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王妃様から天使な息子のために王子との結婚を勧められました

王妃の所に連れて行ったら天使な息子と王子が二人で一斉に泣き出しました

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私はそのまま第二王子を王妃様の所に引っ張っていったのだ。

「離せ、俺は王子だぞ。侯爵未亡人風情がさわるん……」
「黙りなさい!」
第二王子は最初は抵抗していたが、私の一言で黙った。

周りのもの達は驚いて私達を見ていたが、私の横にエドがいるのを見て、誰も何も言わなかった。

「いや、違うぞ。あれは怒り狂ったお前を見て、やばいと思って黙ったんだ」
と後でエドに言われて、ムカついた私はエドを地面に叩いき潰していた……

絶対にそんな事は無いと言い切れないところが辛い。

「王妃様!」
私は王妃様の部屋に怒鳴り込んだのだ。

「どうしたのです。ジャンヌ。そんなに興奮して……連れているのは第2王子のダグラスではないですか」
王妃様も私がダグラスを引き連れているのを見て驚いた。

「何かしたの? ダグラス」
王妃様はダグラスを問いただした。

「フンっ」
しかし、ダグラスは明後日の方向を向いたままだ。

まあ、こいつは側妃の子供だから王妃の言う事は聞かなくて良いと母親から聞いていたのかもしれない。

「ダグラス、答えなさい」
私が促した。

「ふんっ」
ダクラスは私の言うことも無視した。言い根性をしている。

私はプッツン切れたのだ。

手からムチを取り出すと、
ビシっ

とダグラスの足に当たるかどうかギリギリの所を叩いてやったのだ。
凄まじい音がした。

「ヒィィィィ」
ダグラスが悲鳴を上げると同時に

「オギャーーオギャーー」
と、メリーに預けていた天使な息子のシャルルも驚いて盛大に泣き出したのだ。

「あ、ごめんなさい。ごめん、驚いたのよね。シャルルちゃんを驚かせるつもりじゃなかったのよ」
私は慌てて、シャルルちゃんをメリーから受け取ったのだけれど、ますますシャルルは大きな声で泣き出したんだけど。

私の怒りの気配を感じたみたいで、もう、泣き止ますのが大変だった。

その横では、ダグラスがしたことを女官長とエドから教えられた王妃様がダグラスを叱責したらこちらも泣き出して、もう、盛大な二重奏になってしまった。
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