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※R18※で、自分の気持ちを再確認した。
しおりを挟む嘉男のバナナを口に含み、奉仕していく。
苺も貰おう。
バナナがある程度熟れてくると、今度は苺だ。
片方の苺を舌で押し潰したり舐めたりしては、もう片方の苺を指で抓み潰す。
「ん……」
あ、起きそうな気配がする。
腹に唇を這わせ、ゴマを舐める。
「ん…、政行?」
政行の行動を邪魔しようと腕が伸びてくるが、政行は嘉男のバナナを口に含む。
「う……」
「俺も、欲しいんだ…」
嘉男のバナナは固く、熱く、デカくなってくる。
だが、政行のも同様だ。
「ま、まさ…、あっ」
「ん、待ってて…」
「やめ…、ま…」
先端を強く吸ってやる。
「くぅ……、や、め…」
もっと、もっと強く。
「ぁ…、あああっ」
嘉男のバナナの先端から出てきた蜜を飲み込んでは舐め取り、先端にキスをする。
ちゅっ。
「ん、御馳走様でした」
「ったく、お前は…」
「嘉男さん、俺はブレないから」
「何が?」
「俺の気持ち。そりゃ、博人先生を好きになった事があったけど、嘉男さんだけだから。
博人先生から言われたんだ。これからは悩み苦しむ時期になる、と。クリニック・ボスからは泣きたい時は泣き、言いたい時は言えば良い、ってね」
「ああ、俺にぶつけてくれると嬉しい」
「嘉男さん…」
「人間だから泣いたり笑ったり苦しんだりするんだよ。
俺は、博人先生からパースに居た時に話を聞いた。覚悟の要る事だと。
あの博人先生でも悩んで、悩み苦しんでいた時期があったんだ。でも、仕事をする事で逃げていたってね。その覚悟を受け止めるまで時間は掛かった、って。
並大抵な事では無いと、俺も分かるよ。
だから、政行。一緒に話し合ったり泣いたりすれば良いと思ってるよ。
何度も言うが、お前とクリニック・ボスとは違う。
あの人は、一人で10年間苦しんだんだ。
でも、政行は違う。最初っから俺が付いてる。
泣いて良いよ。だけど、俺だけにして欲しい。
約束して。
泣くのも笑うのも、俺だけに見せるって」
「嘉男さん…」
「その泣き顔も、俺だけに見せるって。約束して…」
「うん、約束する。約束します」
そう言うと、政行は素直に嘉男の腕に抱かれ、その胸に顔を埋めた。
目の前には熟れ頃の苺がある。
その苺を口に含み、コロコロと口の中でしゃぶる。
「政行…、お前は、される側だ」
「ん?」
「俺が攻める方なの」
そう言って、嘉男は政行の口を開けて自分の乳首を救出する。
「あ、俺の苺ー…」
嘉男は、政行の頬を挟み持って、その唇に、自分のを触れ合わす。
「ん、ん……」
唇が離れる。
唾液が糸を引く。
嘉男さんの目が、政行の潤んだ目に視線を合わせてくる。
「よ、しおさん…」
「政行、もう1回」
「ん…」
政行は目を瞑る。
そんな政行の額に、両頬に、鼻の頭に、唇にとキスを落としていく。
耳の中を舐めてくる。
「ん、やぁ…」
嘉男の唾液で政行の耳が塞がってる様な感じを受ける。
その内に、項から首元を経由して反対の耳にくる。
両耳とも舐められ、思いっきり感じてしまう。
政行の中心部のモノが固くなり嘉男の身体に強く押し付ける。
「政行、早いな…」
そう言うと、嘉男は政行の胸の小さな尖りを攻めてくる。
「あ…、ぅ……」
その小さな尖りを口に含み舐めてしゃぶり甘噛みする。
「ふ、ふ…」
政行の叢を掻き分ける様に、ソレはそそり立っている。
嘉男は、それを無視してヤシの実と先程言っていた秘孔の冒険をする。
つぷっ…と、指が挿し込まれる。
「ん……」
先程したから今回は難なくスムーズに指を飲み込んでくれる。
一気に3本に増やす。
「あっ…、イ、イ…、気持ち…」
政行の腰は嘉男を誘っているかの様に動いてる。
「政…」
嘉男は、自分のを宛がうと一気に挿し込んでいく。
政行の声が漏れ聞こえる。
「嘉男さん…、きて」
その言葉に煽られ、嘉男は腰を政行に打ち付ける様に動かす。
「ふ…、ふ…」
早く、強くと打ち付ける。
「ふ…、う…」
「政…」
「嘉…、欲しい…」
「ん……」
政行が先なのか、嘉男が先なのか、それとも一緒なのか。
ほぼ同時に、二人はイッた。
「あああっ…」
「ぐぅ…」
政行は、きっぱりと言ってくる。
「嘉男さん、俺はブレないから」
「え?」
「これからは嘉男さんだけだから、覚悟しといてね」
「ああ、政行も覚悟しろよ」
「どういう意味?」
「俺は嫉妬深くヤキモチ焼きだからな。博人先生の件は、あっちが相手にしなかったのもあり、目を瞑ってた。
だが、これからは浮気なんて許さないからな」
博人先生の件を持ち出されギクッとなったが、俺がキスをした事は知られてないみたいだ。
でも、政行は言い返していた。
「そっちこそ、俺が何も知らないと思うなよ。好みのタイプだと見ると、直ぐに手を出してエッチするんだからな。人を好きになるな、とは言わないけど…。やたらとエッチしないで。
エッチするのなら、俺だけにして」
「なら、そうさせて貰う」
お互いに微笑んで、これから来るだろう悩み苦しむ時期に備えてるみたいだ。
この二人は、最初から一緒に居る。
それでも、友明とは違う。
10年間という月日を、友明は仕事をする事で忘れようとしていたのだ。
なにしろ、ドクターストップを掛けられて半年後に退院して福岡で5年間、シンガポールで3年間をオペドクターとして、新しい自分に、また未知なる仕事にチャレンジしていたからだ。
だが、シンガポールでの銃撃戦で、ドクターストップで悩み苦しむよりも数百倍以上の苦しみを味わって…、いや、死んでもおかしくは無かった。
料理を作る事、メスを持ってのオペドクターとしての道を、失明という形で余儀なく潰されてしまったからだ。その事を、政行と嘉男は知らない。
知ってるのは、当時のボスであるアンソニーとエド・ボスと博人先生だけだ。
だから、友明は自分の経験から言ったのだ。
「泣きたい時は泣け。我慢をするな。
一緒に居たい、と言ってくれてる人が居るのだから、自分の気持ちをぶつけるんだな」と。
なにしろ、友明は先に博人をパースに呼びつけて、半年後に話したのだから。
だから、博人は受け止めるまで時間が掛かったのだ。
海と空の向こうでは、ドクターストップが外れて、道場で過ごす事が多くなった友明は祈らずにはおられなかった。
彼は、私とは違う。
水泳は出来ない身体になった。だけど、君は自分で新しい道を選んだ。
君たちは、二人ともまだ若い。
35歳や36歳の私は片目だけで生活をしていた。
ただ、博人先生は私が話しても側に居てくれた。
それだけが救いだった。
嫌なら日本に帰れば良いのだから。でも、博人先生は帰国しなかった。それが、私にとっては本当に嬉しかったのだ。仕事をする事で紛らわせていた私に、次々と学生時代の仲間が数人集まってきたのもあり、彼等に気取られない様にしていた。
現在は人外の力で失明していた左目に光を戻された友明は、五体満足というありがたみを肌で感じていた。
だけど、シンガポールで遭った、あの記憶はまだ生々しく残っている。
笑い話にもならない、自分から進んで話せる事柄では無い。
おそらく、彼、政行君は30年も苦しむことは無いだろう。
30年近くもアスリートでやってきた人だ。
並大抵の努力だけではやってこれなかった筈だ。
だが、君は筋肉をこそげ落としてのドクターストップだ。
私とは違い、走る事も飛び跳ねる事も出来る。
私は脳でのドクターストップだったのだから、君とは大いに違う。
その事に気が付いて欲しい。
そして…。
どうか、少しでも和らげます様に。
日本から遠く離れたパースの地から祈ってます。
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