蘭定家諸事情につき(らんじょうけしょじじょうにつき)

ひとつ屋根の下。三兄弟によって10日の間に繰り広げられる諸事情コメディ。

 放浪癖のある父がヨーロッパを放浪中フランス人女性と付き合い、できた子が貴純(たかずみ)で、その後、日本人女性との間に生まれた二卵性双生児が侑一(ゆういち)と侑二(ゆうじ)だ。双子が大学へ入学したのを見届けた父は、またも放浪の旅に出てしまった。

 そういうわけで。

 貴純は、歳の離れた次男と三男の面倒をみながら主夫状態にあるのだが。次男が三男に恋心を抱いているのではないか、と確信する。そうして、三男侑二とともに次男侑一を見張る日々がスタートする。
 侑一の見張りで双子の通う大学へ行った貴純は、偶然、学生時代に恋人だった遼子(とおこ)と再会。飲みに誘われて貴純は、遼子に生来の弱点を暴かれ、再び付き合うことになるのだが――
24h.ポイント 0pt
0
小説 192,156 位 / 192,156件 現代文学 8,171 位 / 8,171件

あなたにおすすめの小説

世界でたったふたりきり

森 千織
現代文学
ぼくたちは双子で、身体がくっついている。 結合双生児にまつわる短編集。

野水仙の咲く丘には

鈴木 了馬
現代文学
 かつて不幸な大戦が人々をさらっていったように、津波が多くの人をさらっていった。  その大戦が人々を帰さなかったように、放射能が帰りたい魂を帰さない。  古代から人はこの海に育まれて暮らしてきた。  大昔から、人は海を畏れ、崇めてきた。  その子孫が海をもう元に戻せないほどに汚した。  自分たちの魂を引き裂いた。  せめて霊となって、戻っておいで。  引き裂かれた親子の霊は再び巡り合えるのだろうか。

冠婚葬祭の一日

モンキー書房
現代文学
 もしも、成人式と結婚式と葬式とお盆が一度に来たら?  わたし安達わらびは、成人式に出席するため、実家へと帰った。するとそこには、祖母が亡くなって通夜や葬式の準備で慌ただしく動き回る両親と、こんなときに挙式しないほうがいいんじゃないかとオロオロする従妹の姿があり……  どれを優先して出るべきだろう?

ある複雑な家族の話

浅野浩二
現代文学
ある複雑な家族の話

黒衣の女

月詠嗣苑
現代文学
 私は昔から母も父も嫌いだった。高校を卒業して実家から離れた市での就職をし、一年がたった頃、母が倒れた???

短歌集『虚仮の轍』

凛七星
現代文学
過去さまざまな短歌賞、和歌賞での受賞作や、雑誌などに掲載してもらった短歌なども含めて構成していく予定です。

140字小説

碧井永
現代文学
《140字で完結する小説です》  エックスで書いているものですが、少し変えているところもあります。  カテゴリは「現代小説」となっていますが、主な内容は「ファンタジー」と「恋愛」です。

憧れの先輩とイケナイ状況に!?

暗黒神ゼブラ
恋愛
今日私は憧れの先輩とご飯を食べに行くことになっちゃった!?