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王妃様から天使な息子のために王子との結婚を勧められました

気分が悪くなって帰ってきた屋敷から天使な息子を誘拐されてしまいました

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「だ、大丈夫か? ジャンヌ!」
エドが慌てて私の側にしゃがんでくれた。

「大丈夫、ちょっと立ち眩みがして」
「えっ? ジャンヌが立ち眩みって、健康だけが取り柄のお前がどうしたんだ?」
めちゃくちゃ失礼なことをエドが言ってくれるが、私はそれどころではなかった。

「ごめん、エド、ちょっと無理。陛下等にはあなたから謝っておいて」
私はそう言うと立ち上がった。少し立ち眩みがしたが、なんとか立てる。

なんか、シャルルのことも気になるし、こんな気分がわるいのだったら陛下に会っても仕方がない。
私は一人で帰ろうとしたのだ。

「何言っているんだ。体調が悪いのだったら、俺が屋敷まで送っていくよ」
そう言うと、慌ててエドが今降りてきた馬車に、私を乗せてくれた。

そのまま、慌てて馬車を屋敷へ返してくれたのだ。


私はなんかとても不安な気持ちになったのだ。

天使な息子のシャルルちゃんが今日は朝から不機嫌だった。何か不穏な気配を感じていたのかもしれない。そうか病気なのかも。私は無性に心配しだした。

それに今の気分は最悪だった。
おそらくあれが復活したのだ。妊娠中と出産してからは関係なかったのだが、まさか、今日復活しなくても良かったのに!
私は唇を噛んだ。

そう、この時は魔力が弱まるのだ。

まずい。

私は気ばかり焦っていた。


そして、屋敷が近くなった時だ。

ドカーーーーン
爆発音がした。

「エド急いで」
私は叫んでいた。

屋敷に着くと屋敷の各地が破壊されて、煙がもうもうと出ていた。

そして、私は
オギャーーオギャーー
と泣き叫ぶシャルルちゃんを連れて走って止まっている馬車に乗せようとする黒尽くめの男を見つけたのだ。

「何をしているの!」
私は完全に切れた。

馬車に乗り込もうとする男の足元に爆裂魔術を浴びせようとして
「危ない」
私は横からエドに押されたのだ。

「えっ」
私は馬車の開いた扉から落とされたたのだ。次の瞬間に私は地面に激突したが、その時に馬車が爆発したのだ。

爆裂魔術が私が今まで乗っていた馬車に命中していたのだ。

普通ならば受け身を取るのだが、体調不調だったので、障壁を張るのも受け身を取るのも遅くなってしまったのだ。

私は激痛の余り気を失ってしまったのだ。
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