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(7)※性描写あります。18歳未満&抵抗のある方はご遠慮ください。※
しおりを挟むなるほど、その手できたか。
だけど、大人しく抱かれてやるもんか。
抵抗してドタバタと交戦していたが、そのうちサイドに置かれてる何かを手に取り、それを私の身体に少し付けた。
何を付けた?
「ヤメロ!」と言って逃れようとしたが、アンソニーは何かを口に含み顔を近づけてくる。
攻防が激しくなり激戦となったが、アンソニーは仕方なく口に含んだものを飲み込んで、下から、そう私の足の方から攻めてくる。
「ふっ・・・」
ん、今の何?
「んんっ・・・ 」
ぞわわっっ…!
な、なにかが背を這ってくる感じがしてくる。
でも、私の背はベッドのシーツとくっついている。
「はぁ・・・」
なんか、色っぽい声か溜息が聞こえてくるのは幻聴か?
アンソニーは、一体どうしたんだ?
そうしたら、履いてるスラックスのジッパーを開く音が聞こえてきた。
え、もしかして・・・、さっき飲み込んだ物はその手の物か。
そういえば、私の身体にも…、どこかに付けてくれたよな。
「ふんっ・・・」
アンソニーの鼻の掛かった、その手の声を聞くのは初めてだ。
(仕方ない、恨むのなら自分を恨めよ。)
と、心の中で思って、顔か身体なのかは分からないが、蹴ってやる。
が、そこはアンソニー。
一筋縄でいかないのは知ってる。
だけど、私の身体から離すのが目的だ。
一旦、離れればこっちのものだ。
でも、なかなか離れない。
ベッドに背を付けた私には分が悪い。
攻防戦は激化する一方で、広いキングサイズのベッドの上をゴロゴロと転がって、とにかくアンソニーから離れようとしてた。
スラックスを脱がそうとしてくる手の気配を感じたので、その手を蹴ってやる。
メスが持てなくなることはない。
すると、蹴ったはずの手には、今度はビンを持っている。
それでどうするつもりだ。
とにかく逃げるしかない。
アンソニーは片手でビンを持ち、片手で私を摑まえようとしている。
片手だけで摑まえられると思うなよ。
ゴロンと大きく転がると、床に落ちた。
痛かったが、数秒後に起き上がる。
その数秒の間に、アンソニーは持ってるビンを振ってきた。
その液体は私の顔に的中し、私は数秒ほど動けなくなってしまった。
その時に、後ろから羽交い絞めにされベッドに押し付けられた。
目を開けようとするが、開けられない。
それを幸いと思ったのだろうアンソニーに唇を奪われていた。
「んっ」
目を開けることはできないが、手は使えるのでアンソニーの身体を押し返す。
バン、バン、バン・・・。
口の中に入ってこようとするアンソニーの舌に、寒気がしてきた。
「ぅ・・・」
入れたい、入れさせろと言ってくるアンソニーの舌は、そのうち私の鼻に移り齧ってくる。
本気で齧るのだから痛くて声がでた。
「いたっ!」
その隙に、アンソニーの舌が口の中に入ってきた。
「んんんっ・・・」
こいつ、キスが上手い。
博人先生もそうだったが、こいつは違う意味で上手い。
「んっ… んんっ…」
慣れてきたのか、しばらくすると目を開けることができた。
すると、目の前にはギラリと睨みつけるような目をしたアンソニーが・・・。
そのギラギラとした目を顔を見た途端に、私の身体に異変が起きた。
思わず声が出ていた。
「あっ… …ぅ・・・」
身体が熱い、さっきの媚薬のせいだ。
身体から汗が噴き出しては、アンソニーの攻めに対して素直に身体が反応する。
(違う、これは違う。間違ってる。)と心の中で叫んでいるが、声に出すことが出来なかった。
「うぅっ・・・ ふぅ、ふぅ、ふぅ…」
アンソニーは、そんな私を見て取ったのかニヤリとして服を脱がしにかかった。
乳首を舐められたり、甘噛みされたり、抓られたりして。
乳首だけでもイってしまった。
腹をさすられては、所々にキスマークを付けられる。
太ももの内側にもキスマークを付けられ、大事な私自身のジュニアにもキスされた。
今度は、その私のジュニアを攻めてくる。
舐められたり、甘噛みされたり、ジュニアの先端の孔を舐めてくる。
そこを扱かれて、イってしまう私がいた。
「はあ、はあ、はあ… …っう!」
(感じない、感じない。私は感じない。
私はまな板の上の鯉。いや違う、まな板の上のコンニャク。
いやいや、私は、まな板だ。まな板だ!)
と、心の中では冷静にいるように仕向けていた。
だが、声には出せれなかった。
身体が痺れて、口から出てくるのは艶っぽく色っぽい声。
「あっ! ぅ・うんっ・・・」
そうしてると、今度は身体がひっくり返された。
目の前は、白い物が広がってる。
ベッドのシーツだ。
いやだ、それだけは嫌だ!
思わず、博人さんの顔が浮かんできた。
声が出た。
「…メロ」
掠れ気味な低温ボイスだったが、声が出せれた。
アンソニーの方に振り向き絞り出すように、睨み顔でもう一度言ってやる。
「ヤメロと言ってる。」
「っ……」
息をのむような声を、アンソニーが出した。
「そこは絶対に嫌だ。それ以上すると絶対に許さないからなっ。」
大学卒業以来だ、久しぶりに最大級の睨み顔をしたのは。
私の睨み顔をまともに見ると、大抵の人は顔を伏せる。
アンソニーも顔を伏せた。
しばらくすると、アンソニーは泣きそうな顔をして言ってきた。
「OK・・・」
そして…、正常位でならという条件つきで媚薬が身体から抜けるまで、何回も何回もセックスをする羽目になってしまった。
アンソニーは幸せそうな顔をしてるが、私は非常に最低で最悪な気持ちだった。
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