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私の怒りを見て側妃の周りから人々がいなくなりました

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「エド、話が違うんだけど……」
私の絶対零度の凍った声が会場内に響いた。

「ヒィィィィ」
エドが悲鳴を上げる。

カーティスが更に3メートル下がった。

私を知る学園生とその家族達も更に3メートル下がって、もう、会場ギリギリにまで下がっていた。一部は柵の向こうに隠れた者までいる。

「へ、陛下。私は側妃がジャンヌに謝りたいと言っているからと陛下に頼まれて無理やりジャンヌを連れてきたんですけど」
エドが真っ青になって陛下に進言した。

「左様か。そのようなことを私が言ったかの」
陛下は笑って誤魔化してくれるんだけど。私相手にそれをやる?

私は爆発寸前だった。

「さて、私は確かに王太子殿下から側妃様が私に失礼な態度を取ったから土下座して謝りたい。だから頼むから一緒に来て欲しいと言われたんですけれど」
「いや、さすがにそこまでは言っていないぞ」
エドが必死に言い訳するが、
「儂もアデラが謝りたいと申しておったとは言ったが、土下座とまでは言っていないぞ、それはエドワードが悪いのではないか?」
さすがの陛下も私の機嫌の悪さに気づいたのか言葉をいきなり変えてきた。
「いや、私もそこまでは言っていません。側妃が謝りたいと言っていたと陛下の言葉を伝えただけです」
必死にエドが言う。

「そうでしたのね。では、側妃様に誠意を見せていただきましょうか」
私はちらりと側妃を見てやったのだ。なんて優しいんだろう
最後の命乞いの機会を与えてやったのだ。

皆ほっとしたみたいだ。特に、私の同級生連中はそうだった。

でも、側妃は嫌そうな顔をして黙り込んでしまったのだ。
「アデラや、何か言うことがあるのだろう」
陛下が猫なで声で言うが、
「はい、陛下、先程お悔やみの言葉は話しました」
平然と側妃は言ってくれたのだ。

「悔やみの言葉? 儂はその方がジャンヌに謝りたいと申しておったと思ったが」
「いえ、あの陛下」
側妃は口ごもった。

「陛下。前回の件、側妃様が一方的に悪いわけではございますまい。そちらの前侯爵夫人が側妃様に妾と言ったのが悪かったのではございませんか」
騎士団長が言った。
「左様でございます。陛下。娘だけが悪いのではなくて、そちらの前侯爵夫人も悪いと思うのです」
財務卿まで言うのだ。

私の頭にパチパチ火花が散りだした。

それを見て、思わずエドまでが3メートル下がってくれた。

「やばい」
「逃げろ」
柵のギリギリまでいたクラスメートたちが慌てて柵を強引に越え出したのだ。

柵を越えられずにひっくり返るものもいるが、皆我先に越え出したのだ。

「えっ、皆どうしたの」
さすがの側妃も慌てだしたが、もう遅いのだ。

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ここまで読んで頂いて有り難うございました。
ここからラストまで突っ走ります‼️
ご期待ください‼️
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