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或いは夢のようなはじまり
06 香月と直樹
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女子校としてそれなりの伝統を持つ桂守学園は、近隣では名を知らぬ者はいない程の進学校であった。
6年前に共学制となった事が良くなかったのか、進学校としての評価は若干落ちてしまったが、良くも悪くも様々な変化を伴いながら今に至っている。
現在もまた進学校として名を知られているとはいえ、遊びたい盛りの学生ばかりで構成される空間である。昼休みともなれば、校舎内はそれなりの喧噪に包まれる。
香月の属する1年D組は比較的静かであったとは言えた。食後の居眠りに興じる事のできる生徒が複数存在する程度には。
「……?」
雪乃と一緒に教室に入った香月は、妙な違和感に囚われた。
首を捻るようにして室内を見回してみるが、一目で異質と判断できるような要素は見受けられない。
香月と雪乃の入室に気付き、希理と思惟子が談笑を中断して小さく手を振ってきた。二人も同じように手を振って返す。
そして再び室内に視線を這わせる香月。やはり変わったところは発見できない。
なんとなく振り返って直樹の姿を探してみたものの、香月を教室まで送り届けた時点で自らの教室へ向かっている。
この階に直樹を足止めできる存在は香月以外に何もなく、その背も既に視界にはない。
三度、視線を左右に振る。そして雪乃に背中を小突かれた。
「ちょっと、なーにを自分の教室で挙動不審してるかな~?」
そのまま背を押されながら教室に入る。
「ね、ユキ。なんか妙じゃない? その、なんてゆーかさ……?」
香月は自身が覚えた違和感を説明しようとしたが、そもそも自分でさえ正しく理解できていない直感である。そんな程度の説明で理解してくれるほどに、友人は人並み外れた鋭い感性の持ち主ではなかった。
「まぁまぁ。直樹センパイとのラヴシーンを邪魔しちゃった事は謝るからさ~」
狙い澄ました声量とともに、雪乃は香月の背をさらに押す。向かう先はたった今まで無駄話に花を咲かせていたに違いない二人である。
「ほほほぅ、それはまた面白そうなネタ振りで」
「聞きたいな、是非。むしろ義務」
雪乃の言葉が、その場での盛り上がりを期待する冗句だというのは誰もが分かっていた。それはこれまでに何度もあった事だし、その度に生贄となる相手も違うのだが、それでも盛り上がってしまうのは彼女らが女子高生ならではだろうか。
「仕方ないわねぇ。それじゃあ、二人の出会いから話さなきゃいけないわね。ちょ~っと長くなるけど、いいわよねん?」
「……いや、それは何度も聞いてるし」
結局、香月自身もそんな他愛のない雑談に没頭する事となり、違和感の正体を見極めようという考えも遠くに放り投げてしまった。
そして午後の授業は波状攻撃を仕掛けてくる睡魔という名の難敵を撃退する事のみに終始し、成り行き的に放課後を迎える事となった香月だった。
教室は昼休みとはまた違った、放課後特有の喧騒によって満たされていた。
部活や委員会活動に勤しもうと、足早に教室を出る生徒。帰宅までの時間をいかに有意義に過ごそうかと相談しあう生徒。さしあたっての目的もないのか、帰り支度をしつつも席を立とうとしない生徒。あるいは居残っているクラスメイトを早々に追い出して、自らに課せられた職務を遂行したそうな掃除当番の生徒。
そんな毎日の繰り返しを楽しめている者もいれば、そうでない者もいる。
学生の身であるとはいえ、ここもまた社会の側面なのである。
そして香月はどうかといえば、すっかり帰り支度は済ませており、雪乃はじめ親しい友人らと雑談を交わしていた。
その内容は主に今日の授業内で発生した面白かった場面についてだったり、男子の誰々が女子の誰々に熱っぽい視線を送っていただとか。
取るに足りない事ばかりではあるが、日々新しい刺激に飢えている彼女らからみれば、どんな些細な事でも面白く飾りたてる事は容易なのである。
ひとつの話題の区切りがついた事によって生まれた空白を狙ったかのように、開かれたままの教室の扉から一人の男子生徒が顔を覗かせた。
「――香月ぃ、そろそろ帰ろうぜー」
直樹だった。
クラスメイトではない者の声に、教室に残っていた生徒の視線が瞬間的に集中し、すぐに各々本来の目的の方向へと向き直る。
……が、そのうちのいくつかは直樹、あるいは香月へと窺うように向けられたままになっているのを、雪乃はつぶさに感じ取っていた。
既に多くの者が知っている事なのだが、直樹は香月以外の女子生徒を恋愛対象として認識していない。
女生徒当人にしてみれば失礼極まりない話なのだが、それだけ香月との関係が何物にも勝るという事だ。
常に香月が最優先であるという事を除けば至って普通の男子学生なのだが、直樹自らが率先して他人とコミュニケーションを取ろうという意志が薄弱なため、そういった事情に疎い女子生徒から見れば『寡黙で素敵』なんて事になってしまうのだ。
それが、直樹に意識を向けたままの女子生徒の心境。あるいは、事情を知っていてなお期待を捨てきれない者か。
対して、香月である。
普通に可愛い、それは間違いなく断言できた。
強い癖毛と長時間落ち着いていられない性格のために『淑女』を好む男子からは敬遠されてはいるものの、持ち前の快活さはマイナス点を十分以上に補っている。
お喋りも大好きで会話をしている間は常に笑顔で溢れ、一緒にいて退屈しないタイプである。
トレードマークである大きな眼鏡と、他の女子より明らかに抜きん出た凹凸のあるボディラインも異性に対してのアピールが強いのだろう、男子生徒からの人気はクラス内外問わず、相当に高い。
直樹の存在が無ければ粉をかけようかと狙っている男子の数も、軽く二十人は知っている。それが香月に向けられている男子生徒の視線の意味するところだ。
直樹と香月、二人に向けられる視線に同性のものがあったとするならば、そういった背景からの嫉妬によるものだろう。さもなくば、熱烈な同性愛志願者か。
(かづきち一筋の直樹センパイはともかく、香月まで周りの視線に気付かないっていうんだから)
自分に向けられている熱のある眼差しに気付かない者が居るなど、雪乃にはとてもではないが信じ難い。しかし実際、目の前に存在するのだから仕方がない。
いかにも遊び好きで軽そうに見えてはいても、実は純情派なのだなと納得してみる。
「んー、それじゃ先に帰るわ。また明日ね」
机の上に置いてあった鞄を手に立ち上がると、香月はいかにも面倒臭いですといった口調で雪乃らに手を振った。そのまま、廊下に半身引いて待っていた直樹を押し出すようにして廊下へと姿を消す。
ほらもーキリキリ歩きなさいよ、そんな声が喧噪の中に埋もれていった。
「かづちゃんも相変わらず素直じゃないよねぇ。メンドくさそうにしてるワリには足どり軽いし」
香月に向けて振っていた手で頬杖をつきながら、希理が言った。
既に香月の姿は見えず、二人に意識を向けていたクラスメイトも、各自の手元に視線を落としている。
大声で呼んでみたとしても、香月らの耳には届かないだろう喧騒が教室内に戻っていた。
「妙なトコロで感情表現が下手だってのが、かづきんらしいけど」
思惟子も無言で頷き、同意を示す。どうやら雪乃も含め、香月の評価はほぼ同じと言ってよいようだ。
「でもさー、センパイに対してあまりつっけんどんなのって、センパイが可哀相な気がするよね?」
軽く腕を組みながら希理が言う。
本人は軽く笑いとばしたつもりだったが、雪乃も思惟子も珍しく難しそうな顔で眉根を寄せるばかり。
「かづきちが素直に直樹センパイとラブラブだったら……」
雪乃がぼそりと呟く。
香月は好き嫌いははっきりと口にする性分であるが、それは単純に好み・嗜好に関しての話である。恋愛感情となると照れが出てしまうのか、自身の感情に素直な行動には出られないのはこれまでの行動からも明らかだ。直樹に対してそうであるように。
従順に振る舞うよりも、多少なりともトゲを出して接した方が相手に対してアピールしていると、無意識のうちに考えているのかもしれない。
そんな香月が意中の相手とモジモジイチャイチャとバカップルぶりを見せていたりすれば……。
香月の普段の姿を知っている者からすれば、首筋が痒くなる思いをするだろう事は想像に難くなかった。
「……今のままの方が、いいのかもね」
考え直したらしい希理の言葉に、コクコクと首肯する雑談仲間。
(かづきち、かづきち。あなたは仲間内からそういう風に見られてますよん)
雪乃が胸中で報告してみたりもするが、勿論そんな事は実際に当人に教えたりはしない。
別に陰口を叩いてる訳ではないし、言わない方が面白いに決まっているからだ。
6年前に共学制となった事が良くなかったのか、進学校としての評価は若干落ちてしまったが、良くも悪くも様々な変化を伴いながら今に至っている。
現在もまた進学校として名を知られているとはいえ、遊びたい盛りの学生ばかりで構成される空間である。昼休みともなれば、校舎内はそれなりの喧噪に包まれる。
香月の属する1年D組は比較的静かであったとは言えた。食後の居眠りに興じる事のできる生徒が複数存在する程度には。
「……?」
雪乃と一緒に教室に入った香月は、妙な違和感に囚われた。
首を捻るようにして室内を見回してみるが、一目で異質と判断できるような要素は見受けられない。
香月と雪乃の入室に気付き、希理と思惟子が談笑を中断して小さく手を振ってきた。二人も同じように手を振って返す。
そして再び室内に視線を這わせる香月。やはり変わったところは発見できない。
なんとなく振り返って直樹の姿を探してみたものの、香月を教室まで送り届けた時点で自らの教室へ向かっている。
この階に直樹を足止めできる存在は香月以外に何もなく、その背も既に視界にはない。
三度、視線を左右に振る。そして雪乃に背中を小突かれた。
「ちょっと、なーにを自分の教室で挙動不審してるかな~?」
そのまま背を押されながら教室に入る。
「ね、ユキ。なんか妙じゃない? その、なんてゆーかさ……?」
香月は自身が覚えた違和感を説明しようとしたが、そもそも自分でさえ正しく理解できていない直感である。そんな程度の説明で理解してくれるほどに、友人は人並み外れた鋭い感性の持ち主ではなかった。
「まぁまぁ。直樹センパイとのラヴシーンを邪魔しちゃった事は謝るからさ~」
狙い澄ました声量とともに、雪乃は香月の背をさらに押す。向かう先はたった今まで無駄話に花を咲かせていたに違いない二人である。
「ほほほぅ、それはまた面白そうなネタ振りで」
「聞きたいな、是非。むしろ義務」
雪乃の言葉が、その場での盛り上がりを期待する冗句だというのは誰もが分かっていた。それはこれまでに何度もあった事だし、その度に生贄となる相手も違うのだが、それでも盛り上がってしまうのは彼女らが女子高生ならではだろうか。
「仕方ないわねぇ。それじゃあ、二人の出会いから話さなきゃいけないわね。ちょ~っと長くなるけど、いいわよねん?」
「……いや、それは何度も聞いてるし」
結局、香月自身もそんな他愛のない雑談に没頭する事となり、違和感の正体を見極めようという考えも遠くに放り投げてしまった。
そして午後の授業は波状攻撃を仕掛けてくる睡魔という名の難敵を撃退する事のみに終始し、成り行き的に放課後を迎える事となった香月だった。
教室は昼休みとはまた違った、放課後特有の喧騒によって満たされていた。
部活や委員会活動に勤しもうと、足早に教室を出る生徒。帰宅までの時間をいかに有意義に過ごそうかと相談しあう生徒。さしあたっての目的もないのか、帰り支度をしつつも席を立とうとしない生徒。あるいは居残っているクラスメイトを早々に追い出して、自らに課せられた職務を遂行したそうな掃除当番の生徒。
そんな毎日の繰り返しを楽しめている者もいれば、そうでない者もいる。
学生の身であるとはいえ、ここもまた社会の側面なのである。
そして香月はどうかといえば、すっかり帰り支度は済ませており、雪乃はじめ親しい友人らと雑談を交わしていた。
その内容は主に今日の授業内で発生した面白かった場面についてだったり、男子の誰々が女子の誰々に熱っぽい視線を送っていただとか。
取るに足りない事ばかりではあるが、日々新しい刺激に飢えている彼女らからみれば、どんな些細な事でも面白く飾りたてる事は容易なのである。
ひとつの話題の区切りがついた事によって生まれた空白を狙ったかのように、開かれたままの教室の扉から一人の男子生徒が顔を覗かせた。
「――香月ぃ、そろそろ帰ろうぜー」
直樹だった。
クラスメイトではない者の声に、教室に残っていた生徒の視線が瞬間的に集中し、すぐに各々本来の目的の方向へと向き直る。
……が、そのうちのいくつかは直樹、あるいは香月へと窺うように向けられたままになっているのを、雪乃はつぶさに感じ取っていた。
既に多くの者が知っている事なのだが、直樹は香月以外の女子生徒を恋愛対象として認識していない。
女生徒当人にしてみれば失礼極まりない話なのだが、それだけ香月との関係が何物にも勝るという事だ。
常に香月が最優先であるという事を除けば至って普通の男子学生なのだが、直樹自らが率先して他人とコミュニケーションを取ろうという意志が薄弱なため、そういった事情に疎い女子生徒から見れば『寡黙で素敵』なんて事になってしまうのだ。
それが、直樹に意識を向けたままの女子生徒の心境。あるいは、事情を知っていてなお期待を捨てきれない者か。
対して、香月である。
普通に可愛い、それは間違いなく断言できた。
強い癖毛と長時間落ち着いていられない性格のために『淑女』を好む男子からは敬遠されてはいるものの、持ち前の快活さはマイナス点を十分以上に補っている。
お喋りも大好きで会話をしている間は常に笑顔で溢れ、一緒にいて退屈しないタイプである。
トレードマークである大きな眼鏡と、他の女子より明らかに抜きん出た凹凸のあるボディラインも異性に対してのアピールが強いのだろう、男子生徒からの人気はクラス内外問わず、相当に高い。
直樹の存在が無ければ粉をかけようかと狙っている男子の数も、軽く二十人は知っている。それが香月に向けられている男子生徒の視線の意味するところだ。
直樹と香月、二人に向けられる視線に同性のものがあったとするならば、そういった背景からの嫉妬によるものだろう。さもなくば、熱烈な同性愛志願者か。
(かづきち一筋の直樹センパイはともかく、香月まで周りの視線に気付かないっていうんだから)
自分に向けられている熱のある眼差しに気付かない者が居るなど、雪乃にはとてもではないが信じ難い。しかし実際、目の前に存在するのだから仕方がない。
いかにも遊び好きで軽そうに見えてはいても、実は純情派なのだなと納得してみる。
「んー、それじゃ先に帰るわ。また明日ね」
机の上に置いてあった鞄を手に立ち上がると、香月はいかにも面倒臭いですといった口調で雪乃らに手を振った。そのまま、廊下に半身引いて待っていた直樹を押し出すようにして廊下へと姿を消す。
ほらもーキリキリ歩きなさいよ、そんな声が喧噪の中に埋もれていった。
「かづちゃんも相変わらず素直じゃないよねぇ。メンドくさそうにしてるワリには足どり軽いし」
香月に向けて振っていた手で頬杖をつきながら、希理が言った。
既に香月の姿は見えず、二人に意識を向けていたクラスメイトも、各自の手元に視線を落としている。
大声で呼んでみたとしても、香月らの耳には届かないだろう喧騒が教室内に戻っていた。
「妙なトコロで感情表現が下手だってのが、かづきんらしいけど」
思惟子も無言で頷き、同意を示す。どうやら雪乃も含め、香月の評価はほぼ同じと言ってよいようだ。
「でもさー、センパイに対してあまりつっけんどんなのって、センパイが可哀相な気がするよね?」
軽く腕を組みながら希理が言う。
本人は軽く笑いとばしたつもりだったが、雪乃も思惟子も珍しく難しそうな顔で眉根を寄せるばかり。
「かづきちが素直に直樹センパイとラブラブだったら……」
雪乃がぼそりと呟く。
香月は好き嫌いははっきりと口にする性分であるが、それは単純に好み・嗜好に関しての話である。恋愛感情となると照れが出てしまうのか、自身の感情に素直な行動には出られないのはこれまでの行動からも明らかだ。直樹に対してそうであるように。
従順に振る舞うよりも、多少なりともトゲを出して接した方が相手に対してアピールしていると、無意識のうちに考えているのかもしれない。
そんな香月が意中の相手とモジモジイチャイチャとバカップルぶりを見せていたりすれば……。
香月の普段の姿を知っている者からすれば、首筋が痒くなる思いをするだろう事は想像に難くなかった。
「……今のままの方が、いいのかもね」
考え直したらしい希理の言葉に、コクコクと首肯する雑談仲間。
(かづきち、かづきち。あなたは仲間内からそういう風に見られてますよん)
雪乃が胸中で報告してみたりもするが、勿論そんな事は実際に当人に教えたりはしない。
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