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第二部 三章 善悪の境界線
研究所
しおりを挟む人間と魔物を混ぜて、人類の守護者となる生体兵器を生み出すガーディアン計画。その人類の闇とも呼べる研究を行っている建物の前にエビル達は立っている。
高層の建物が多いテミス帝国では珍しく、一階建てで幅の広い建物だ。さらに珍しく真上にはホログラム映像が存在していない。テミス帝国では建物がどのような場所かホログラム映像で表しているので、それがなければ誰も近寄らないからだろうとミトリアは言う。
建物を眺めていると扉が開いて、眼鏡を掛けた白衣の男が出て来る。
「やあやあよく来たね諸君」
「イストさん、お忙しい中申し訳ありません。今日は見学の案内をよろしくお願いします」
「よろしくお願いいたしますイスト様」
「……よろしく頼む」
エビル達と違い、行きたくない気持ちを隠すようにロイズは挨拶していた。
今日付いて来てくれた理由を話してはくれないがエビルには分かる。彼女の心には不安が強く出ているのだ。自分ではなく、エビル達を心配しているからこそ付き添ってくれている。
「イスト、早速案内してくれ。この建物前に集まっているところを民衆にみられていたら困るだろう。余計な詮索をされる可能性がある以上、迅速に事を進めろ」
「はいはい、じゃあ行こうか。しっかり付いてきたまえ」
建物へと歩き出したイストにエビル達も続く。
幅が広い建物だったので部屋がいくつにも分かれているかと思えば、一階はガラスの牢屋とも呼べるものが多くあるだけの場所だった。他の部屋などなく、一階はその部屋だけで完結している。
ガラスの牢屋には動物が入れられておりエビル達に敵意を向けていた。
虎や獅子、猫などが揃って睨んでくる様子をエビル達は不思議に思う。
「な、何ですかこの部屋。まるでペットショップじゃないですか」
「みんな睨んできてますよ。ああも敵意満々だと可愛いとは思えないですね」
「万が一この建物に、何も知らない侵入者が来たときのための対策さ」
ペットショップ部屋の中心にある極太の柱が一本へイストが歩いて行く。
彼は柱にある線状の窪みに、白衣のポケットから取り出した長方形の物体を入れる。するとすぐにピコンという音が鳴り、極太の柱が真ん中から開いて一つの部屋が現れた。もはやテミス帝国に来てからエビルは自分の常識が何度破壊されたか分からない。
「もしや、エレベーターですか?」
「そうだよ緑少女。研究所は地下にあるんだ」
「今、窪みに入れていたものは何ですか?」
「カードキーだよ真っ白君。研究所内での身分証明書みたいなものさ」
見慣れない物が沢山あって驚きが多い。
エビルに限らず全員が少なからず驚きを感じている。
極太の柱に偽装されていたエレベーターへ乗り込んだ一行は地下へ向かった。
地下二十階。そこから下が研究所だとイストは言う。
地上で暮らす国民に勘付かれないようにするためだ。地下の浅い場所に研究所を作っても振動で不審がる者が出て来るし、侵入しようとする者も出て来るだろう。テミス帝国の建造物は全て振動を最小限にする作りになっているので、地下二十階ほど深いなら誰にもバレることがない。
エレベーターから出て通路を進みながらイストが語り出す。
最初の分かれ道で右を進むと失敗作の廃棄場へと繋がっている……即ち地上だ。さすがに町の中にではなく荒野に繋がっている。つまり荒野のどこかからこの研究所内に入れるというわけだ。意識を魔物駆除に向けていたためエビル達は気付かなかった。
左に進んだエビル達が歩いているとガラス張りの部屋が視界に入る。
恐ろしい速度で変化する感情を感じ取ったエビルが部屋を見てみれば――いた。
「ああ、ここから先は成功に近い個体を管理している場所だから、多くはないけどいるから気を付けなよ。まあテミス帝国特性の超強化ガラスがあるから大丈夫。それにこいつらは大人しいから」
ブルーパープルのように二メートル以上の人型であるが体の色は灰色と黒。
両腕両脚の長さや太さが一本一本違う歪な人体。爪と牙は鋭く、顔は大きくでこぼことしていて見栄えが悪い。正しくエビル達が荒野で何十体も駆除してきたグレーゾーンだ。
強い悲しみと怒り、絶望と希望。ころころ変わる感情も同じである。初邂逅の時同様エビルの気分が悪くなる。慣れてきたと思ったのに研究所内のグレーゾーンは感情がさらに激しい。
全員が見ていた時――唐突にグレーゾーンが動いてガラスを叩いた。
大砲で爆撃されたかのような音が響き、エビル達は目を丸くする。
「……大人しい、ですか?」
「お、おかしいな。この個体が暴れるなんて一度もなかったのに」
ガラスを叩いたグレーゾーンはジッとエビル達の方を見つめている。
目の焦点が合っていないが何となく、見られているように思えた。
「……もう行こうか。君達だってこんなのが見たいわけじゃないだろう」
そう言って歩き出すイストに離されないようエビル達も付いて行く。
確かに今日は生体兵器そのものではなく制作過程を見に来たのだが、あの個体ももう少し見ておきたかった。接近してガラスを叩いた時から、やけに強い希望と絶望を抱いていたのだ。何かが他と違う奇妙な個体であった。
イストに付いて歩いて行ったエビル達は遂に目的地へ辿り着く。
「ほら、真っ白君。あれが見たがっていた生体兵器の制作過程だよ」
高所から見下ろす形となったが見学出来る場所はその高所のみ。
左右に設置してあるレーンが何かを中心の機械に運んでいる。
人間の脳味噌と思わしきものと死体が右のレーンに多く並び、その数だけ気絶している魔物が左のレーンに並んでいる。魔物は殺したら塵となってしまうので生きているのは仕方ない。
中心の機械に死体と脳味噌、そして魔物が入ったら融合し始める。
ドリルを使って魔物の頭に穴を開け、脳味噌を中に入れているように見えた。透明なガラスの部分から制作過程を隠すことなく知れる。ミキサーで混ぜ合わせているような所もある口にするのも悍ましい実験だ。
魔物の体は変形していってあっという間にブルーパープルへと変化した。
機械から出た個体は超強化ガラスで作られた通路をレーンに乗って進み、どこかの部屋へ送られていく。
制作過程を見たエビルの気分は最悪。おそらく、これを目にした誰もが最悪の気分になるはずだ。イストだけは見慣れているからかつまらなそうに眺めていた。
「どうだい? 約束したものは見せたわけだけど」
「何とか吐かずに済んでますよ……。もう、十分です」
「ふーむ、若干顔色が悪いな。少し客室で休んでいくといい」
「……お言葉に甘えさせてもらいます」
倒れることはないだろうが気分の悪さはかなりのものだ。
リンシャン達は単純に制作過程を見たのが原因だろうがエビルはそれに加えて感情酔いだ。生体兵器の制作部屋付近にいると、頭がおかしくなりそうなほどの感情の波が襲ってくる。感情酔いが原因で先程から頭が重く体も怠くなっている。
外へ出るにしても体調が回復してからでなければ思うように動けない。
イストの言葉に甘えて、エビル達は二十階より下の客室へと向かった。
* * *
生体兵器のための研究所へやって来ていたリンシャンは一人中を歩く。
エビルが体調不良のため客室で休んでいたリンシャン達は、運ばれてきた菓子や飲み物を食っては飲み休息していた。色々とショッキングなものを見てしまったが過ぎた話。見学が終わったことで緊張の糸が切れたのか、リンシャンは尿意を催してしまい今に至る。
複雑な道ではなかったはずだが現在リンシャンは……迷っている。
昔からドジで抜けている部分があるので直そうとしているのだが一向に直らない。
「え?」
迷っている途中でリンシャンはある場所を通って驚愕した。
「嘘、どうしてこんなことに……」
牢屋だった。グレーゾーン用の超強化ガラスではなく、普通の鉄格子の牢屋。
牢屋なので当然閉じ込められている者がおり、それは強そうな男女ばかり。
歴戦の猛者のような雰囲気を漂わせる只者ではなさそうな者達。
「――見てしまったのか。なら、仕方ない」
背後から聞こえてきた男の声を最後にリンシャンの意識は遠くなっていった。
* * *
研究所の客室で休んでいたエビルの体調はかなり回復していた。
椅子に座って菓子や飲料を口にしていれば回復も早い。
「……しかし、今思い出しても気分が悪くなるな。死体とはいえ、人間が魔物と融合させられている光景を見るなんて。そもそもあの死体、どこから調達しているのだ」
ロイズがうんざりとした表情で呟く。
確かにあれ程の数の死体をどこから調達しているのかは謎だ。
国民を殺したらどこかで必ずバレて反発が起きるため、あの死体は国民のものではないはずだ。死体を引き取るにしても、魔物が嫌う薬品の効果により死傷者は毎年ほとんど出ていない。レーンに乗っていた死体の数を見る限り、犯罪者を利用しているにしては多すぎる。犯罪率が非常に高いならともかくそういった話は聞いたことがない。
「イストの兄、ウェストは自国と他国の死刑囚を利用していると言っていたな。死んでから持ってきたのか、殺して持ってきたのかは分からないがね。まあどちらにせよ死ぬ運命の人間を使っているわけだ」
「罪人だから殺していいってわけじゃないですよミトリアさん」
「分かっているさ。私だって無意味に殺したりしない。だが、このガーディアン計画は未来に生きる人類のための計画。話していて気分は悪くなるが、死刑囚を平和の礎とするのは有効活用と言えなくもない」
「……僕は今この施設を潰そうとは思いませんけど、全肯定しているわけじゃない。ここは一歩間違えれば悪に墜ちる者を生む危険な場所です」
死体とはいえ人間を生体兵器の材料とするのだから、人としての倫理観はいずれ崩れていく。制作過程を初見のエビル達は気分が悪くなり吐き気さえあったのに、イストは全く嫌悪していなかった。彼は慣れてしまったのだ。非人道的な実験を行いすぎて倫理観を一部欠いてしまっている。人として守るべきものを見失った者は、やがて悪と善の区別も分からなくなってしまう。
もし、実験のために人間を殺したり、生きたまま魔物と融合させたりした時にはもう手遅れ。仮に慣れてしまった場合、人間を殺すことに何も思わない怪物の誕生だ。そんな者は種族が人間でも心は魔物と変わらない。
「……そういえばリンシャンのやつ、遅いな」
重い話を切り替えるためかロイズが呟く。
リンシャンは四十分ほど前にトイレへ向かったきり戻って来ない。不審に思ったイストが様子を見に行ったのだが彼も戻らないのだ。もう研究所から出てもいいのだが仲間を置き去りにするわけにはいかない。
「心配はいらんだろう。生体兵器はガラスの牢屋から出ないとイストは言っていた。道に迷っている可能性はあるが身の危険はないはずさ」
「あれでドジなところがあるからな、道に迷っているのかもしれない。どうするエビル? イストが様子を見てくるとは言っていたが遅すぎる。捜すか?」
「うん、捜しに行こう」
エビルはイストを百パーセント信頼しているわけではない。
出会って二日しか経たない男を完全に信じるのは危険だ。
客室を出たエビル達三人はリンシャンを捜しに行く。
勝手に出歩くのは申し訳ないが仲間のためだ。何か計画に不利益をもたらすような真似をするつもりはないので、怒られたら謝って許してもらうつもりでいる。物を壊したりしなければイストも怒らないはずである。
「……ん? たぶんこっちだよ二人共」
研究所内を歩いていると、エビルは覚えがある風を感じた。
人間の気配を風として感じられる風の秘術はこういう人捜しにも便利だ。
「分かるのか?」
「風の秘術だな?」
「うん。この風、リンシャンの気配だと思う。風が吹く方にいるよ」
白い通路を走って風を辿る。
辿っていくと不思議なことに他の様々な感情も感じ取る。
怒り、悲しみ、絶望。どれもブルーパープルやグレーゾーンが抱いていたものだ。しかしイストの話では客室がある階層に生体兵器はいない。客人に万が一危害が加われば生体兵器の危険性が浮き彫りになるため当然と言える。
イストへの不信感が高まっていくなかエビルは急ぐ。
走り出したエビルにミトリアとロイズも続き、遂に風の発生源へと辿り着く。
「……これは」
「どういうことだ」
「まさか……」
なぜか研究所内に鉄格子の牢屋が存在しており、人間が閉じ込められている。
エビルが考えられる理由としては三つ。
一つ目。生体兵器の材料とする死刑囚が一番に思い当たったが絶対に違う。
牢屋に入れられている男女から悪の心を感じない。死刑囚なら当然犯罪者であり、誰一人悪の風を吹かせていないのはおかしい。よく見たら集団の中にリンシャンもいたので、死刑囚の集団という線は完全に否定出来る。
「リンシャン! どうなっている、なぜ君が牢屋に!?」
驚愕しているロイズが鉄格子に近寄ってから叫ぶ。
リンシャンは気絶しているようで指先一つ動かない。
理由として考えられる二つ目は研究員の中で悪事を働いたため。当然違う。
つまり残る三つ目。想像の中では最悪の理由。
何の罪もない人間を生体兵器の材料とするために拉致しているのだ。
「君達、この少女の知り合いなのか? だとしたらいけない、すぐ逃げろ」
捕まっている男の一人がそう告げる。
「俺はギルドのBランクに所属しているモンド。他の奴らもほとんどがギルドに所属しているらしい。君達がどこまで知っているか分からないがこの場所は危険だ。仲間を置いていくのに抵抗はあるだろうがこのままでは全員捕まるぞ」
「リンシャン! リンシャン起きろ! エビル、鉄格子を斬ってくれ!」
「分かっているよ。待っていてください、すぐ助けます」
ロイズに急かされたがエビルは抜剣して鉄格子に斬りかかる。
硬質な物同士が打ちつけられたため金属音が響く。
「硬い……」
今のエビルの技量なら鉄も斬れるのに、鉄格子は僅かに傷付いただけだ。やはり科学の国だけあって鉄格子もガラスと同じで超強化されているらしい。これでは〈暴風剣〉を使用しても斬れるか怪しい。
「無理だ止めておけ。俺達のことはいいから早く逃げるんだ」
「大丈夫、次は風も使った全力で斬ってみせます」
超強化鉄格子を斬るために〈暴風剣〉を使って剣を振るう。
結果、剣が若干食い込んだがそこまでだった。機械竜やグレーゾーンより遥かに硬い。何度も〈暴風剣〉で斬りつければ切断可能だろうが時間はかかりそうだ。格子の内一本を取り外すのに二カ所切断しなければならないし、最低五本分の隙間が空かないと抜けられない。
ミトリアに「斬れないのか」と訊かれたので時間があれば斬れることを伝える。
彼女の改造スナイパーライフルだと銃弾が跳ねて危ないし、ロイズの槍は円状の物体への突きが難しい。やはり鉄格子をどうにかするのにこの場で最適なのはエビルの剣技だ。
「――そこで何をしている真っ白君」
再び剣を振ろうとした時、知っている声が耳に届く。
声の方向に振り向いてみれば白衣を着た眼鏡男、イストが立っていた。
「イストさん、この人達は何ですか? リンシャンも中にいるんですが」
「彼女を牢屋に閉じ込めたのは貴様だなイスト!」
元から敵意を抱いていたのもあってロイズの敵意が普段以上に強い。
怒気を発しているし、言葉の一文字一文字に怒りが滲み出ている。
「すまなかったね。秘密保持のためについ、そこへ入れてしまったよ。どうだ取引しないか? 彼女を解放する代わり、ここで見たことは全て忘れるというのはどうだろう。君にそこの人間達を全員解放されると僕が困るんだよ」
「……答えてください。この捕らえられている人達は何なんですか?」
「君は優しい。聞かない方がいいんじゃないのかい?」
聞きたくないがエビルは聞かなければならない。
研究所の真実を、ガーディアン計画の真実を知らなければならない。
ブレない意思を示すために見つめ続けているとイストがため息を吐く。
「彼らはね、生体兵器の材料だよ。正確に言うならグレーゾーンの材料だ」
想定していた通りの説明が彼から告げられる。
死刑囚だけでなくギルドの人間を材料にするなどあってはならないことだ。信じたくはなかったが本人が言うのだから間違いない。これは拉致監禁だし、材料にされたら死んだも同然なので殺人の罪も追加される。確認しておかなければいけないのは、ギルドの人間を材料にしているのをテミス帝国が認めているのかどうかだ。仮に帝国のトップ、皇帝の指示であるのならテミス帝国は腐りきっている。
「……国からの指示ですか?」
「いいや独断さ。だから誰にも悟られないような場所に牢屋を作っていたのに、どういうわけか緑少女がやって来てしまってね。全くとんだ迷子もいたものだよ」
「分かりました。つまり、あなたを捕縛して然るべき場所へ連れて行けばいいんですね。回りくどいことをしないで、皇帝にあなたを引き渡せば全て終わるってことですよね」
「交渉決裂か。予想はしていた、よ!」
イストは突然後ろを向いて、急に素早く移動し始めた。
履いている靴の踵部分から風が出たことによる高速移動。
ミトリア曰く、彼が履いていた靴は最新技術が使われたもので、自分の体を動かすことなく超スピードで進むことが出来る優れ物。全速力なら追いつけるが、捕らわれているギルド職員にリンシャンの様子を見るのを頼んだため時間ロス。頼み終わった時にはもう視界から彼の姿が消えていた。
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