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クラスメート達は婚約者に憤ってくれて。私はもう少し頑張ってみようと思いました
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「リディ、気がついたんだって!」
「リディ大丈夫か?」
私が気がついたと聞いて剣術部のレックスとアーチが駆け込んできてくれた。
「なんとか大丈夫よ」
私が頷くと、
「そうか、良かったな」
レックスとアーチは安心してくれた。
「リディ!」
そこにベティが飛び込んできた。
「良かった、意識が戻って!」
私の胸にすがりついて泣き出してくれたんだけど……
私は胸が熱くなった。
私はこの国ではひとりぼっちじゃ無かった。
その後からクラスメートがぞろぞろと入ってきてあっという間に保健室はいっぱいになるんだけど。
「本当に、あのぼけ王太子、か弱い、リディに斬りかかるなんて、なんて事してくれるのよ」
「本当に許せないわ」
ベティらが憤慨してくれるんだけど……
まあ、私がか弱い女の子かどうかはまた別だ……
絶対にレナードらが聞いたら明後日の方を向いて、
「どこにか弱い女の子がいるのです?」
とキョロキョロ周りを探してくれるはずだ。
「まあ、リディ、仇は取っておいてやったからな」
「えっ、何したの?」
アーチの言葉に私は驚いた。
「あいつ、倒れたリディに向かって『これでいい気になっていたリディアーヌも少しはましになるだろう』とかぬかしやがったからな。剣の鞘を頭にぶつけてやったんだ。
そのまま地面に顔事ぶつけてくれたからな。皆で笑ってやったぜ」
えっ、それを王太子相手にやるのはちょっとまずかったんじゃないかと私は少し心配した。
「『これで少しはましになるかな』っておんなじ言葉を投げつけてやったんだ」
剣術部の面々が言ってくれるんだけど、いやいや、それってどう聞いても不敬になってしまうだろう!
それはまずいって!
さすがの私もそう思った。
でも、婚約者のエイベルの私に対する傍若無人な態度に剣術部の面々やクラスメートは完全に切れていた。
多くの貴族達は王太子の味方だが、E組の大半と剣術部の面々は婚約者の私をないがしろにするエイベルに対して怒ってくれていたのだ。今回の件で怒りに火がついたんだろう。
私はそれを注意するよりも少しうれしかった。
まあ、これからエイベルの貴下の騎士団の一員としてやっていく剣術部の面々にとって、絶対に良くないことだが、私のためにやってくれた事なのだ。それを怒ることなど出来なかった。
「皆ありがとう」
私はそうお礼を言うしか出来なかった。
「なあに、未来の王妃様のためならお安いご用だよ」
「そうだ。あの王太子は気に入らないけれどリディには忠誠を誓える」
「そうだ。リディのためなら頑張れるさ」
レックスまで行ってくれるんだけど
「おいおい、レックス。お前は卒業したらボルツアーの王国に帰還するんだろう。他国の王妃に忠誠を誓ってどうするんだよ」
「そうだぜ」
「おかしいだろう」
「ふんっ、クラスメートとして、また、同じ剣術部の仲間としてなら助けになれるさ」
レックスは言ってくれたんだけど……それで本当に良いのか?
私には疑問だった。
まあ、レックスがそれで良いというのならば良いけれど……
「でも、皆、私に忠誠を誓ってくれるのは良いけれど、私はエイベル様の婚約者でいられるかどうかは判らないわよ」
私が冗談ぽく言うと、
「そんなわけ無いだろう」
「そうだ。リディは王太子の婚約者じゃ無いか」
男達が言い出した。
「でも、リディは王女殿下なのよ。私がリディなら婚約者をないがしろにするあんな相手は嫌よ」
「それはそうだが、リディ、俺たちを見捨てて国に帰るのか」
「そんな」
「俺たちはリディのためなら戦えるって思っていたのに」
「ちょっとあんた達、リディにも選ぶ権利があるわよ。こんな対応されて、普通は許さないわよ。怪我させておいて、一度も見舞いにも来ないなんて」
そういえばエイベルはここにはいなかった。
私の事など気にもしていないのだろう。このまま死んでしまった方が都合が良いと思っているのではないだろうか?
私はそう思うと少し悲しかった。
「リディ、やはり国に帰るのか?」
心配そうにアーチが聞いてきた。
「何言っているのよ。私は自らは帰るつもりは無いわ」
私は皆を見回したのだ。
「でも、エイベル様が何というかは別よ」
私の言葉に皆は黙り込んでしまった。
皆一瞬で静かになってしまった。
「そうだよな。卒業パーティーでアラベラをエスコートするような奴だからな」
「リディみたいな素敵な婚約者がいるのにほかの女をエスコートするなんて信じられないわ」
ベティの言葉に私は感動した。
エイベルにはがさつな女とか低脳とか、編み物も出来ない無能女とかしか言われたことが無いのだ。
素敵ななんて言われたことがなかった。
「皆、私が婚約破棄されたらごめんね」
私は皆に謝ったのだ。
「何言っているんだ。そんなことしたらこちらから王太子を廃嫡してやるよ」
「そうだそうだ」
アーチがとても不敬なことを言ってくれたんだけど、それに皆も頷いているんだけど、そこは頷くなよ。
「ちょっと貴方たち、そんなこと外では口が裂けても言ってはだめよ」
まあ、最悪いるところがなくなれば我が国で騎士として雇うことは出来るけれど、彼らはそんなことは期待していないだろう。
私は帰る気満々だったんだけど、こいつらのためならもう少し我慢してもいいかなと思ってしまったのだ。
***********************************************
ここまで読んで頂いてありがとうございました
ここから話は怒濤の展開に。
続きが気になる方はお気に入り登録、感想等して頂けたら嬉しいです(*ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾
「リディ大丈夫か?」
私が気がついたと聞いて剣術部のレックスとアーチが駆け込んできてくれた。
「なんとか大丈夫よ」
私が頷くと、
「そうか、良かったな」
レックスとアーチは安心してくれた。
「リディ!」
そこにベティが飛び込んできた。
「良かった、意識が戻って!」
私の胸にすがりついて泣き出してくれたんだけど……
私は胸が熱くなった。
私はこの国ではひとりぼっちじゃ無かった。
その後からクラスメートがぞろぞろと入ってきてあっという間に保健室はいっぱいになるんだけど。
「本当に、あのぼけ王太子、か弱い、リディに斬りかかるなんて、なんて事してくれるのよ」
「本当に許せないわ」
ベティらが憤慨してくれるんだけど……
まあ、私がか弱い女の子かどうかはまた別だ……
絶対にレナードらが聞いたら明後日の方を向いて、
「どこにか弱い女の子がいるのです?」
とキョロキョロ周りを探してくれるはずだ。
「まあ、リディ、仇は取っておいてやったからな」
「えっ、何したの?」
アーチの言葉に私は驚いた。
「あいつ、倒れたリディに向かって『これでいい気になっていたリディアーヌも少しはましになるだろう』とかぬかしやがったからな。剣の鞘を頭にぶつけてやったんだ。
そのまま地面に顔事ぶつけてくれたからな。皆で笑ってやったぜ」
えっ、それを王太子相手にやるのはちょっとまずかったんじゃないかと私は少し心配した。
「『これで少しはましになるかな』っておんなじ言葉を投げつけてやったんだ」
剣術部の面々が言ってくれるんだけど、いやいや、それってどう聞いても不敬になってしまうだろう!
それはまずいって!
さすがの私もそう思った。
でも、婚約者のエイベルの私に対する傍若無人な態度に剣術部の面々やクラスメートは完全に切れていた。
多くの貴族達は王太子の味方だが、E組の大半と剣術部の面々は婚約者の私をないがしろにするエイベルに対して怒ってくれていたのだ。今回の件で怒りに火がついたんだろう。
私はそれを注意するよりも少しうれしかった。
まあ、これからエイベルの貴下の騎士団の一員としてやっていく剣術部の面々にとって、絶対に良くないことだが、私のためにやってくれた事なのだ。それを怒ることなど出来なかった。
「皆ありがとう」
私はそうお礼を言うしか出来なかった。
「なあに、未来の王妃様のためならお安いご用だよ」
「そうだ。あの王太子は気に入らないけれどリディには忠誠を誓える」
「そうだ。リディのためなら頑張れるさ」
レックスまで行ってくれるんだけど
「おいおい、レックス。お前は卒業したらボルツアーの王国に帰還するんだろう。他国の王妃に忠誠を誓ってどうするんだよ」
「そうだぜ」
「おかしいだろう」
「ふんっ、クラスメートとして、また、同じ剣術部の仲間としてなら助けになれるさ」
レックスは言ってくれたんだけど……それで本当に良いのか?
私には疑問だった。
まあ、レックスがそれで良いというのならば良いけれど……
「でも、皆、私に忠誠を誓ってくれるのは良いけれど、私はエイベル様の婚約者でいられるかどうかは判らないわよ」
私が冗談ぽく言うと、
「そんなわけ無いだろう」
「そうだ。リディは王太子の婚約者じゃ無いか」
男達が言い出した。
「でも、リディは王女殿下なのよ。私がリディなら婚約者をないがしろにするあんな相手は嫌よ」
「それはそうだが、リディ、俺たちを見捨てて国に帰るのか」
「そんな」
「俺たちはリディのためなら戦えるって思っていたのに」
「ちょっとあんた達、リディにも選ぶ権利があるわよ。こんな対応されて、普通は許さないわよ。怪我させておいて、一度も見舞いにも来ないなんて」
そういえばエイベルはここにはいなかった。
私の事など気にもしていないのだろう。このまま死んでしまった方が都合が良いと思っているのではないだろうか?
私はそう思うと少し悲しかった。
「リディ、やはり国に帰るのか?」
心配そうにアーチが聞いてきた。
「何言っているのよ。私は自らは帰るつもりは無いわ」
私は皆を見回したのだ。
「でも、エイベル様が何というかは別よ」
私の言葉に皆は黙り込んでしまった。
皆一瞬で静かになってしまった。
「そうだよな。卒業パーティーでアラベラをエスコートするような奴だからな」
「リディみたいな素敵な婚約者がいるのにほかの女をエスコートするなんて信じられないわ」
ベティの言葉に私は感動した。
エイベルにはがさつな女とか低脳とか、編み物も出来ない無能女とかしか言われたことが無いのだ。
素敵ななんて言われたことがなかった。
「皆、私が婚約破棄されたらごめんね」
私は皆に謝ったのだ。
「何言っているんだ。そんなことしたらこちらから王太子を廃嫡してやるよ」
「そうだそうだ」
アーチがとても不敬なことを言ってくれたんだけど、それに皆も頷いているんだけど、そこは頷くなよ。
「ちょっと貴方たち、そんなこと外では口が裂けても言ってはだめよ」
まあ、最悪いるところがなくなれば我が国で騎士として雇うことは出来るけれど、彼らはそんなことは期待していないだろう。
私は帰る気満々だったんだけど、こいつらのためならもう少し我慢してもいいかなと思ってしまったのだ。
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