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アルバート視線1 変な平民女と出会いました
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俺はアルバート・バーミンガム。
シャラザール3国、昔戦神シャラザールが建てたシャラザール帝国が分裂してできた3国の一つ、ドラフォード王国の筆頭公爵家の6番目の子供だ。母国ドラフォード王国はシャラザール3国内で最大というか世界最大の領土を持つ大国だ。
今はボフミエ魔導国の筆頭魔導師様の近衛騎士をやっている。
大国の筆頭公爵家の息子が何故、こんな辺鄙な新興の国の近衛騎士をやっているかと言うと、私の主、クリスティーナ・ミハイル、シャラザール3国の1つマーマレード王国の侯爵家令嬢が、その筆頭魔導師様だからだ。
何故公爵の息子が侯爵の令嬢の騎士になったかと言うのは割愛する。
言えることはクリス様は天然の人たらしだということだ。この人どこでそんな事を調べたのというほど色んな人のいろんな事、特にそんな事を知ってくれていたんだ、と感動することを何故か知っていて、ドラフォードの軍の重鎮どもは父も含めて、自分の昔の戦績で褒めてほしい所を褒められて堕ちていた。今やドラフォード全軍の半数は国王の命令ではなくて、クリス様のお願いで動くと言われているゆえんだ。何しろ国王第一主義だった我が家の長兄ですら、今やクリス様の信者とかしているのだから。
クリス様は金髪碧眼、その可憐で見た目は華奢で、その見た目からは到底想像できないが、魔力量は世界最大なのだ。
悪徳商会の頭文字を取ってGAFAの悪逆非道の行いも雷撃一閃で殲滅させたくらいだ。
そのクリス様が、この度設立した魔導学園で学びたいと言い出された。
何故か太い黒縁メガネにボサボサの黒髪にしていた。
変装だと言われるのだが、何もここまで自らを落とし込まれることはないのに、と言うと、同じ国の皇太子のジャンヌ殿下に変装方法をきいたらしい。参考にする相手が絶対に間違っているのではないかと思ったのだが、クリス様は鏡を見てご満悦だった。
まあ、変な男どもが寄ってこないのならばそれでいいかと、私は諦めににた感覚でそれを見た。
筆頭魔導師様をお守りするために、もっとも世界最強の魔道士であるクリス様をお守りする必要があるのかという別の問題はあるが、近衛から1人魔導学園の即戦科事務官コースに通学することになったのだが、同僚のウィルは年齢で弾かれて、メイとナタリーは学力的に無理ということで私にお鉢が回ってきた。
私も変装すると申し出たが、貴族の子弟も多いので、その牽制役にそのままで良いと言われた。
まあ、その事自体は問題ないのだが、入学式でいきなり令嬢にぶつかられたので、新たなぶつかり令嬢かと身構えた。
私はドラフォードの筆頭公爵家の息子なので昔から令嬢達からのアプローチは盛んで、冷たくあしらって避けていたのだが、その中でいきなりぶつかって来て好を築こうとする強者どももいたのだ。
一度下手に避けたら、その令嬢が転けて骨折したから責任とってくれと言われた時は、最悪だった。なんとか事なきを得たが、そんな手に引っかかるなんてと兄たちからは馬鹿にされて散々だった。
それ以来、うまく避けるようにしていたのだが、今回は油断していたのか、モロに胸に飛び込まれてしまった。やはり平民に扮するのだったと思ったのだが後の祭りだ。
「何をする」
思わず声を上げたが、女は必死に頭を下げてきた。単なるドジな女みたいだった。
その後、講堂の傍の席に来た時はやはり俺狙いかと警戒したが、知らなかったみたいで俺を見て固まっていた。
その後教室でクリス様の席で公爵令息のデニスの馬鹿がクリス嬢に席を変われととんでもないことを言っていたが、その子が盾になってかばっていた。
「公爵の息子だろうが、何だろうが、親が偉いだけじゃない。あなた偉そうに言うだけで魔力はあるの?」
には笑ったが。
俺が愚かなデニスに注意した後は
「いや、俺も親が偉いだけの公爵の息子だ」
と嫌味を言ってみたらその子は固まっていた。
クリス様との話す内容を聞いていると名前はソニアで北の小国インダルの王女の侍女をしていたらしい。インダルか。あそこはマエッセンが乗っ取ろうと色々画策している国だ。厄介事を持ち込むのでないと良いがと私は不安になった。
翌朝の魔術の授業ではソニアは小さなファイヤーボールが出来たと言って感動していた。ファイヤーボールもまともに出来ずにこの魔導学園に来たのかと呆れたが、魔力はあるようだ。
その後クリス様にデニスの馬鹿がファイヤーボールを出そうとしたのには焦ったが、ソニアが邪魔してくれた。デニスは次にやったら殺すと脅しておいたが、ソニアも震えていた。少し威圧を出しすぎたらしい。ソニアには悪いことをしたなと少し反省した。
その後食堂でクリス様と話しているのを聞いていたが、やはり、王女を助けてくれる後ろ盾を探しに来たらしい。やはり厄介事だ。出来たらそれは避けたい。
でも、既にクリス様の懐に潜り込んでいるし。これは最悪なことではと私はため息をついた。
それでなくても、他国への干渉は学園長でテレーゼ王国皇太子のアメリアを始め、うるさいのに。また怒られるクリス様の未来の様子しか思い浮かばなかった。
ソニアはどうやら幼馴染の騎士をその王女に結果的に取られてしまったらしい。クリス様が慰めていたが、あまりにもドジすぎるからその男が嫌気が差したのではないかと失礼なことを思ってしまったのは誰にも言えなかったが。
次の数学の授業では、あまりにも周りの奴らが馬鹿なことが判って苦笑するしか無かった。
ソニアの
「何これ。数学なのに何故かアルファベットが書いてある!」
の悲鳴には本当に笑いそうになった。本当にこの子は笑える。見ているだけで飽きない。
デニスのXは10を表すの発言には吹き出すのを抑えるのに大変だった。
本当にこいつら中等部からもう一度やり直したほうが良いのではないか。もっともボフミエにはまだ中等部が無かった。ボフミエはこれからの国だから、これからそう言うところはアメリアを中心に整えていくことになるだろう。
数学の先生が真っ青になって出ていくのが可愛そうだった。
その後クリス嬢とソニアがジャルカの訓練に参加するとの事でジャルカがいれば問題ないかと見に行かなかった。俺はこの事を後でとても後悔するのだ。
シャラザール3国、昔戦神シャラザールが建てたシャラザール帝国が分裂してできた3国の一つ、ドラフォード王国の筆頭公爵家の6番目の子供だ。母国ドラフォード王国はシャラザール3国内で最大というか世界最大の領土を持つ大国だ。
今はボフミエ魔導国の筆頭魔導師様の近衛騎士をやっている。
大国の筆頭公爵家の息子が何故、こんな辺鄙な新興の国の近衛騎士をやっているかと言うと、私の主、クリスティーナ・ミハイル、シャラザール3国の1つマーマレード王国の侯爵家令嬢が、その筆頭魔導師様だからだ。
何故公爵の息子が侯爵の令嬢の騎士になったかと言うのは割愛する。
言えることはクリス様は天然の人たらしだということだ。この人どこでそんな事を調べたのというほど色んな人のいろんな事、特にそんな事を知ってくれていたんだ、と感動することを何故か知っていて、ドラフォードの軍の重鎮どもは父も含めて、自分の昔の戦績で褒めてほしい所を褒められて堕ちていた。今やドラフォード全軍の半数は国王の命令ではなくて、クリス様のお願いで動くと言われているゆえんだ。何しろ国王第一主義だった我が家の長兄ですら、今やクリス様の信者とかしているのだから。
クリス様は金髪碧眼、その可憐で見た目は華奢で、その見た目からは到底想像できないが、魔力量は世界最大なのだ。
悪徳商会の頭文字を取ってGAFAの悪逆非道の行いも雷撃一閃で殲滅させたくらいだ。
そのクリス様が、この度設立した魔導学園で学びたいと言い出された。
何故か太い黒縁メガネにボサボサの黒髪にしていた。
変装だと言われるのだが、何もここまで自らを落とし込まれることはないのに、と言うと、同じ国の皇太子のジャンヌ殿下に変装方法をきいたらしい。参考にする相手が絶対に間違っているのではないかと思ったのだが、クリス様は鏡を見てご満悦だった。
まあ、変な男どもが寄ってこないのならばそれでいいかと、私は諦めににた感覚でそれを見た。
筆頭魔導師様をお守りするために、もっとも世界最強の魔道士であるクリス様をお守りする必要があるのかという別の問題はあるが、近衛から1人魔導学園の即戦科事務官コースに通学することになったのだが、同僚のウィルは年齢で弾かれて、メイとナタリーは学力的に無理ということで私にお鉢が回ってきた。
私も変装すると申し出たが、貴族の子弟も多いので、その牽制役にそのままで良いと言われた。
まあ、その事自体は問題ないのだが、入学式でいきなり令嬢にぶつかられたので、新たなぶつかり令嬢かと身構えた。
私はドラフォードの筆頭公爵家の息子なので昔から令嬢達からのアプローチは盛んで、冷たくあしらって避けていたのだが、その中でいきなりぶつかって来て好を築こうとする強者どももいたのだ。
一度下手に避けたら、その令嬢が転けて骨折したから責任とってくれと言われた時は、最悪だった。なんとか事なきを得たが、そんな手に引っかかるなんてと兄たちからは馬鹿にされて散々だった。
それ以来、うまく避けるようにしていたのだが、今回は油断していたのか、モロに胸に飛び込まれてしまった。やはり平民に扮するのだったと思ったのだが後の祭りだ。
「何をする」
思わず声を上げたが、女は必死に頭を下げてきた。単なるドジな女みたいだった。
その後、講堂の傍の席に来た時はやはり俺狙いかと警戒したが、知らなかったみたいで俺を見て固まっていた。
その後教室でクリス様の席で公爵令息のデニスの馬鹿がクリス嬢に席を変われととんでもないことを言っていたが、その子が盾になってかばっていた。
「公爵の息子だろうが、何だろうが、親が偉いだけじゃない。あなた偉そうに言うだけで魔力はあるの?」
には笑ったが。
俺が愚かなデニスに注意した後は
「いや、俺も親が偉いだけの公爵の息子だ」
と嫌味を言ってみたらその子は固まっていた。
クリス様との話す内容を聞いていると名前はソニアで北の小国インダルの王女の侍女をしていたらしい。インダルか。あそこはマエッセンが乗っ取ろうと色々画策している国だ。厄介事を持ち込むのでないと良いがと私は不安になった。
翌朝の魔術の授業ではソニアは小さなファイヤーボールが出来たと言って感動していた。ファイヤーボールもまともに出来ずにこの魔導学園に来たのかと呆れたが、魔力はあるようだ。
その後クリス様にデニスの馬鹿がファイヤーボールを出そうとしたのには焦ったが、ソニアが邪魔してくれた。デニスは次にやったら殺すと脅しておいたが、ソニアも震えていた。少し威圧を出しすぎたらしい。ソニアには悪いことをしたなと少し反省した。
その後食堂でクリス様と話しているのを聞いていたが、やはり、王女を助けてくれる後ろ盾を探しに来たらしい。やはり厄介事だ。出来たらそれは避けたい。
でも、既にクリス様の懐に潜り込んでいるし。これは最悪なことではと私はため息をついた。
それでなくても、他国への干渉は学園長でテレーゼ王国皇太子のアメリアを始め、うるさいのに。また怒られるクリス様の未来の様子しか思い浮かばなかった。
ソニアはどうやら幼馴染の騎士をその王女に結果的に取られてしまったらしい。クリス様が慰めていたが、あまりにもドジすぎるからその男が嫌気が差したのではないかと失礼なことを思ってしまったのは誰にも言えなかったが。
次の数学の授業では、あまりにも周りの奴らが馬鹿なことが判って苦笑するしか無かった。
ソニアの
「何これ。数学なのに何故かアルファベットが書いてある!」
の悲鳴には本当に笑いそうになった。本当にこの子は笑える。見ているだけで飽きない。
デニスのXは10を表すの発言には吹き出すのを抑えるのに大変だった。
本当にこいつら中等部からもう一度やり直したほうが良いのではないか。もっともボフミエにはまだ中等部が無かった。ボフミエはこれからの国だから、これからそう言うところはアメリアを中心に整えていくことになるだろう。
数学の先生が真っ青になって出ていくのが可愛そうだった。
その後クリス嬢とソニアがジャルカの訓練に参加するとの事でジャルカがいれば問題ないかと見に行かなかった。俺はこの事を後でとても後悔するのだ。
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