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魔法学園グリモアール編

爆弾の処理とは常に大変なものである

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 ミルラ王女の爆弾発言によって固まってしまったクラスメイトたち。
 そして、クラスメイトの反応を見てから、固まってしまった俺。
 全てが終わってしまった……

「「「「ええー!」」」」

 教室内に俺とミルラ王女以外のクラスメイトたちの驚きに満ち溢れた声が響き渡る。
 ああー、今日もいい天気ダナー。ナンデサワイデイルダロナー。
 俺が現実逃避をしている間にクラスメイトの人たちが正気に戻る。
 そして、そこから繰り出されてる質問という名の機関銃であった。

「ええ!どういうこと!?」

「なんなの!二人ともそういうかんけいだったの!?」

「お前!王女様であんなことやこんなことを………うらやまけしからん」

 次々とくる質問に困っていた人がいた。というか俺だった。

「ちょっ、まっ!落ち着け、落ち着け。質問はひとつずつ!」

 俺がそう言うとクラスメイトたちは顔を見合わせて頷いた。
 このとき俺はとにかくイヤーな予感がしていた。

「それじゃ、わたしから」

「はいどうぞ」

 最初に質問してきたのは、まあ、なんというか予想通りグレイでした。

「二人はそういう関係なのー?」

「そ、そういう関係って?」

「とぼけたって無駄よ!そういう関係っていうのはもちろん恋人よ。コ・イ・ビ・ト!」

 別にどうでもいいんだけど、こいつのテンションってどこからくるのだろうか?けっこう気になっている俺がいる。
 そんなことは置いといて質問に答えた。

「なんだ、そんなことか。それなら誤解だぞ。俺はミルラ王女とそんな関係じゃない。というかミルラ王女の発言も誤解だからな!」

「ええー、つまんない」

「別にお前におもしろく思って欲しい訳じゃないんだけどな……」

 俺はため息をひとつついてから更に続けた。

「一応いっておくが、俺とミルラ王女は昨日話し込んでしまって徹夜になっただけだからな!」

「ええー、じゃあ別にセッ◯スしたわけじゃないんだな」

「当たり前だろ!俺は童貞だ!」

 俺の発言により、明らかに落ち込んでいた男子諸君らがみるみる元気になっていた。
 そして、どうやら誤解が解けたのか。それともただ飽きたのかは分からないがクラスメイトたちは俺から離れ始め、帰る人が出てきた。
 なんとかこの地獄を生き抜くことができた俺はこの状況にした犯人のところにいく。
 その犯人は俺の対応を見ながら、ずっと笑っていやがったからな。

「おい!ホントになに言ってくれちゃてるの?」

「いやー、私は楽しかったですよ」

「お前が楽しくても俺は別に楽しくなかったよ……」

「まあまあ、とりあえず早く寮に帰りましょ。大分遅くなってしまいましたし……」

「誰のせいだ、誰の!たくっ、帰るぞ」

「はーい♪」

 こうしてSクラスでのちょっとした事件は終わりを告げていった。
 
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