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王妃様から天使な息子のために王子との結婚を勧められました

降伏してきた龍に王子が討伐したら良いと言ってくれました

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「天使な天使な息子のシャルルちゃん! 今日もあなたはなんでそんなに可愛いの!」
私の胸の中でシャルルちゃんがきゃっきゃっ言って喜んでいる。

「ギャーーーー」
「ああ、もう、むっちゃくちゃ可愛い」
私は天使な息子のシャルルちゃんの頬をつついた。

「ギャーーーー」
「ブー」
シャルルちゃんが首を振っていやがる。
ほっぺたをつつくのがやはりお気に召さないみたいだ。

「ギャーーーー」
「あのう、お嬢様、先程から外が騒がしいですが、宜しいのですか?」
アリスが聞いてきた。

「ええええ! 今、天使な息子のシャルルちゃんと良い所なのに!」
私が文句を言うと、
「ギャーーーー」
更に断末魔のような悲鳴が聞こえてきた。

「本当に仕方がないわね」
私は肩を竦めると

「龍之介、お座り」
私は後ろで騒いでいるドラゴンに命じたのだ。

ドラゴンはピシッとお座りしてくれた。

その途端に、どさりという音と共に、口に咥えられていたエドが落ちてきた。

「痛ててて」
エドが腰を押さえて何とか立ち上がった。

「龍之介、こんなに汚い物で遊んでたらダメよ」
私は龍之介に注意した。

「ジャンヌ、貴様、被害にあった俺に何か言うことはないのか?」
怒って、エドが叫ぶが、

「勝手に来るあんたが悪いんでしょう!」
「お前な!」
エドが何か言いそうにしたが、私は可愛い天使な息子のシャルルちゃんの世話で忙しいのだ。いい加減に邪魔するのは止めてほしい。

「というか、ドラゴンなんて、何でペットにしているんだ!」
エドが言うんだけど、
「知らないわよ。勝手に来ちゃったんだから。ほっておいたら大変でしょ。下手したら王都が壊滅するわよ」
そう、私は親切にも、現れた龍をペットとして飼うことにしてあげたのだ。そのまま、外に放したら、暴れまわって下手して、国が壊滅しても困るし。

「わざわざ首輪までつけてあげたじゃない。なんなら王宮で飼ってくれるの? 餌代だって馬鹿にならないんだからね」
私が言うと、
「いや、お前が討伐すれば良いだろう! 前みたいに」
「エドって野蛮ね」
私は言ってやったのだ。
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