ヒロインに躱されて落ちていく途中で悪役令嬢に転生したのを思い出しました。時遅く断罪・追放されて、冒険者になろうとしたら護衛騎士に馬鹿にされ
古里@10/25シーモア発売『王子に婚約
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伯爵令嬢と組んず解れつ喧嘩して強引に友だちになりました
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「きゃっ」
ベッドに引きずり込まれて私は思わず悲鳴を上げてしまった。
まさかハロルドに襲われるなんて・・・・
うん? でも、なんか違う。何か柔らかい。
「ハロルド様・・・・」
なんか女の喘ぎ声までするんだけど・・・・。
そして、私はむんずと胸を掴まれてしまった。
『えっ?』
私は布団を剥いだ。そこにいたのは、伯爵令嬢のカーラだったのだ。
私たちは二人で睨み合ったのだ。
「な、何よ、あなた、また、ハロルド様に夜這いをかけてきたの?」
「何言っているのよ。いきなり襲ってきたのはあなたじゃない。そもそも、何であんたがハロルドのベッドの中にいるのよ」
「はん、夜這い駆けにきたあんたが言うことじゃないでしょ。そもそも、あなたが野宿してハロルド様に迫ったんでしょ。でも、全然、胸ないし、あんたの貧弱な体で、よくハロルド様に迫れたわね」
カーラはカチーーーンと私が来ることを言ってくれた。
「なんですって、胸ない胸ないって煩いわね。でかい胸して威張っているんじゃないわよ! あなたこそ、あなたから胸取ったらなんにも残らないじゃない」
「なんですって、もう一度言ってみなさいよ」
「胸だけおばけ」
「ペチャパイ」
「なんですって」
バシーーーーン
私は思いっきりカーラを引っ叩いていた。
「何すんのよ」
バシーーーン
今度はカーラが私を引っ叩いてきた。
「このやろう」
私達はお互いに取っ組み合いの喧嘩を始めた。組んず解れつお互いに叩き合う。
「おい、止めろ」
「煩いわね」
私達を止めようとした、男を二人で思いっきり引っ叩いていた。
そして、二人は固まってしまった。
叩いた相手がハロルドだったのだから・・・・・
二人に叩かれて頬を腫らしているハロルドがそこにいたのだ。
「な、何事だ!」
そこに伯爵とエイブさんらも飛び込んできた。
伯爵らは一階で意気投合して、ハロルドと3人で酒を飲んで男同士で親交を温めていたらしい。
そこでハロルドが先に出てきて、帰ってきたらしいのだが、そこで私達が組んず解れつの喧嘩をしていたので、慌てて止めようとして、ハロルドが私達に張られたということだった。
「カーラ、お前は何をしているのだ」
伯爵が切れて言った。
「だって、平民の女がハロルド様に体で迫ったって自慢していたから、それを真似しただけよ」
カーラは平然と親に言い訳していた。
「ちょっと待ってよ。そもそも私は迫っていないわよ」
「二人きりで野宿していたって言ったじゃない」
「本当に野宿しただけよ」
「えっ、そうなの」
私の言い訳にカーラは驚いていた。
「キャサリンさん、あなたはどうしてここに?」
「それはハロルドが後で話があるって言っていたから、待っても全然こないからしびれを切らしてきただけで」
エイブさんの言葉に私が答えると、
「いや、話が長引いて」
ハロルドが言い訳してきた。
「夜遅くに紳士が淑女の部屋を訪れるのはよくありませんよ。若」
そこに騒ぎを聞きつけてやってきたアデラインさんにハロルドが注意される。そうだそうだと他人事だと思っていたら
「キャサリンさん。あなたもです」
アデラインさんに注意されてしまった。
アチャーーー。確かにそのとおりだ。でも、野宿とか二人でしていたから貴族の常識が抜けていた。
淑女の常識かもしれないが・・・・
「そもそも、あなた様はロンド王国のシェフィールド公爵家のご令嬢ではありませんか」
アデラインさんのその言葉に伯爵らが固まった。
「えっ、キャサリン様はシェフィールド公爵家のご令嬢だったんですか?」
伯爵夫人が慌てて聞く。
「もうじき平民の冒険者になるので、そこは気にしないで下さい」
私が言うが、
「は、何を仰るのですか。シェフィールド公爵家とは穀物の売買で色々お世話になっておりまして。娘がとんだ失礼をしでかしました」
「も、申し訳ありません。キャサリン様。公爵家のご令嬢とは、つゆ知らず、色々申してしまい、誠に申し訳ありません」
カーラまで平身低頭謝ってくるんだけど。
「あの、本当に、気にしないで下さい。私、ロンドの王太子に婚約破棄されたので、公爵家からも勘当同然ですから」
私が必死に言うんだけど、伯爵たちは中々頭を上げてくれなくて本当に困ってしまった。
中々、頭を上げてくれない。
「どうしても、気が済まないって言うのならば、カーラ様とお友達になっていただければ・・・・私、この国でまだ、女性のお友達がおりませんので」
「このような失礼をしでかしたのに、そのような厚遇をして頂いて宜しいのですか?」
伯爵がそう言って言いよどむれど、私も悪いところはあったし、それでお世話になっている辺境伯が推す、第一王子派が少しでも増えれば良いだろう。
私は強引にカーラと友だちになってしまった。
ベッドに引きずり込まれて私は思わず悲鳴を上げてしまった。
まさかハロルドに襲われるなんて・・・・
うん? でも、なんか違う。何か柔らかい。
「ハロルド様・・・・」
なんか女の喘ぎ声までするんだけど・・・・。
そして、私はむんずと胸を掴まれてしまった。
『えっ?』
私は布団を剥いだ。そこにいたのは、伯爵令嬢のカーラだったのだ。
私たちは二人で睨み合ったのだ。
「な、何よ、あなた、また、ハロルド様に夜這いをかけてきたの?」
「何言っているのよ。いきなり襲ってきたのはあなたじゃない。そもそも、何であんたがハロルドのベッドの中にいるのよ」
「はん、夜這い駆けにきたあんたが言うことじゃないでしょ。そもそも、あなたが野宿してハロルド様に迫ったんでしょ。でも、全然、胸ないし、あんたの貧弱な体で、よくハロルド様に迫れたわね」
カーラはカチーーーンと私が来ることを言ってくれた。
「なんですって、胸ない胸ないって煩いわね。でかい胸して威張っているんじゃないわよ! あなたこそ、あなたから胸取ったらなんにも残らないじゃない」
「なんですって、もう一度言ってみなさいよ」
「胸だけおばけ」
「ペチャパイ」
「なんですって」
バシーーーーン
私は思いっきりカーラを引っ叩いていた。
「何すんのよ」
バシーーーン
今度はカーラが私を引っ叩いてきた。
「このやろう」
私達はお互いに取っ組み合いの喧嘩を始めた。組んず解れつお互いに叩き合う。
「おい、止めろ」
「煩いわね」
私達を止めようとした、男を二人で思いっきり引っ叩いていた。
そして、二人は固まってしまった。
叩いた相手がハロルドだったのだから・・・・・
二人に叩かれて頬を腫らしているハロルドがそこにいたのだ。
「な、何事だ!」
そこに伯爵とエイブさんらも飛び込んできた。
伯爵らは一階で意気投合して、ハロルドと3人で酒を飲んで男同士で親交を温めていたらしい。
そこでハロルドが先に出てきて、帰ってきたらしいのだが、そこで私達が組んず解れつの喧嘩をしていたので、慌てて止めようとして、ハロルドが私達に張られたということだった。
「カーラ、お前は何をしているのだ」
伯爵が切れて言った。
「だって、平民の女がハロルド様に体で迫ったって自慢していたから、それを真似しただけよ」
カーラは平然と親に言い訳していた。
「ちょっと待ってよ。そもそも私は迫っていないわよ」
「二人きりで野宿していたって言ったじゃない」
「本当に野宿しただけよ」
「えっ、そうなの」
私の言い訳にカーラは驚いていた。
「キャサリンさん、あなたはどうしてここに?」
「それはハロルドが後で話があるって言っていたから、待っても全然こないからしびれを切らしてきただけで」
エイブさんの言葉に私が答えると、
「いや、話が長引いて」
ハロルドが言い訳してきた。
「夜遅くに紳士が淑女の部屋を訪れるのはよくありませんよ。若」
そこに騒ぎを聞きつけてやってきたアデラインさんにハロルドが注意される。そうだそうだと他人事だと思っていたら
「キャサリンさん。あなたもです」
アデラインさんに注意されてしまった。
アチャーーー。確かにそのとおりだ。でも、野宿とか二人でしていたから貴族の常識が抜けていた。
淑女の常識かもしれないが・・・・
「そもそも、あなた様はロンド王国のシェフィールド公爵家のご令嬢ではありませんか」
アデラインさんのその言葉に伯爵らが固まった。
「えっ、キャサリン様はシェフィールド公爵家のご令嬢だったんですか?」
伯爵夫人が慌てて聞く。
「もうじき平民の冒険者になるので、そこは気にしないで下さい」
私が言うが、
「は、何を仰るのですか。シェフィールド公爵家とは穀物の売買で色々お世話になっておりまして。娘がとんだ失礼をしでかしました」
「も、申し訳ありません。キャサリン様。公爵家のご令嬢とは、つゆ知らず、色々申してしまい、誠に申し訳ありません」
カーラまで平身低頭謝ってくるんだけど。
「あの、本当に、気にしないで下さい。私、ロンドの王太子に婚約破棄されたので、公爵家からも勘当同然ですから」
私が必死に言うんだけど、伯爵たちは中々頭を上げてくれなくて本当に困ってしまった。
中々、頭を上げてくれない。
「どうしても、気が済まないって言うのならば、カーラ様とお友達になっていただければ・・・・私、この国でまだ、女性のお友達がおりませんので」
「このような失礼をしでかしたのに、そのような厚遇をして頂いて宜しいのですか?」
伯爵がそう言って言いよどむれど、私も悪いところはあったし、それでお世話になっている辺境伯が推す、第一王子派が少しでも増えれば良いだろう。
私は強引にカーラと友だちになってしまった。
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