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王国襲撃編
覚醒!?
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目を開くとそこは、真っ暗な闇の中だった。どこを見渡しても闇ばかり。
「ここは?いったいどこなんだ?」
正面を改めて見るとそこに人影が見えた。その人影はこちらに近づいてきた。そして、俺の前まで来るとその人影の全貌が明らかになった。俺だったのだ。いや、けれど少しだけ違っているところがあった。頭に角があったのだ。たった一本の角が。それはまるで鬼のようだった。
「お前はいったい誰なんだ!なんで俺と同じ顔をしてやがる!」
「我は汝、汝は我。我はもう一人の汝、汝はもう一人の我。今こそ力を解き放て!」
「何を言ってやがる……うわ!」
もう一人の自分?を名乗る人が俺に言った瞬間に目の前が眩い光に包まれた。
そして、次に目を開けると、オーガの目の前に戻ってきていた。よく見ると、オーガは俺に右腕を振り下ろそうとしていた。俺は咄嗟に腕を組んでガードした。普通だったら、この選択は間違いであった。しかし、オーガの右腕が俺の腕に当たっても衝撃があまり来なかったのだ。
俺はよくわからないまま、とりあえずおもいっきり右腕でオーガを殴った。すると、オーガは吹き飛んでいった。
「え!?どういうことだ!?明らかに力がおかしい。……ん?そういえば頭の方になにか違和感が……」
そうして俺は頭に手を当ててみると、違和感の正体が分かった。角だった、一本の角だったのだ。
なんで、角が……と思っていたが今はそのお陰オーガに勝っているのかもしれないということにして、それ以上考えることをやめた。
そして、追撃しようと剣を限界まで造り出そうとすると、俺の周りに無数の剣が現れた。
は?え!?どういうことだ?さっきから力何十倍にも羽上がっているんだが……。そして剣に写った自分をみて驚いた。なぜなら、自分の姿が鬼のようだったのだ。
オーガが立ち上がり俺に反撃をしてきたため、自分の力を試すためにオーガの右腕を殴り返して吹き飛ばしてやると、そのまま空中で待機させていた剣たちを一斉に飛ばした。
オーガは叫び声をあげながら、なあも向かってきた。確かにオーガのランクはSSであるかもしれない。しかし、今の鬼となってしまった佐藤光は今やその力はSSランクをも軽々に凌駕しているのだ。そんなオーガにはもう勝ち目が無くなってしまっていた。さっきまでの戦況が真逆になってしまったのである。
俺はオーガのところまでひとっ飛びでいき、そのまま攻撃を加えていった。そして、オーガが見るからに弱っていくのを見て、
「フィナーレを決めてやるぜ!いくぞ!《我が剣たちよ!五月雨の如く無限に降り注げ!インフィニティ・ソードレイン》」
俺が造り出した無数の剣たちがオーガに降り注いだ。オーガは叫び声をあげながらついに力尽きてしまった。そして、俺の経験値となったのであった。
「やった、やったぞー!オーガを、オーガを倒したー!やった……ぞー…」
安心してしまったせいなのか、力を使いすぎたせいなのか、いずれにせよ俺の意識はそこで落ちてしまった。
「ここは?いったいどこなんだ?」
正面を改めて見るとそこに人影が見えた。その人影はこちらに近づいてきた。そして、俺の前まで来るとその人影の全貌が明らかになった。俺だったのだ。いや、けれど少しだけ違っているところがあった。頭に角があったのだ。たった一本の角が。それはまるで鬼のようだった。
「お前はいったい誰なんだ!なんで俺と同じ顔をしてやがる!」
「我は汝、汝は我。我はもう一人の汝、汝はもう一人の我。今こそ力を解き放て!」
「何を言ってやがる……うわ!」
もう一人の自分?を名乗る人が俺に言った瞬間に目の前が眩い光に包まれた。
そして、次に目を開けると、オーガの目の前に戻ってきていた。よく見ると、オーガは俺に右腕を振り下ろそうとしていた。俺は咄嗟に腕を組んでガードした。普通だったら、この選択は間違いであった。しかし、オーガの右腕が俺の腕に当たっても衝撃があまり来なかったのだ。
俺はよくわからないまま、とりあえずおもいっきり右腕でオーガを殴った。すると、オーガは吹き飛んでいった。
「え!?どういうことだ!?明らかに力がおかしい。……ん?そういえば頭の方になにか違和感が……」
そうして俺は頭に手を当ててみると、違和感の正体が分かった。角だった、一本の角だったのだ。
なんで、角が……と思っていたが今はそのお陰オーガに勝っているのかもしれないということにして、それ以上考えることをやめた。
そして、追撃しようと剣を限界まで造り出そうとすると、俺の周りに無数の剣が現れた。
は?え!?どういうことだ?さっきから力何十倍にも羽上がっているんだが……。そして剣に写った自分をみて驚いた。なぜなら、自分の姿が鬼のようだったのだ。
オーガが立ち上がり俺に反撃をしてきたため、自分の力を試すためにオーガの右腕を殴り返して吹き飛ばしてやると、そのまま空中で待機させていた剣たちを一斉に飛ばした。
オーガは叫び声をあげながら、なあも向かってきた。確かにオーガのランクはSSであるかもしれない。しかし、今の鬼となってしまった佐藤光は今やその力はSSランクをも軽々に凌駕しているのだ。そんなオーガにはもう勝ち目が無くなってしまっていた。さっきまでの戦況が真逆になってしまったのである。
俺はオーガのところまでひとっ飛びでいき、そのまま攻撃を加えていった。そして、オーガが見るからに弱っていくのを見て、
「フィナーレを決めてやるぜ!いくぞ!《我が剣たちよ!五月雨の如く無限に降り注げ!インフィニティ・ソードレイン》」
俺が造り出した無数の剣たちがオーガに降り注いだ。オーガは叫び声をあげながらついに力尽きてしまった。そして、俺の経験値となったのであった。
「やった、やったぞー!オーガを、オーガを倒したー!やった……ぞー…」
安心してしまったせいなのか、力を使いすぎたせいなのか、いずれにせよ俺の意識はそこで落ちてしまった。
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