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第四部 第四部 古の古代帝国公爵家の野望

決闘で公国令息が魔術で訓練場を破壊しました

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放課後の16時、私達は訓練場にやってきた。

アドは王宮に呼ばれているということであっさりと王宮に向かった。

その前に散々、どんな事があっても殺すなよと訳の判んない言葉を残して。
「普通こういう時は、婚約者の心配するんじゃないの?」
私がムッとして言うと、

「はああああ? フランが潰れかけの公国のぼんぼんに負けるわけ無いだろう。
フランが本気になったら瞬殺だろうが」
何かアドが私を化け物扱いしてくれるんだけど。
「何、その言葉」
流石にその事場に私はムッとした。
「えっ」
文句を言おうとした私の唇をいきなりアドが奪ってくれたのだ。

私の時間が止まる。
それも舌を絡めてくるんだけど。

「ちょっと、アド、何するのよ」
無理やりアドを引き剥がした私はゼイゼイして言った。

「おまじない」
アドが投げキスしながら去っていくんだけど。

「な、何してくれるのよ!」
私は真っ赤になっていた。
文句を言おうとした時はアドはいないし。

いつものアドじゃない!

「こんなところで何を見せつけてくれるんだか」
メラニーが仏頂面で言ってくれるが、今のは私が悪いのではない!
私は人が周りにいたことを思い出して更に真っ赤になっていた。



その後メラニーによって、私の体にいっぱい研究用の計器付けられたんだけど、なんでだ?

メラニー言うには誰が攻撃したかすぐに判るようにするためなんだとか。訓練場の周りもいっぱい計器を付けて、クラスメートがそれに張り付いているんだけど。
なんか、色々とルートン王国のガスペルの所からもらってきたみたいだ。


「良い? フラン、絶対に防御壁以外は出したら駄目よ」
「えっ! それって面倒なんだけど」
「これも全てはクラス対抗戦で勝つためよ」
「ええええ! もう、クラス対抗戦になっているの?」
「当然でしょ。我がクラスはフランが魔術が使えないんだから戦力は最悪なんだから。使える機会は最大限に使うのよ」
メラニーが何か言っているんだけど。私が障壁しか使わなくても絶対に負けはしないけれど、それでは勝てないのでは?
それにどうして今からクラス対抗戦が出てくるのだ。
私はメラニーの言いたいことが判らなかった。

私の素朴な疑問に
「まあ、黙って見ておきなさいよ」
とかメラニーが笑って言ってくれるんだけど、でも、戦うのは私だし。
それに何かメラニーの目が笑っていないんだけど、絶対にまた腹黒いことを考えているに違いない。

「おお、逃げなかったんだな」
確か名前はなんちゃらリック、最初があ行だったような……、こいつも我が王立学園の男の合格最低点を更新してくれたらしい……が馬鹿にしたように言ってきた。

「当たり前でしょう。アオリック」
「誰がアホリックだ! エーリックだ」
私の言葉に勝手に勘違いしてくれたんだけど。そうか、こいつも自分がテストで点数が取れなかったのを気にしていたんだ。私の中ではアホリックで、決定したんだけど。

「ここで目にもの見せてくれるぞ。破壊女」
きっとしてアホリックは私を睨みつけてくるんだけど、
「誰が破壊女よ。アホリック」
「何だと!」
私達は睨み合った。

「あいつすげーえ、怪獣フラン相手にあの態度、さすが子爵家は辺境の地にあるんだな。帝国の奴らなら、今頃必死に逃げているぞ」
「馬鹿はやってみないとフランの怖さがわからないんだよ」
アルマンとバンジャマンの役立たずが何か言っている。
出来たら二人でアホリックくらいは黙らせてほしいんだけど。

アホリックが片方の端に着く。

「エーリック様!」
「素敵」
一年生の一部が応援している。

私が訓練場に入ると
大歓声が沸き起こった。
「フラン様」
「凄い」
「格好良い」
多くの生徒が見に来たみたいだが、声援は圧倒的に私のほうが多かった。

緑頭らが必死に悔しがっている。

「何よ。彼奴等。お兄様頑張って!」
緑頭が叫ぶんだけど。
「ふん、破壊女。歓声が多かろうが貴様が負けるのは変わらん」
アホリックが頭にきて叫んでいるんだけど。

「行くぞ」
「いつでもかかってきなさい」
「喰らえ」
アホリックは爆裂魔術を私に浴びせて来た。
でも、私はそれを障壁で弾き飛ばす。
「何を」
次から次にリックは爆裂魔術を私に浴びせるが私は当然びくともしない。

そのうちだんだんリックの爆裂魔術が大きくなってきた。
私がメラニーに言われたのは一度軽く受けてショックを受けた振りをしろというものだった。
本当に面倒くさい。
こんな攻撃いくら受けても全然大丈夫なんだけど。

メラニーが目で合図してきた。
少し障壁をずらす、
爆裂魔術が目の前で爆発した。
その前に張るが爆風が少し私をかすった。
「よし、もらった」
リックは何か勘違いしたみたいだった。

「くらえ、火炎魔術」
そう叫ぶと巨大な火炎が私に襲いかかってきたのだ。
こいつ、火炎魔術なんてこんなところで使いやがった。

えっ、ちょっとこれまずくない。

私はそれを弾いた。観客の方に行かないように。

でも、それは今まで散々私が弾いたエーリックの爆裂魔術を受けていた訓練施設の障壁は限界に来たみたいで、

ドカーーーーーン

と言う凄まじい爆発音とともに、一瞬で訓練場の障壁は壊れてしまったのだった。

ええええ! また壊してしまった。

2回目だ。
怒り狂ったフェリシー先生の顔が思い浮かんだのだ。

でも、これは私は悪くないわよね。絶対に!
私は心の中で叫んでいた。
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