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第三部 隣国潜伏編 母の故国で対決します
後手に縛られたまま犬のようにご飯を食べろと言われて、怒り狂ったミニアンちゃんが出現してしまいました
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結局私は後ろ手に縛られたまま地下牢に入れられたのだ。
どういう事? 私はアンネローゼ王女のはずなのに。それはそうとは一言も言っていないけれど、オースティン王国から来ただけで病原菌扱いはないんじゃない! 元々この地方で流行っていたものなのに。なんでオースティンから来た者が病原菌になるのよ。領都に行っていた家令が持ってきたんじゃないの? みんなそう言っていたけれど。
そうか、それが原因とはいえないから、私のせいにしたのかもしれない。村長の家から病人が出たと言えないから。
なにそれ。本当に肝っ玉の小さい村長ね。
私は八つ当たりしていた。
私は判っていたのだ。元々何も考えずに、この地に来た私が悪かったのだ。
王女としてくるのならば、じっくりと考えてから来なければいけなかったのだ。
それをフィル様に婚約破棄されたからってヤケになって、この地に来たのが行けなかったのだ。
お父様やお母様の仇を討つのならばそれなりに戦略を考えてから来るべきだったのだ。
行き当たりばったりで、いや違う、恋人に振られたヤケで来て良いものではないのだ。
何しろこの国の国民全ての命運をかけているのだから。
下々というか、この村の人にとっては別にブルーノでも何も問題は無いようだった。
そんな人に正統な王女は私よと言ったところで、平時に乱を起こすようなもので、認められないだろう。
そうだ。元々メルケルに私は行かないと言っていたのだ。その方が良いと思っていたのに・・・・
いや違う。正直に言うと、フィル様と幸せにいたいがために、行きたくないと言っただけだった。
今になってはっきりと分かる。私は私が王女に戻るということがどういうことかは深く考えていなかった。そうすることによってどんな影響があるか?、その結果どうなるのか? 徹底的に考えたとは到底言えなかった。
そう、フィル様とうまくいかなかったからってこの地に来てしまったのだ。
そんないい加減な理由でこの地に来たから神様が怒って牢にぶち込んでくれたのだ。
私は自分の浅はかさに呆れ返った。
「まあ、アン、そこまで落ち込む必要はないわよ。あなたまだ、16歳なんだから」
いきなり現れたミニアンちゃんが言ってくれるんだけど・・・・うーん、そんなものか。いや違う。これも私が言わしているのだ。
「そんな事言ってももう私も16歳よ。フィル様は既にいろいろ考えて行動していたわ。私も王族なんだからこの様になることも本来予測しないと行けなかったのよ」
私はそう言った。
「そうかな。私はアンをこんな目に合わしたこの村をそのまま廃墟に変えたいんだけど」
「えっ?」
これって私の心の声なの? そこまで私は過激なんだろうか? でも、この村の人に責任はないんじゃない。村長は多少は責任があるとは思うけど。自分の家令が病気を持ち込んだのを私のせいにしたのだから。でも他の人は村長の言うことを聞いただけだ。
「それでも、王女のあなたをこんな目に合わせるなんて、許せるべきではないわ。即座に灰燼に化すべきよ」
ちょとミニアンちゃんがとても過激になっているんだけど。私本当にそんな事思っているの?
「アン、一言命じてくれたら、こんな村、一瞬で消滅させてあげるけど」
「ミニアンちゃん。そんな事言うものではないわ。この村にはこの村の生活がかかっているのよ。勝手に来たのは私なんだから。それに私は元王女だとは一言も言っていないんだから」
「そう? でも普通、あなたが赤髪で私に似ているんだから、気づいて当たり前よ」
ええええ! 私そこまで傲慢じゃないわよ。気づかない方が悪いなんて思わないから。何かミニアンちゃんはとても過激になりつつある。
私の心がそうなっているのだろうか? フィル様に振られてヤケになっているとか?
そこへ、隣の家のハッリがご飯を持ってきてくれた。
「飯だぞ」
そう言うと私の前にご飯を置いたのだ。
私は後ろ手に縛られたままだ。どうやって食べというのだ。
「ふんっ、罪人は犬みたいに這いつくばって食べればよかろう」
ハツリは当然のごとく言ってくれた。
ええええ! 私は流石にそれはないと思った。こいつ、何言うんだ。という白い目で見る。
「ちょっと、あなた、すぐにアンの縄を解きなさいよ。でないとそのまま燃やしてあげるわよ」
そこに怒り心頭のミニアンちゃんが現れたのだ。
ちょっと勝手に出てこないでよ!
私は思ったが、もう間に合わなかったのだった・・・・・
どういう事? 私はアンネローゼ王女のはずなのに。それはそうとは一言も言っていないけれど、オースティン王国から来ただけで病原菌扱いはないんじゃない! 元々この地方で流行っていたものなのに。なんでオースティンから来た者が病原菌になるのよ。領都に行っていた家令が持ってきたんじゃないの? みんなそう言っていたけれど。
そうか、それが原因とはいえないから、私のせいにしたのかもしれない。村長の家から病人が出たと言えないから。
なにそれ。本当に肝っ玉の小さい村長ね。
私は八つ当たりしていた。
私は判っていたのだ。元々何も考えずに、この地に来た私が悪かったのだ。
王女としてくるのならば、じっくりと考えてから来なければいけなかったのだ。
それをフィル様に婚約破棄されたからってヤケになって、この地に来たのが行けなかったのだ。
お父様やお母様の仇を討つのならばそれなりに戦略を考えてから来るべきだったのだ。
行き当たりばったりで、いや違う、恋人に振られたヤケで来て良いものではないのだ。
何しろこの国の国民全ての命運をかけているのだから。
下々というか、この村の人にとっては別にブルーノでも何も問題は無いようだった。
そんな人に正統な王女は私よと言ったところで、平時に乱を起こすようなもので、認められないだろう。
そうだ。元々メルケルに私は行かないと言っていたのだ。その方が良いと思っていたのに・・・・
いや違う。正直に言うと、フィル様と幸せにいたいがために、行きたくないと言っただけだった。
今になってはっきりと分かる。私は私が王女に戻るということがどういうことかは深く考えていなかった。そうすることによってどんな影響があるか?、その結果どうなるのか? 徹底的に考えたとは到底言えなかった。
そう、フィル様とうまくいかなかったからってこの地に来てしまったのだ。
そんないい加減な理由でこの地に来たから神様が怒って牢にぶち込んでくれたのだ。
私は自分の浅はかさに呆れ返った。
「まあ、アン、そこまで落ち込む必要はないわよ。あなたまだ、16歳なんだから」
いきなり現れたミニアンちゃんが言ってくれるんだけど・・・・うーん、そんなものか。いや違う。これも私が言わしているのだ。
「そんな事言ってももう私も16歳よ。フィル様は既にいろいろ考えて行動していたわ。私も王族なんだからこの様になることも本来予測しないと行けなかったのよ」
私はそう言った。
「そうかな。私はアンをこんな目に合わしたこの村をそのまま廃墟に変えたいんだけど」
「えっ?」
これって私の心の声なの? そこまで私は過激なんだろうか? でも、この村の人に責任はないんじゃない。村長は多少は責任があるとは思うけど。自分の家令が病気を持ち込んだのを私のせいにしたのだから。でも他の人は村長の言うことを聞いただけだ。
「それでも、王女のあなたをこんな目に合わせるなんて、許せるべきではないわ。即座に灰燼に化すべきよ」
ちょとミニアンちゃんがとても過激になっているんだけど。私本当にそんな事思っているの?
「アン、一言命じてくれたら、こんな村、一瞬で消滅させてあげるけど」
「ミニアンちゃん。そんな事言うものではないわ。この村にはこの村の生活がかかっているのよ。勝手に来たのは私なんだから。それに私は元王女だとは一言も言っていないんだから」
「そう? でも普通、あなたが赤髪で私に似ているんだから、気づいて当たり前よ」
ええええ! 私そこまで傲慢じゃないわよ。気づかない方が悪いなんて思わないから。何かミニアンちゃんはとても過激になりつつある。
私の心がそうなっているのだろうか? フィル様に振られてヤケになっているとか?
そこへ、隣の家のハッリがご飯を持ってきてくれた。
「飯だぞ」
そう言うと私の前にご飯を置いたのだ。
私は後ろ手に縛られたままだ。どうやって食べというのだ。
「ふんっ、罪人は犬みたいに這いつくばって食べればよかろう」
ハツリは当然のごとく言ってくれた。
ええええ! 私は流石にそれはないと思った。こいつ、何言うんだ。という白い目で見る。
「ちょっと、あなた、すぐにアンの縄を解きなさいよ。でないとそのまま燃やしてあげるわよ」
そこに怒り心頭のミニアンちゃんが現れたのだ。
ちょっと勝手に出てこないでよ!
私は思ったが、もう間に合わなかったのだった・・・・・
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