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投擲の威力
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無駄と分かりながらも《土槍》の魔術を放ち、後退を続けている。
この調子でノト村の外にまでおびき出せると思っていたけど、僕たちがノト村の外にまで出ると入り口で立ち止まり、追うのをやめてしまった。オーガーにあわせて立ち止まるわけにもいかず、ノト村がギリギリ見える範囲まで後退を続けたものの、入り口に立ち止まり追うことはしなかった。
「囮役は失敗しちゃったのかな?」
予想とは違う行動をするオーガーに不安を抱いたのか、ナナリーさんが独り言のようにつぶやいた。
「わからん。だが、このまま動かないようなら……おい! 真ん中にいるやつ、何かを持ち上げたぞ!」
兄さんの言葉にしたがうように中心にいるオーガーを見ると、人の頭ほどある大きさの石を両手に掴んでいるところだった。頭にある一本ツノは赤く光り、魔術を使う兆候が出ている。
「兄さんアレは石だ!」
「投石するつもりか! 全員、木の板の後ろに入れ!」
兄さんの指示に従って先頭にいたダモンさんが木の板を正面に持ってきたのと同時に、オーガーがおおきく振りかぶって石を投げてきた。空気を切り裂き、当たった箇所が吹き飛びそうなスピードでこちらに向かってくるが、こちらに到着する直前に上にそれて当たることはなかった。
オーガーは外したのが悔しいのか、地団駄を踏んで怒っている。オーガーに「外して悔しがる」知能はなかったはずなので、魔術面だけではなく知能面も能力が向上しているのだろう。
「……連結付与をしていなかったら、《矢避け》の効果を突破して直撃してたね」
想像していた以上の威力に、身動きが取れない。
「あぁ。あの威力、間違いなくあいつが攻撃型の特殊個体だろう」
同じ思いだったようで、パーティ全員が無言で頷く。
再びオーガーの方を見ると、もう一つの石を投石しようとしているところだった。おおきく振りかぶり石を投げてくるけど、結果は同じ。上にそれるだけで直撃することはない。
また外したことに苛立ったのか、地団駄を踏んでいる。周りのオーガーがなだめようと近づくものの、殴り飛ばされている。普通ならこの隙に逃げ出すんだけど、特殊個体をおびき寄せなければいけないため、動くこともできず特殊個体に殴り飛ばされるオーガーのコントを、ただ見つめることしかできなかった。
「後ろからなんかきたぞ」
攻撃型を囲んでいたオーガーを押しのけるように、一回り大きいオーガーが2mはありそうな木の棒を担いで来た。頭上にあるツノは赤く光り輝いている。
「戦ってもいないのにツノが光ってる。兄さん。多分あれが防御型だよ」
「他のオーガーを押しのける態度といい……そうだろうな。それより、あれは防げると思うか?」
防御型が持っていた木の棒を攻撃型が受け取り、二、三歩下がってから、ジャベリンを投げるかのようなフォームをとっている。石がダメなら木で当てようとしているみたいだ。
「……多分。念のためダモンさんと兄さんは盾を構えてて」
「おう」
「わかった」
そう言い終わると、兄さんはバックラーに魔力を通して魔術陣を起動。付与した魔術が起動してバックラーより一回り大きい膜が出現する。ダモンさんにが使う盾には魔術は付与されていないので、構えて終わりだ。人が隠れられるほどの大きさがあり頑丈なので、なんとかなると思いたい。
「くるぞ!」
オーガーが助走をつけてから、やり投げのフォームで木の棒をはなつ。先ほどより早く、威力がある。それでも連結付与の効果は偉大で、付与した木の板の上をかするように通過して、僕たちに直撃することはなかった。
「……なにあの威力……もうすぐで連結付与の《矢避け》すら突破しそうじゃない」
エミリーさんが呆然と立ち尽くしている。無理もない。《矢避け》を四つ連結させたのにもかかわらず、突破しようとしているのだ。バリスタですら確実に回避できるほど強力な魔術なのにだ。もうあいつは、動く攻城兵器と言っても過言ではないだろう。第一次討伐隊が壊滅したのも無理がない。
「エミリー。それでも、俺たちには当たらなかった。あいつらが飽きるまで、待ってればいい」
兄さんは、エミリーさんを安心させるために言葉をかけ、頭を撫でた。それで安心したのか、肩の力が抜けて兄さんを見つめる目は潤んでいるように見えた。これがイケメン力か……僕に彼女ができたらやってみよう。
その後も、農具や壺といったノト村の住民の持ち物だったであろう物を投擲してくるが、一度も当たることはなかった。そして、僕たちもただ見ているだけではなく、魔力を多めにつぎこみ威力が上昇した《土槍》を反撃として放つものの、防御型の結界に阻まれて当たることはなかった。
お互いの遠距離攻撃が当たらない。
何回かの攻防ののち、ようやくそのことに攻撃型が気づいてくれたようで、投擲をやめてノト村の方に戻っていた。
「ねーねー。あいつノト村に戻ったけど、諦めたのかな?」
「ナナリー、さすがにそれはないだろう。ダニエルどうする?」
この場にいる全員が兄さんに注目をしている。リーダーの判断待ちだ。
「攻撃型がノト村の中心に戻っただけで、防御型や通常のオーガーは残っている。何をするかわからんが、諦めたわけじゃないだろう。防御型がいなくなるまで、魔術を放って威嚇しながらここで待機だ」
「「了解」」
《土槍》は効かないことが分かっているので、今度は別の魔術を使うことにした。選んだのは《炎柱》。これを相手の防御型の足元に出現させるように魔力に意志を込める。空中に描いた魔術文字が消えると、防御型のオーガーを中心にして魔術陣が出現する。結界が地面にまで影響を及ぼさないのであれば、炎に飲まれて死ぬはずだ。
魔術陣の出現で僕の狙いがわかったのだろう、パーティ全員が固唾を飲んで見守るなか魔術が発動する……が、炎は出現せず、魔術陣は消えてしまった。
「魔術が失敗したわけでもない……。あの結界、古代の遺跡とかに使われている、一定レベルの魔術を無効化する機能があるかも。かなりやっかいだね」
どんな魔術も無効化する魔術文字は発見されていない。でも、威力が一定以下の魔術を無効化する魔術文字はある。ただしそれは消費魔力が大きく、また、人間が使う場合は身動きが取れなくなるほどの集中力が必要となる。こういった戦闘には向かない、付与向けの魔術文字だ。
「あいつのツノには。そんな魔術文字が刻まれているの?」
質問をしたナナリーさんは、謎だった結界の性能がわかったとことに喜んででいるように見えた。性能さえわかれば、攻略方法を考えることができるからだ。
「喜んでいるところ申し訳ないけど、それはないかな。消費魔力が大きいから、オーガー程度の魔力量で常時発動するのは無理。上位互換の魔術を使っていると思う」
何度目かわからな沈黙が訪れた。
「アイツらズルくな……」
「おい。おしゃべりは終わりだ。攻撃型が戻ってきたぞ」
ナナリーさんの言葉を遮って、兄さんがパーティ全体に注意を促す。パーティ全員がノト村の方に注意を向けると、攻撃型が先ほどの位置に戻ってくるところだった。
「おいおいマジかよ。あいつ剣を持ってなか?」
「あぁ。間違い。あれは大剣だな……それに、防御型に槍を渡しやがった」
ダモンさんと兄さんが及び腰になるのも無理はない。人間であれば《筋力増強》を使い両手で持ってなんとか振り回せそうな大きな剣を、片手で持ってここまで聞こえそうなほど勢いよく振り回している。恐らくは、第一次討伐隊の誰かが持っていた武器なのだろう。
「間違いなくこっちに襲いかかってくる。後退するぞ」
背中を見せないようにジリジリと後退を始めると、それを追うように攻撃型と防御型が歩いてノト村から出てきた。
「ようやく作戦通り、おびき出すことができそうだな」
このまま歩きながら追ってくると思ってゆっくりと後退を続けようとした瞬間、攻撃型が体を沈めたかと思うと、勢いよく飛び出してきた。
予想外の行動に驚いたものの、そこは死線をなんどもくぐり抜けたベテランパーティ。ダモンさんを狙った攻撃は、木の板を犠牲にすることによりギリギリ回避することができた。
バックステップで距離を取り、体勢を崩したダモンさんに代わって兄さんが前に飛び出し、攻撃型と対峙する。攻撃型はおびきだせたけど、防御型はまだノト村の近くにいるし、近くには通常個体が待機している。もう少しノト村から離さなければ奇襲部隊が攻撃しにくい。
「お前ら後ろに下がるぞ!」
兄さんもそれが分かっているようで、後退の指示を出した。
結界型の魔術は、術者を中心に攻撃を阻む膜を作る。攻撃型がここまで近づいているのであれば、結界の膜の外に出てい可能性が高い。今なら魔術を放てば当たるはずだ。
「魔術を放つからそのうちに距離をとって!」
そう言い終わると《土槍》の魔術文字を三つ書き、魔術陣も同様の数が浮かび上がる。魔術の複数起動だ。魔術陣から三本の《土槍》が出現して、攻撃型に襲いかかる。予想通り結界の魔術は反応しなかったが、持っていた大剣で撃ち落とされてしまった。
「そう簡単に防がられると自信がなくなるなぁ」
「下がるぞ!」
撃ち落としているすきに距離をとった兄さんに怒られつつも、後ろに下がる。
こちらを追い詰めるのが楽しいのか、攻撃型は走って追うこともせず、ゆっくりと歩いている。防御型も追うよにノト村から離れてこちらの方に移動してきた。
これでようやく、ノト村からおびき出すことに成功ようだ。
この調子でノト村の外にまでおびき出せると思っていたけど、僕たちがノト村の外にまで出ると入り口で立ち止まり、追うのをやめてしまった。オーガーにあわせて立ち止まるわけにもいかず、ノト村がギリギリ見える範囲まで後退を続けたものの、入り口に立ち止まり追うことはしなかった。
「囮役は失敗しちゃったのかな?」
予想とは違う行動をするオーガーに不安を抱いたのか、ナナリーさんが独り言のようにつぶやいた。
「わからん。だが、このまま動かないようなら……おい! 真ん中にいるやつ、何かを持ち上げたぞ!」
兄さんの言葉にしたがうように中心にいるオーガーを見ると、人の頭ほどある大きさの石を両手に掴んでいるところだった。頭にある一本ツノは赤く光り、魔術を使う兆候が出ている。
「兄さんアレは石だ!」
「投石するつもりか! 全員、木の板の後ろに入れ!」
兄さんの指示に従って先頭にいたダモンさんが木の板を正面に持ってきたのと同時に、オーガーがおおきく振りかぶって石を投げてきた。空気を切り裂き、当たった箇所が吹き飛びそうなスピードでこちらに向かってくるが、こちらに到着する直前に上にそれて当たることはなかった。
オーガーは外したのが悔しいのか、地団駄を踏んで怒っている。オーガーに「外して悔しがる」知能はなかったはずなので、魔術面だけではなく知能面も能力が向上しているのだろう。
「……連結付与をしていなかったら、《矢避け》の効果を突破して直撃してたね」
想像していた以上の威力に、身動きが取れない。
「あぁ。あの威力、間違いなくあいつが攻撃型の特殊個体だろう」
同じ思いだったようで、パーティ全員が無言で頷く。
再びオーガーの方を見ると、もう一つの石を投石しようとしているところだった。おおきく振りかぶり石を投げてくるけど、結果は同じ。上にそれるだけで直撃することはない。
また外したことに苛立ったのか、地団駄を踏んでいる。周りのオーガーがなだめようと近づくものの、殴り飛ばされている。普通ならこの隙に逃げ出すんだけど、特殊個体をおびき寄せなければいけないため、動くこともできず特殊個体に殴り飛ばされるオーガーのコントを、ただ見つめることしかできなかった。
「後ろからなんかきたぞ」
攻撃型を囲んでいたオーガーを押しのけるように、一回り大きいオーガーが2mはありそうな木の棒を担いで来た。頭上にあるツノは赤く光り輝いている。
「戦ってもいないのにツノが光ってる。兄さん。多分あれが防御型だよ」
「他のオーガーを押しのける態度といい……そうだろうな。それより、あれは防げると思うか?」
防御型が持っていた木の棒を攻撃型が受け取り、二、三歩下がってから、ジャベリンを投げるかのようなフォームをとっている。石がダメなら木で当てようとしているみたいだ。
「……多分。念のためダモンさんと兄さんは盾を構えてて」
「おう」
「わかった」
そう言い終わると、兄さんはバックラーに魔力を通して魔術陣を起動。付与した魔術が起動してバックラーより一回り大きい膜が出現する。ダモンさんにが使う盾には魔術は付与されていないので、構えて終わりだ。人が隠れられるほどの大きさがあり頑丈なので、なんとかなると思いたい。
「くるぞ!」
オーガーが助走をつけてから、やり投げのフォームで木の棒をはなつ。先ほどより早く、威力がある。それでも連結付与の効果は偉大で、付与した木の板の上をかするように通過して、僕たちに直撃することはなかった。
「……なにあの威力……もうすぐで連結付与の《矢避け》すら突破しそうじゃない」
エミリーさんが呆然と立ち尽くしている。無理もない。《矢避け》を四つ連結させたのにもかかわらず、突破しようとしているのだ。バリスタですら確実に回避できるほど強力な魔術なのにだ。もうあいつは、動く攻城兵器と言っても過言ではないだろう。第一次討伐隊が壊滅したのも無理がない。
「エミリー。それでも、俺たちには当たらなかった。あいつらが飽きるまで、待ってればいい」
兄さんは、エミリーさんを安心させるために言葉をかけ、頭を撫でた。それで安心したのか、肩の力が抜けて兄さんを見つめる目は潤んでいるように見えた。これがイケメン力か……僕に彼女ができたらやってみよう。
その後も、農具や壺といったノト村の住民の持ち物だったであろう物を投擲してくるが、一度も当たることはなかった。そして、僕たちもただ見ているだけではなく、魔力を多めにつぎこみ威力が上昇した《土槍》を反撃として放つものの、防御型の結界に阻まれて当たることはなかった。
お互いの遠距離攻撃が当たらない。
何回かの攻防ののち、ようやくそのことに攻撃型が気づいてくれたようで、投擲をやめてノト村の方に戻っていた。
「ねーねー。あいつノト村に戻ったけど、諦めたのかな?」
「ナナリー、さすがにそれはないだろう。ダニエルどうする?」
この場にいる全員が兄さんに注目をしている。リーダーの判断待ちだ。
「攻撃型がノト村の中心に戻っただけで、防御型や通常のオーガーは残っている。何をするかわからんが、諦めたわけじゃないだろう。防御型がいなくなるまで、魔術を放って威嚇しながらここで待機だ」
「「了解」」
《土槍》は効かないことが分かっているので、今度は別の魔術を使うことにした。選んだのは《炎柱》。これを相手の防御型の足元に出現させるように魔力に意志を込める。空中に描いた魔術文字が消えると、防御型のオーガーを中心にして魔術陣が出現する。結界が地面にまで影響を及ぼさないのであれば、炎に飲まれて死ぬはずだ。
魔術陣の出現で僕の狙いがわかったのだろう、パーティ全員が固唾を飲んで見守るなか魔術が発動する……が、炎は出現せず、魔術陣は消えてしまった。
「魔術が失敗したわけでもない……。あの結界、古代の遺跡とかに使われている、一定レベルの魔術を無効化する機能があるかも。かなりやっかいだね」
どんな魔術も無効化する魔術文字は発見されていない。でも、威力が一定以下の魔術を無効化する魔術文字はある。ただしそれは消費魔力が大きく、また、人間が使う場合は身動きが取れなくなるほどの集中力が必要となる。こういった戦闘には向かない、付与向けの魔術文字だ。
「あいつのツノには。そんな魔術文字が刻まれているの?」
質問をしたナナリーさんは、謎だった結界の性能がわかったとことに喜んででいるように見えた。性能さえわかれば、攻略方法を考えることができるからだ。
「喜んでいるところ申し訳ないけど、それはないかな。消費魔力が大きいから、オーガー程度の魔力量で常時発動するのは無理。上位互換の魔術を使っていると思う」
何度目かわからな沈黙が訪れた。
「アイツらズルくな……」
「おい。おしゃべりは終わりだ。攻撃型が戻ってきたぞ」
ナナリーさんの言葉を遮って、兄さんがパーティ全体に注意を促す。パーティ全員がノト村の方に注意を向けると、攻撃型が先ほどの位置に戻ってくるところだった。
「おいおいマジかよ。あいつ剣を持ってなか?」
「あぁ。間違い。あれは大剣だな……それに、防御型に槍を渡しやがった」
ダモンさんと兄さんが及び腰になるのも無理はない。人間であれば《筋力増強》を使い両手で持ってなんとか振り回せそうな大きな剣を、片手で持ってここまで聞こえそうなほど勢いよく振り回している。恐らくは、第一次討伐隊の誰かが持っていた武器なのだろう。
「間違いなくこっちに襲いかかってくる。後退するぞ」
背中を見せないようにジリジリと後退を始めると、それを追うように攻撃型と防御型が歩いてノト村から出てきた。
「ようやく作戦通り、おびき出すことができそうだな」
このまま歩きながら追ってくると思ってゆっくりと後退を続けようとした瞬間、攻撃型が体を沈めたかと思うと、勢いよく飛び出してきた。
予想外の行動に驚いたものの、そこは死線をなんどもくぐり抜けたベテランパーティ。ダモンさんを狙った攻撃は、木の板を犠牲にすることによりギリギリ回避することができた。
バックステップで距離を取り、体勢を崩したダモンさんに代わって兄さんが前に飛び出し、攻撃型と対峙する。攻撃型はおびきだせたけど、防御型はまだノト村の近くにいるし、近くには通常個体が待機している。もう少しノト村から離さなければ奇襲部隊が攻撃しにくい。
「お前ら後ろに下がるぞ!」
兄さんもそれが分かっているようで、後退の指示を出した。
結界型の魔術は、術者を中心に攻撃を阻む膜を作る。攻撃型がここまで近づいているのであれば、結界の膜の外に出てい可能性が高い。今なら魔術を放てば当たるはずだ。
「魔術を放つからそのうちに距離をとって!」
そう言い終わると《土槍》の魔術文字を三つ書き、魔術陣も同様の数が浮かび上がる。魔術の複数起動だ。魔術陣から三本の《土槍》が出現して、攻撃型に襲いかかる。予想通り結界の魔術は反応しなかったが、持っていた大剣で撃ち落とされてしまった。
「そう簡単に防がられると自信がなくなるなぁ」
「下がるぞ!」
撃ち落としているすきに距離をとった兄さんに怒られつつも、後ろに下がる。
こちらを追い詰めるのが楽しいのか、攻撃型は走って追うこともせず、ゆっくりと歩いている。防御型も追うよにノト村から離れてこちらの方に移動してきた。
これでようやく、ノト村からおびき出すことに成功ようだ。
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