口を確かめるようになぞっていた指先が、クプリと音を立ててメイベルのナカヘと埋められる。蜜を絡めながら、出たり入ったりを繰り返す指の動きに翻弄される。狭いナカを押し広げるように指が優しく壁を擦り、気付けば自ら彼を迎え入れるように腰を揺らしていた。

「は……ぁあ、んっ」
「上手だ、メイベル……根本まで飲み込めたな」

 耳元で囁かれ、ナカにいる彼の指を強く意識してしまう。お腹の奥が切なく疼いた。

「今、締まった……痛くないか?」
「は、ぅ……んんっ」

 クイっと指先を曲げ、トントンとリズミカルにナカを刺激される。絶えず聞こえる蜜の音と、甘ったるい喘ぎ声でメイベルが痛みなど感じていないと分かり切っているだろうに。

 言葉を発する余裕もないメイベルは、答える代わりに自らクロードの首に手を伸ばし、頤を上げキスをねだる。すぐに気付いて口を開けた彼の舌に吸い付くと同時に、快感が駆け抜けナカにいる彼の指を締め付けてしまった。
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